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CBT試験について

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2020年はコロナ感染予防のため、資格試験を中止や延期する団体が相次ぎました。国家公務員試験も予定の期日に受験できず、多くの試験が延期を余儀なくされました。公的試験も5月にはFP技能検定、6月には日商簿記検定が中止となりました。
それは単に一時的な措置でなく、新型コロナウイルスの流行が食い止められないことにより、試験そのものが今までのやり方を変えざるを得ない状況になりました。企業では出社がテレワークに、また客先への訪問にはWeb面談で対応し、学校はオンライン授業に、入学面接がWeb面接にと、多くのことが変わりました。さらに、新型コロナウイルスの流行は、試験日程や受験方法だけでなく学習方法も変えてしまうことになりそうです。

こうした中で注目されるのは資格試験のデジタル化の動きです。席と席の間を仕切りの付いた机で仕切り、コンピューターやタブレットで回答する「CBT(Computer Based Testing)方式」が一気に普及し始めました。CBT試験方式では、受験者は自分の都合に合わせて日時を選択し、全国各地の専用の会場でコンピュータで試験を受けることができ、問題はランダムに出題されるため、受験者は一斉に一つの会場に集まり受験する必要がなくなりました。さらにCBT試験方式では試験終了後、結果がすぐに得られ、集計作業が簡単で、答案の採点をコンピュータが行うため、採点ミスがほとんどでない、などの利点があります。また、ネット上での願書提出が可能になるなど、受験のハードルが下がるメリットも考えられます。
また、デジタル化の進展に伴い、資格取得のための勉強も、通学の必要がないオンライン講義や授業が受けられる方式が主流になりそうです。

CBT試験方式は、もともとは海外発祥の試験方式で、1990年代から日本でも導入されるようになりました。試験の解答方法は、従来の筆記試験のように問題用紙やマークシートを用いる試験とは異なり、受験者はコンピュータ画面に表示される問題に対し、選択問題はマウスで、記述問題はキーボードで、スピーキング問題がある場合はマイクの音声で解答していきます。
CBT試験は”コンピュータを使って受ける試験”ですが、このコンピュータを使って受ける試験方式は「テストセンター型」と「自宅型」に分類されます。CBT試験は前者の「テストセンター型」で、テストセンターに設置されているコンピュータを使った試験を言います。もう一方の「自宅型」は、自宅でWeb試験を受ける方式で、「WBT(Web Based Testing)」や「IBT(Internet Based Testing)」と言います。そのため、自宅で受験する方式のコンピュータ試験はCBT試験とは言わないのが一般的になっています。

・CBT(Computer Based Testing)
パソコンやスマートフォン、タブレット等を使ってテストセンターで試験と受験日時を予約し、テストセンターでパソコンを使用して受験する試験。
・IBT(Internet Based Testing)
パソコンやスマートフォン、タブレット等でインターネットを使って、いつでもどこでも受験できる試験。
※CBTの中でも、出題や成績処理にインターネットで接続したサーバーを利用するものを「IBT(Internet Based Testing)」と呼ぶ場合があります。
・PBT(Paper Based Testing)
指定する受験会場で決まった受験日時に、マークシート方式または記述式で全国一斉に実施される試験。

このように、すでに各種の検定試験や資格試験だけでなく、今まで政府機関が主催し、PBTで実施してきた小学生対象の全国学力調査や、2024年度以降の大学入学共通テストの一部でも試験をCBT方式で実施する方向で検討されています。また世界的には、経済協力開発機構(OECD)や国際教育到達度評価学会(IEA)が実施している国際的な学習到達度テストでも、すでにCBT方式が採用されています。

 

● 現在CBT試験方式を採用している資格試験(例)
CAD利用技術者試験(2級) ※「基礎」はIBT試験
Microsoft Office Specialist(MOS)
マイクロソフト認定プロフェッショナル
ITパスポート試験
ITコーディネータ試験
.com Master(Basic・シングルスター・ダブルスターのみ)
シスコ技術者認定
・サン技術者認定資格
PHP技術者認定(初級・上級)
・日経TEST(ペーパテスト併用)
相続診断士資格試験/上級相続診断士資格試験
・うちエコ診断士資格試験
不動産仲介士資格認定試験
アマチュア無線技士養成課程の修了試験
Android技術者認定試験制度
Ruby技術者認定試験
XMLマスター
基本情報技術者試験
情報セキュリティマネジメント試験
ITILファンデーション試験
証券外務員資格試験
PB(プライベートバンカー資格試験)
TOEFLiBT
運行管理者
【最近CBT方式に変更になった資格試験】
家電アドバイザー/エンジニア
PRプランナー
3次元CAD利用技術者試験
・生保業界共通試験 
  一般課程 専門課程/変額保険販売
  応用課程 大学課程/外貨保険販売
・統計調査士
JSAソムリエ/ワインエキスパート呼称認定試験
文書情報管理士
投資診断士


● 現在CBT試験方式を採用している検定試験 (例)
日商PC検定試験
情報検定(J検)
実用英語技能検定(英検)
パソコン検定(P検)
日本漢字能力検定(漢検)
・金融業務能力検定
ビジネス能力検定
PHP技術者認定試験(初級・上級)
通販エキスパート検定
ビジネス実務与信管理検定試験(1級・2級)
Web検定
DTP検定
・損害保険/生命保険仲介人検定試験
経済学検定試験
検索技術者検定(3級)
・マーケティング検定
FASS(経理・財務スキル検定)
コンピュータサービス技能評価試験
半導体技術者検定
・経営企画スキル検定
IoT検定
E検定
・土木技術検定試験
VEリーダ認定試験
【最近CBT方式に変更になった検定試験】
日商簿記検定 初級/2級/3級
・日商原価計算検定初級
日商プログラミング検定
日商ビジネス英語検定

● CBT試験と筆記試験どちらも実施している資格・検定試験 (例)
日本漢字能力検定(漢検)2~7級
実用英語技能検定(英検)準1~3級
日商簿記検定 2~3級
日本農業検定
世界遺産検定2~4級
・ニュース時事能力検定(N検)2級・準2級
統計検定

 

◆ CBT試験になると何が大きく変わるのでしょうか。
(注意)
以下に記した事項は、すべてのCBT試験に共通した内容ではありません。内容は試験ごとに変わりますので、詳しくは受験される
試験の公式サイトで必ず確認ください。

(1)「試験問題」に関すること
これまでの試験では、同じ日時に同じ試験問題を一斉に解く形式になっていましたが、CBT試験では、コンピューターが受験者ごとに異なる問題を出題することになるため、出題予想や、試験後の答え合わせなどもできないことになります。

(2)「試験終了~合格発表までの時間」の違い
従来の試験では、合格発表まで数日~数週間待つ必要がありましたが、CBT試験では試験が終了すると同時に、自動的に採点され、合否の発表まで行われるため、試験の終了と同時に、合格・不合格がすぐに分かります。従って、進学や就職でその資格が必要な場合などには、便利になるでしょう。

(3)「問題用紙」に関すること
CGT試験では一般的に、試験の問題がパソコンの画面に表示されるだけで問題用紙はありませんので、問題用紙を持ち帰るということができません。従って、以前のように答えを書き込んだ問題用紙を持って帰って見直したり、試験後の復習に活用したりすることはできなくなります。

(4)「下書き(メモ)」に関すること
紙の試験では問題用紙に計算問題の数字を書き込んだり、終わったところに印を付けたりすることができますが、画面上にしか問題が表示されないCBT試験では、試験によっては下書き用紙を使える試験もあるかも知れませんが、計算問題などで問題用紙に下書き(メモ)ができなくなることの影響は結構大きいのではないでしょうか。
※CBT試験体験者には「画面だけで解答することの難しさを痛感した」という人は多いようです。

(5)「目の動き」に関すること
紙での試験と違ってコンピューターを使うCBT試験の場合、問題文と解答欄がパソコンの画面にあり、計算用紙や電卓は机の上、
解答の入力がキーボードなので、試験中に使うものの場所がバラバラなので、目の動線もかなり大きくなります。特にパソコンの操作に不慣れな人には苦労が伴うように思われます。

(6)「試験の難易度」の変化について
紙ベースの試験がCBT試験に変わることで、試験そのものの難易度が平均的に低くなるのでは、という予想が一部にありましたが、試験の難易度自体は何も変わりませんが、別の意味(上記の4など)で戸惑いによる難しさがあったと答える人はいるようです。

 
(参考)
 CBT方式資格試験の会場運営会社 (代表例)

プロメトリック株式会社(PROMETRIC)
 ITパスポート試験、Ruby技術者認定試験などのIT系資格試験、米国公認管理会計士など
(株)CBT-Solutions
   日商簿記検定、漢検、Fass、基本情報技術者、秘書検定など
オデッセイ(Odyssey)
 統計検定、Pythonエンジニア認定試験、Rails技術者認定試験など
J-Testing
 Web検定、DTP検定、生命保険/損害保険仲介人、経済学検定など
JJS
 賃貸不動産経営管理士、AFP登録審査試験、2次元CAD利用技術者試験2級など

※CBT試験関連情報
   ⇒ CBT試験が主流になるか

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