資格名

CERA(Chartered Enterprise Risk Actuaryの略)

資格の種類

民間資格

主催者

公益社団法人 日本アクチュアリー会

資格の概要

2009年11月に日本を含む12カ国、世界14ヵ国のアクチュアリー会が「グローバルなERM資格認定に関する協定書」に署名。特に金融業界において、高い品質のリスク専門職の必要性が世界的に急速に高まっていることに対応して、グローバルなリスク・マネジメント資格、CERA(Chartered EnterpriseRisk Actuary)の立ち上げを発表しました。
CERA資格制度は、国際CERA協会(The CERA Global Association=CGA)が運営するため、協定を締結した他国のアクチュアリー会においてもCERA資格保持者と認められます。
CERAは、理論的・実践的なカリキュラムと、専門職としての行動規範を結びつけた、アクチュアリーが取得できる先進的なERM(エンタープライズ・リスクマネジメント)に関する国際資格です。近年は、国際CERA協会によるCERA資格の普及活動を通して、CERAの認知度や信頼性は世界で高まってきています。




日本アクチュアリー会では2011年9月からCERA資格の付与を開始し、2018年6月までに同会による68名のCERA資格者が誕生しています。取得によってリスク管理の知識が深まるとともに国際的な活躍の幅が広がることから、今後、受験者が伸びていくといわれています。

CERAの資格取得要件にあるように、CERA資格の取得のためには所定の「CERA研修」を受講し修了しなければなりませんが、CERA研修の有効期限については、現時点で特に定めておりません。当ページではCERA試験の受験と、CERA研修の受講について解説しています。

試験の合格率・難易度

●難易度  
  「A」    難関

【資格の難易度レベル】
CERA試験の内容は数学的な知識が豊富に必要な大学の修士レベル相当とされ、難易度は高いです。さらに試験問題に実務的な問題が多いため、実務経験も必要となります。難易度をアクチュアリーと比較した場合、どちらも高く、一概にどちらが難しいとは言えないレベルです。ただ、一般的には、アクチュアリー資格の方が難易度が高いとされています。理由はアクチュアリーは、保険数理に関する知識と技術を有していることを証明する資格で、試験は数学、統計、経済学、財務会計、金融工学など、幅広い分野から出題され、合格率は5%~10%程度と非常に低いです。一方、CERA資格は、リスクマネジメントに関する知識と技術を有していることを証明する資格で、試験は、リスクマネジメントの基礎知識からリスクの特定、評価、対応、モニタリングなど、リスクマネジメントの全般に関する問題が出題され、合格率はアクチュアリーよりも高い10%~20%程度だからです。ただ、CERA資格はアクチュアリーの基礎知識をベースに、リスク管理や企業経営に関するより専門的な知識を問う試験であり、アクチュアリー資格よりも取得に時間がかかる傾向があることなどを考えると、同程度の難易度レベルと考えたほうがいいように思います。

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●合格率 

・2019年度CERA試験結果
   受験者数 45名 合格者数 9名 合格率 20.0%

※参考データ
 ・2017年度CERA試験結果
   受験者数 71名  合格者数 7名 合格率 9.8%
 ・2016年度CERA試験結果
   受験者数38名  合格者数 20名 合格率 52.6%
 ・2015年度CERA試験結果
   受験者数 48名  合格者数 8名 合格率 16.7%
 ・2014年度CERA試験結果
   受験者数49名  合格者数 14名 合格率 28.6%
 ・2013年度CERA試験結果
   受験者数60名  合格者数 10名 合格率 16.7%
 ・2012年度CERA試験結果
   受験者数61名  合格者数 9名 合格率 14.7%

試験の内容・勉強法

CERAは、アクチュアリー資格が取得できるERM(エンタープライズ・リスクマネジメント)に関する国際資格です。グローバル化や社会の変化に伴い、リスクを統合的かつ戦略的に管理し、企業価値の最大化を図るERMの重要性が高まっています。他方でアクチュアリーは、保険や年金の分野でリスクの分析・評価をし、健全な事業運営の中核的な役割を担うプロフェッショナルです。
そのため近年、ERM分野におけるアクチュアリーの活躍が期待され、アクチュアリーのERM資格であるCERAのニーズが増加している状況にあります。




CERA試験では、年金数理、保険数理、金融数理の3分野の知識が問われます。試験は筆記試験で試験時間は3時間。各分野50問の計150問を解答します。CERA試験の受験勉強は、試験に合格するために時期を考えて早めに準備を始めることが大切です。勉強方法には独学と通信講座がありますが、学習時間は独学で約1年以上、通信講座では6~8ヵ月が必要です。ただ学習に必要な時間数は個人の学習能力や基礎知識の有無によってかなり差が出ます。一般的には、大学で数学を学んだ経験がある人は、学習時間がもっと短くて済むかもしれません。
また勉強するには、イギリスの会社からST9試験の教材一式を購入する必要があり、それが55,000円ほどかかるため受験には費用が合計10万円程かかることになります。CERA試験のテキストや問題集は、日本アクチュアリー会のウェブサイトから購入することができます。テキストや多くの問題を解くことで、試験範囲が理解でき、問題を解くためのスキルを身につけることができます。
一方、CERA試験の対策講座は、日本アクチュアリー会や民間の資格スクールでも提供されていますが、講座で学ぶ最大のメリットは試験範囲を効率的に学習することができることです。それ以外ではアクチュアリーを目指す仲間と勉強する勉強会があります。勉強会に参加することでモチベーションを維持でき、試験対策を効率的に進めることができます。

CERA試験に合格すると、年金リスク管理の専門家としての認定を受けることができます。この認定は、年金リスク管理の分野で就職・転職に有利となります。また、年金リスク管理の分野で活躍したい方にとっては、CERA試験の合格は大きな目標となります。リスク管理をより体系的に学びたい方には、ぜひチャレンジされることをオススメします。難易度の高い試験ですが、合格すれば、年金リスク管理の専門家としてキャリアをスタート、活躍することができます。

試験日程

●研修と試験のスケジュール
・CERA研修
 受講開始:11~12月頃
 受講修了:12~1月頃
・CERA試験
 受験:9~10月頃
 合格発表:12~1月頃

2023年度CERA試験日程
・試験日程 :2023年 9月 21日(木)
・開始時刻:IFoAから8月下旬から9月初旬に送付予定のオンラインによる受験手続きに記載
(開始時刻は 15:00~18:00 の間、英国夏時間で 7:00~10:00)
 ※9 月初旬を目途に、「CERA 試験 注意事項」が試験申込者に当会から送付されます。
・合否結果の通知
 通知時期:2024年1月中旬頃に通知予定
 (具体的な日付は受験料の領収証送付時に案内されます)。
 通知方法:合否結果は本人あて(申込書に記載された e-mail アドレス)に電子メールで通知。

【2013年度のCERA研修日程】
研修の実施要領(申込方法等含む)については、10月末頃に 日本アクチュアリー会のホームページに掲載されます。
●受験の申込み
(1)申込方法・申込書
 「CERA 試験申込書」は別紙のとおりです。必要事項を正確に記入し申し込みください。
(2)受験料
 CERA 試験受験料 35,000 円
●申込締切日
 2023年7 月19 日(水)
※締切後は一切受け付けませんので、注意ください。また、締切後は受験料の返金はできません。
●受験票の送付
 受験票は発行しませんが、試験日の2週間前頃に、 IFoA よりオンラインによる受験の手続きが通知される予定です。
●合否結果の通知
 通知時期:2024年1月中旬頃に通知予定
(具体的な日付は受験料の領収証送付時に案内します)
●通知方法:合否結果は本人あて(申込書に記載された e-mail アドレス)に電子メールで通知。

受験資格

日本アクチュアリー会を通じてCERA資格認定が行われるようになり、資格取得には次の要件を満たすことが求められます

●CERA 資格の取得を希望する者で次の要件をすべて満たした者に対して、当会理事会の承認を経て、CERA 資格を付与します。
①日本アクチュアリー会の正会員
②CERA試験に合格
③所定のCERA研修を修了
④所定の同意書に署名
※CERAが国際的に相互認定される資格であることから、懲戒に関する公開情報は他国にも知らしめる必要があるため、懲戒の訴えに関する公開情報がCERA資格認定を行う他国のアクチュアリー会に伝達されること等への同意が必要です。

試験会場

所定の要件を満たすコンピュータやインターネットを使用できる環境であれば、どこででも受験可能です。

受験費用

35,000円

 

試験方式

【CERA試験】
・出題:英国アクチュアリー会(IFoA)の SP9 試験
・試験形式:3時間20分の記述式試験
・試験方式:SP9をベースとしてオンラインで実施
・合格基準:IFoA の SP9 試験の採点基準・合格基準に従って、当会で決定します。
※問題は英文ですが、解答は日本語に限ります(問題の日本語訳はありません)
※日本のCERA試験は、英国アクチュアリー会(IFoAという)の SP9(Enterprise Risk Management, Specialist Principles)をベースとするもので、オンラインで実施されます。
コンピュータやインターネットを含む所定の要件を満たす環境であれば、どこででも受験可能です。
(注意)
オープンブック試験であるため、剽窃を行うこと(Plagiarism)は厳しく禁じられています。 次のIFoA のホームページ等を参照ください。また、剽窃を含む不適切な行為に関して、「試験ハンドブック」試験規則」において注意喚起が促されています。

試験科目

試験範囲:SP9試験のシラバスに準拠し、概要は次のとおりです。
① ERM Concept and Framework (ERMの概念及び枠組み)
  ERMの概念、主要用語、規制におけるリスク管理
② ERM Process(ERMのプロセス)
  リスク管理機能、コントロールサイクル
③ Risk Categories and Identification(リスクのカテゴリーと特定)
  市場、信用、オペレーショナルリスク、生命・損害保険リスク、事業リスク
④ Risk Modelling and Aggregation of Risks(リスクのモデリング及びリスクの統合)
  各種分布、コピュラ、テール相関
⑤ Risk Measurement and Assessment(リスク測定と評価)
  リスク尺度、その特性や限界、信用リスクモデル、金利モデル
⑥ Risk Management Tools and Techniques(リスク管理のツール及び技法)
  リスクの最適化、移転、削減、ヘッジ、オプション、CDS
⑦ Capital Management(資本管理)
  ECの評価、資本配賦、RAROC
2023年のSP9試験のシラバス

試験関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
ジャンル別資格の難易度ランキング

●試験関連情報
 2011年9月から資格の付与が始まったまだ新しい資格です。
●関連資格
 アクチュアリー

問い合わせ先

公益社団法人 日本アクチュアリー会
〒104-6002
東京都中央区晴海1-8-10
晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 2階

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教材(テキスト・参考書)

CERA資格取得のための書籍(日本アクチュアリー会推薦)
フィナンシャルERM-金融・保険の統合的リスク管理 第2版
(テキスト)
Enterprise Risk Management From Incentives to Controls by J. Lam (2nd Ed)
Financial Enterprise Risk Management, by Paul Sweeting (2nd Ed)
(参考書・教材)
Evaluating The Enterprise Risk Management Practices Of Insurance Companies

教材(過去問・問題集)

アクチュアリーの過去問一覧(CERA対策に活用できます)

講座・スクール

アガルートアカデミー(アクチュアリー試験の通信講座)
アクチュアリーゼミナール
東京国際アクチュアリーアカデミー