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「難易度 S(超難関)」の資格解説

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「難易度S」の資格とは、現在日本にある資格試験の中で難易度が最高位の資格のことで、「超難関資格」と名付けました。
しかし、「難易度S」(超難関資格)に位置づけされる資格は少ないため、「難易度S」についてはカテゴリー別に分けずに、「一般資格」と「IT資格」だけの区分にしています。
超難関資格を「一般資格」と「IT関連資格」の二つに分けて、それぞれの難易度をランキング化しています。

【一般資格】

  • 国家公務員試験の難易度の特徴は、なんと言ってもその試験範囲の広さで学習には膨大な時間がかかります。中でも国家公務員「総合職」は公務員試験の中でも最高峰で、キャリアと呼ばれる公務員の中でエリート官僚を目指す人のための試験です。
    行政サービスの基盤を支える優秀、かつ多様な人材を確保するために採用試験が2012年度から新制度になりました。試験は大学院修了者及び修了見込み者を対象とした院卒者試験(9試験区分)と、大卒程度試験(11試験区分)に分かれて行われています。総合職試験は司法試験や公認会計士試験と並ぶ、日本を代表する難関試験です、簡単な気持ちで受験する人はいません。基礎能力試験では広い範囲をまんべんなくカバーし、専門試験は自分が受験する科目を深く勉強し、メリハリをつけて学習すると効果的とされています。総合職試験(大卒程度)は合格倍率が突出して高く、毎年10倍を超えるの難関試験なので、受験者は丁寧な細かい受験対策を立てて対応する必要があります。また、総合職(大卒程度)では男性の方は試験に強く、女性の方は面接に強い傾向が顕著に出ているようです。総合職試験には、院卒者試験か大卒程度試験かに関わらず、第1次試験と第2次試験の二つがあります。また、この二つの試験の点数に、TOEFL(iBT)やTOEICの試験を活用しスコアに応じて加算することができます。難易度Aランクの「一般職試験(大卒程度)」は、筆記試験では公務員試験の基礎的な問題が出題されるため、基礎ができていれば点数をとることは可能なはずです。基礎能力試験は「一般知能分野」と「一般知識分野」に分類されていますが、国家一般職では、一般知能分野の出題が圧倒的に多い傾向があることを知っておくといいでしょう。また、基礎能力試験(教養試験)、専門試験のどちらにも基準点があります、いわゆる「足切り」です。この足切り(基準点)は12点(総得点の3割未満)です、下回らないように気をつけねばなりません。一般的に、国家一般職は基礎能力試験よりも専門試験の方が配点が高いため、専門試験で点数を取らねばなりません。基礎能力試験6割以上、専門試験7割以上に目標を定めて、科目が多いので細かく効率よく勉強できる対策を立てて臨むことが必要です。面接試験対策も大切です、国家一般職の面接は公務員試験の中でも特殊で難解です。それは、採用されるためには人事院と派遣先である官庁の両方から合格をもらわないといけないからです。採用結果は人事院の合格者数は多く出ても、実際に採用されるのは僅かな人数になります。それは人事院の審査では合格であっても、官庁の合格はなかなか出ないからです。最後に大切なのが「官庁訪問」です。面接対策等は独学ではカバーしきれないため、特に面接が苦手な方は大変でしょうが、情報収集とスクール活用等でカバーする方法も効果的です。
  • 「司法試験」は、日本に数ある資格試験の中で難易度が一番高い試験で有名です。その理由はいくつかありますが、出題される試験問題の質や量、試験範囲の広さに受験者の質、受験までに要する年数、受験回数の制限等の条件面と、幅広い教養と専門知識を基礎にした柔軟な思考力、さらには国際的視野や語学力などの能力が必要なところなどがあげられますが、煎じ詰めれば、「専門的な法律用語などの表現の理解が難しいこと」、「試験により六法全書の持ち込みが認められているほど出題範囲や出題量が多いこと」、「回答方式が論文や記述式であること」などがあげられます。昨年(2019年)の最終合格者数は1,502名、合格率33.6%で総合的に判断すると、まだまだそのハードルは高く、最難関の試験であることは変わりません。
  • 「司法試験予備試験」は、法曹三者と呼ばれる弁護士、検察官、裁判官になるための最初の関門とも言える予備試験は、司法試験に負けず劣らず非常に難易度が高いことで知られています。予備試験には受験資格がなく、誰でも、何回でも受験することができます。試験は、短答式試験、論文式試験、口述式試験の3つの試験があり、短答式試験の合格者だけが論文式試験に進み、論文式試験の合格者だけが口述式試験を受験できるようになっています。受験生は学生より社会人の方が多く、受験者数は1万名強で合格者は400名程度、合格率4%前後の超難関試験です。短答式試験はマークシート方式の試験ですが、試験範囲が極めて広く、各科目すべての範囲から出題されるため、試験範囲を漏れなく学習することが必要になります。しかし、司法試験予備試験の最大の山場は論文式試験です。科目数は法律7科目と、実務基礎科目(民事・刑事)と一般教養の合計10科目です。事件についてA4用紙1枚~数枚分に書かれた事例を読んで、解答をA4の白紙4枚分に書く論文試験が、予備試験合格の最大のポイントと言えます。この難関の予備試験を突破出来たら、半年後の司法試験を受験できることになります。
  • 「弁理士試験」は、”理系最難関国家試験”と言われるように、実際、合格者の約8割を理系出身者が占めています。知的財産に関する法律を扱う資格試験であるにもかかわらず、文系出身よりも理系出身の受験者の方が多いというのが弁理士試験の特徴の1つです。試験は短答式筆記試験・論文式筆記試験・口述試験の3つの試験で構成されていますが、各試験別の合格率を比較すると、合格率の低い順に短答式→論文式→口述試験で、合格率が最も低い短答式試験をいかに克服するかがポイントになりますが、最終合格率が10%前後と低く、また論文試験もあることなどから、独学での突破は難しい試験です。現に合格者の大半が大学や専門学校、予備校、通信スクールなどを利用して取得しています。合格者のアンケート結果によると、合格までに平均5回程度チャレンジしている人が多く、科目合格制度を利用して毎年1つの科目に絞って順番にチャレンジする方が結果的に資格取得までの年数を短くすることができると言われています。試験の合格者数が減少し続け、ピーク時の半分にまでなり、まさしく”超難関試験”の様相ですが、合格者数が少ないということをチャンスと捉え、弁理士試験はより目指す価値の高い試験になってきた、とみる向きもあるようです。
  • 「司法書士試験」は、法曹資格の中では司法試験に次いで難易度が高い試験です。資格取得するためには社会保険労務士の約2倍、行政書士の約3倍の勉強時間が必要とされ、おおよそ1,500~2,000時間にもなります。このような長期にわたる勉強と
    忍耐や努力が求められる試験勉強は、いかに要点をつかんで効率的に学習を進められるかが重要なポイントになります。
    試験では、問われる法解釈のレベルが高いだけでなく、試験範囲も広範囲であるため独学での突破は難しく、受験者は大学に通いながら司法書士試験対策を資格予備校など専門学校に通って勉強するダブルスクールが一般的です。
    司法書士試験では口述試験で不合格になることはほとんどなく、試験の山は筆記試験にあります。ただ、筆記試験においては3回の足切りがあります。それは午前の択一問題と、午後の択一問題、午後の記述問題、この3試験全てが基準点を満たし、かつ合格点に届いてなければなりません。また、同じ難関試験の公認会計士や税理士の試験は科目別合格制が採用され、科目を分けて受験が可能ですが、司法書士試験にはそれがないため、一発勝負であることも難易度を高くしている要因の一つになっています。過去10年ほどの平均合格率は約3.0%で合格率だけを見ても国家試験の中でもトップクラスの低い水準です。また、この試験は実務家の登用試験的なところがあり、試験も実務的で理解しにくい科目の出題比率が高く、また各科目とも高い正解率が求められる試験であることが、この試験を試験合格まで5年以上かかることもめずらしくない超難関試験にしているところと言えます。
  • 「公認会計士」は、司法試験(弁護士)、医師とならぶ超難関の三大国家試験の一つと言われます。合格率だけをみれば、公認会計士試験の合格率は約10%、司法試験の合格率は25%前後なので最高峰と言われる司法試験よりも低い試験です。
    公認会計士になるには、3つの難関の関門(短答式試験と、論文式試験、修了考査の3試験)を通過しなければなりません。短答式と論文式試験に合格し、2年間の実務経験や3年間の実務補修を経れば修了考査を受験することができます。最後の修了考査に合格をすれば、そこではじめて公認会計士として認定されることになります。各試験の難易度の高さや、試験範囲の広さ、必要な学習量などを考えると独学では合格することが非常に難しい試験の代表のような資格です。過去の受験状況を見ると、一定の人数が受かるように試験が作られていると考えられますが、ただ年齢別合格者数と見てみると8割以上が30歳未満で合格していることが分かります。そして、最も合格者の多い年齢区分は20歳以上25歳未満であり、大学在学中から勉強を始めて、在学中卒や卒業後に合格している人が過半数になっています。この理由は、やはり膨大な学習量をこなすための長時間の学習には、気力的、体力的にも耐えられる若さが求められるのではと思われます。

【IT・情報系資格】

このジャンルでは、 難易度「S」 超難関にランクされるのは、国家資格ばかりで、ベンダー資格はありません。国家資格で難易度「S」にランクされる資格は、「ITストラテジスト」と「システム監査技術者」の2資格としました。

「ITストラテジスト」は、旧システムアナリスト試験と上級システムアドミニストレータ試験を統合して創設された試験です。ITストラテジストの資格保有者はIT系の資格の中で唯一、厚生労働大臣によって「専門的知識を有する労働者」に指定されています。「専門的知識等を有する労働者」とは、弁護士や、公認会計士、医師、税理士などが指定されている、労働基準法において特例扱いの対象になる労働者を指します。従って、ITストラテジストとしての役割を十分に果たすためには、高度な専門知識に加えて、優れた経営視点やマネジメント能力が必要であることを意味しています。言い換えれば、企業のIT戦略に関するコンサルタントのような立場になるため、この資格保有者は、単に技術面だけでなく、経営的な観点をもつことが必要になります。試験に合格するためにはITの高度な専門知識が要求され、試験は高度情報技術者試験の一つとして、同試験の中でもトップクラスの難易度を誇ります。試験の合格率は例年14%前後ですが、この試験の受験者の能力レベルが相当高いため、合格率15%は超難関と言えます。
試験の難易度がこれほど高い原因の一つは試験形式にあると考えられます。試験の種類が多いだけでなく、試験範囲が広く、さらにその試験のレベルが高度で専門的であることから、対策を立てるのが非常に難しいことが原因しているように思われます。
「システム監査技術者」とITストラテジスト試験を比べてみると、試験での大きな違いは論文試験です。システム監査技術者試験の論文試験では、自分の経験から答えられる問題が多いですが、ITストラテジスト試験では自分の知識や経験を使って独自の記述が求められます。午後II試験を基準に考えて比較すると、ITストラテジストの方が難易度が高いと言えるので、難易度ランキングもITストラテジストを上位にしました。システム監査技術者試験もスキルレベル4の最上位資格です。試験では情報関連の専門知識以外に、法務や経済に関する出題などもあり、非常に幅広い知識が必要になります。数年受験してやっと合格という人も多く、システム監査の体系的な知識が必須なので、受験にはきめ細かい、長期的な学習プランや戦略が必要になります。実務経験の多い、少ないで必要な勉強時間も違いますが、1日1時間勉強するとして約1年前後かかるのが一般的です。
システム監査技術者試験は、情報処理技術者試験の中でも最難関の1つとされている、非常に難易度の高い試験ですが、資格自体もシステムを客観的に評価することが認められる、重要な資格です。資格保有者に求められる主な役割は、一言でいうとITシステムの監査になります。中でも特に期待されているのはシステムの脆弱性など、リスクについての調査になります。
システム監査資格保有者は経営者の視点に立って監査することが求められるため、試験には情報処理の知識だけでなく、経営やマネジメント等に関する知識も必要になります。経営者の視点に立って監査するという仕事の性質上、この試験の受験者は経営者側の視点に立つ人が多いようです。省庁や官庁での職位任用・階級評価試験としても利用されており、IT系国家資格の最難関の試験として評価されていますが、受験者数が少なく、高度情報処理技術者試験の中でもマイナーな資格と位置付けられており、適正に確立された勉強法がないのが実状です。

高度情報化社会が完全に浸透した現在では、情報処理システムの設計、プログラム作成の専門知識・スキルを備えた人材は“貴重な存在”として認識されていますが、その分、試験の難易度も高く、また試験が頻繁にバージョンアップしているため、独学では時間がかかるだけで非効率的になります。さらに、これら高度なIT・情報系資格の難しいところは、技術者としてのコンピュータースキルと知識 +α の能力を求められるところです。また、全般的に統率力やコミュニケーション力など、高いヒューマンスキルを蓄えていることが必要なことも特徴の一つと言えます。

これら難易度「S」に該当する資格試験は、どの資格試験にもハイレベルな学力はもちろん必要ですが、それとは別に勉強の合間に短時間の睡眠と食事というレベルの生活に耐えられる体力、気力が同等に必要です。また、毎日長時間、長期の勉強に耐えられる集中力と精神力が求められます。さらに、周りの人や家族の協力も不可欠なことも含めて、成功には何らかの犠牲が伴う覚悟も必要になってきます。いづれにしても、 勉強することが好きで、一番自分に向いてるのは「勉強」と言えるくらいの人でないと合格は困難でしょう。長期間、長時間の勉強にも集中力を切らさないための独自の工夫も必要です。気力、体力、学力以外に知識、記憶力もハイレベルが要求されます。どの試験もめちゃくちゃに難しいレベルの試験ばかりで、一般の普通の学力レベルの人が独学で受験し、突破できる試験ではありません。
受験者個人の学力も重要ですが、それ以上に大切で無視できないのが家族の協力です。またこのことが長期の勉強に耐えうる力と支えになることを肝に銘じておかねばなりません。また、勉強が長期になると、合格することが最終目標のような感覚になってしまいがちですが、そうではなく、その先があることをいつも忘れないようにすることも大切です。
結局、「超難関資格」といわれる資格試験にパスするためには、ただ頭がよかったり、勉強熱心というだけでは不十分です。勉強には人それぞれ、自分に合った勉強のやり方があるので、まず合格するために絶対に押さえなければならないポイントと、努力をしっかりと成果に結びつけるための勉強法を身につけていることが大切になります。


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