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資格名 | ITストラテジスト |
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資格の種類 | 国家資格 |
主催者 | IPA(独立行政法人 情報処理推進機構) |
資格の概要 | 今日の企業経営において、IT戦略は競争優位性を確立し、持続的な成長を実現するための不可欠な要素となっています。このような時代において、経営者の視点からITを駆使し、事業の成長を力強く推進する専門家こそが「ITストラテジスト」です。彼らは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引し、新たな価値を創造する、まさに企業の未来をデザインする戦略家と言えるでしょう。 ITストラテジストの役割と価値ITストラテジストは、単なるITの専門家ではありません。彼らに求められるのは、経営戦略を深く理解し、それを実現するためのIT戦略を策定・提案・推進する高度な能力です。
ITストラテジストは、企業のDX推進におけるキーパーソンとして、競争優位性を確立する上で不可欠な存在です。将来的には会社の経営幹部を目指す上でも重要なステップとなり、経営とITの架け橋として企業の未来をデザインする、非常に価値の高い専門職と言えるでしょう。
ITストラテジスト試験の権威性ITストラテジスト試験は、経済産業省が認定し、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施する「情報処理技術者試験」の一つです。数ある情報処理技術者試験の中でも、最も専門性が高いとされる「高度情報処理技術者試験」に分類され、共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)では最高レベルの「スキルレベル4」に位置づけられています。 この試験に合格することは、IT戦略策定・推進に関する高度な知識と実践能力を有していることを国が客観的に証明するものです。そのため、取得すればキャリアアップや転職活動において、他者との差別化を図る強力な武器となることは間違いありません。ITストラテジストは、変化の激しい現代において、企業の持続的な成長に貢献できる、非常に価値の高い専門職です。その能力を証明するITストラテジスト試験は、確かに難関ですが、挑戦する価値は計り知れません。 |
試験の合格率・難易度 | 【合格率】 【難易度】 ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも最高峰の難易度を誇ります。その合格率は例年15%前後で推移しており、しっかりと準備をしなければ合格は難しい試験です。多くの受験者が口を揃えて「難しい」と評するこの試験の難易度の理由と、合格に必要な勉強時間について掘り下げていきます。 難易度が高い3つの理由ITストラテジスト試験が難しいとされる主な理由は以下の3点です。
これらの理由から、ITストラテジスト試験は、単なる知識の有無だけでなく、それを実務でどう活かすかという実践的な能力が問われる点が特徴です。
合格に必要な勉強時間ITストラテジスト試験の合格に必要な勉強時間は、受験者の実務経験やこれまでの学習経験によって大きく異なります。
これらの勉強時間はあくまで目安です。自身の現在の知識レベルや学習スタイルに合わせて、無理のない学習計画を立てることが重要です。 他の高度情報処理技術者試験との比較ITストラテジストは、高度情報処理技術者試験の中でも最難関クラスに位置づけられています。他の試験と比較すると、その難易度の高さがより明確になります。 ITストラテジスト ≧ システム監査技術者 > プロジェクトマネージャ > ITサービスマネージャ ≧ システムアーキテクト 特にシステム監査技術者試験とは同等の難易度とされており、どちらも高度な専門性と幅広い知識が求められる試験です。プロジェクトマネージャやシステムアーキテクトと比較しても、ITストラテジスト試験は、より経営層に近い視点での戦略策定能力が問われるため、難易度が高いと認識されています。 |
試験の内容・勉強法 | ITストラテジスト試験は、その難易度の高さから独学での合格が難しいとされる一方で、効率的な学習戦略を立てることで合格への道は開けます。ここでは、試験の出題形式を理解し、効果的な勉強方法を具体的に解説します。 試験の出題形式ITストラテジスト試験は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの4つの試験区分で構成されており、それぞれで異なる知識と能力が問われます。
合格に導く3ステップ学習法効率的な学習のためには、以下の3つのステップで進めることが効果的です。多くの受験生が予備校や通信講座などを活用していますが、独学の場合もこのステップを参考に学習を進めましょう。
ITストラテジスト資格取得のメリットITストラテジスト試験の難易度は高いですが、合格することで得られるメリットは計り知れません。
ITストラテジストは、これからの企業経営に不可欠な存在です。難易度の高い試験ではありますが、計画的な学習と効果的な対策で、合格を掴み取ることができるでしょう。 |
試験日程 | 【試験の実施計画】
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受験資格 | 特になし。年齢、学歴、国籍、実務経験等に関わらず、誰でも受験可能です。 |
試験会場 | ・全国主要50地区の試験地 |
受験費用 | 7,500円(税込み) |
試験方式 | 試験はペーパー方式・筆記試験(多肢選択式+記述式+論述式)で、午前2回(午前Ⅰ・午前Ⅱ)と、午後2回(午後Ⅰ・午後Ⅱ)の計4回の試験で構成され、各回ごとに60%以上の正答率を要求する絶対値評価の多段階選抜方式を採用しています。 ●試験形式 ◆合否基準 |
試験科目 | ●午前試験 【科目免除制度】 |
試験関連情報 | ・令和6年(2024年)度春期試験からITストラテジスト試験は、試験要綱の変更に伴い、ITストラテジスト試験の人材像や出題構成、午後の出題数が変更になりました。具体的には、午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験の組込み分野(IoTソリューションの企画・要件定義・設計・開発等)の出題がなくなりました。 |
問い合わせ先 | IT人材育成センター 国家資格・試験部 https://www.jitec.ipa.go.jp/ |
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教材(テキスト・参考書) | ITストラテジスト試験対策テキスト一覧 【ITストラテジスト試験対策おすすめ教材】 【電子書籍】 |
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