試験の合格率・難易度 | 【合格率】
◆合格率推移
令和5年度春期 ITストラテジスト試験結果 合格率 15.5%
応募者総数 7,040名 受験者数4,972名 合格者数769名
令和4年度春期 ITストラテジスト試験結果 合格率 14.8%
応募者総数 6,378名 受験者数4,450名 合格者数660名
令和3年度春期 ITストラテジスト試験結果 合格率 15.3%
応募者総数 5,669名 受験者数3,783名 合格者数579名
令和元年度秋期 ITストラテジスト試験結果 合格率 15.4%
応募者総数 7,527名 受験者数4,938名 合格者数758名
平成30年度秋期 ITストラテジスト試験結果 合格率 14.3%
応募者総数 7,449名 受験者数4,975名 合格者数711名
平成29年度秋期 ITストラテジスト試験結果 合格率 14.7%
応募者総数 6,984名 受験者数4,747名 合格者数700名
平成28年度秋期 ITストラテジスト試験結果 合格率 14.0%
応募者総数 6,676名 受験者数4,594名 合格者数645名
【難易度】
◆難易度レベルは?
「S」 超難関
◆ITストラテジスト試験はなぜ難しいか
ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも最高峰クラスの難易度を誇る試験です。そのため、ある程度の知識と経験があっても、かなり難しい上級者向け試験なので合格にはしっかりとした勉強が必要になります。
ITストラテジスト試験が難しい理由は3つ考えられます。
①試験範囲が非常に広いこと
経営戦略からマネジメント、テクニカルスキルに法律など、ITに関する幅広い範囲の深い知識が求められること。
②実際のビジネスシーンを想定した問題の出題が多く、応用力や柔軟な思考が必要
単純に知識を記憶するだけでは対応できない、それらを組み合わせた応用力や、状況に応じた柔軟な思考力が必要なこと
③実務経験からくる深い専門知識がもとめられる
一部の分野では、専門家レベルの知識が要求されることもあること
◆ITストラテジスト試験の勉強に必要な時間数は。
必要な勉強時間数は、受験者の実務経験や知識レベルによって異なりますが、実務経験5年程度のベテランなら、独学でも3~4ヵ月くらい集中して勉強すれば合格できる可能性はあります。一般的にはIT業界で実務経験5年程度ベテランでも200時間程度はかかるとされています。
◆ITストラテジストと他の資格との難易度比較
ITストラテジスト≧システム監査技術者>プロジェクトマネジャ>ITサービスマネジャ>システムアーキテクト
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試験方式 | 試験はペーパー方式・筆記試験(多肢選択式+記述式+論述式)で、午前2回(午前Ⅰ・午前Ⅱ)と、午後2回(午後Ⅰ・午後Ⅱ)の計4回の試験で構成され、各回ごとに60%以上の正答率を要求する絶対値評価の多段階選抜方式を採用しています。
●試験形式
◇午前試験(午前 I・午前 II):マークシート問題
①午前 I(四肢択一 多肢選択式) 30問/試験時間50分全問必須
②午前Ⅱ (四肢択一 多肢選択式) 25問/試験時間40分全問必須
◇午後試験(午後 I ・午後 II ):記述式・論述式の事例問題
③午後 I 記述式3問中2問解答/試験時間90分
④午後Ⅱ 論述式2問中1問解答/試験時間120分
・午後試験Ⅰ:大問3問のうち2問を選択し解答します。大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ20字~50字程度で解答します。大問1問50点の合計100点満点。基準点の60点に満たない場合は、午後試験Ⅱの採点は行われず、不合格となります。
・午後試験Ⅱ:大問2問のうち1問を選択し解答します。大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ600字~1600字程度で解答します。
(評価方法)
設問で要求した項目の充足度、論述の具体性、内容の妥当性、論理の一貫性、見識に基づく主張、洞察力・行動力、独創性・先見性、表現力・文章作成能力などを評価の視点として、論述の内容が評価されます。評価ランクがA~Dまであり、Aを取得すれば合格になります。また、問題冊子で示す「解答に当たっての指示」に従わない場合は、論述の内容にかかわらず、その程度によって評価を下げることがあります。
◆合否基準
ITストラテジスト試験は上記のように4回の試験(午前Ⅰ・Ⅱ 午後Ⅰ・Ⅱ)から構成されています。そしてこの4回の試験全てに合格しなければなりません。
【午前Ⅰ・Ⅱ】
午前Ⅰ・午前Ⅱ試験は、どちらも合計100点満点で基準点は60点以上(絶対評価)です。
基準点に達しない場合、午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点は行われず不合格となります。
【午後Ⅰ】
合計100点満点で基準点は60点以上(絶対評価)です。
【午後 II】
評価Aランク(A~Dの4ランク中)で合格となります。 |
試験科目 | ●午前試験
能力が期待する技術水準に達しているかを問う問題が出題されます。各高度資格に必要な共通知識を問われますが、技術レベルは応用情報技術者試験の午前試験と同程度です。
【午前試験Ⅰ】
出題分野
・テクノロジ゙系
(1)基礎理論 (2)コンピュータシステム (3)技術要素 (4)開発技術
・マネジメント系
(5)プロジェクトマネジメント (6)サービスマネジメント
・ストラテジ゙系
(7)システム戦略 (8)経営戦略 (9)企業と法務
【午前試験Ⅱ】
・ストラテジ゙系
システム戦略 経営戦略 企業と法務
【午後試験Ⅰ・Ⅱ】
(午後Ⅰ:記述式 午後Ⅱ:論述式)
出題範囲はⅠ・Ⅱ試験共通で、下記の5分野から出題されます。
①業種ごとの事業特性を反映し情報技術(IT)を活用した事業戦略の策定に関すること
②業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と全体システム化計画の策定に関すること
③業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定に関すること
④事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の実行管理と評価に関すること
⑤組込みシステム・IoTを利用したシステムの企画、開発、サポート及び保守計画の策定・推進に関すること
【科目免除制度】
以下の1~3のいずれかの条件を満たせば、その後2年間、午前試験Ⅰの受験を免除されます。
1.応用情報技術者試験に合格する
2,いずれかの高度試験に合格する
3.いずれかの高度試験の午前I試験で基準点以上の成績をとる |