<目 次>
資格名 | システム監査技術者(Systems Auditor Examination) |
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資格の種類 | 国家資格 |
主催 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
資格の概要 | システム監査技術者資格試験は、被監査対象から独立した立場で情報システムや組み込みシステムに関するリスクおよびコントロールを総合的に点検、評価し、監査結果をトップマネジメントなどに報告し、改善を勧告する能力をを評価する試験と定義されている。システム監査技術者試験は、IPAが行う情報処理技術者試験の1つで、スキルレベル4(高度な知識・技能)に相当します。2009年春期試験より、新試験制度のスキルレベル4に設定されました。現在、区分では高度情報処理技術者試験に分類されており、ITストラテジスト試験と並んで情報処理技術者試験の最高位に設定されています。システム監査技術者は、監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムのリスク・コントロールを総合的に点検、評価し、結果をトップマネジメントなどに報告、改善勧告を行います。 【試験要綱・シラバス】
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試験方式 | 試験はペーパー方式で、午前試験Ⅰ・Ⅱ、午後試験Ⅰ・Ⅱの計4つに分かれています。 【午前Ⅰ】
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受験資格 | 制限なし。誰でも受験できます。 |
試験科目 | ●午前試験は「知識」を問う試験で、午前試験Ⅰ・Ⅱの2種類があります。 ●午後試験は「技能」を問う試験で、午後試験Ⅰ・Ⅱの2種類があります。
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スケジュール |
令和5年度 秋期情報処理技術者試験日程 |
試験会場 | 全国各地のCBTソリューションズ試験会場 |
受験料 | 7,500円(税込み)
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資格難易度 | ●難易度 【資格の難易度レベル】 (参考) 情報処理技術者試験の難易度 -------------------------------------------- ※参考データ
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受験対策・資格の将来性 | システム監査技術者試験は難易度「S」で”超”のつく難関試験です。出題科目や形式も午前Ⅰでは、主に高度情報処理の知識が問われ、午前Ⅱではシステム監査の知識が問われます。午後問題になると形式が大きく変わって、午後Ⅰの出題形式は記述式、午後Ⅱは論述式の問題です。さらに合格率は約15%前後となっています。これをみると、独学で突破するにはハードルが高すぎる気がしますが、この試験は独学での合格者が多いことで知られています。その理由は受験対策がはっきりしていることと、受験教材が揃っていることだと思います。この試験は毎年の傾向として、過去問題の出題率が高いです。特に多いのが午前Ⅰ、午前Ⅱに出題される全く同じ過去問です。また午後Ⅰ、午後Ⅱは、全く同じ問題は出題されていませんが、考え方や解法が大変近い問題が出題されています。 さらに言えることは、午前Ⅰと午前Ⅱ、午後Ⅰ試験は、それぞれ独学で使える教材が揃っており、テキストと過去問集をフル活用すれば独学で突破の可能性はあります。残るのはこの試験で一番の難関とされる午後Ⅱの論述形式、小論文です。しかし、論文対策の書籍も数多く出ているので、文章構成や論文の書き方なども独学で対策できます。確かにシステム監査技術者の試験は簡単でありませんが、実際に独学で合格している受験生は少なくないことを思えば、勉強法の道筋が見えている試験には独学のメリットを活かすことで目標達成は可能と言えます。必要な勉強時間に関しては、IT関連の知識やスキルなどの基本を理解し実務経験を積んでいる方の場合は、約120~180時間程度。IT知識をほとんど持たない初心者(個人差が非常に幅広いです)が独学で挑戦するには約1,800~2,300時間程度の時間が必要になります。 あらゆる分野でコンピュータが活用されている現在、コンピュータシステムの事故や故障は、会社内部の業務を滞らせるだけではなく、企業の社会的信用を落としたり、社会に大きな混乱をもたらしたりする可能性も持っています。こうしたなかで、システム監査の持つ意味は、これまで以上に大きくなってきています。システム監査人の認定を受けるには、システム監査技術者試験に合格してシステム監査人補の認定を受け、さらに2年以上の実務経験を積むことが必要です。それ以外には、中小企業診断士、公認会計士などの資格取得後に指定の講習を受け、協会に申請してからさらに2年以上の実務経験を積む方法もあります。
仕事は、情報システムを管理するシステムが安全にかつ効率的に機能しているかを、点検し管理するのがメイン業務となりますが、情報システムを管理するだけでなく、自ら積極的に、新たなシステムを提案することも求められ、情報システム全般に関するプロフェッショナルでなければなりません。従って、単にプログラマーのような実務的な能力ではなく、経営的な総合的な能力が必要とされる仕事内容になります。言いかえれば、情報技術に関する知識と経営戦略に関する知識を持ち合わせた上で、的確な監査手段を設定・適用し、その上で論理的に説得力ある改善提案を行なうということが求められます。 資格取得者には技術者として働いている人よりも、更にその上のランクの職種の人が多く、合格者の平均年齢は30代後半です。スケジュールを立てて、しっかりと細かく学習をすれば20代でも取得可能ですが、資格、能力として必要に迫られるのは30代を過ぎてからになりそうです。システム監査技術者として働いている人はまだそれほど多くないので、合格後はシステム監査人協会による公認システム監査人の認定を受けておくと、評価や信頼が増して有利です。 |
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