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資格名 | 弁理士 |
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資格の種類 | 国家資格(業務独占資格) |
主催者 | 経済産業省 試験実施:工業所有権審議会 |
資格の概要 | 弁理士は、特許や商標などの知的財産権に関する専門家です。知的財産権の保護や活用に関する法律や専門知識を有し、それに関するすべての事務手続を代理することができます。特許庁への手続きや不服申し立てなどの代理業務は、弁理士にしか許されない独占業務です。 弁理士になるためには、毎年1回行われる弁理士試験に合格し、弁理士登録をする必要があります。受験資格に制限はありません。弁理士試験は1次試験の短答式、2次試験の論文式、3次試験の口述式が行われ、論文式試験は短答式試験に合格した者、口述試験は論文式試験に合格した者に行われ、この1次から3次の3回の試験に合格すれば弁理士試験に合格したことになります。 次に、弁理士資格を取得して正式に弁理士になれる人には以下の(1)~(3)の者になります。 弁理士の仕事は、大きく分けて以下の3つに分けられます。 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度 【資格の難易度レベル】 弁理士試験の特徴は、国立大卒の受験者が多いことと、「理系の弁護士」と言われるように試験の志願者、合格者共に理系出身が7割以上になることです。令和6年度弁理士試験では、試験の最終合格者における理系出身者の割合は81.7%でした。試験も基本的に理系が有利な試験だとされていましたが、最近では文系の受験者が少ないからといって「文系では難しい」というのは間違いで、文系でも理系でも構わず挑戦することができる資格であると言われています。その理由は弁理士の業務にあります。 例えば、弁理士の主要業務に特許出願等の特許に関する権利化業務と、意匠又は商標の権利化業務があります。特許に関する権利化業務は理系弁理士が専門とする得意な業務ですが、意匠や商標についての業務に関しては、一般に理系の高度な知識はほとんど求められることがなく、代わりに高度な法律の知識が必要なことがあり、この場合は文系の弁理士が活躍できる業務になります。他にも短答式試験、論文式試験(必須)、口述試験は、法律知識のみが問われる試験であり、理系出身の受験者に有利な内容になっていることはありません。大学等で法律の勉強をすることが少ない理系の方は、一から法律を勉強する必要があります。そのため、できるだけ効率的な勉強に取り組む必要がでてきます。
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試験の内容・勉強法 | 弁理士試験対策としては、試験合格までの必要な学習時間の目安が、3,000時間程度とされていますが、毎日の勉強に全力を注ぐことが難しい社会人の受験生はもっと時間がかかることを想定しておかねばなりません。従って、まず、適切な学習計画を立てて適切な学習を継続するということが大前提になります。それが狂うと合格が難しい試験になります。 弁理士試験対策としては、短答式試験、論文式試験、口述式試験の各試験で求められる能力や対策は異なりますが、共通して大切なことは、体系的な学習と継続的な努力です。従って、適正な学習内容を作成し、組み立てた学習計画に落とし込んで継続できる計画に作り上げ、あとは実行あるのみのスタイルを準備することから始めます。 【短答式筆記試験】 【論文式筆記試験】 【口述試験】
◆受験勉強を効率的に進めるために行うこと 我が国が知的財産の重要性をますます認識し、その価値を高めていく中で、弁理士は大きな役割を果たすことが期待されます。弁理士資格の価値は今後、確実に上昇するでしょう。 |
試験日程 | ●試験実施:毎年1回 1次試験から3次試験まで実施されます。 |
受験資格 | ●1次(短答式試験) |
試験会場 | ・短答式筆記試験 東京 大阪 仙台 名古屋 福岡 |
受験費用 | 12,000円 非課税(特許印紙にて納付) |
試験方式 | ●1次(短式試験) 【合否基準】 |
試験科目 | ●1次(短式試験) 【免除制度】 |
試験関連情報 | 【資格の難易度情報】 ●資格試験関連情報 |
問い合わせ先 | 特許庁総務部秘書課弁理士室試験第一係 |
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