資格名 | 衆議院事務局職員
参議院事務局職員 |
資格の種類 | 国家公務員資格 |
主催者 | 衆議院事務局/参議院事務局人事課任用係 |
資格の概要 | 衆議院事務局職員とは衆議院会議の運営に関わる事務的な業務を行なっている公務員、同様に参議院事務局職員とは参議院会議の運営に関わる事務的な業務を行なっている公務員です。
主な仕事の内容は衆議院/参議院の本会議などの運営業務、委員会調査や予備調査などの調査業務、議院事務所内の管理や資料の収集を行なうことなど、会議を円滑に行なう為の仕事が中心になる。
【衆議院】衆議院の本会議・委員会等の運営・調査に関する事務、一般事務に従事する。
【参議院】参議院の本会議・委員会等の運営・調査に関する事務、議員に関する事務並びに会計事務を行う。
事務局職員に採用される為には衆議院で行なわれる衆議院/参議院事務局職員採用試験を受験し合格する事で採用されます。試験にはⅠ種、Ⅱ種、Ⅲ種の種別があり、ぞれぞれ高校卒業程度から大学卒業程度の内容の試験となっています。国家公務員試験と同様に、1種は上級係員、2種は中級係員、3種は一般事務、技術職の初級係員を採用する試験です。
衆議院事務局職員Ⅰ種・Ⅱ種(大学卒業レベル)
衆議院事務局職員Ⅲ種(高校卒業レベル)
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試験の合格率・難易度 | ●難易度
「S」 超難関
【資格の難易度レベル】
・衆議院事務局職員
衆議院事務局(大卒一般職)の難易度は、裁判所一般職、国立国会図書館一般職などとほぼ同程度と考えていいでしょう。採用試験はⅠ・Ⅱ・Ⅲ種に分かれて実施されます。試験の合格率はⅠ種、Ⅱ種、Ⅲ種すべて1%前後の数字で、超難関の資格試験です。合格者の人数は受験者3桁に対し1桁。合格は簡単ではなく、至難の業であるといえます。独学での合格は難しく、公務員資格スクールの活用は必須でしょう。独学では無理なので、通信講座やセミナーでの講座の受講は合格のためには欠かせません。ただ、実際に開講している通信講座やセミナーはあまり多くなく、試験を主催している団体に直接問い合わせてみる方がいいでしょう。
・参議院事務局職員
試験の合格率は平均3%と衆議院事務局職員よりもやや高めですが、それでも他の公務員と比べると、かなりの難関であることには間違いありません。衆議院試験と同様、独学での合格は難しいため、通信講座やセミナーでの講座の受講は合格のためには欠かせないものとなります。
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・合格率
【衆議院】
令和3年度衆議院事務局職員採用試験結果
総合職(大卒)
申込み165 1次合格33 2次合格8 最終合格2
一般職(大卒)
申込み445 1次合格123 2次合格60 最終合格14
一般職(高卒)
申込み942 1次合格62 最終合格9
衛視
申込み451 1次合格53 最終合格6
【参議院】
令和3年度参議院事務局職員採用試験結果
総合職(大卒)申込み304 合格者数12
一般職(大卒)申込み1,107 合格者数10
※参考データ
【衆議院】
・令和2年度衆議院事務局職員採用試験結果
総合職(大卒)
申込み247 1次合格74 2次合格12 最終合格2
一般職(大卒)
申込み268 1次合格115 2次合格71 最終合格15
一般職(高卒)
申込み1,110 1次合格86 最終合格13
衛視
申込み214 1次合格58 最終合格7
・令和元年度衆議院事務局職員採用試験結果
総合職(大卒)
申込み247 1次合格74 2次合格12 最終合格2
一般職(大卒)
申込み268 1次合格115 2次合格71 最終合格15
一般職(高卒)
申込み1,110 1次合格86 最終合格13
衛視
申込み214 1次合格58 最終合格7
・平成30年度衆議院事務局職員採用試験結果
総合職(大卒)申込み325 1次合格70 2次合格9 最終合格2
一般職(大卒)申込み705 1次合格184 2次合格107 最終合格16
一般職(高卒)申込み1,154 1次合格59 最終合格10
衛視 申込み698 1次合格54 最終合格7
【参議院】
・令和元年度参議院事務局職員採用試験結果
総合職(大卒)申込み595 合格者数13
一般職(大卒)申込み1,518 合格者数10
・平成30年度参議院事務局職員採用試験結果
総合職(大卒)申込み610 合格者数13
一般職(大卒)申込み1,518 合格者数1 |
試験の内容・勉強法 | 参議院・衆議院事務局職員は、「国会職員」という特別職の国家公務員であり、仕事内容は大きく分けて、会議運営事務や調査、一般事務に携わる「事務職」と、院内の警備や要人の身辺警護、来訪者対応などに携わる「警備職」の2種類があります。事務職の試験は事務に従事する職員を選ぶ「一般職試験」と政策立案にかかわる職員を選ぶ「総合職試験」が、警備職の試験には「衛視試験」があります。
【参議院】
参議院事務局では、国会をスムーズに運営するための事務を担当している。運営面から会議体をサポートする「会議運営部門」、政策立案を支援する議会シンクタンクである「調査部門」、広報活動、院の国際交流など多角的に院の活動をサポートする「総務部門」の3部門に分かれています。
【衆議院】
衆議院事務局は、議院の自律権に基づき、衆議院の事務を処理するために置かれている機関で、議会制民主主義を陰で支える重要な仕事である。衆議院事務局職員の仕事は大きく分けて「会議運営」「調査」「総務」「議事速記」「議院警察に関する事務」の5つになっています。
事務局職員採用試験は各議院が独自に実施しています。この試験の特徴は、一般職でも第2次試験で専門科目の論文試験が課されるところです。参議院の総合職試験では個別面接(第3次)の前に、集団面接(第2次)が実施されています。両議院を併願する受験生も多く、例えば、参議院の面接では”参議院を受験する理由”に関する内容は必ず質問に出てきます。
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試験日程 | 【衆議院】
・試験実施:例年 I種が6~7月、II種が7~9月、III種が9月に実施される。
・合格発表:Ⅰ種 7月下旬頃 Ⅱ種 8月上旬頃 Ⅲ種 10月上旬頃 ※合格発表は本人に通知されます。
【参議院】
採用試験
・Ⅰ種:第一次試験 5月上旬頃/第二次試験 5月下旬~6月上旬頃/第三次試験 7月上旬~中旬頃
・Ⅱ種:第一次試験 6月上旬頃/第二次試験 7月上旬~中旬頃/第三次試験 7月中旬~下旬頃
・Ⅲ種:第一次試験 9月中旬頃/第二次試験 10月上旬頃
・合格発表Ⅰ種 7月下旬頃/Ⅱ種 8月中旬頃/Ⅲ種 10月下旬頃※合格発表は本人に通知されます。
令和5年度衆議院事務局職員採用総合職(大卒試験)試験日程
令和5年度衆議院事務局職員採用一般職(大卒試験)試験日程
令和5年度参議院事務局職員総合職試験(大卒試験)日程
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受験資格 | 【衆議院】【参議院】
・日本国籍を有する者
・Ⅰ種 21歳以上、26歳未満
・Ⅱ種 21歳以上、26歳未満
・Ⅲ種 17歳以上、21歳未満
※年齢制限は試験年4月1日時点の年齢。
・必要学歴
Ⅰ種・Ⅱ種 大学卒業もしくは卒業見込み、又は大学卒業と同等の資格があると衆議院事務局/参議院事務局が認める者。 |
試験会場 | 東京 |
受験費用 | 無料 |
試験方式 | 【衆議院】
●Ⅰ種
・第1次試験 一般教養試験(多肢選択式、2時間) 専門試験(多肢選択式、2時間)
・第2次試験(第1回 論文/記述試験(3題、3時間)
・第2次試験(第2回 個別面接試験 集団討論試験
・第3次試験 口述試験
●Ⅱ種
・第1次試験 一般教養試験(多肢選択式、2時間) 専門試験(多肢選択式、2時間)
・第2次試験 論文/記述試験(2題、2時間)※憲法(1題)必須、政治学(1題)又は経済学(1題)いずれか選択
・第3次試験 集団討論試験 個別面接試験
●Ⅲ種
・1次試験 一般教養試験 作文試験(作文試験は一般教養試験で基準点に達した場合に実施)
・2次試験 集団討論試験 個別面接試験
【参議院】
●Ⅰ種
・第1次試験
教養試験(多肢選択式 2時間)※試験科目合計40題すべて必須解答
専門試験(法律部門 経済部門)
・第2次試験 専門試験(法律部門 経済部門)
・第3次試験 人物試験(集団面接 個別面接)
●Ⅱ種
・第1次試験 教養試験 専門試験
・第2次試験 人物試験 集団面接
・第3次試験 人物試験 個別面接
●Ⅲ種
・1次試験 教養試験 一般常識試験 作文
・2次試験 人物試験 個別面接 |
試験科目 | 【衆議院】
●Ⅰ種
・第1次試験
一般教養試験
専門試験 憲法、行政法、民法、刑法、労働法、政治学、行政学、経済学、財政学、社会政策、国際関係
・第2次試験(第1回)論文/記述試験 憲法(必須)、行政法(選択)、民法(選択)、経済学(選択)
・第2次試験(第2回) 個別面接 集団討論
・第3次試験 口述試験
●Ⅱ種
・第1次試験
一般教養試験
専門試験 憲法、行政法、民法、刑法、労働法、政治学、行政学、経済学、財政学、社会政策、国際関係
・第2次試験 論文/記述試験 憲法(必須)、行政法(選択)、民法(選択)、経済学(選択)
・第3次試験 集団討論 個別面接
●Ⅲ種
・1次試験 一般教養試験 作文試験(作文試験は一般教養試験で基準点に達した場合に実施)
・2次試験 集団討論 個別面接
【参議院】
●Ⅰ種
・第1次試験
教養試験 社会科学、人文科学、自然科学、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈、判断推理・数的推理・資料解釈
専門試験
(法律部門)憲法、民法、行政法(選択)、刑法(選択)
(経済部門)経済理論、経済学、経済政策
・第2次試験
専門試験
(法律部門)憲法、民法、行政法(選択)、刑法(選択)
(経済部門)経済理論、経済学、経済政策
・第3次試験 人物試験(集団面接 個別面接)
●Ⅱ種
・第1次試験
教養試験 社会科学、人文科学、自然科学、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈
専門試験 憲法(選択)、経済学(選択)
・第2次試験 人物試験 集団面接
・第3次試験 人物試験 個別面接
●Ⅲ種
・1次試験
教養試験 社会科学、人文科学、自然科学、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈
一般常識試験
作文
・2次試験 人物試験 個別面接 |
試験関連情報 | ・国家資格の難易度ランキング |
問い合わせ先 | 衆議院事務局庶務部人事課任用係 TEL03-3581-6866(直通)TEL03-3581-5111(代表)
参議院事務局人事課任用係 TEL03-5521-7492 |
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