資格名

ITパスポート

資格の種類

国家資格

主催者

独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター

資格試験の概要

ITパスポート試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験の1つです。新試験制度のスキルレベル1に相当し、2009年春期試験に開始された試験です。ITに関する基礎的な知識と活用能力を問う試験であり、ITを利活用するすべての人にとって必要となる資格として位置づけられています。試験は技術者、ユーザの区分なく、現在の情報技術社会においてITに携わる職業人全てに共通して必要とされる基礎知識が求められる試験で、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野に分かれており各分野から出題されます。2019年度の試験からは改訂に伴って高度化され、人工知能(AI)や、IOT(モノのインターネット)、データ分析などが新たに出題内容に加わりました。ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての人にとって必要となる資格です。IT業界への就職や転職を考えている方はもちろん、ITを活用した業務に携わる方であれば、取得しておくとよいでしょう。

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合格率・資格難易度

難易度
  「C」  やや易  

ITパスポートの難易度ランキング 

【資格の難易度レベル】
ITパスポート試験は、他の情報処理技術者試験と比べると非常にアクセスしやすい試験で、最近の合格率は50~55%ほどです。この試験では、以前の問題をオンラインで無料で練習できるため、これらの問題を使って熱心に学習すれば合格への道はかなり容易になります。質問ごとに4つの選択肢が常に用意されており、運が良ければ、解答を知らなくても選択肢を絞り込むことでスコアを獲得できます。この試験は、国家資格の中でも最も取得しやすいものの一つといえるでしょう。ただし、IT情報技術に触れたことのない初学者にとっては、専門用語がアルファベットやカタカナで表現されているため、難解に感じられることがあるかも知れません。ITの知識が全くない場合、通常、合格には30時間から100時間(1~2か月)の学習が必要です。もちろん、個々の適性やスキルには大きなばらつきがありますが、基礎知識がある場合なら、独学で3ヵ月間の集中勉強で合格できるレベルの試験です。
ITパスポート試験はIT関連の職業に共通の基礎知識を求める試験で、情報処理系の中では最も簡単な国家試験といえます。
(参考) 情報処理技術者試験の難易度

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合格率  
 令和4年1月ITパスポート試験結果
  受験者数 17,738名 合格者数 9,355名 合格率52.7%  
   (過去の試験結果統計資料)
・令和2年11月ITパスポート試験結果
  受験者数 12,247名 合格者数 4,373名 合格率53.2%
・令和元年11月ITパスポート試験結果
  受験者数 8,226名 合格者数 6,834名 合格率55.8%
・平成30年1月ITパスポート試験結果
  受験者数 7,374名 合格者数 3,717名 合格率50.8%
・平成28年1月ITパスポート試験結果 
  受験者数 6,319名 合格者数 2,916名 合格率46.1%
・平成27年12月ITパスポート試験結果 
  受験者数 6070名 合格者数 2,742名 合格率45.2%

受験対策・学習法ほか

ITパスポート試験の試験範囲は経営(ストラテジ系)、IT管理(マネジメント系)、IT技術(テクノロジ系)の3つの分野から多岐にわたります。ストラテジ系では、ビジネス視点から企業とITの関係を中心に、システムの安全な利用に関する基本的な知識が問われます。マネジメント系では、システム開発やプロジェクト管理など、IT管理に関する基本用語や概念に焦点が当てられ、テクノロジ系では、ネットワーク、セキュリティ、データベースなど、IT技術の基本的な原則からハードウェアとソフトウェアの知識が問われます。試験形式は、実務現場で遭遇するシーンを設定し、それを理解した上で問題に回答する形式です。問題は知識の応用力や実践力を試すものも含まれます。



受験対策は、知識がある程度必要ですが、独学で合格することも可能です。ただし、完全な初心者や大半の分野に知識がない場合には専門学校や通信教育を検討することが賢明です。試験は基本的な知識をテストするもので、PCのスキルに対する厳密な要件はありません。独学で勉強する場合でも過去問を重点的に学習することをお勧めします。情報処理技術関連の試験では、過去に出題された問題が再び出題される傾向があるため、過去問を徹底的に解くことで合格する可能性が高まります。人気の高い資格なので数多くの参考書や問題集等が出版されています、自分のレベルに合った教材を選んで勉強しましょう。暗記問題がメインになるので、IT特有の専門用語をしっかり把握しておくことが必要です。
他には問題集や参考書を使用し、eラーニングなども利用できます。パソコン検定試験のように、PCハードウェア、Officeソフトウェア、ネットワーク、インターネット、セキュリティなど、IT全般に関する勉強をしたことがある人や興味がある人には、この試験は挑戦に値するものです。
ITパスポート試験の勉強をすることによって、以下のようなメリットが考えられます。
 ①ITに関する基礎的な知識と活用能力を身につけることができる
 ②企業や組織から高い評価を得ることができる
 ③転職や就職の際に有利になる

受験資格

・受験制限はありません。誰でも受験できます。

試験方式

●試験方式
・CBT方式の試験
・マークシートによる筆記試験 多肢選択式(四肢択一)    
・試験時間120分  
・出題数:小問100問
※100問のうち総合評価は92問で行い,残り8問は今後出題する問題の評価のために使われます。
・出題比率:ステトラジ系(経営全般)32問 マネジメント系(IT管理)18問 
 テクノロジ系(IT技術)42問

●合格基準
 総合得点600点以上かつ分野別得点30点以上(1,000点満点中600点以上で合格となります)
①出題3分野(ストラテジ系/マネジメント系/テクノロジ系)ごとの得点がそれぞれ30%(300点)以上であること。
②3分野の合計得点が60%(600点)以上であること。
※①、②の両方を満たせば合格。
※新試験区分において唯一午前試験のみで終了し、午後試験はありません。

●採点方式
  IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。1問10点の計1000点満点で採点。点数は、IRTに基づいて回答結果から算出されます。

試験科目

●経営全般(ストラテジ系)
 ①企業と法務
 ②経営戦略
 ③システム戦略
●マネジメント系
 ④開発技術
 ⑤プロジェクトマネジメント
 ⑥サービスマネジメント
●テクノロジ系
 ⑦基礎理論
 ⑧コンピューターシステム
 ⑨技術要素

※詳しい出題範囲はこちらを参照。

スケジュール

●試験実施:随時   
 全国の試験会場で、CBT(Computer Based Testing)方式により随時実施しています。
・申込み方法:インターネットで随時
・合格発表:合格者受験番号一覧を公式ページ及び官報にて公示

試験の流れ
 利用者ID登録からCBT方式で受験、合格発表確認・合格証書受領までの試験の流れを図を使って解説しています。
・試験の申込手順はこちらを参照下さい。
・試験結果レポートのダウンロード等についてはこちらを参照うだ歳。

●身体の不自由等により CBT 方式で受験できない人(特別措置)
 試験日:年2回  4月第3日曜(春期試験)と10月第3日曜(秋期試験) 
     ペーパー方式の試験があります。
   ◆「特別措置」の詳しい案内はこちらを参照ください。

  2023年度ITパスポート試験地区別開催状況一覧

試験会場

全国主要都市
CBT試験地一覧   
CBT試験 会場一覧
※試験会場ごとの3ヶ月先までの試験開催状況(試験日時、空席等)はこちらから確認できます。

受験料

7,500円(税込み)

(注)
CBT方式で実施される試験区分(ITパスポート試験、基本情報技術者試験及び情報セキュリティマネジメント試験)については、政令施行前に令和3年度試験の実施が官報で公示済みのため、令和3年度試験(2022年3月31日まで実施)においては経過措置が適用され5,700円に据え置き。

問い合わせ先

独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター 
 https://www.jitec.ipa.go.jp/
 〒113-8663 東京都文京区本駒込2-28-8                
     文京グリーンコートセンターオフィス15F
  TEL03(5220)6736 ITパスポート試験コールセンター

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関連情報

【資格の難易度情報】
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●試験関連情報
・2019年度の試験から改定され、人工知能(AI)やIoT、データ分析などが新たに加わりました。

●関連資格
 ITストラテジスト
 情報処理安全確保支援士