<目 次>
資格名 | 基本情報技術者 |
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資格の種類 | 国家資格(名称独占資格) | |
主催者 | 独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター | |
資格の概要 | 基本情報技術者試験は経済産業省が行う情報処理技術者試験の一つで、新試験制度のスキルレベル1~4のうちレベル2に相当します。ちなみにレベル1は入門レベルのITパスポート試験、レベル3は応用情報技術者試験で、レベル4は各専門分野の高度情報処理技術者試験(9試験)になります。この試験は2009年春期試験から開始された試験で、数あるコンピュータ関連の資格試験の中で最も受験者数が多い経済産業省が認定する国家資格です。ITエンジニアが最低限身に付けておくべき知識をひと通り学べることから、学生や新入社員が多く受験しています。まさにプロとしての第一歩を記す資格といえるでしょう。 基本情報技術者試験は、システム開発プロジェクトでプログラム設計書を作成し、プログラム開発を行い、単体テストまでの一連のプロセスを担当するプログラマやシステムエンジニアの基本的知識レベルの認定試験と位置づけられていて、システム開発会社においては技術者の必須資格になっています。IT関連の技術者をめざして、その専門性を高めたり、フリーへの転身をはかる上での土台となる資格です。また採用の際、基本情報技術者の資格を提示することで、最低限の情報システムの知識を持つ証明になります。テクノロジ系だけでなくマネジメント系、ストラテジ系などの幅広い知識が問われる試験であるため、一般企業の情報システム部門においても高く評価されている資格試験です。
◆基本情報技術者試験関連の情報 |
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試験の合格率・難易度 | ●難易度 【資格の難易度レベル】 この試験は、プログラミングにおけるアルゴリズムやソフトウェアに関する知識が試され、さらに論理的思考能力も評価されます。それは、情報処理システムの開発や運用、利用といった広範な領域を網羅するためです。また、時間配分が試練となることも多いです。そのため試験対策として、過去問を解きつつ時間配分の練習をすることが求められます。 一方、合格率に関しては近年の合格率は約40%で、令和2年秋期以前に比べて大幅に上昇しました。かつての合格率は25.5%前後でしたから、その易化傾向は著しいと言えるでしょう。これはデジタル庁の発足と時期を同じくしたためか、あるいは受験者にIT技術への情熱が湧き上がってきたからか、その要因は明確ではありません。しかしながら、一つ確かなのは、この試験の難易度と合格率から見て、既にある程度の基礎知識を持っていれば、独学でも合格可能であるという事実です。 特に情報系大学で学んでいる方なら1ヵ月間の集中学習で充分に対策可能です。しかし、初心者や理系が苦手な方は、スクールや通信講座の利用が有効でしょう。また、高校1〜2年レベルの代数や関数などの知識が必要なため、それらの領域についての予備知識を事前につけておくことも大切です。 一見高度な試験のように思われがちな基本情報技術者試験ですが、しっかりとした対策を行い、基礎知識を身につけていれば合格することは十分可能です。情報系の大学生からIT資格を取得しようと考えている方々まで、幅広くチャレンジすることができます。これからのデジタル化社会に備えて、基本情報技術者試験での資格取得は大きな一歩となることでしょう。 (参考) 「情報処理技術者試験の難易度」を参照ください。 -------------------------------------------- |
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試験の内容・勉強法 | 基本情報技術者試験の難易度については、情報処理の基礎知識の有無により、感じ方が大きく変わります。例えば、情報系の知識を持つ人や、IT業界で活動している人や情報系の学校を卒業した人、またITパスポート試験をパスした人など、そのような情報処理の知識を持つ人々であれば、1日に2時間集中的に学習し、それを約1か月、合計で50時間ほど続けることができれば、基本情報技術者試験の合格は現実的な目標です。一方、文系出身者や情報系の試験が初めてといった方々、または情報処理の初歩的な知識もない人にとっては課題が山積みです。出題範囲の全てを学び、理解するためには多大な時間が必要となります。合格への道のりは200時間以上の学習が求められ、1日に2~3時間の学習で少なくとも2~3か月は見込まねばならないでしょう。また、2023年4月より新たない試験内容、試験方式、採点方式が導入されたこともあり、これからこの試験に短期間で合格を目指すには、通信講座の受講が良いかも知れません。 基本情報技術者試験が属するスキルレベル2の難易度を克服するための具体的な学習法について考察します。「科目A」については、以前の午前試験と同じ範囲が出題対象となるため、事前に身に付けた知識は十分に役立つでしょう。試験問題の多くは過去問から出題される傾向にあり、基本的な知識を有する人は「過去問を繰り返し解き、頭に叩き込む」というアプローチで試験を乗り越えることが可能です。しかし、午前対策だけでは不十分です。過去問対策は重要ですが、それだけに頼るのではなく、公開模試なども積極的に取り組むことが必要です。少ない時間を上手く活用し、可能な限り多くの問題に触れることが求められます。 「科目B」についても同様に準備することが重要となります。この科目では、具体的な業務経験や業界知識が問われるため、過去問演習だけではなく、自分の経験や知識と照らし合わせた理解を深めておくことが求められます。そのためには、実際の現場での経験や、その他の情報系資格の知識を活用することが有効です。 基本情報技術者試験は、情報処理者への登竜門と言えます。確かに難易度は高いですが、適切な学習法と学習時間の管理で乗り越えられる試験です。その合格率を上げるためには、一人ひとりが自分に合った学習法を見つけ、日々の勉強に取り組むことが重要となるでしょう。それは単に学習時間を増やすだけではなく、効率的な学習法を考えることでもあります。 具体的な勉強法には、「科目A」については、旧午前試験対策と出題範囲は変わりませんので、従来の勉強で得た知識はそのまま活用することができます。試験で多くの問題が過去問題からの出題が多いため、少し基礎知識のある人なら「ひたすら過去問を解いて覚える」という過去問主体の勉強法で突破できると思います。午前対策では絶対に「過去問」が大事ですが、過去問だけでなく公開模試なども毎日の隙間時間などを通して、できるだけ多くの問題を解いておくことが重要です。 受験者の年齢層は10代半ばから50歳代と幅広いですが、学生や経験年数の浅い(4年未満)エンジニアの受験者が多く、他の情報処理技術者試験に比べて年齢が2~3歳ほど若いようです。また、層別では情報系の大学生、専門学校生のいる19~21歳と、主にシステム開発会社の新入社員のいる22~25歳が多いようです。
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試験日程 | 2022年までの基本情報技術者試験は、上期と下期の年間2回の日程で行われていましたが、2023年からは、年間を通して受験できる通年試験になりましたので、受験者は都合の良い日時に受験できるようになるため年間で受験できる回数も増えることが予想されます。 ●試験実施:随時(通年) 令和6年度情報処理技術者CBT方式試験日程(通年実施) |
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受験資格 | ・基本情報技術者に限らず、情報処理技術者試験は受験者に関する制限がありません。学歴や年齢を問わず誰でも挑戦できる資格です。 |
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試験会場 | ●全国160ヶ所以上のプロメトリック試験会場 |
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受験費用 | 7,500円(税込み) |
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試験方式 | ●試験方式 ●合格基準 ●免除試験制度 科目A試験免除制度 |
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試験科目 | ●科目A(四肢択一の多肢選択式 90分/60問) ※知識を問う問題 ●科目B(多肢選択式 100分/20問) ※技能を問う問題 |
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試験関連情報 | 【資格の難易度情報】 ●試験関連情報 |
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問い合わせ先 | 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター https://www.jitec.ipa.go.jp/ |
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