資格名

PRSJ認定PRプランナー 
( Public Relations Planner Accredited by PRSJ)

資格の種類

民間資格

主催者

社団法人日本パブリックリレーションズ協会

資格試験の概要

「PRプランナー資格認定制度」は以下の3つの目的に基づいて策定されています。  
 1.広報・PRパーソンの育成とレベル向上
 2.専門職能としての社会的認知
 3.広報・PR業務の社会的認知の拡大と広報 ・PRパーソンの社会的地位の確立
2007年にスタートした新しい資格試験で、広報職における広報・PR(パブリックリレーション)の基本知識と実務スキルをはかる試験が「PRプランナー」です。試験は1次から3次試験まであり、面接を経て「PRプランナー」として資格認定されます。この試験の特徴として、受験者の募集が定員制になっているため、申し込みから合格、資格取得まで順調に行っても半年以上の期間を要することです。

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PRプランナー資格認定制度では、「PRプランナー」、「准PRプランナー」および「PRプランナー補」の3つの資格があります。
・「PRプランナー」
日常的な広報・PR実務を幅広くこなし、かつ広報・PR責任者をサポートする知識・提案能力を有することを認定する資格で、検定1次、検定2次、検定3次試験に合格し、「PRプランナー」取得申請手続きと面接を経て取得できます。
・「准PRプランナー」
広報・PR実務に必要な専門知識を有することを認定する資格で、広報・PRに関する実務知識を問う、2次検定試験に4科目合格し、「准PRプランナー」取得申請と書類審査を経て取得できます。
・「PRプランナー補」
広報・PR実務に従事するために必要最小限の基礎知識を有することを認定する資格で、広報・PRに関する基礎知識を問う、1次検定試験に合格し、「PRプランナー補」取得申請と書類審査を経て取得できます。
※PRプランナー、准PRプランナー、PRプランナー補の資格の有効期限は3年。更新には書類審査等の手続きが必要になります。

◆認定申請の期限について
各認定資格の認定申請期限は、各試験合格後3年までとなります。各試験合格後3年を経過し、各認定資格を取得するには、各試験を再度受験し、合格することが必要になります。
なお、試験合格後3年以降でも上位の試験に進むことはできます。
※ 認定申請の手続きに関しては、従来通り、年2回の認定申請期間内に受付されます。
※上記の内容については、2016年4月1日より施行となります。
※ 2016年4月1日より前に各試験を合格した方の認定申請期限は、2019年3月31日までとなります。 

※PRプランナー試験に関する情報
・2021年 2月から始まる第1次試験から、試験方式が集合型からテストセンターに設置されたパソコンを使う分散型の試験方式(CBT方式)に変更になることが決まりました。
詳細はこちらを参照ください。

合格率・資格難易度

難易度
  PRプランナー    「B」 普通 
  准PRプランナー   「C」 やや易  
  PRプランナー補   「D」 易しい

【資格の難易度レベル】
・1次試験
難易度はそんなに高くありませんので、しっかりテキストで知識をつければ難しくない内容です。モラルに関する問題が多いようです。ただ、1次で学んだことは2次試験につながっているので、甘く考えずに引き続きしっかりと勉強しましょう。
・2次試験
1次の基本的な内容をより深くしたのが2次という感じですが、2次の時事問題がこの試験の最大の難関です。1次と2次はテキストで知識をつけて、あとは暗記で突破できるのですが、時事問題はテキストではなく、日頃から政治や経済的なことなどを中心に多くのニュースを見て、内容を把握していないとカバーできません。
3次試験
3次はパソコンを使った実技試験。3次は業務スキルを問われるため、実務をある程度やっていない人には難しい内容になるかも知れません。ニュースリリースと広報・PR計画の立案作成を制限時間内に仕上げる試験です。 
PRプランナー補や准PRプランナーは比較的難易度の低い資格なので、1.5〜2ヶ月ほど勉強をすれば合格できます。PRプランナー資格試験を総合的に見れば、この試験の分野は明確に”正解/不正解”のある分野ではなく、実務家であれば常識や感覚で答えられる問題も多こともあり、PR経験者ならばそれほど難しい試験ではないように思います。

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●合格率 
 ・2021年2・3月第29回PRプランナー 1次試験結果
  1次試験合格率 73.9% 合格者数684名/受験者数926
 ・2019年11月第25回PRプランナー 2次試験結果
  2次試験合格率(4科目一括) 96.4% 合格者数370名/受験者数384
 ・2020年1月第25回PRプランナー 3次試験結果
  3次試験合格率 30.9% 合格者数94名/受験者数304

※参考データ
・2019年8月第25回PRプランナー 1次試験結果
  1次試験合格率 78.0% 合格者数542名/695
・2019年7月第24回PRプランナー 3次試験結果
  3次試験合格率 33.1% 合格者数101名/305 
・2019年5月第24回PRプランナー 2次試験結果
  2次試験合格率(4科目一括) 89.5% 合格者数230名/257 
・2017年8月第21回PRプランナー 1次試験結果
  1次試験合格率 77.9% 合格者数 431名 
・2017年11月第21回PRプランナー 2次試験結果
  2次試験合格率(4科目一括) 78.7% 合格者数 277名
・2018年1月第21回PRプランナー 3次試験結果
  3次試験合格率 43.3% 合格者数 109名
・2016年3月第18回PRプランナー 1次試験結果
  1次試験合格率 49.6% 合格者数 208名 

受験対策・学習法ほか

この試験の範囲は企業のPRだけでなく、歴史や国際広報、自治体広報など幅広く、さらに企業の広報にも倫理や法律、CSRなどがあるので広範囲な知識に自信のない方は一通りの勉強が必要になります。主に参考図書の理解が得点に直結する試験であるので、教材としては、
「広報・パブリックリレーションズ入門 (基礎シリーズ)」 、
「広報・マスコミハンドブックPR手帳〈2010〉」 、
「戦略広報―パブリックリレーションズ実務事典」 の3冊は必要と考えてよいと思います。

・1次試験
長い文章での出題で読解力が問われるが、広報の常識や知識が試される。文章は少々難解で試験内容のレベルも比較的高い。
対策としては、まず広報・PRについて幅広い知識を身につける必要があります。その後、2次試験の対象となる4つの分野について参考図書を 十分に読み込むこと。また、時事知識を身につけるために、新聞やテレビのニュースについて注意して見たり、読んだりする習慣を持つことも大切になります。一番大切なことは、PR協会案内の参考図書で基本的な事項を整理し、暗記、十分理解しておくことです。
広報の理念や歴史、メディア・リレーションズ、IR、マーケティング、海外広報、行政広報、危機管理、ネット広報、CSRなど、日常的な広報活動に必要な実務を含め、幅広い範囲から出題されるため、深い知識や経験がないと高い正答率は得られません。協会のホームページにある参考図書などで一通り学習し、広報・PRに関する基本的な知識を整理しておくことが必要です。



・2次試験
この試験の難関は2次試験です。広報・PRの広い領域における専門的な理解と知識が求められます。新聞や週刊誌、テレビのニュースなどを普段から注意して記憶していないと解答できないような試験問題が出題されます。 他の専門分野は参考図書を読みこなすことでも知識は付けられますが、時事知識は準備の方法がありませんので、すこし厄介です。2次試験は広報・PRの広い領域における専門的な理解と知識が必要。
科目的には科目Dの「時事知識」や、科目Bの「マーケティング、ブランドマネジメント」 、それに科目Cの「PR実務」に難しい問題が多く出ます。PR実務についてはそれぞれのメディアの特徴等について数字を交えて問われる問題が出るので準備が必要です。また、科目Dの時事問題は政治や社会、文化、スポーツなど、広い分野での知識が必要です。軽く見ないで、十分勉強することをお薦めします。
広報・PRに関する専門分野の全体的な受験準備としては、一次、二次とも、PRプランナーのホームページで紹介されている参考図書が基本になります。あとは、普段か各種のニュースに関心を持ち、注意して見ておくことです。
・3次試験
3次試験は実務経験が3年必要なので、問題もその程度のレベルの問題が出題されます。実際に企業において広報の現場で携わる実務に近い内容になりますので、実務に携わっていない人には厳しい内容になります。3次試験は参考図書を熟読するという勉強だけでは対応できない内容と考えて下さい。ただ、3次試験を突破して面接までこぎつければ、ほぼ合格と思って間違いはありません。

PR関連会社や企業の広報部門でPRを担当されている方々はもちろんのこと、将来PR関連業界や広報・PR部門での業務を希望する方々やビジネスパーソンに求められる広報・PRに関する知識・スキルを持ちたいと考えている方々など幅広い層の方々を対象として、PR知識やスキルの向上に活かせる資格であるため、試験の方も、女性を中心に、幅広い層の方々が受験しています。

受験資格

●1次試験 特に制限なし
●2次試験 1次試験合格者
●3次試験 2次試験4科目合格者、かつ3年以上の広報・PR実践経験者

試験方式

●試験方式
・1次試験  CBT式/80分  出題数/50問
・2次試験 CBT方式/各科目50分  出題数/各科目25問
・3次試験 PCによる記述方式/課題A60分と課題B120分(3時間)出題数/各課題1問で計2問
※3次試験の方式は、パソコンによる記述方式で、Windows 7 の Office 2010( Word、Excel、PowerPoint )のいずれかを使用します。
●合格基準
・1次試験:正答率70%以上。全出題数に対して正答率70%以上で合格となります。
・2次試験:全出題数に対して正答率65%以上、かつ各科目の正答率がいずれも50%以上で合格となります。(全出題数に対して正答率65%未満の場合、もしくは1科目でも正答率50%未満の場合は不合格となります。)
・3次試験:評価の配点を、課題A(ニュースリリースの作成)25点満点、課題B(広報・PR計画の立案作成)50点満点とし、課題A・Bの総合評価が45点以上(60%以上)、かつ各課題の評価がいずれも50%以上で合格となります。

試験科目

●1次試験 
<広報・PRに関する基本的な知識>⇒試験項目の詳細
・パブリックリレーションズ理論 ・企業経営とパブリックリレーションズ活動 ・行政、団体等のパブリックリレーションズ ・PR活動のマネジメント ・コミュニケーションとPR ・メディアリレーションズ ・マーケティングとPR ・インベスターリレーションズ ・エンプロイーリレーションズ ・ネットPR ・国際広報 ・企業の危機管理 ・パブリックリレーションズと倫理 
●2次試験 
<広報・PRの実務に関する専門知識>⇒試験項目の詳細
◇科目A CSR、IR、危機管理等、経営と広報・PRに関する知識
・企業(組織体)経営環境に関する基本理解 ・CSR ・IR ・危機管理と広報/PR
◇科目B マーケティング及びブランドマネジメントに関する知識
・マーケティングの概念 ・市場分析/市場調査の基礎知識 ・ブランド戦略とブランドマネジメント ・ブランド戦略とブランドコミュニケーションの実際
◇科目C PR実務に関する知識
・メディアリレーションズに関する知識 ・PRツールに関する知識 ・PRイベントに関する知識 ・ネットPR遂行に求められる実務知識 ・PR関連調査実務に必要な知識 ・広報効果の測定に関する実務知識 ・PR戦略立案の実務知識
◇科目D 時事知識
・社会、・政治、・経済 ・国際 ・科学 ・医療 ・生活 ・スポーツ ・文化
●3次試験 
<広報・PRに関する実践技能>⇒試験項目の詳細
◇課題A ニュースリリース作成
◇課題B 広報・PR計画の立案作成
・「コーポレート課題」と「マーケティング課題」の2つが出され、そのいずれかを選択します。 
パソコンで解答ファイルを作成し、提出するという方法になります。

スケジュール

●試験実施:年2回 
 ・1次試験 (1)3月上旬頃 (2)8月下旬頃
 ・2次試験 (1)5月中旬頃 (2)11月中旬頃
 ・3次試験 (1)7月下旬頃 (2)1月下旬頃

2023年度PRプランナー資格認定試験日程
(1次・2次・3次)

試験会場

東京 大阪

受験料

●受験料(税込み)
 (一般)
 1次試験:10,800円
 2次試験:17,280円
 3次試験:12,960円
 (学生)
 1次試験:6,480円
 2次試験:10,800円

●登録料(税込み)
 (一般)
 PRランナー補:5,400円
 准PRランナー:8,640円
 PRプランナー:10,800円
 (学生)
 PRランナー補:4,320円
 准PRランナー:6,480円

問い合わせ先

社団法人 日本パブリックリレーションズ協会  http://prsj.or.jp/
 〒106-0032 東京都港区六本木6丁目2番31号 六本木ヒルズノースタワー5F
  TEL 03-5413-6760  FAX 03-5413-2147

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