資格名

FASS(経理・財務スキル検定)
※Finance&Accounting Skill Standardの略

資格の種類

民間資格

主催者

日本CFO協会FASS運営委員会

資格試験の概要

「FASS」とは、Finance&Accounting Skill Standardの略で、経済産業省の平成16年度高度専門人材育成事業「経理・財務サービス・スキルスタンダード普及促進モデル事業」で実証された、経理・財務実務のスキルを客観的に測定するため、2005年11月にスタートした比較的新しい試験です。 経済産業省の発案をもとに、先進企業50社の経理・財務幹部が協力して開発しました。これまでの「簿記検定」では測れなかった「実務スキル」の評価基準を望む企業側のニーズに合わせて導入された試験であるため、 経理・財務部門の定型的実務に従事されている方や、これから経理・財務部門に従事しようとしている方を主な対象にした試験で、出題範囲は、経済産業省の「経理・財務サービス・スキルスタンダード」のうち、定型業務として標準化された業務が対象になりますので、試験内容は、「資産分野」「決算分野」「税務分野」「資金分野」の4つから構成されています。試験結果は合否ではなく総合点から5段階のレベルでスキル評価し、分野毎の達成度合いも表示されるのが特徴になっています。
現在では、伊藤忠や日産自動車など大手企業を中心とする84社が導入、数字に強い人材の育成をめざし、現状の実務スキルの把握、社内教育の一つなどに活用され、スキル診断ツールとして注目されています。

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※「経理・財務ベーシック検定(FASSベーシック)」
この試験は、グローバル時代の経理・財務実務スタッフに最低限必要とされる基本理論の習得レベルを測る検定試験です。これによって、経理マンとして求められる実務知識は「FASS検定」で、そして、基本理論は「FASSベーシック」で受験できるようになりました。

 <経理・財務ベーシック検定(FASSベーシック)の概要>
・対象者:経理・財務実務経験の無い若手社員や、基本理論に不安がある社員など。
・試験科目:
  基本科目 財務会計、経営会計  各100問 90分
  応用科目 財務モデリング      50問 60分
・試験形式
  基本科目   四者択一方式 100問 /90分
  応用科目   四者択一方式  50問 /60分
・受験方式:全国にある試験センターでコンピューターでの受験になります。

【世界統一FASS検定】
「世界統一FASS検定」は、現在日本CFO協会で進められているプロジェクトです。IFRS(国際会計基準)の導入と合わされば、間違いなく必要となる能力です。世界に通用するビジネスパーソンを目指す人にとっては、財務会計に限らず、これからの社会では「世界で通用するか」を考えていかなければなりません。世界統一FASS検定検定パイロットテストが一昨年12月から順次スタートしました。

合格率・資格難易度

難易度
  レベルC 「C」    やや易
  レベルB 「B」  普通  

【資格の難易度レベル】
FASS検定は、同じ経理・財務系の簿記検定とよく比較されますが、簿記検定は知識など学問的な傾向がありますが、FASS検定は実践的な内容で業務の区分別の知識が問われます。簡易な機能を「使いこなす」ことができ、それをケースに応じて活用することができるレベルを想定した試験とされており、関数などもSUM 関数をはじめ、簡易なもの15個程度を想定し、実際に手を動かしていないと解答できないような内容になっています。
難易度レベルでは簿記検定3級とFASSレベルCがおおよそ同じ程度だと思われます。どちらもそれほど難しい試験ではありませんので独学での突破も可能です。
FASSは出題範囲が広く、実務の基本となる知識を幅広く浅く問われる試験のため、きちっと勉強しておけば高得点を獲得することも可能です。また、”独学では不安”と思う人は、セミナーや講座、eラーニングなどもありますので受講して狙うこともいいでしょう。
経理・財務系の資格の難易度ランキングは、会計士 > 日商検定1級 > BATIC > FASS検定でしょう。

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●合格率   
 試験結果は合否ではなく総合点を5段階のレベルでスキル評価し、分野ごとの達成度も表示。
 過去のFASS試験結果累計 (2022年9月末現在)
 総受験者数 73,990名 最高点800点 最低点10点 平均点583点
【レベルE】11.2% 【レベルD】28.0% 【レベルC】28.8% 
【レベルB】16.1% 【レベルA】15.9%

※参考データ
・過去のFASS試験結果累計 (2021年9月末現在)
 総受験者数 69,048名 最高点800点 最低点10点 平均点584点
【レベルE】11.0% 【レベルD】27.7% 【レベルC】28.5% 
【レベルB】16.3% 【レベルA】16.5%
・過去のFASS試験結果累計 (2020年9月末現在)
 総受験者数 64,550名 最高点800点 最低点16点 平均点586点
【レベルE】10.8% 【レベルD】27.3% 【レベルC】28.4% 
【レベルB】16.5% 【レベルA】17.0%
・2019年9月現在
 総受験者数 59,621名 最高点800点 最低点16点 平均点578点
【レベルE】10.3% 【レベルD】26.7% 【レベルC】28.4% 
【レベルB】16.9% 【レベルA】17.7%
・2017年上期FASS試験結果 
 受験者総数1,192名 最高点800点 最低点208点 平均点579点
【レベルE】11.6% 【レベルD】24.6% 【レベルC】24.8% 
【レベルB】15.8% 【レベルA】23.2%
・2016年下期FASS試験結果 
受験者総数1,381名 最高点800点  最低点208点 平均点643点
【レベルE】5.2%  【レベルD】13.8% 【レベルC】22.0% 
【レベルB】18.7%  【レベルA】40.3%

受験対策・学習法ほか

この資格は、大手企業を中心に、企業の経理・財務スキルの新スタンダードとして認識されている スキルアップのための試験であり、経理・財務部門で働く人であれば誰でも習得していることが望ましい問題が各分野から出題されます。 実務内容を修得できているかを試される試験なので客観的に自分がどれだけのスキルを持っているかが企業にも、受験者本人にも分かりやすいものとなります。 実際の出題内容を見るとわかるように範囲が非常に広範囲であるにもかかわらず、試験では100問を90分で解答しなければなりませんので、各項目をきちんと理解し、暗記していることが必要になります。 5段階評価の最高のレベルAを獲得するためには、正答率は86.125%が要求され、100問中87問以上正解しなければなりません。

受験対策は、独学での突破も可能ですが、それにはテキスト・参考書・問題集の選択が大切で、 問題集の問題はほぼ100%答えられるようにしておかねばなりません。試験の難易度はレベルCで簿記3級と同程度です。
簿記の知名度と比べればFASSはほとんどまだ知られていませんが、80社以上の大手企業の財務部門幹部のもとで作り上げられた試験のため、大手企業での認知度は高い傾向にあります。
またFASSの試験は、経理・財務能力をある程度的確にスコア化して示すことができるという利点があり、特に受験者の職務経験や年齢・年収に応じてスコアが高い傾向があり、実務能力との相関関係が実証されています。 一般的な知名度を考えると、就・転職などにおける経理知識やスキルのアピールには、まだ「簿記検定」が有利だと思えますが、就職先の企業が「FASS」を導入している場合などには、FASSのスコアを表記し、そのレベルを説明できれば十分にアピール材料となる可能性はあります。
もともとFASSは、企業側が「簿記検定」では測りにくい「実務スキル」を的確に評価したいというニーズが多かったために誕生した資格試験ですから、既に導入している企業はもちろん、今後多くの企業に普及していく可能性は高いと思われます。 

企業側を見ると、現在、経理・財務部門での評価基準に採用している会社は、上場企業に多く、評価対象になるのは最低でもCレベルで、課長職以上にはA~Bレベルが求められる場合が多いようです。一方、過去の受験者データによれば、FASS受験者の90%以上は、経理または財務の第一線で活躍する実務者であり、そのうちの過半数は実務経験数年以上のベテラン社員で占められています。役職別では約6割が一般社員で、これに課長・係長を加えると全体の9割に達します。 
経理・財務部門の定型的実務に従事されている方や、これから経理・財務部門に従事しようとしている方は、簿記検定などと合わせてFASSを取得しておくと、さらに有効な資格となることは間違いありません。




【FASS導入による企業にとってのメリット】 
・経理・財務部の「人材育成」と「効率化」
「FASS」の対象は定型業務のみで、社内における経理・財務業務の今後求められるポイントは、通常やらなければならない定型業務をいかに効率化できるかということです。社員に「FASS」試験を通して勉強させ、基礎ベースをアップしてもらうことで「人材育成」ができ、かつ「実務を効率化」する現場づくりに役立ちます。
・内部統制の強化
最近は企業の内部統制の意識が高まり、体制化するためには個人の能力を上げなければならないと言われています・人事考課の評価基準・採用選考基準の統一化
統一基準があると、個人のレベルを把握することができるため、給与査定などの人事考課に役立ちます。また、個人のレベルが数値化されているため、会社の経理・財務業務関連の新規採用、中途採用などに役立ちます。
・経理・財務の基礎スキルのアップ
「FASS」検定の対策を通じて、経理・財務の実務に即した幅広い勉強ができます。

受験資格

・制限はありません。誰でも受験できます。
※経理・財務部門の定型的実務に従事されている方や、これから経理・財務部門に従事しようとする方に向いた試験と言えます。

試験方式

「FASS」試験本体は、「資産分野」・「決算分野」・「税務分野」・「資金分野」の4分野で構成されています。 また、この4分野に回答後、任意で「オプション科目」全社統制・IT統制分野に回答することができます 。

●試験方式
・全国にある試験センターでコンピューターでの受験になります。
(コンピュータによる四肢択一形式)
・出題数/試験時間
  FASS試験本体:下記の出題範囲から合計で100問(四肢択一)/試験時間 90分
  オプション科目(任意受験科目):20問(四肢択一)/試験時間30分
※2014年11月より「経理・財務スキル検定(FASS)」で受験した試験問題よりピックアップした30問にトライすることができるオプション科目(収益認識基準 全20問)が誕生しました。任意でオプション科目【収益認識基準」(全20問)】に回答することができます。
※受験した日から180日間は再受験することができません。この規定に違反した場合試験結果は無効となります 

●合格基準
・「FASS」試験本体:合否ではなく総合点から5段階のレベルで点数によりスキル評価し、分野毎の達成度合いも表示されます。
 レベル別の点数配分
 【レベルE】~440点  
 【レベルD】441~560点 
 【レベルC】561~640点  
 【レベルB】641~688点
 【レベルA】689点~ 

・「オプション科目」
 達成度合いから、3段階のレベルでの評価を表示します。 
  Green:80%以上
  Yellow:60%~79%
  Red:~59%
※試験結果は試験終了後、試験会場にて渡されます。

試験科目

●「FASS」試験本体
 資産・決算・税務・資金の4分野から構成。
「経理・財務サービス・スキルスタンダード」の36業務項目のうち、定型業務として標準化された24業務が対象。経理・財務部門で働く人であれば誰でも習得していることが望ましいとされる問題が4分野(資産分野、決算分野、税務分野、資金分野)から出題されます。
【出題範囲】

資産分野 決算分野 税務分野 資金分野
売掛債権管理
買掛債務管理
在庫管理
固定資産管理
ソフトウェア管理
月次業績管理
単体決算業務
連結決算業務
外部開示業務
税効果計算業務
消費税申告業務
法人税等申告業務
グループ通算制度
税務調査対応
電子帳簿保存法対応
消費税インボイス制度
現金出納管理
手形管理
有価証券管理
債務保証管理
貸付金管理
借入金管理
社債管理
デリバティブ取引管理
外貨建取引管理
資金管理

●「オプション科目」
 4分野に回答後、任意で「オプション科目」全社統制・IT統制分野に回答することができます。
※オプション科目「全社統制・IT統制」  オプション科目はこちらから出題されます 
「オプション科目」とは、「経理・財務スキル検定(FASS)」で受験した試験問題よりピックアップされた30問にトライすることができるオプション科目です。テスト結果は、「成績証明書」上に正答率で提示されます。

スケジュール

試験は全国にある試験センターでコンピューターでの受験となります。
●試験実施:二期制受験となります。
    上期:5月上旬~7月下旬   
    下期:11月上旬~翌年1月下旬
 ※不合格の場合、同一受験期間内で再受験することはできません。
●申込受付期間
    上期:2月上旬~7月下旬   
    下期:8月上旬~翌年1月下旬
※受験には予約が必要です(受験希望日の60日前から )
CBT-Solutions社WEBサイトより申し込む。

試験会場

全国各地のCBTソリューションズ試験会場

受験料

・一般 11,000円(税込み)/ 日本CFO協会法人会員 8,800円(税込み) 
・障害者 7,920円(税込み)
※オプション科目を含んだ料金となります。オプション科目を受験しない場合も、同一の受験料です。

問い合わせ先

・日本CFO協会  TEL 03-3556-2334
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-1 塩崎ビル2F   
※受験に関する問合わせ
受験サポートセンター
TEL:03-5209-0553
受付時間:午前10時~午後5時(土日祝日を除く)
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