資格名

略称:P検、又はパソコン検定試験
※正式名「ICTプロフィシエンシー検定試験」
ICTプロフィシエンシー検定試験の”ICT”とは、Information and Communication Technologyの略。
「プロフィシエンシー」とは、知識や技能を現実の状況に応じて発揮する能力のことです。

資格の種類

民間資格

主催者

パソコン検定協会

資格の概要

        お知らせ
すでに告知されていますように、現行方式での「P 検」の実施は 2025年3月31日(2024 年度末)をもって終了します。また同時にPASS 認定制度も終了します。
リニューアル版の P 検は、高等学校での実施に限定した形でのスタートになります。

「P検リニューアル版」の概要は以下のページで確認ください。
  https://www.pken.com/revision/202408.pdf

「P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)」はパソコン検定協会が実施する、あらゆるICT利用者を対象としたICT(情報通信技術)活用に関する知識と技能の証明を目的とした試験です。2022年度のP検の受験者総数は約200,000名でした。また創設以来の累計受験者数は約2,401,000名になります。
受験級は、1級・2級・準2級・3級・4級・5級の6グレードで、試験ではワープロや表計算ソフトの操作だけでなく、ネットワークや情報セキュリティの知識などが問われます。
P検はこの他にも、インストラクター試験やジュニアP検もあります。インストラクター試験は情報教育のリーダーとなる人が対象の試験で、またジュニアP検は小学生などの子供が対象で早期の情報教育に対応した試験になっています。このようにP検にはさまざまなラ ンクと種類が豊富にあり受験者のニーズにあわせた試験が提供されています。




【級別の試験概要】
・5級:
パソコンの基礎的なハードウェア(マウスやキーボードなど)やソフトウェアの名称や知識、操作方法、そして情報モラル等について出題している無料の初心者向けテスト。
・準4級:
中学生くらいの人をターゲットに作られている試験。中学校学習指導要領「情報とコンピュータ」に対応した試験になっているので中学校で習ってき たそのままの内容の試験を受験する事が出来ます。内容はコンピュータの初歩的な内容ですが、コ ンピュータを扱う上で必要不可欠な内容ばかりです。
・4級:
一般の会社に入社したときに必要となる、コンピュータの知識のレベルをを問う試験です。また、中学校での「情報とコンピュータ」を マスターしたレベルで、高等学校での「情報」学習の基本的なレベルに対応した試験です。
この4級から試験内容が大きく変わり、タイピングテストが加わってきます。この級のタイピングテストでは1500文字中450文字以上の正確さが必要となります。
・3級:
3級で想定されているレベルは一般の会社での仕事上で必要なレベルであり、高等学校の「情報」学習をマスター しているレベルでもあります。3級からはOSの知識も必要となります。タイピン グテストは1500文字中600文字以上の正確さが必要となります。
・準2級:
対象者は一般の会社で応用レベルのコンピュータ操作を出来るレベルの人で、さまざまなアプリケーションソフトを使いこなすこ とが出来、高度なパソコンの知識を持ち、ネットワークを積極的に扱えるレベルです。準2級からはプレゼンテーションソフトに関する科目が出てきます。
・2級:
ICTをマスターしたレベルであり、パソコンの知識を使って目的達成や問題解決が出来、情報環境の整備が出来るレベルの人を受験対象者としています。2級からはタイピングテストはなくなりますが、試験では、かなり高度な知識を問われ、高度な実技テストも行われ、試験の難易度がグッと上がります。
・準1級:
対象となるのは2級のレベルにさらに、データベースを理解し、サーバなどのネットワークの知識を持ちネットワーク上の問題解決を行えるレベルの人を想定しています。この準1級からはワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトの問題は出題されませんが、その代わりにデータベースの問題が出題されます。
・1級:
準1級の知識に加え会社全体の情報化リーダが勤められるレベル。最新のコンピュータ技術に詳しく、インフラ整備やシステムの導入やシステムの開発を行える人が対象です。試験内容は、通常の選択式の問題と論文のテストがあります。論文テストも、選択式の内容もかなり高度で、知識も相当ハイレベルでなければ合格は難しくなります。

試験の合格率・難易度

難易度
  ・1級  「B」 普通  
  ・2級  「C」 やや易  
  ・3級  「D」 易しい 

【資格の難易度レベル】
P検は、2級までは受験する級に応じた知識を問う出題になりますが、1級では内容が変わり、主に実務的な問題になるため専門的な勉強が必要になります。1級は難易度「B」ですが、難関試験にきわめて近いレベルです。試験の内容自体は試験範囲が非常に広く、記述式の問題もあり、2級の合格者にとってはかなり遠い距離にある試験と思えるかもしれませんが、1級でも頑張れば独学での突破が不可能なレベルの試験ではありません。
一般に”パソコンが使えるとか、パソコンで通常の業務が出来る”というレベルが、P検3級あたりになります。普通にパ ソコンを使えている方なら合格して当たり前のレベルと考えてよいでしょう。試験ではパソコンのハードからOS、ネットワーク、ソフトの使い方まで広く出題される試験で、総合力・実践力を問われます。従って、これからパソコンを勉強しようという方が最初に目標にするレベルとしては「P検3級」あたりがお薦めになります。一般に、3級合格で“一人前”と評されます
P検とP検以外のIT関連の試験の難易度レベルを比較すると、易しい方から順に、MOS<P検 3級<日商PC検定 2級<P検 2級<初級シスアド<P検 準1級<P検 1級 といったところになります。P検3級はMOSより難易度が高いと評価されることが多く、難易度としては、部分的にはドットコムマスターの近いと考えればいいでしょう。

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●合格率  
 2022年度級別・職業別P検受験者データ 

P検の難易度ランキング

試験の内容・勉強法

P検の5級は、携帯で無料でクイズ感覚で受ける事ができる試験ですが、4級~2級まではタイピングやワープロ、表計算、インターネットなどの知識を問う問題が出題されるので、受験する級に応じた勉強が必要になります。
準2級から4級のタイピング対策は、公式サイトの無料の「タイピング練習ツール」を使えば十分役立ちます。実技試験では、ワープロも表計算も公式サイトやテキストの模擬試験を繰り返し解いて、制限時間内で終わらせる勉強を繰り返ししておくことです。
3級、4級はテキストのみで十分合格できますが、準2級以上は合格率が50%以下で難易度も上がりますので、合格に自信が持てない方は「P検合格シリーズ ドリル」「P検オフィシャル教材」などの追加教材が必要になるかも知れません。

P検2級は、実技もあり意外に難しく感じる試験です。受験対策用のテキストや問題集は公式テキスト以外にも多数市販されており、直販のeラーニング教材もあります。取得を推進している専門学校でも学べるほか、P検対策講座を開講しているスクールも数多くあります。きっちりと勉強すれば独学でも充分合格可能な試験です。P検の公式ページでは毎年度、P検用の模擬試験データが配布されていますので、受験を考えている人は利用するといいでしょう( ➡ 公式テキスト公式サイトに掲載されている模擬試験)
2級試験はパソコン基礎理論に加え、オフィスソフトの実務能力も問うというバランスの取れたいい資格試験ですが、範囲も広くなります。そのため対応テキストも出ていますので、それらを使って勉強すれば問題はないと思います。

1級は科目の難易度レベルが上がり、情報セキュリティ管理や利用部門システム運用管理など、実務的な内容の問題になり専門的な勉強が必要になります。ただ、1級のハードルが高い理由は、①2級に合格しておく必要がある ②試験に記述問題がある、という2つにあります。まだ2級を取得していない人には、先にかなりの勉強時間が必要なことになります。記述問題では、必要なことを40字〜150文字程度にまとめて回答する能力が求められます。記述試験の採点を自分ですることは難しいということもあり、P検1級に関しては対策講座を受講する人は多いようです。

P検の受験生の多くは女性で、社会人、主婦、学生が中心です。小学生や高齢の方も受験しています。この試験は、広くパソコンのスキルを問う試験なので、自分のパソコンスキルの証明として就職活動などに利用できますが、履歴書に記載するには2級以上は必要です。企業や学校でも有効な実践的スキルとして認定しています。
また、企業によっては、このパソコン検定を就職や転職の対象にしているところもあります。大学などでもパソコン検定の資格の有無が入試に関係するところもあるようです。




試験日程

・試験実施:随時 PASS認定校の予約状況による(要予約) 
  1級~5級 随時(随時実施されていますが日程は試験会場により異なります)
・申込受付
  1級~5級 随時(申込み期間は、試験会場により異なります)
・合格発表
  P検準2級~4級の合否は試験後すぐに確認できます。1級・2級の合否は試験後約2週間後に発送されます。【受験日】
受験日は、PASS認定校によって異なりますので、最寄りのPASS認定校を試験会場検索ページで選んで、電話かメールにて受験の予約をします。⇒ PASS認定校での受験と予約方法

  2025年度P検(ICTプロフィシエンシー検定試験) 試験日程
     ※リニューアル版による第1回目の試験です。

受験資格

・1級:2級に合格していることが受験の条件となります。
・2級~5級:制限はありません。誰でも受験できます。

試験会場

全国約1,000校のPASS認定校で、CBT形式実施されます。

 

 

受験費用

・5級:無料(P検ホームページ上にて実施) 
・4級:3,060円(1,530円) 
・3級:5,200円(2,040円)
・準2級:5,200円(2,550円) 
・2級:6,220円(4,180円)
・1級:10,000円(各税込み)  
※高校生以下は学割があります。()内は学割価格
  ➡受験料の確認

試験方式

試験方式は、全級CBT(ComputerBasedTesting)方式です。

◇試験内容と試験時間
●1級:プロフィシエンシー(選択式テストと論述式テスト 90分)
●2級
・パソコン一般問題(30分)
・実技(10分)
・総合実技(プロフィエンシー1課題/30分)
 複合成果物作成型実技テスト
●準2級・3級(60分)・4級(50分)
・タイピング
・パソコン一般問題
・プロフィエンシー(選択式)
・実技(プレゼンテーション)
●5級:(15分)
・一般問題(選択式)



◇合格基準 
・1級 (1000点満点) 70%以上の正答率/1000点中700点以上 
・2級 700点満点中490点(70%)以上  
・準2級 600点満点中390点(65%)以上
・3級 500点満点中325点(65%)以上
・4級 300点満点中180点(60%)以上
・5級 100点満点中60点(60%)以上

◇科目免除
P検の準2級から4級には「タイピング試験」や「実技試験(ワープロ、表計算)」の試験がありますが、「P検アプリ」を使用して事前試験を受けることで科目免除を受ける制度があります。
これは、「P検アプリ」で事前試験に合格することで、本受験の際に「P検アプリの合格証書」に記載されている「合格コード」を入力すれば、「タイピング試験」および実技の「ワープロ」と「表計算」が免除されるというものです。

試験科目

●1級
 ①情報セキュリティ管理
 ②企業内ネットワーク構築 
 ③業務プロセス改革
 ④ICTを活用した問題解決
●2級
 ①コンピュータ知識
 ②情報通信ネットワーク 
 ③情報モラルと情報セキュリティ
 ④ICTを活用した問題解決 
 ⑤プレゼンテーション
 ⑥総合実技
●準2級・3級・4級
 ①タイピング
 ②コンピュータ知識
 ③情報通信ネットワーク 
 ④情報モラルと情報セキュリティ
 ⑤ICTを活用した問題解決 
 ⑥ワープロ
 ⑦表計算
●5級
 ①パソコンの基礎知識
 ②情報通信ネットワーク
 ③情報モラルと情報セキュリティ

試験関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
ジャンル別資格の難易度ランキング

●試験関連情報
「ICTプロフィシエンシー検定(P検)」は、日々進化するICTに対応する情報活用力を測定する検定へと時代に合わせて、2025年7月にリニューアルされます。
新しい出題内容は、高等学校の必履修科目「情報Ⅰ」に基づき、経済産業省が推進する「DXリテラシー標準」にも
準拠する内容になります。➡ https://www.pken.com/revision/202408.pdf

●関連資格
 ITパスポート試験

問い合わせ先

ICTプロフィシエンシー検定協会(パソコン検定協会)事務局    http://www.pken.com/index.html
〒171-0042 東京都豊島区高松1-11-16 西池袋フジタビル3F
TEL 03-5338-8784    P検コールセンター 03-5338-8784

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教材(テキスト・参考書)

P検オフィシャル教材/公認教材一覧

【P検(ICTプロフィシエンシー検定) おすすめ教材】
P検1級テキスト(P検合格シリーズ)
P検2級テキスト(P検合格シリーズ)
P検準2級テキスト(P検合格シリーズ)
P検3級テキスト(P検合格シリーズ)
P検準2級ドリル(P検合格シリーズ)

教材(過去問・問題集)

P検 無料模擬問題(2級~4級)

講座・スクール

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