資格名

シスコ技術者認定資格

資格の種類

民間資格

主催

シスコ・システムズ社

資格の概要

「シスコ技術者認定資格」は、世界最大手のネットワーク機器メーカー、シスコシステムズ社が実施するネットワークエンジニアに必要不可欠な知識とスキルを証明するベンダー資格です。ネットワークエンジニアの即戦力を証明する資格として世界共通の資格であり、取得すれば世界のどこにいっても通用すること間違いありません。自分の実力に合った学習方法やトレーニングが選択でき、着実なレベルアップが図れます。最先端の確かな技術を身につけた証明になるのがシスコ技術者認定資格です。この資格は、基本的にはシスコのルータやスイッチの設置、設定、運用が行えることを証明する資格なので、シスコ以外のメーカのネットワーク機器には全く通用しませんが、エントリーやアソシエイトレベルの試験ではネットワークの基本知識を問う問題などが多いので、資格取得できればネットワークの一般的知識がある証明にもなります。特にCCNAはネットワークエンジニアの登竜門と言われており、ネットワークエンジニアならシスコ製品を扱う扱わないに限らず持っておきたい資格の一つです。
CCNAの資格は有効期限は3年となっています。一度取得したら永久的に証明される資格ではありません。CCNAの資格を取得して保持し続けるためには有効期限の前に更新が必要なのですが、資格を更新するには、同レベルまたは上位資格を受験して合格しなければなりません。

シスコ技術者認定は、入門レベルのものからネットワーク技術を極めたレベルの試験まで段階が分かれています。
  ・CCT    エントリー
  ・CCNA   アソシエイト
  ・CCNP   プロフェッショナル
  ・CCIE   エキスパート
  ・CCAr   アーキテクト
もっとも簡単なCCNAから、CCNP、CCIE、そして最も難しい最上級レベルのCCArまで5段階のレベルがあります。試験の種類は2020年の改定により、過去のCCNA試験、8種類から現在「CCNA」の1種類に統合されました。統合によって試験範囲が増えましたが「CCNA」に統合され、試験自体はわかりやすくなりました。
※シスコ技術者認定資格の詳しい内容 ⇒各資格の詳細

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●資格の概要
・アソシエイトレベル(CCNA)
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、シスコシステムズが認定するシスコ技術者認定の1つ。4段階あるうちのアソシエイトレベルで、シスコ技術者認定のうち最もポピュラーかつ、必須の資格です。上位の資格であるCCNP(プロフェッショナル)試験を受験するための要件の1つになっています。CCNAの試験番号は「200-301」で、「日本語」または「英語」により受験することができます。CCNAの資格を取得することで、基礎的なネットワーク、シスコシステムズ社の製品(Ciscoルーター、Catalystスイッチなど)に関する知識や技術を持つことの証明になります。
CCNAの正式名称は「Cisco Certified Network Associate」で、CCNAは略称です。

・エントリーレベル(CCENT)
CCENT(Cisco Certified Entry Networking Technician)は、ネットワーク技術者にとってのスタートです。
・プロフェッショナルレベル(CCNP)
CCNP(CiscoCertifiedNetworkProfessional)は、シスコシステムズが認定するシスコ技術者認定の1つ。4段階あるうちのルーティング&スイッチングのプロフェッショナルレベルの難易度が高い上級資格です。
・エキスパートレベル(CCDE)
CCDE(Cisco Certified Design Expert)は、デザイン分野のエキスパートレベルの資格です。

※Cisco認定資格に関する情報
Cisco Systemsは6月17日(現地時間)、同社が実施する認定試験に大幅な変更を加えると発表しました。変更は2020年2月24日。
【変更の内容】
●CCENT (Cisco Certified Entry Networking Technician)とCCNA(Cisco Certified Network Associate)を、2020年2月24日にCCNA(200-301)試験に統一
●以下の認定試験を廃止
「CCDA」「CCNA Cloud」「CCNA Collaboration」「CCNA Cyber Ops」「CCNA Data Center」「CCNA Industrial」「CCNA Routing & Switching」「CCNA Security」「CCNA Service Provider」「CCNA Wireless」
●新しい資格試験の実施
「Cisco Certified DevNet Associate」「Cisco Certified DevNet Specialist」「Cisco Certified DevNet Professional」を新たに実施
DevNetはソフトウェア開発者、DevOpsのエンジニア、オートメーションスペシャリストなどの専門家としてのスキルを検証する
●CCNP資格を以下の5種類に変更
「CCNP Enterprise」「CCNP Data Center」「CCNP Security」「CCNP Service Provider」「CCNP Collaboration」「Cisco Certified DevNet Professional」
●CCIE試験の変更

試験方式

●試験はコンピュータを使ったCBT試験方式で実施されます。(設置PCを使用)
※2020年2月の改定前までは、CCNA試験の受験方法は2パターンありましたが、改定後は「200-301」に統合されています。

アソシエイトレベル(CCNA)
CCNA Cisco Certified Network Associate 試験
 ・対象試験 「200-301」
 ・試験時間  120分
 ・出題数   約100問
 ※問題数や合格点は予告なく変更されることがあります。
 ・合格基準
 CCNAの合格点について公式に発表はされていませんが、目安として「1,000点満点中、800点~900点」が合格ラインと言われています。しかし、CCNAの試験問題は同じ会場で同時に受けたとしても出題問題はランダムとなります。そのため出題された問題のレベルによって難易度や合格点も変わることになります。従って、合格点については、あくまでも参考程度と考えてください。

受験資格

シスコ認定資格の取得には年齢制限があり、親の同意があった場合でも「13歳未満」は受験できません。13歳未満、13歳~17歳、18歳以上で「年齢制限・未成年者に関するポリシー」があります。以下を参照下さい。
https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/exams/policies.html

●CCNAの受験資格は、特にありません。
シスコ認定資格の取得には、原則として学歴等の受験資格はありませんが、一部の上位資格認定にはその下位の資格取得が必須のものがあります。
(例)CCNPの受験資格
以下の2つのうち、いずれかの条件を満たさなければなりません。
・CCNAの資格を取得していること
・CCIEの資格のうち、いずれかを取得していること

試験科目

試験の改定で、それまで複数の専門技術分野に関する試験がそれぞれ行われていたものが、「CCNA」試験ひとつに集約されたことで出題範囲が広がりました。
出題される内容としては、以下のような事があげられます
①ネットワークの基礎
②IP接続・IPアドレス指定の知識
③セキュリティの基礎
④自動化とプログラマビリティ

スケジュール

・申込み受付:随時
・試験日:基本的に月曜から土曜まで毎日実施(随時)
・申込方法:ピアソンVUEのホームページで予約。初めての受験の場合は新規登録が必要です。
※試験の合否結果は、試験終了後すぐに出ます。

シスコ認定試験 試験内容と申込み方法

試験会場

・全国にあるピアソンVUE公認試験会場

(参考)
一般的なCCNAの試験を受けるには、受験会場まで行ってテストを受けるのですが、オンラインでテストを受けることもできです。オンラインで受験する場合には、「ビアソンVUE」のホームページ内にある専用フォームから受付ができます。
但し、オンラインテストに参加するためには、Webカメラが備わっていること、安定したインターネット接続が可能なことを事前のシステムチェックを行い合格する必要があります。

受験料

・CCNA  (試験番号 200-301) 33,600円(税別)

資格難易度

難易度
 CCNA(アソシエイト)  「C-上」  やや易の上位

  エキスパート    「A」  難関 
  プロフェッショナル   「B」  普通 
  エントリー     「C」  やや易   

【資格の難易度レベル】
CCNAはCisco認定資格の5つのグレードの中で、難易度の低い方から2番目のアソシエイトレベルですネットワークの初心者にも挑戦しやすく世界的にも通用するため、エンジニアとして最初に取るべき資格とも言われています。ネットワークの基礎知識がある人や、1年間程度ネットワークの実務経験がある人、シスコ製品の設定作業の経験がある人、などであれば受験対策の勉強を普通にやれば、それほど合格は難しくないと思います。テキストや模擬テストなどで3ヶ月位きちっと勉強をすれば、合格できるレベルの試験です。
もともとネットワーク初心者向け試験であったのですが、ネットワーク技術の発展に伴い、試験で問われる内容が増えたことや、2020年2月の改定で、それまで複数の専門技術分野に関する試験が個々に行われていたものが、「CCNA試験」一つに集約されたことで出題範囲が広がり、試験の難易度が上がりました。このようなことで徐々に難易度が上がり、今では初心者向けとは思えないくらい難しい試験になりました。そのため、新しいネットワーク初心者向けのCCENTが発表され、CCNAは初心者向けより少し上位の資格にランクアップされました。

CCNA試験のポイントはスイッチングやルーティング、サブネットマスク計算などのネットワーク基礎や、JSONやAPIなどの自動化とプログラマビリティに関連する知識などを覚えることです。必要な学習時間の目安も従来のCCNA試験では約160時間と言われていたのですが、現状は200時間前後は必要になると思われます。
また、この試験は、解答した問題には戻れないので、分からない問題に直面した時に「その問題をパスする」かどうかの早い判断が大切です。また、選択問題にいわゆる「ひっかけ問題」も多いので、そういう注意も必要になるます。

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・合格率  
   非公開(CCNA試験 60%程度と想定)

受験対策・資格の将来性

資格取得には実務経験の有無が必要な勉強時間に関係してきますが、ネットワークエンジニアとしての経験がある人の場合は100時間程度、ネットワークに関する知識を基礎から勉強する必要がある人の場合は200時間前後の勉強時間が必要になるでしょう。
勉強方法に関しては、「独学」と「スクール」と「オンライン学習」の方法があります。CCNAの場合は良い教材がたくさん出ていますので「独学」でも対策は可能ですが、問題は試験範囲の広さに細かく対応できるかということと、モチベーションの維持の問題です。
「スクール」はやはり「費用」と「時間」の問題が避けられません。そこで、これらのデメリットがあまり生じないのが「オンライン学習」です。他には通信講座も開講されていますが、シスコシステムズは資格取得にシスコ認定ラーニングパートナーによるオンラインのトレーニングの受講を推奨しています。




インターネットワーキングのリーディングカンパニーであるシスコシステムズ社が認定するシスコ技術者認定は最先端の技術を身に付けていることを証明する世界共通資格として確かな評価を得ており、注目度・信頼感ともに抜群です。 たとえば、ネットワークエンジニアの登竜門であるCCNAの取得は小規模ネットワークに対してLAN、WAN、ダイヤルアクセスサービスの設置・設定・運営ができる知識と技術の証明であり、企業からの信頼も厚く、ネットワークエンジニアへの道の第一歩となります。急速な拡大・発展を遂げているブロードバンド、IP電話の普及など「ユビキタス社会」の到来によりネットワーク技術者の需要が急激に高まっている中で、インターネット社会において重要になってきているのは、セキュリティーなどの問題です。そのため、 これらの問題の解決にあたるネットワーク技術者のニーズは高まる一方です。

しかし、あらゆる分野でネットワークの運用・管理を行う優れた技術者は慢性的な人材不足の状態にありますが、特にIT業界は実績を重視する業界なので、資格取得が就職や転職に直接的につながることは少ない傾向にあります。現在ではCCNAだけでは就職も難しくなってきていますので、できればCCNPを取得するか、テクニカルエンジニア(ネットワーク)やLPICなどの資格と合わせて取得しておくことをオススメします。CCNA取得は上位資格であるCCNP、CCIE取得への第一歩です。取得できれば、高い技術力の証明となり、企業からも絶大な評価を受けられます。
就職先での仕事内容は、一般的にはネットワーク構築や保守、管理、セキュリティ管理、分析設計などになります。

通信講座

IT資格の人気オンラインコース

スクール


KENスクールのシスコ講座


CCNP 通学講座一覧

過去問

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教材

シスコ技術者認定資格対策教材

【CCNA おすすめ教材】
・初学者の方には:
 「1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版」
・実務経験のある方には:
 「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301」
・できるだけ問題数をこなしたい方には:
 「Cisco試験対策 Cisco CCNA問題集 [200-301 CCNA]対応」
・短時間で効率的に学びたい方には:
 「徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応」

関連情報ページ

【資格の難易度情報】
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●試験関連情報

この試験情報の提供協力者様
株式会社 ラストデータ
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●関連資格
 ネットワークスペシャリスト
 基本情報技術者
 情報処理安全確保支援士
 LPIC
 Linuc
 CompTIA 

問い合わせ先

シスコ・システムズ社  
http://www.cisco.com/web/JP/index.html
※受験に関する問い合わせ先
ピアソンVUE   http://www.cisco.com/web/JP/event/tra_ccc/ccc/certprog/testing/register.html
試験の申込み
ピアソンVUE   http://www.pearsonvue.com/japan/