資格名

TOEFLiBT
Test of English as a Foreign Languageの略

資格の種類

民間資格

主催者

アメリカ合衆国の米国非営利教育団体 Educational Testing Service(ETS)

資格試験の概要

「TOEFL」は、世界最大の教育測定機関「ETS」が1964年に開発した試験で、オーストラリア、英国、カナダ、米国を含む130カ国以上の9000を超える学校や機関によって認められ、世界165カ国以上、4500カ所以上のテスト会場で受験でき、約50年間、世界で最も広く承認された英語能力検定試験とみなされ、これまでに3,500万人以上が受験している英語能力測定試験です。
主催は、Educational Testing Service(ETS)。 ETSが主催する英語圏の大学へ留学・研究を希望する者を主な対象とし、英語圏の高等教育機関による入学希望者の外国語としての英語力判定のために用いられています。日本国内では、大学・短大・大学院での学内単位認定や、入試での優遇、企業の海外派遣選考の目安、教育委員会における英語教職員採用選考の優遇などで利用されていますので日本国内だからといって侮ってはいけないテストの一つです。
TOEFLは、英語をどれだけ「知っている」か、ではなくどれだけ「使える」かを重視した試験であるため、実生活に即したコミュニケーション能力を測るという色彩が強いテストです。

TOEFL試験はiBT(Internet Based Testing)、CBT(Computer Based Test)、PBT(ペーパー版)の3種類の様式がありましたが、2006年9月にTOEFL CBTは終了しました。また、TOEFL PBTは2007年11月以降日本では実施されていません。日本では現在iBTの様式のみで行われています。TOEFL iBTはインターネットを介して英語で実施されるテストで、試験会場で1人1台のコンピュータを使って受験します。また、スピーキングセクションでは、マイクに向かって話し、音声が録音されます。スコア設定はiBTが0~120点、PBTが310~677点となっています。

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試験では、大学のキャンパスや教室といった実生活でのコミュニケーションに必要な、リーディング(Reading)、リスニング(Listening)、スピーキング(Speaking)、ライティング(Writing)の4つの技能を総合的に測定します。
満点は120点で、最低点は0点。それぞれのセクションの満点は30点。点数は1問間違うと1点減点という減点方式ではなく、評価は相対評価になっています。点数は受験日より2年間有効。受験後15日間の平日を経て約3週間後に、点数を知ることが出来ます。点数はインターネットで確認が可能で、テスト終了後に試験場のパソコンでスコアレポートの配信にYES回答しておけば後日レポートが送られてきます。
※アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダのほぼ全ての大学をはじめとした、130カ国8,500以上の機関が、TOEFLテストスコアを英語能力の証明、入学や推薦入学、奨学金、卒業の基準として利用しています。また、テスト開始からこれまでに約3,500万人以上が受験しています。日本での年間受験者数は100万人を超えています。
※ETSは1947年に非営利組織として創設され、年間5000万回以上のテストを世界180カ国以上、9000カ所以上で作成、実施、採点しています。その中にはTOEFL(登録商標)とTOEIC(登録商標)のテスト、GRE(登録商標)テスト、Praxis Series(登録商標)評価などがあります。

合格率・資格難易度

難易度
 iBTスコア 88-89クラス  「B」 普通 

【資格の難易度レベル】
TOEFLとTOEICの難易度がよく比較されることがあり、TOEFLはTOEICよりも格段に難しいとされることが多いようです。これにはTOEICがリスニング、リーディングのみで構成されており、「総合的なコミュニケーション能力」を測ることはできない。それに比べるとTOEFLはライティングもスピーキングもあり、英語の4技能が必要になってくるという点が大きいようです。またネイティブレベルの表現力や実践力が問われるだけでなく、試験の出題範囲に地学や心理学などの内容まで含まれ、難易度を上げているからです。
TOEFLでは合計70点以上取れれば高得点と言われますが、難易度は自分が目指すスコアによって変わってくるので、自分に必要なスコアをしっかり意識して受験することが大切です。

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●合格率  
  スコア制につき合否判定はありません。

受験対策・学習法ほか

日本では教育機関等での学内単位認定や、教育委員会において英語教職員採用選考時に利用、入試優遇、海外派遣選考の目安となどに利用されていますが、北米では4,400以上の大学や教育機関で入学審査に採用されています。求められるスコアの基準は大学のレベルによって異なりますが、TOEICよりもメジャーなテストとして知られています。北米以外の英語圏(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド等)へ正規留学する場合は、TOEFLと同等のテストであるIELTSの受験が必要な場合もあります。
スコア的には、アメリカやカナダなど英語圏の大学など、海外の4年制大学に留学したいならiBTスコアで最低65点以上は欲しいところです。ただ、留学の場合多くの学部でおよそ70~80、大学院で80~90ぐらいというのがひとつの目安になります。

TOEFLは英語をどれだけ「知っている」か、ではなく、「使える」かに焦点をあて、より実生活に即したコミュニケーション能力を測定するテストで、多くの参考書等も出版されており、独学でも努力次第で高得点は可能です。NHKなどでも英語の講座番組が放送されています。また、申し込みを済ませるとネットでサンプル問題を解くこともできます。



一番大切なことは、まず英語をたくさん聞き、たくさん読むことです。これは単に慣れる、というだけでなく、英語で理解する能力を高めるのに必要なことなのです。リスニングは日本人の勉強に足りない部分なので、いろいろなリスニングの道具を利用し、できるだけたくさん聞くようにしましょう。また、日本人が英語が下手だといわれる原因の一つに語彙の少なさがあります。外国語の勉強は語彙に始まって語彙に終わる、と言われるくらい重要で、時間がかかるということでもあります。誰でも一度にたくさんは覚えられませんので、少しづつ確実に覚えていく努力が必要です。
まずここまで(リスニングと語彙力の強化)が勉強の基礎の部分になります。
次に、TOEFL iBTはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングと、 英語圏で生活するのに必須となる英語能力が求められます。つまりこのTOEFL iBTでよいスコアをとるには、 この4技能をバランスよく鍛えていく必要があるのです。 中学校から読み書き中心の英語学習を続けてきた日本人にとっては、特に、ライティングとスピーキングが 厳しいものになるのが一般的です。 

・リーディング
リーディングに関しては、まず語彙力です。語彙力をつけることで、リーディング力は強化されます。 単語力をつけ、リーディングスコアのアップにつなげます。 語彙力アップにお薦めの教材は、「TOEFLテスト英単語3800 (TOEFL iBT大戦略シリーズ)」 です。この単語教材はTOEFL受験者の間ではかなり有名なiBT対策専用版です。 
・スピーキング
スピーキングセクションにも採点基準があるので、その採点基準に沿った回答をすることが、ある程度の点数をとる早道です。そのためには、まず採点基準を理解し、それに沿ったスピーキング学習をすることです。 それと同時に、専用教材などを使って、純粋にスピーキングの力をアップしていかねばなりません。
・リスニング
Listening セクションで大事なことは、とにかくたくさん英語を聞くことです。しかも質の高い英語を聞くということが大切になります。良い教材を使えば、かなり労力を使わずにリスニングの勉強することができますので、リスニングは教材選びも大変重要です。リスニングの教材もたくさん出ていますが、ここでお勧めするのは、この無料サイトです。
ここではではTOEFLのリスニングの練習ができるようになっています。
   ESLPod.com's Guide to the TOEFLR Test Podcast (無料) 
※最初に遅いスピードで会話が流れ、次に聞き取り易い英語で詳しい説明が流れます。最後に普通のスピードでもう一度会話が流れて、最後に1~3問程度の練習問題が流れます。1セットが10分~30分程度になっています。
語彙力強化が十分強化されていれば、意味が分からないところはほとんど出てこないないはずです。会話スピードの他、語彙力の確認などにとても有効だと思います。
※ETSは、2013年1月にTOEFL iBTテストに備えるための新教材を発表しました。
「公式TOEFL iBTテスト教材第1巻(オーディオ付き)」は、過去のテスト機関が使用したTOEFLテストの公式全文5編を提供する唯一の刊行物です。こちらで購入できます⇒ETSストア

◆ TOEFLとTOEIC
同じ外国語の試験にTOEICがあり、よくTOEFLとTOEICは比較されることがありますが、試験の内容が大きく違うために、単純に比較することはできません。例えば、TOEFLではTOEICにはないライティングが出題されますし、試験内容も、TOEFLは授業やゼミ、校内の案内などアカデミックなものが多くなっています。また、日本での受験者が多い英語試験TOEICは、ビジネスにおける日常会話を主眼にし、英語圏の高等教育機関における授業能力を問う試験です。一方、TOEFLは入学者選抜のための基準として用いられる試験なので性質が全く異なります。

試験内容の細かい部分で比較すると、、語彙に関してはTOEFLは学生向き、TOEICはビジネスマン向きといえるかもしれませんが、リーディングやリスニングの問題のボリュームはTOEFLの方が多いため、そういう点ではTOEFLの方が難しいと感じる人が多いかもしれません。ただ、試験の問題は同じ機関、アメリカの非営利の教育機関ETSが作っています。
試験問題は同じ機関ETSで作成し、TOEFLの運営はETSで、日本でTOEICを運営しているのはTOEIC運営委員会であるため、この2つの試験にはスコアの比較表が作られています。

TOEICは5点刻みですので、586点のような点数は出ません。あくまで比較として参考にしてください。TOEICの最高点は990点です。つまり、TOEFL(iBT)の115点のほうがTOEICの満点よりレベルが上ということでになります
海外へ正規留学される方は、TOEICよりもこのTOEFLのスコアに重点をおいた方が良いと思います。TOEFLのスコアが高く大学留学をされていた方は、英語コミュニケーション力に加え読み書きの力も高いと評価され、総合的な英語力の証明となっています。しかし、日本での就職にはTOEICと併せてスコアを取得しておく方が良いように思います。また、海外への正規留学をされない方は、英語力の証明としてTOEICの方の受験をお勧めします。

受験資格

特に制限はありません。誰でも受験できます。
ただし、高校1年生以下では内容を理解するのは困難だとされています。

試験方式

●TOEFL iBT テストの構成
Internet-Based Testingとか、TOEFL iBTなどと呼ばれるComputer Based Testingです。
「読む」 リーディング(Reading)、「聞く」 リスニング(Listening)、「話す」 スピーキング(Speaking)、「書く」 ライティング(Writing)の4セクションから構成されており、試験時間は4時間~4時間半です。
●TOEFL iBT テストの方法
テストセンターで1人1台コンピュータが割り当てられ、全セクションをコンピュータ上で受験します。
※全セクションでメモをとること(Note-taking)が可能です。
※Speakingセクションでは、マイクに向かって話し、音声が録音されます。
●TOEFL iBTの配点
・Reading 、Listening、Speaking、Writingの4つのセクション共、それぞれ最高で30点、トータルのスコアが120点です。
 Reading スコア0~30   
 Listening スコア0~30 
 Speaking スコア 0~30 
 Writing スコア0~30

TOEFLもTOEICと同様、結果は合否で出されるのではなくスコアで算出されます。

試験科目

①リーディング
・アカデミックな長文を読み、解答はマウスでクリック。選択問題、文を挿入する問題、グループ分けする問題。
◇700から800語ほどの学術文章が提示される。通常は3つのトピックを読む。
◇第1リーディングは20分14問
 第2リーディングは2トピックで40分28問
 第3リーディングも2トピックで40分28問
 4択問題が主になります。
②リスニング
・大学での講義や会話の音声を聞き、選択肢から正しいものをマウスでクリックして選ぶ。
◇全部で35問。合計時間は50分。第1リスニングは7問10分。第2・第3が14問3トピック20分。通常は2リスニングであり、ダミー問題を含む場合には3リスニングとなる。4択問題が主である。  
◇一つのリスニング時間は3~4分ほどで、リスニング中にはノートを取ることができる
③スピーキング
・設問に対し、ヘッドフォンについているマイクに向かい話して解答する。または音声を聞いたり、文章を読んだりして得た内容に基づいて話して解答する。
◇全部で6問。単純な質疑応答(Independent)2問。文章や会話の総合的な理解力を伴う問題(Integrated)4問。
◇質問に対する解答をマイクで吹き込み、それが評価の対象となる。発音、ボキャブラリー、文法、スピード、質問内容との一致性などが評価される。
④ライティング
・設問に対し、タイピングで文章を入力して解答する。また英文を読んで、それに関する講義を聴き、質問に対して作文する。
◇全部で2問。Integrated-essay1問20分。Independent-essay1問30分。解答はタイピングによって入力する。

スケジュール

【申込方法】
①Bulletin(受験要綱)をダウンロードして読む
※公式ホームページ(www.ets.org/toefl)からダウンロード
②規定の身分証明書を準備する
③ETS TOEFLテスト公式ホームページ上に自分のアカウントのMy Home Pageを作成する(ETSIDの取得)
④オンライン、又は電話、郵送のいづれかで申込む ※テスト日の7日前まで(中6日)
※日本では年に30~40回実施されています。主に土曜日、日曜日 受験料・テスト日・会場
※試験日の中から自分の都合のよい日を予約します。予約は日本プロメトリック社で行います。
※何度でも受験できますが、1ヶ月に2度以上受験することはできません。
【合格発表】
 テスト日から約6日後

    TOEFL iBT試験のスケジュール
  ※iBT(ネット試験):年間約40回(月に3~5回)

 

試験会場

・試験会場
 全国各地の試験会場、または自分のパソコンを使って自宅で受験
申込/登録時には、受験者にもっとも都合の良いTOEFL iBTのテスト受験方法をテストセンター、自宅、ペーパー版の中から選択します。
会場テストの申込方法

受験料

・通常の申込み:  US$ 245(受験料は国によって異なります)
・通常の申込締め切り以降:US$ 285(US$245+手数料US$40)
・テスト日・会場変更:US$ 60
・キャンセル払戻:受験料の50%

TOEFL ibtの受験料・支払い方法などについての詳細解説

問い合わせ先

・国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部 TOEFL事業部   http://www.cieej.or.jp/ 
・TOEFLテスト主催団体 Educational Testing Service : ETS 
<Customer Support Center in Japan>0120-981-925(フリーダイヤル) (9:00~17:00日本時間 土日祝休)   Eメール:TOEFLSupport4Japan@ets.org 
※TOEFL iBTに関しては、TOEFL iBT® Regional Registration Center(RRC) プロメトリック株式会社 予約受付センター  URL:http://www.prometric-jp.com
電話:03-6204-9830 (9:00~18:00 土日祝休)
 〒104-0033 東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー15F  
※スコアについては、
TOEFLテスト主催団体 Educational Testing Service(ETS)
Customer Support Center in Japan
TEL:0120-981-925(フリーダイヤル)(9:00~17:00 土日祝休) 
Eメール:TOEFLSupport4Japan@ets.org

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