資格名

コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)

資格の種類

公的資格

主催者

中央職業能力開発協会

資格試験の概要

国の定める法律、「職業能力開発促進法」で職業能力評価の専門機関として設立された中央職業能力開発協会と各都道府県職業能力開発協会が共同で行う試験で1983年(昭和58年)から実施されています。
主に教育訓練施設や事業所でコンピュータを活用した各種のサービスを行う人の能力を評価する公的資格試験です。この試験によって、これらのサービスに従事する人たちの技能習得の意欲を増進したり、社会的・経済的地位の向上を図ることを目的としています。試験内容は、主に実務作業を想定した内容で、仕事で活用できる能力を評価するため、即戦力の人材を育成、評価できます。
この試験は開始以来、延べ250万人を超える受験があり、約7割の方が合格している試験です。なお、この試験の合格者には、「技士」の称号が与えられ、合格証が授与されます。
※「ワープロ技士」「表計算技士」「情報セキュリティ技士」

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・試験のグレードは、入門者からエキスパートまでを対象にしたグレード設定になっており、上位から1級(エキスパートレベル)→2級(実務レベル)→3級(入門レベル)があります。
・試験部門には、基本アプリケーション操作として「ワープロ部門」「表計算部門」、IT社会では必須の「情報セキュリティ部門」、の3部門があります。 

◆コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)関連情報
・「コンピュータサービス技能評価試験」は、6部門のうち「データベース部門」、「オフィスドキュメント部門」、「PCドライビング部門」の3部門が平成28年度をもって廃止されました。

合格率・資格難易度

難易度
  「C」  やや易   

【資格の難易度レベル】
CS検定は、例えば表計算部門の場合なら普通はアプリケーションの正確な操作や、適切な機能の活用によってスキルを評価する試験ですが、級が上がるごとに評価の対象となる操作や機能の種類を増やすことで難易度に差をつけていますので、どうしても実技試験に重点が置かれるためマイクロソフトオフィススペシャリストよりも難しいと言われることもあります。それはCS試験の表計算部門の合格率を見ても明らかです。1級は43~45%前後ですが、2級、3級は70%以上になっています。また表計算の2級は3級に比べ難易度も桁違いに高いです。自信のある人以外は、いきなり2級チャレンジはやめたほうがいいでしょう。
1級試験のレベルはITパスポート試験くらいで筆記試験もあり、広い知識が問われますので、2級と比べると段違いに難しいですが、CS検定の問題はある程度の傾向と出題パターンがありますので、2級の実力があればテキストを十分読み込み問題を繰り返し解くという学習スタイルで1級突破は可能だと思います。2級と3級は受験対策テキストもあり、それを使って勉強すれば独学でも合格は可能です。

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●合格率: 
  令和元年度 コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)結果
・ワープロ部門(合格者数/合格率)
  1級(120名/66.7%) 2級(4,393名/76.1%) 3級(9845名/90.4%)
・表計算部門(合格者数/合格率)
  1級(66名/47.8%) 2級(3,409名/77.1%) 3級(10,292名/91.2%)
・ 情報セキュリティ部門 (単一等級)
  受験者数303名 合格者数261名 合格率86.1%

※参考データ
平成28年度 コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)結果
・ワープロ部門(合格者数/合格率)
  1級(162名/75.0%) 2級(5,242名/75.4%) 3級(12,761名/90.8%)
・表計算部門(合格者数/合格率)
  1級(91名/43.1%) 2級(3,609名/72.8%) 3級(13,130名/93.5%)
・ 情報セキュリティ部門 (単一等級)
  受験者数496名 合格者数454名 合格率91.5%
平成27年度 コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)結果
・ワープロ部門(合格者数/合格率)
 1級(142名/62.6%)2級(6,216名/76.8%)3級(14,192名/90.4%)
・表計算部門(合格者数/合格率)
 1級(98名/45.0%)2級(4,272名/76.9%)3級(14,597 名/93.2%)
・ 情報セキュリティ部門 (単一等級)
  受験者数434名 合格者数390名 合格率89.9%

受験対策・学習法ほか

「コンピュータサービス技能評価試験」は、略して「CS検定」などと呼ばれています。よく比較されるのが「MOS検定試験」ですが、MOSに比べれば知名度が低いですが、この試験は厚生労働省管轄の公的資格です。従って、試験に合格すれば各部門に応じた「技士」の称号が与えられます。また、使用ソフトには無関係なのでマイクロソフト社のソフト以外でも称号は有効です。

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WordやExcelのスキルを証明する試験として最も知名度が高いのは、Microsoftがそのスキルを証明してくれる「マイクロソフト認定資格」です。それ以外で知名度が高いのは日本商工会議所の「日商PC検定」でしょう。日商PC検定ではWordで受験する試験を「文書作成」、Excelで受験する試験を「データ活用」と呼びます。他には、パソコン検定協会が主催する「パソコン検定(P検)」があります。この検定試験は1つの試験でWord、Excelのスキルを証明します。

CS検定試験はMOSなどと難易度を比較されることが多いのですが、実際のところは問題の形式が全く違うので比較が難しいです。MOSはマイクロソフト社のWordやExcelなどのソフトの機能をどれだけ知って、使いこなせるかの試験なので、実務に即した試験に近いCS検定では使わないような機能の問題も多く出題されます。ただ知名度に関してはMOSにははるかに及びませんので、履歴書に書く目的であればMOSが良いのかもしれません。

受験資格

受験資格はありません。誰でも受験可能です。

試験方式

●試験時間(ワープロ部門)
  1級 実技試験(60分) 筆記試験(20分)
  2級・3級 実技試験(2級:60分、3級:50分)
●試験時間(表計算部門)
  1級 実技試験(90分) 筆記試験(20分)
  2級 実技試験(60分)
  3級 実技試験(45分)
●試験時間(情報セキュリティ部門)
  四肢選択:50問/60分
●合格基準
  各部門1級実技と筆記試験の合計が70点以上で合格。但し、実技試験:32点、筆記試験:8点以上が必要。
  各部門2級・3級満点中、70点以上で合格。

試験科目

● ワープロ部門
 1級(実技試験):文書作成,編集・校正,複数文書の編集・管理
 1級(筆記試験):漢字,ビジネス文書の知識,ハードウェア,ソフトウェアその他
 2級(実技試験):文字入力, 文書作成,編集・校正
 3級(実技試験):文字入力, 文書作成,編集・校正
●表計算部門
   1級(実技試験):検索フォームの作成,データの集計・管理
 1級(筆記試験):表計算ソフトの機能,ハードウェア,ソフトウェアその他
 2級(実技試験):装飾・編集,関数式による表の完成,データ処理,グラフ作成
 3級(実技試験):表の作成,装飾・編集,グラフ作成
●情報セキュリティ部門 
 ・ビジネスユース
 ・パーソナルユース
 ・関連用語
 ・関係法令

スケジュール

●受験申込期間:随時(CBT)
●試験実施期間:毎年5月から3月までの期間で試験会場ごとに随時開催されます。詳細は、都道府県職業能力開発協会に問い合わせ下さい。
●合格発表:試験実施後、約1ヶ月後に合否の通知と、合格された方には合格証書が交付されます。
※インターネットによる受験申請についてはjavadaを参照してください。
※詳細については、都道府県職業能力開発協会にお問い合わせ下さい。

試験会場

都道府県職業能力開発協会が指定した会場又は認定施設で受験できます。
(東京、新潟、奈良、兵庫、宮崎)

受験料

●ワープロ部門/表計算部門
  1級 7,820円
  2級 6,580円
  3級 5,250円
●情報セキュリティ部門
    単一等級 5,250円
●合格証書再発行
    2,060円

問い合わせ先

・中央職業能力開発協会 03-6758-2840 
http://www.javada.or.jp/
・CBTソリューションズサポートセンター 03-5209-0553   
 http://cbt-s.com/examinee/examination/javada.html  

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