資格名 | ITIL(アイティル)
※”Infomation Technology Infrastructure Library"の頭文字をとったもの。 |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | 試験提供:PeopleCert(ピープルサート) |
資格の概要 | ITILとは、”Infomation Technology Infrastructure Library"の略で「アイティル」と読みます。英国商務省から出版された、ITの運用・保守・改善に関する業務プロセスと業務手法でITサービス運用の国際標準として評価されています。
ITILの理解度とその知識を測るのがITIL試験です。イギリス政府公認の公的資格試験で、試験は「ファンデーション」「インターミディエイト」「エキスパート」「マスター」の4段階の資格級で行われます。
(1)ITIL入門者向けのファンデーション
(2)中級者向けのインターメディエイト
(3)上級者向けのエキスパート
(4)最上位資格のマスター
「ITILファンデーション試験」は、ITサービスマネジメント及びITILに関する主なコンセプト、プロセス、専門用語などの基礎的な内容が理解できているかを問う基本レベルの認定試験です。
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ITIL試験を受験するには、下位級の試験合格のほかに受験級の認定資格プログラムを受講修了することが要件になっていますが、最初のステップとなる「ファンデーション」は誰でも受験できます。また、最上級の「マスター」は認定資格プログラムに代わって、経歴書や面接の審査が行われます。
ITILを採用しシステム運用業務を行う企業が増える中で、運用管理に関係する基礎知識として、一般企業の情報システム部門の運用・管理担当者、ITエンジニアには有用な資格となっています。 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
ファンデーション試験
「C-上」 やや易の上位
【資格の難易度レベル】
ITILファンデーション試験は、主に基礎的な知識の判定であり、試験形式も四肢択一であることなどから、特に難しい試験ではありません。合格率も非公開になっていますが、実際は50~60%前後とも言われており、受験対策も参考書や問題集できちっと仕上げておけば歯が立たないことはありません。また、スキル標準ユーザ協会の「ITSSキャリアフレームワークと認定試験・資格の関係(ISV Map )」をみると、ITILファンデーションは、ITサービスマネジメントの分野で「レベル1」に該当し、同じ分野のLinuC-1やドットコムマスター・シングルスターなどの下位になっています。受験体験者の話でも、試験が四肢択一であり、コマンドを打つわけでもないので、きちっとテキストで勉強しておけば手が出ないような試験ではありませんと語っています。
また、学習時間は業務経験の差によって多少の違いはあるものの、多くの方が2週間~1か月の勉強時間で取得されているようで、シラバスの項目単位学習時間で見ると約20~40時間が目安となります。
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● 合格率
合格率や合格者数は非公開となっています。 |
試験の内容・勉強法 | 「ITILファンデーション試験」の受験対策の進め方としては、まず黄色本と呼ばれる「IT Service Management教科書 ITILファンデーション シラバス2011」を購入し、重要とされる用語を正確に理解しながら覚えることです。それから問題集を解きながら勉強を進めることで独学での突破も十分可能です。それでも不安な人は、認定研修を受講すればシラバスに沿った教育カリキュラムが保証されていますので、試験対策として過不足なく学習できます。
ITILファンデーション試験では「IT Service Management教科書 ITIL ファンデーション シラバス2011」とクラムメディアを併用して勉強すると、本質の理解と実践力を効率的に伸ばすことができて合格の確率も高くなると言われていますが、欠点はかなりの費用がかかることです。ただ、上位レベルの認定資格を目指す方は、少し費用はかかりますが、認定教育事業者の研修を受講することだけはお勧めします。それは、ファンデーションレベルの正しい知識を習得し、定着させておかないと、上位レベルの認定試験のハードルが一気に高くなり、突破が難しくなるからです。
ITサービスの運用現場ではITILを取り入れ、継続的に投資効果が得られるようにITILに精通した人材の確保が急務となっています。一方、ITILファンデーションはシステム運用管理のプロのためのエントリー資格であることから、取得することで、基本的なITサービスマネジメントの知識を証明でき、就職や転職、キャリアアップにも有利になります。こういうことからITILファンデーションは時代の流れに乗った資格ということで、日本においては、今大きな注目を集める非常に人気の高い資格になっています。日本語試験の合格者は累計17万人を超えました。 |
試験日程 | 【ファンデーション試験】
受験にはプロメトリックテストセンター、またはピアソンVUEの公式サイトから事前予約が必要です。テストセンターの空き状況にもよりますが、受験希望日の1週間前程度で予約できます。
・受験申込日:随時
・試験実施日:随時(テストセンターにより異なる)
・合格発表日:随時
・申込方法
①ピアソンVUEを利用する場合
ピアソンVUEのサイトにてアカウントを作成後、People Cert(ピープルサート)の予約画面を開いてログインして予約します。➡ PeopleCert認定証について ➡ 予約方法はこちら から
②プロメトリックを利用する場合
プロメトリックのサイトにてプロメトリックIDを作成後、予約画面を開いてログインし予約します。➡ プロメトリックオンライン予約受付ページ
※ピアソンVUEの場合、試験に合格した場合には、7営業日以内にPeopleCertから「受験者ポータル」へアクセスするためのメールが届き、「受験者ポータル」より認定証の管理及び認定証(紙)の郵送(有償)の申請が可能になります。 |
受験資格 | 【ファンデーション試験】
特になし。誰でも受験できます。 |
試験会場 | 全国のピアソンVUE試験会場、またはプロメトリック試験会場
ピアソンVUE試験会場(テストセンター)一覧
プロメトリック試験会場(テストセンター)一覧 |
受験費用 | 【ファンデーション試験】
・プロメトリック社
V3: 43,900~48,200円(税抜) (バウチャー)35,200円
V4: 48,200円(税抜) (バウチャー)35,200円 |
試験方式 | 【ファンデーション試験】
●試験方式:CBT方式
●出題方式:4肢択一問題で、合否結果はその場で分かります。
●出題数/試験時間:40問/60分
●合格基準:65%以上の正答率で合格(40問中26問以上の正解)
●合否結果:合否は試験終了後、即時にその場で結果を見ることができます。
※合格認定証は登録住所に送られてきます。 |
試験科目 | 【ファンデーション試験】
●試験範囲
(1)実践としてのサービス管理
(2)ITILサービスのライフサイクル
(3)一般的な概念と定義
(4)主要な原則とモデル
(5)プロセス
(6)機能
(7)役割
(8)テクノロジーとアーキテクチャ
(9)能力とトレーニング |
試験関連情報 | 【資格の難易度情報】
・資格の難易度とランキング
・ジャンル別資格の難易度ランキング
●試験関連情報
2018年1月1日よりPeopleCertは世界中のAXELOS認定および試験サービスを提供する唯一の試験機関となりました。
PeopleCert/ITIL ファンデーション試験
●関連資格
ITパスポート |
問い合わせ先 | 【公式サイト】
https://www.axelos.com/certifications/itil-service-management/itil-4-foundation
・ITILファンデーション試験に関する不明な点の問い合わせ(年中無休・24時間対応)
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