資格名 | 統計検定
※資格名: 統計調査士 専門統計調査士
※英語名:Japan Statistical Society Certificate |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | 社団法人 日本統計学会 |
資格の概要 | 「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。日本統計学会が公認し、総務省後援、統計質保証推進協会 統計検定センターが実施しています。高等教育および初等中等教育において統計教育の必要性、重要性が言われる中で、統計教育の成果を評価する仕組みとして、中高生・大学生・社会人を対象に2011年より始まったまだ新しい試験です。
「統計検定」の試験種類はレベル別に1級から4級まで5種類と、「統計調査士」、「専門統計調査士」があります。試験のレベルは、1級が大学院水準、2級が大学水準、2級・3級・4級が初等・中等教育水準とされています。
データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。
統計調査士に関しては、統計の役割、統計法、公的統計調査の仕組み等に関する基礎知識と統計調査の実務知識や、公的統計の見方、その利用についてのスキルが必要になります。また、RSS試験は、英国の王立統計学会(RSS)との共同認定による国際資格試験となっています。
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日本統計学会では、中高生・大学生・職業人を対象に、各レベルに応じて体系的に国際通用性のある統計活用能力評価システムを開発し、統計検定として資格認定しています。
また、日本統計学会では統計検定の他に、国際的に評価が確立している英国Royal Statistical Societyの試験を、統計検定RSS/JSS試験として共同実施しています。ビッグデータなど統計学問に関する社会的な関心が高まる中、統計に関する全国統一試験として注目される資格です。
※日本統計学会で実施している「統計検定」の種類は、以下の通りです。
・統計検定1級、準1級、2級、3級、4級
・統計調査士
・専門統計調査士
・統計検定RSS/JSS(この試験は2017年5月に行う試験を最後に現行の形態の試験を終了します)
※統計調査士試験の合格者には「統計調査士」の認定証が授与されます。
◆統計検定関連情報
・2級と3級試験は2016年に「CBT受験方式」に変更されました ⇒CBT試験の詳細 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
3級 「C」 やや易しい
2級 「B」 普通
1級 「A」 難関
【資格の難易度レベル】
「統計検定」は、総務省と文部科学省の後援を受けている検定試験であり、軽い気持ちで受験し、合格できるほど簡単な試験ではありません。学歴から考えると、高卒レベルだとしたら、まず3級を選択するのがいいでしょう。ただ、3級でもデータ分析などの仕事をしている人にとっては、簡単かもしれませんが、データ分析を全く知らない人の場合なら、3ヶ月以上の勉強の覚悟は必要です。4級と3級はデータの読み取り方やまとめ方など基礎知識が中心の試験なので難易度は高くなく、学生や文系の方も多く受験しています。3級に合格出来たら、次は統計学入門と過去問をフル活用して勉強すれば2級は取得できます。
最上位の1級は難関です。普通に勉強しても、合格まで1年近くかかるレベルです。1級は、統計数理と統計応用の2つに合格して初めて統計検定1級合格です。突破するためにはまず、どんな問題が出てくるのかを知る必要があります。統計検定の公式サイトにサポートページがあり、出題範囲表と、前回の通常試験で出た問題と、その解答(解説はない)が掲載されているので、これで概略は把握はできます。ポイントをつかめたら、効率の良い勉強を継続することを目指します。それは「公式参考書」と「2年分の過去問とその解説をまとめた本」を活用して勉強することです。
※1級は、統計数理と統計応用の2つに合格して初めて統計検定1級合格であることから、統計検定の難易度ランクは、統計検定準1級 < 統計検定1級「統計応用」 < 統計検定1級「統計数理」でしょう。
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●合格率
統計検定 2021年6月/11月試験結果
準1級 受験者数704名 合格者数166名 合格率23.6%
2級 受験者数731名 合格者数249名 合格率34.1%
3級 受験者数320名 合格者数242名 合格率75.6%
4級 受験者数147名 合格者数107名 合格率72.8%
1級(統計数理)受験者数872名 合格者数225名 合格率25.8%
1級(統計応用)受験者数789名 合格者数189名 合格率24.0%
統計調査士 受験者数128名 合格者数37名 合格率28.9%
専門統計調査士 受験者数74名 合格者数19名 合格率25.7%
※参考データ
統計検定 2019年11月試験結果
2級 受験者数2,369名 合格者数988名 合格率41.7%
3級 受験者数1,907名 合格者数1,178名 合格率61.8%
4級 受験者数422名 合格者数237名 合格率56.2%
1級(統計数理)受験者数878名 合格者数202名 合格率23.0%
1級(統計応用)受験者数793名 合格者数125名 合格率15.8%
統計調査士 受験者数450名 合格者数240名 合格率53.3%
専門統計調査士 受験者数433名 合格者数144名 合格率33.3%
・統計検定 2018年11月試験結果
2級 受験者数1,896名 合格者数792名 合格率41.8%
3級 受験者数1,391名 合格者数899名 合格率64.6%
4級 受験者数319名 合格者数177名 合格率55.5%
1級(統計数理)受験者数592名 合格者数124名 合格率20.9%
1級(統計応用)受験者数548名 合格者数108名 合格率19.7%
統計調査士 受験者数495名 合格者数274名 合格率55.4%
専門統計調査士 受験者数323名 合格者数87名 合格率26.9%
・統計検定 2017年11月試験結果
2級 受験者数1,644名 合格者数680名 合格率41.4%
3級 受験者数1,352名 合格者数855名 合格率63.2%
4級 受験者数340名 合格者数235名 合格率69.1%
1級(統計数理)受験者数322名 合格者数79名 合格率24.5%
1級(統計応用)受験者数302名 合格者数79名 合格率26.2%
統計調査士 受験者数424名 合格者数230名 合格率54.2%
専門統計調査士 受験者数272名 合格者数120名 合格率44.1% |
試験の内容・勉強法 | 最近は「英語、IT、統計」が、ビジネスマンの3大ベーシックスキルと言われます。その基礎スキルの1つである統計スキルを測定する数少ない資格として「統計検定」があります。
この検定試験の受験者層のデータを見ると、準1級の場合は、一番多い受験者年齢層は21~23歳ですが、2級は18~20歳で大学に入学してからこの試験を受験する人が多いようです。準1級は、2級を受験した人が、その後統計の勉強をしてから受験しているようです。性別は圧倒的に男性が多いようです。試験はどの級も、当然「数学」の知識が必要になります。例えば、2級や準1級の場合、特に高校の数学を最初からきっちりやっている人であれば問題ないと思います。それは、統計学を勉強するためには微分積分と線形代数が必ず必要になるからです。
受験対策は、数学が苦手な人は「統計学入門」とか「統計学の基礎」などの本を読み、分散を使っての推定や検定、検定の種類などを感覚的につかむというところから入るほうがいいでしょう。そして少し統計が理解できるようになったら、できるだけ多くの問題を解きましょう。公式問題集の「統計学演習」の問題が解けるようになれば、2級にチャレンジできます。統計検定2級に合格できれば、統計の基礎は身についたと考えていいと思います。
統計検定の試験種類には1級から4級まで4種類と、「統計調査士」、「専門統計調査士」があります。統計調査士はまだ始まったばかりの試験でもあり、試験に対応した適切な教科書や問題集がありません。どんな問題が出るのかまだ分からないような状況なので、試験対策としては「過去問」を解くことくらいしか、今のところないようです。
2級以上を取得できるとデータサイエンティストなど、統計学のプロとしても働けるようになり、仕事に活かすことができるようになります。また、統計検定を勉強することで得られる統計学の知識は医療・金融・研究開発など、多くの分野で活用できるものばかりです。今後AIの発達し、各方面での導入が進めば、統計処理やデータ解析などの知識や技術がある人は重宝されることになり、この資格は間違いなく将来性のある資格だといえます。
※統計検定は、【「AI」時代に働く上で武器になる資格】の一つに選ばれました。
統計検定、チャイルドマインダー、TOEIC、ペットシッター、プログラミング |
試験日程 | ●試験の実施:年2回
・1級、2級、3級、4級、統計調査士、専門統計調査士:11月末
・2級、3級、4級:6月中旬
2023年統計検定実施試験日程
統計検定CBT申込方法 |
受験資格 | 各試験には目標とする水準は定められていますが、年齢 所属 経験等に関して受験上の制限はありません。 |
試験会場 | ・11月試験:札幌,仙台,東京23区内,立川,松本,名古屋,大阪,福岡
・6月試験:仙台,東京23区内,大阪,福岡 |
受験費用 | 1級(統計数理および統計応用)10,000円
1級(統計数理のみ)6,000円
1級(統計応用のみ)6,000円
2級 5,000円
3級 4,000円
4級 3,000円
統計調査士 5,000円
専門統計調査士 10,000円 |
試験方式 | 試験方式は、4級はマークシート、3級、2級がCBT方式であるのに対して、1級検定は記述式となっています。
【1級】 試験時間は統計数理と統計応用ともに各々90分
「統計数理」と「統計応用」の2つの試験から構成されます。解答は論述式です。
・統計数理:5問出題され3問選択し回答します。
・統計応用:下記の4つの分野から1分野を申し込み時に選択します。
(分野)人文科学/社会科学/理工学/医薬生物学
各分野5問出題、受験時に3問選択します。
【2級】CBT方式 試験時間は90分。
・4~5肢選択問題 35問程度
【3級】CBT方式 試験時間は60分
・4~5肢選択問題 30問程度
【4級】 試験時間は60分
・4~5肢選択問題(マークシート) 30問程度
※2級と3級は2016年8月中旬以降「CBT受験方式」に変わりました。 |
試験科目 | 【出題範囲】
・1級:統計検定1級出題範囲表 ・2級:統計検定2級出題範囲表
・3級:統計検定3級出題範囲表 ・4級:統計検定4級出題範囲表
(参考:級別の検定内容)
・3級は、4級検定の内容以外に、基礎的なデータの分析に関する知識やその活用能力が問われ、高等学校卒業までに修得する統計の知識を身近な問題解決に活かせるかどうか。
・2級では、大学での統計基礎の習得できているかどうか、また統計データ、統計学の知識に基づいた統計解析手法の活用や、問題解決の能力がついているかどうかが問われます。
・1級では、2級までの基礎知識をもとに、いろいろな統計手法を数理的側面から正しく理解し、現実の課題に的確に活用でき、解釈、解析する能力の有無が問われます。 |
試験関連情報 | 関連資格
ビジネス統計スペシャリスト |
問い合わせ先 | 一般財団法人 統計質保証推進協会
http://www.qajss.org/
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-6
mail: toukeik@qajss.org |
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教材(テキスト・参考書) | 統計検定試験対策教材一覧 |
教材(過去問・問題集) | ・日本統計学会公式認定 統計検定 1級 公式問題集
・日本統計学会公式認定 統計検定 1級・準1級 公式問題集
・日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集
・日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集 |
講座・スクール | ・【ゼロからおさらい】統計学の基礎講座(Udemy)
・(統計検定対策)一般財団法人 統計研究会 主催セミナー
・ 現代統計実務講座(文部科学省認定 社会通信教育) |