資格名

日商ビジネス英語検定

資格の種類

公的資格

主催者

日本商工会議所・各地商工会議所

資格試験の概要

  ご案内
日商ビジネス英語検定の内容を実際のビジネスシーン(電話応対・会議・交渉・接遇等)におけるコミュニケーションツールとしての英語力として役立つように試験をリニューアルすると同時に、試験方式もIBT(Internet Based Testing)方式とすることになりました。リニューアルした試験の開始時期(2022年度中を予定)や試験の概要、申込方法等の詳細につきましては、決定次第、日商ホームページで案内されます。現行の試験については、2級と3級が2022年9月30日(金)、1級が2022年10月2日(日)の試験をもって終了となります。
  詳細は日商公式サイトを参照ください。

日商ビジネス英語検定は、企画書や報告書などの英語でのビジネス文書の作成や、海外取引に関する実務的な内容の理解度などが問われる試験で、国際ビジネスの現場で役立つ英語力が身につく資格として注目されています。
この試験では、実務に関する問題以外に、国際ビジネスに必要なコミュニケーション能力に関する問題が多く出題され、社会人の受験者が8割~9割ほどを占め、キャリアアップのために受験する方が多いことが特徴です。企業が受験を推奨する場合や、キャリア査定に使われることなどもあるほか、海外のビジネスに関係する業種への就職・転職を目指す人などが多く受験しています。

【試験の特徴】
・4つのコミュニケーション能力(Speaking,Listening,Reading,Writing)のうち、特にWriting(英語の文書により、的確に用件を伝えることができるか)を重視している。
・ビジネスで役立つ実務的な内容で、企業で日常的に使用する英語のビジネス文書(計画書や企画書、報告書、履歴書、電子メールなど)の作成。内容は英語による貿易、及び海外取引全般。
・ビジネスの具体的な場面を設定した内容が主になる。




合格率・資格難易度

●難易度 
  1級  「B-上」 普通の上位
  2級  「B」   普通
  3級  「C」   やや易しい 

【資格の難易度レベル】
1級の実試験は、問題も公式テストのレベルより高く、TOEICで750~800点の難易度と思っていいでしょう。ビジネスで必須の契約書や規約などを英語で時間内に完成させられるスキルや、海外取引の豊富な知識や経験も必要なので、ライティング重視の試験であることから、TOEICや英検とは試験の内容が大きく異なります。試験方式も記述式が主になり、さらに他に英文書の作成や分析記述等もあることで難易度も高くなっています。
2級は、英語力(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)だけで言えば、短大卒程度のレベルであり、TOEICでは600点以上、英検では2級以上が求められます。他に貿易に関する英語の知識が求められるため、貿易実務の経験のない受験者には、少しハードルが高くなります。3級は、ビジネス英語である分だけ英検3級より難易度は高くなります。ただ、あくまで基礎レベルの試験なので、高校で習う英語の基本的な英語能力にビジネス英語が少しプラスされれば合格できます。そのためビジネス英語を少し勉強する必要はあるでしょう。
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・合格率 
  非公開
  3級の合格率(想定):70~80%
※参考データ
 2004年4月~2010年3月末の期間中
 1級~3級の累計受験者数:4,280名(年間当たり平均約700名)

受験対策・学習法ほか

「日商ビジネス英語検定」は、知名度は英検やTOEICなどに比べると低いですが、英語でのビジネス文書の作成や読解力、プレゼンテーション能力、海外取引の実務的な理解力などが求められ、ライティングに重点を置いた試験であることなどで、貿易関連の会社や外資系企業など日常業務で英語を使う企業に就職・転職する場合には、英検やTOEIC以上に有利になる資格です。但し、就職時の履歴書記入については、3級は基礎のため2級以上が目安になります。
日商ビジネス英語検定の場合は、受験対策でも英字新聞を読んだりすることではなく、公式テキストに出てくる単語や熟語をできる限りに覚えることの方が重要です。公式テキストからの出題も結構あるので、テキストの中の単語や熟語のほかに、メールや手紙文、会話なども覚えておくと役立ちます。

試験対策は、2級と3級に関しては、それぞれ公式テキストと公式模擬問題集が発行されているので公式教材中心で問題ありません。特に2級は英検2級の力があれば、英語に関してはそれほど難しく感じることはないと思いますが、海外取引や貿易書類、それと国際マーケティングについて十分に勉強しておかねばなりません。

1級については、出題がビジネス英文書作成と、長文読解、国際取引実務の3つの分野からになるので、それぞれで個別に試験対策が必要になりますが、過去問や参考書がほとんどないため、受験対策が立てにくく、効果的な勉強がなかなかできないのが実情です。試験はビジネスの具体的な場面を設定した内容が中心になります。




受験資格

なし。誰でも受験できます

試験方式

・試験方式:コンピュータ試験
【1級】記述式中心、英文書作成、英文解釈、分析記述など
【2級】択一式・記述式
【3級】択一式・記述式
・試験時間/出題数
【1級】90分/3題
【2級】40分/10題(50問)
【3級】30分/10題(50問)
・合否基準
 各級、70点以上/100点満点

試験科目

級別の基準/出題範囲
【1級】
・海外取引の豊富な実務経験があり、英語による十分なビジネスコミュニケーション能力を有する。英語力とビジネス知識を合わせた総合力が判定される。
・市況レポートに基づく状況分析、契約書の作成、プレゼンテーションやネゴシエーションの方法なども出題される。

【2級】 
・就職前あるいは就職後1〜2年以内に身につけるべき英語によるビジネスコミュニケーション能力を有する。
・海外企業や外資系企業との取引で実際に使われている英文電子メール、英文レター、企画書や報告書の作成、国際マーケティングなどに関する問題が出題される。公式テキストの記載内容を中心に出題される。
※詳細はこちら
URL:https://www.kentei.ne.jp/english/class2/range

【3級】 
・就職前に身につけるべき英語によるビジネスコミュニケーションの基礎的な能力を有する。
・英語でのビジネス文書作成や海外取引を行ううえで、最低限覚えておいた方がよい内容を出題する。公式テキストの記載内容を中心に出題する。
※詳細はこちら
URL:https://www.kentei.ne.jp/english/class3/range

スケジュール

・受験申込
 近くのネット試験会場に問い合わせのうえ、試験開催予定の会場で申し込みください。
    ⇒
日商ネット試験施行機関
・試験実施
  【1級】10月/第1日曜日、翌年2月/第3日曜日(年2回)
  【2級】毎月/第3金曜日(年12回)
・結果発表
【1級】採点後、結果が通知されます。
【2・3級】試験終了後、すぐに確認できます。
※2級及び3級では、試験終了後すぐに受験者の答案がインターネットを介して採点されるため、即時に結果が通知されます。1級では答案がインターネットを介して回収された後、複数の専門家による採点を行うため、合否発表は数ヵ月後となります。

試験会場

こちらで確認ください。 
 ⇒ 商工会議所ネット試験施行機関

・2級及び3級は商工会議所認定の商工会議所ネット試験施行機関(大学、専門学校、パソコンスクール、企業等)、日本商工会議所研修室が試験会場となります。試験日は各会場が決定。
・1級は商工会議所認定の商工会議所ネット試験施行機関が試験会場となります。
試験日は10月第1日曜日とその前日、2月第3日曜日とその前日。試験会場により異なります。

受験料

【1級】7,330円
【2級】5,240円
【3級】4,200円(各税込)

問い合わせ先

・全国各地域の商工会議所
 https://www.kentei.ne.jp/

・日本商工会議所・各地商工会議所
TEL 03-5777-8600(検定情報ダイヤル)
https://www.kentei.ne.jp/english

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