資格名

総称:OSS-DB技術者認定試験(オープンソースデータベース技術者認定試験)
・認定名:OSS-DB Silver(試験名 OSS-DB Exam Silver)
・認定名:OSS-DB Gold (試験名 OSS-DB Exam Gold)

資格の種類

民間資格

主催者

特定非営利活動法人(NPO) LPI-Japan事務局

資格試験の概要

OSS-DB技術者認定試験(オープンソースデータベース技術者認定試験)は、特定非営利活動法人LPI-Japanが、オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識を、公平かつ厳正に、中立的な立場で認定するIT技術者認定資格です。LPICと同様に、特定ベンダーとの関係を持たない中立的な認定制度であることが最大の特徴となっています。
試験を受けることによって、データサイエンティストに欠かせないデータベースの設計・開発・導入・運用といった基本的な技術についての認定を受けることができます。試験には、PostgreSQL(ポストグレスキューエル)などのOSS-DBの運用管理ができる技術力を認定する「Silber」と、大規模システムの導入コンサルティングまでができる「Gold」の2つのレベルがあります。受験学習には市販の教材のほか、LIP‐JAPANのウェブサイトから無償で教材のダウンロードも可能です。

●資格の種類
SilverとGoldの二段階があります。Goldの取得にはOSS-DB Silverの合格が必要です。
・OSS-DB Silver
PostgreSQLを利用したデータベースシステムの設計・開発・導入・運用ができる技術者であることを問う基本資格です。
・OSS-DB Gold
PostgreSQLを利用した大規模データベースシステムの改善・運用管理・コンサルティングができる技術者であることを問う資格です。
●OSS-DB技術者認定試験 公式ページ
・OSS-DB Silver 試験:https://oss-db.jp/outline/silver
・OSS-DB Gold 試験:https://oss-db.jp/outline/gold

●認定のための対象
認定試験では以下の技術要件のスキルを備えたOSS-DB技術者を認定します。
・Silver
Silverが認定の対象とするのは「データベースシステムの設計/開発/導入/運用ができる技術者」と定義されています。OSS-DB Exam Silver試験に合格すると「OSS-DB Silver」と認定されます。
・Gold
Goldが認定の対象とするのは「スケールアウト可能な大規模データベースシステムの、改善/運用管理/コンサルティングができる技術者」とされ、実際に企業システムでPostgreSQLを運用した経験を持つ技術者を対象にしています。OSS-DB Silver取得後、OSS-DB Exam Gold試験に合格すると「OSS-DB Gold」と認定されます。




合格率・資格難易度

●難易度
  Gold   「A」 難関
  Silver   「B」 普通     

【資格の難易度レベル】
スキルレベルを示した「ITSSキャリアフレームワーク」でみると、Silverがエントリーレベルのレベル1~2で、Goldがミドルレベルのレベル3に相当します。情報処理技術者試験では基本情報技術者試験がレベル2で、高度情報処理技術者試験がレベル4の難易度になっています。さらに、この試験の認定対象となる技術者の定義や、この資格を足掛かりにデータベーススペシャリスト試験の取得をする人が多いことなどを考慮すると、Silverはプログラマーを希望する大学生や転職者が、真剣に3~6ヵ月くらい学習すれば取得できるレベルと考えていいでしょう(公式サイトでも一般的な学習期間の目安としては、3か月~半年程度と書かれています)Goldの場合は Silverの認定取得を前提とした学習期間の目安としては6ヵ月~1年前後でしょう。
SilverをORACLE MASTERの難易度と対比すると、ORACLE MASTER BronzeからORACLE MASTER Silverくらいのレベルになり、GoldはORACLE MASTER GoldやPlatinumくらいのレベルと言えそうです。

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合格率 
  非公開
 ※合格率は、Silver/Goldともに実務経験のあるエンジニアで60~70%と想定されます。

受験対策・学習法ほか

「OSS-DB技術者認定試験」は、将来WEB関系の仕事やコンピューター関係の仕事に就きたいと思っている方にはおすすめの資格といえます。特にオープンソースのリレーショナルデータベースを活用するWeb業界ではこの資格を取得していると役立ちますが、データベースだけでなくPHPなどのプログラム言語も併せて勉強しておくとベストです。この試験の合格者は、大半がIT関連企業の技術者やシステムエンジニアなどです。

受験対策については、OSS-DB Silverの場合は、PostgreSQLの基本的な知識とスキルを問う試験であるため、Silver 公式認定教材をしっかりと理解することが合格への近道です。また、Ping-t OSS-DB Silver対策の問題などを解くことで、実践的な力を養うことができます。テキストと問題集と、Postgresのテキストを揃えておくといいでしょう。テキストにはインプレス出版の黒本がおすすめです。公式サイトに掲載されているサンプル問題も学習に役立ちます。Silverなら、これらのテキストや参考書を駆使すれば独学でも十分突破できると思います。
また、OSS-DB GoldについてはPostgreSQLの高度な知識とスキルが問われる試験なので、OSS-DB Gold 公式認定教材をしっかりと理解した上で、実機で試したり、内部構造を学んだりして、深い知識を身につける必要があります。また、過去問を解いて実戦力を養うことも重要です。

OSS-DB技術者認定を取得するメリットとしては、主に以下のようなことが考えられます。
・オープンソースのデータベースの知識や技能を持ったエンジニアの需要が増加している中で、商用DB並みのPostgreSQLは、業界でも注目されており、今後、キャリアアップや、データベースエンジニア、システムエンジニアなどへの転職を考えた場合には、OSS-DB技術者認定資格を保持していることは、相当なアピールポイントになるはずです。
・商用データベース以外に、OSS-DBをマスターすることで、自己のスキルを他と差別化できる。
データベースに関して、実務に役立つスキルを体系的に習得できる。

受験資格

・OSS-DB Silver
 ありません。誰でも受験できます。
・OSS-DB Gold
 受験は可能ですが、Gold資格の取得にはSilverの取得が必要です。

試験方式

●試験方式
試験はコンピュータベーストテスト(CBT)です。(Silver・Gold共通)
コンピュータを使い、オンラインで解答を入力します。マウスによる選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題されます。実技や面接はありません。
●出題数/試験時間
  ・Silver: 1試験 約50問/90分
  ・Gold:  1試験 約30問/90分
※ 試験後にアンケートに5分かかりますので、試験問題を解く時間は正味85分です。
●合格ライン
  ・Silver:50問を解いて64点以上で合格です。
  ・Gold: 30問を解いて70点以上で合格です。

(注)
(1)再受験ポリシー
OSS-DB技術者認定試験には再受験ポリシーはありません。不合格の場合でも、一定期間を経過しなければ受験できないなどの規定はなく、当日より再度受験することが可能です。
(2)再認定ポリシー(有意性の期限)
再認定ポリシーの概念は技術変化の早いIT業界において最新技術に追従しているか否かの判断基準として取り入れているものであり、認定された「事実」が無効になることはありません。5年間に設定してあります。詳細はこちら を参照ください。

試験科目

試験内容
●Silver 科目と出題構成
 一般知識(16%)
 運用管理(52%)
 開発・SQL(32%)
主に、PostgreSQLの一般的な知識やインストール/設定方法、SQLコマンドの基本的な使い方が問われます。
・出題範囲は運用管理やコマンドなどの基本的な内容になっています。

●Gold 科目と出題構成
 運用管理(30%)
 性能監視(30%)
 パフォーマンスチューニング(20%)
 障害対応(20%)
試験でもトラブルやエラーへの対処方法、パフォーマンスチューニングといったノウハウを問う問題が出題されます。
・試験範囲はパフォーマンスチューニングや障害対応が全体の半分を占め、より実務的な内容になっています。

スケジュール

・試験実施
  試験はCBTで随時開催されています。
・申込受付期間
  随時
・受験申込み
  OSS-DBの受験申込みページで申し込みます。
・試験会場
  全国各地のテストセンターで、日時を自由に選択して受験することができます。 
・合否結果
  合否結果は試験終了と同時に判ります。

試験会場

全国の「ピアソンVUEのテストセンター」で受験することができます。

受験料

・Silver  16,500円(税込み)/1試験
・Gold   16,500円(税込み)/1試験

問い合わせ先

特定非営利活動法人エルピーアイジャパン https://lpi.or.jp/
 〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9 BPRプレイス神谷町 7F
  TEL:03-3568-4482 FAX:03-3568-4483 e-mail:info@lpi.or.jp
OSS-DB(オープンソースデータベース技術者認定試験)

※日時・会場の詳細については、下記のテストセンターまでお問い合わせください。
  ピアソンVUE

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通信講座・eラーニング

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JavaDBエンジニア+オープンソースDB(OSS-DB資格合格保証)


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教材(過去問集)

OSS-DB Exam Silver/OSS-DB Exam Goldのサンプル問題と解説

教材(テキスト・参考書)

OSS-DB技術者認定試験対策教材一覧

【OSS-DB Silver試験 おすすめ教材】
徹底攻略 OSS-DB Silver問題集[OSDBS-01]対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)
オープンソースデータベース標準教科書 -PostgreSQL-
  ※Web上において、無償で公開されているテキストです。

関連情報

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●試験関連情報
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●関連資格
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 システムアーキテクト