資格名

データベーススペシャリスト

資格の種類

国家資格

主催者

独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター

資格の概要

データベーススペシャリストは、情報システムにおけるデータベースの企画・開発・運用・保守といった業務の専門家としての能力を認定する国家資格です。
試験では情報処理に関する国家試験のうち、データ ベースを構築・管理する能力を確認します。。データベースを企画・要件定義・開発・運用・保守する業務に従事し、データベースの専門家としての役割を主導的に果たすための専門知識が問われます。特定のDBベンダーに依存しない情報システムにおけるデータベース構築の専門家を養成を目的としています。データベースは基幹業務の効率化および情報利用の高度化にとって非常に重要なので、その専門家はシステム開発会社をはじめ、非常に重宝されています。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、データベースに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う能力を評価する試験、と定義されている。
また、情報処理推進機構のサイトを見ると、この資格は「企業活動を支える膨大なデータ群を管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適」とされています。

試験の合格率・難易度

難易度
  「A」  難関   

【資格の難易度レベル】
実務経験と関連知識がないと難しい中・上級者向け試験と言えます。試験の難易度は非常に高く、実務経験3年程度で知識があっても、独学で少なくても2~3ヵ月間は集中して勉強しなければ合格できないレベルです。すでに専門的な知識や技術を持っている人が受験して、この合格率であることを考えると、十分に試験対策をした上で受験しなければ、なかなか合格するのは難しいことが理解できます。特に必要とされるのが長文読解力です。長文の問題が多いので、何を聞かれているのか正確に理解できるように長文の過去問を繰り返し解くのが有効な対策になります。
この試験が旧テクニカルエンジニア(データベース)試験であったときから難易度そのものは変わらずに高いですが、なんとか独学でも合格はぎりぎり可能なレベルの試験だと思います、スクールも講座やセミナーなどもあるので自分の実力と時間を考えて決めた方がよいでしょう。ただ、合格者の平均年齢は約31歳なので、それだけ難易度が高く経験が必要ということを意味しています。

(参考) 情報処理技術者試験の難易度

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・合格率 
 令和3年度秋期データベーススペシャリスト試験結果 
 合格率17.1% 
 応募者総数 10,648名 受験者数7,409名 合格者数1,268名

※参考データ
・令和元年度秋期データベーススペシャリスト試験結果
 合格率14.4% 
 応募者総数 16,831名 受験者数11,066名 合格者数1,591名
・平成30年度データベーススペシャリスト試験結果 
 合格率13.9%受験者数11,116名 合格者数1,548名
・平成29年度春期データベーススペシャリスト試験結果 
 合格率14.5% 受験者数11,775名 合格者数1,709名
・平成28年春期データベーススペッシャリスト試験結果 
 合格率17.5% 受験者数9,238名 合格者数1,620名

試験の内容・勉強法

データベーススペシャリスト試験は、システムエンジニアの中でも、データベースの設計担当者や責任者などを主な対象とした試験です、受験者はほとんどがプログラマーもしくはシステムエンジニアによって占められる試験で、データベースを業務で取り扱っている、またはこれから活用しようと思っているIT関連の人材が受験する傾向が見られます。中でも若いエンジニアでデータベースに関する高いスキルを持っている人が多いようです。テクニカルエンジニア系資格の難易度比較では、難易度の高い順から「情報セキュリティ」→「ネットワーク」→「データベース」→「エンベデッドシステム」でしょう。

この試験の出題傾向として、午前の試験はテクノロジー系とマネジメント系、ストラテジー系の3つの分野から全体にバランスよく出題され、データベースに関する専門知識だけでなく、経営戦略や企業と法務まで広範囲にわたります。また、午後の試験は記述式で、データベースシステムの企画や開発、運用・保守に関する問題や技術的なことを問う問題なども出題されます。
総合的に見ると、データベースはそれほど毎年新しい技術要素が生まれてくる分野ではないため、出題範囲に新しい技術要素が追加されることも少ないはずです。午後問題の出題傾向をみても毎年ほとんど同じであることが分かります。例えば、午後Ⅰでは、「正規化」「SQL」「データベース設計」はほとんど毎年出題されており、午後Ⅱでは、「データベース設計」「データモデル作成」がほとんど毎年出題されています。 メインの問題はほとんどこの2つで構成されているようです。

試験対策については、午前Ⅱ対策としては、応用技術者の午前の過去問を解答が反射的に出るくらいまで繰り返しやって、力をつけることです。過去問をやっていれば問題ないでしょう。ポイントは午後試験なので午後も過去問中心で最低3年分くらいは消化して丸暗記するくらいの勉強が必要でしょう。とにかく過去問を徹底的にやることに尽きます。午後問題ではデータベースに関する高度な出題が時々あります。特に、データベースの 正規化に関しては重点的に勉強が必要です。また、それ以外ではデータベースの運用に関する問題にも慣れておく必要があります。データベースに関係するあらゆる領域から出題されますので、過去問題で十分に問題をこなして、慣れておくことがポイントになります。午後Ⅱ試験では、データベースに関する長文の問題が出題されます。2題のうち1題を選択して解答するので、午後Ⅰ試験と同様、解答しやすい問題を選択することです。午後試験のカギは、問題文からデータ関係を正確に読み取ることです。要件を実現するために必要な方法をイメージすることが重要になります。




結局、まとめるとデータベーススペシャリスト試験は、過去問からの出題が多いことや、毎年出題傾向があまり変わらない点などから考えて独学での合格も可能と言えます。一番難解な午後問題の専門的な長文問題にしても、重点的に解説した良い市販参考書が複数出版されています。ただ、知識ゼロの初学者が「いきなり独学で・・」というのは無理としても、ある程度のITに関する知識や経験があれば独学でも突破は可能と言える状況にあると思います。
独学の場合、合格に必要な勉強時間は事前のIT知識のレベル等によってかなりバラつくと思われますが、おおよそ100~200時間前後と思います。
 ・午前Ⅰ対策:基礎知識の勉強を終えたら、過去問を最低5年分、繰り返し解いて理解しながら覚える。
 ・午前Ⅱ対策:午前Ⅰと同様に、データベース系に絞って過去問の演習を中心に繰り返し解いて覚える。
 ・午後Ⅰ対策:読解力を養い、問題形式にも慣れるために過去問で繰り返し演習する(最低3年分以上)
 ・午後Ⅱ対策:午後試験Ⅰと同様、読解力の養成と、参考書と予想問題などを駆使しデータベースの知識量の拡大を図る。

この資格はデータベースの領域における需要も非常に多く、この資格を取得することは、就職はもちろん、転職でも非常に大きなアピールポイントになります。データベースを得意にしている人であれば、この資格は確実に取得しておくべきでしょう。 データベースはシステム構築に必須の要素なので、この資格の保持者は重宝されることは間違いないでしょう。現に、データベースに関する試験の国内最難関の資格と言われ、この資格を取得すると報奨金がもらえる企業も少なくないようです。
ただ、IT業界では資格より実務経験がより重視されるため、実務経験なしのペーパー取得者の場合は就職に関しては多少は厳しいかもしれません。個人としても自らのスキルアップのため、キャリアアップしていくために持っていると良い資格です。

試験日程

・試験日
  秋期(10月の第3日曜日)のみの年1回実施されています。 
・申込期間:インターネット:7月中旬~下旬  郵送:7月上旬~中頃
・申込み:インターネットか郵送で申し込む。

※春期情報処理技術者試験の一区分として行われています。

  令和5年度 情報処理技術者試験試験日程   
    (データベーススペシャリスト)秋期10月

受験資格

なし。 誰でも受験できます。

試験会場

各都道府県に1箇所以上設けられている。受験を希望する試験地を出願時に記入、受験者の郵便番号から試験会場(大学等)が割り振られます。全国50カ所にて開催。

受験費用

7,500円(税込み)
※受験料が値上げされました。

試験方式

◇試験方式
ペーパー方式で、午前試験Ⅰ・Ⅱと、午後試験Ⅰ・Ⅱの計4つの試験で構成されています。
午前と午後、それぞれ2種類ずつ受験する形です。

●【午前試験】
 午前試験は「知識」を問う試験で午前試験Ⅰ・Ⅱの2種類があります。能力が技術水準に達しているか知識を問われます。
 ・午前Ⅰ(試験時間/出題数)50分/30問(全問回答)
 出題形式 多岐選択式(四肢択一)
 ※午前試験Ⅰは、各高度試験の共通問題で、各高度資格に必要な共通知識が問われます。
 ※技術レベルは応用情報技術者試験の午前試験と同程度とされています。
 ※基準点60点に達しない場合、午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点はされず、不合格。
(科目免除制度)
以下の1~3のいずれかの条件を満たせば、その後2年間、午前試験Ⅰの受験が免除されます。
1.応用情報技術者試験に合格する
2.いずれかの高度試験に合格する
3.いずれかの高度試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を取った場合
・午前Ⅱ(試験時間/出題数)40分/25問(全問回答)
 ※午前試験Ⅱではネットワークスペシャリストに必要な専門知識が問われます。 
 ※基準点60点に達しない場合、午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点は行われず、不合格となります。

●【午後試験】
午後試験は「技能」を問う試験で、午後Ⅰ・Ⅱの2種類の試験があります。
・午後Ⅰ(試験時間/出題数)90分/3問中2問回答
出題形式 記述式
 ※大問3問のうち2問を選択し解答します。大問1つにつき50点の合計100点満点。
 ※基準点の60点に満たない場合は、午後試験Ⅱの採点は行われず、不合格となります。
 ※大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ20字~50字程度で解答します。
・午後Ⅱ(試験時間/出題数)120分/2問中1問回答
 ※大問1つにつき数問の設問が出題され、20~60字程度で解答します。
 ※基準点の60点に満たない場合は、不合格となります。

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試験科目

【午前試験】
●午前試験Ⅰは、以下の3分野から出題されます。
1.テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術)
2.マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
3.ストラテジ系(システム戦略、経営戦略、企業と法務)
●午前試験Ⅱは、出題範囲は以下の通り。
・コンピュータ構成要素:テクノロジ系のコンピュータシステム
・システム構成要素:テクノロジ系のコンピュータシステム
・データベース:テクノロジ系の技術要素
・セキュリティ:テクノロジ系の技術要素
・システム開発技術:テクノロジ系の開発技術
・ソフトウェア開発管理技術:テクノロジ系の開発技術 
※特に「データベース」は重点分野とされています。

【午後試験】
午後試験の出題範囲は午後Ⅰ・Ⅱ試験共通で、下記の3分野から出題されます。
1.データベースシステムの企画・要件定義・開発に関すること
2.データベースシステムの運用・保守に関すること
3.データベース技術に関すること

試験関連情報

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問い合わせ先

独立行政法人 情報処理推進機構 IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター      http://www.ipa.go.jp/

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