人気ある「環境・技術・工業系資格」の難易度とおすすめ資格

「環境・技術・工業系資格」の特徴は、理系の資格で比較的難関の国家資格が多いことです。これは言い換えれば、理系の人には取得しやすく役立つ資格が多いということです。中でも、難易度は低くありませんが、専門学校や大学での授業や実習で得た知識が役立ち、勉強すれば合格の可能性は十分にある技術・工業系の王道とも言える資格、「技術士」や「電気主任技術者」、「機械設計技術者」、「電気工事士」、「アマチュア無線技士」、「ボイラー技士」、「危険物取扱者」、「エネルギー管理士」などがあります。難易度ランキングでは、超難関資格「難易度S」の「一級総合無線通信士」と、難関資格「難易度A」の「技術士」、「第一種電気主任技術者」、「電気通信主任技術者」、「原子炉主任技術者」の難易度が頭一つ抜けています。その中でも技術士資格は弁護士、公認会計士、弁理士、不動産鑑定士とあわせて五大国家資格と言われており、科学技術系国家資格の最高峰の資格とも言われています。
その次のランクに「ビオトープ管理士」や「気象予報士」、「一等航空整備士」、さらにその次に「土壌環境管理士」や「環境計量士」などが続くランキングになります。環境・技術・工業系資格には、これらの他にも注目の資格は「エネルギー管理士」や「放射線取扱主任者」、「航空整備士」など、たくさんあります。ここにあげた資格はどれも各分野のプロとして活躍することのできる資格ばかりです。こうした資格を1つ取得しているだけでも業務範囲が広がるため、特に「自分に何か強みが足りない」と感じる人は、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。

環境・技術・工業系のこのレベルの資格の受験対策は、テキスト中心の通信教育でカバーするやり方では少し無理があります。試験の合格だけでなく、その先にステップアップを狙う気持ちがある人は関連技術の指導を直接受けられる環境が充実している学校を選び、知識と技術の両方を取得しておかねばならないでしょう。この分野は、一般的にどの試験にも物理や数学の知識が必要になります。テキストや参考書はたくさん出ていますが、その中で「電気通信主任技術者試験」の合格を狙う人は、比較的教材が少なく、問題集も過去問集くらいしかありませんので早めの対策が必要になります。

環境系では最近は、地球温暖化や特定生物の絶滅など、地球環境、自然環境など、環境問題への取り組みが積極的になってきており、それに伴い環境分野で活躍するエンジニアの数が増えています。また、試験での最近の傾向は、時事問題の出題が目立ってきていることです。特に公害防止関係や工場管理関係の資格は顕著です。一方で、環境系の仕事は個人ではなく、組織での取り組みになることが多いため、安定した収入を得やすいのも特徴になっています。

【おすすめの環境・技術・工業系資格】
・技術士
独学なら2,000時間以上の勉強時間が必要で、試験には大学や大学院レベルの知識が要求されると言われるほど難易度が高い資格ですが、突破できればそれだけメリットも大きいです。非常に信頼性が高いため、企業としても雇用するメリットが大きく、就職や転職でも非常に有利です。また、官公庁で働いたり、資格を生かして独立するという道もあり、技術系資格の中でも特に収入の高い資格です。
・電験三種
電気系の資格の中では最強の国家資格です。電気設備の保安業務は電気主任技術者の独占業務と法律で定められており、電気に関する資格の中でも三種を取得出来れば、70歳以上でも再就職が可能と言われています。
・ボイラー技士
50時間から100時間程度をしっかりと勉強できれば一発合格が十分狙え、仕事にもつながるコスパのよい資格です。第2種電気工事士や危険物取扱者乙4など、施設の維持管理に必要な資格も併せて取得できれば、仕事の幅はさらに広がります。役立つ資格であることは間違いなく、まだまだ需要のある国家資格です。
・電気工事士(第二種)
第二種電気工事士は、一般住宅などで建物の屋内配線、コンセントの設置などの電気工事をする際に必要な資格です。中高年であっても取得しやすく、転職に役立ちます。就職先も多く、即効性のある国家資格です。二種の試験はそれほど難易度も高くはなく独学でも1～3ヶ月で合格できます。