資格名

電気工事士

資格の種類

国家資格

主催

財団法人 電気技術者試験センター

資格の概要

第一種電気工事士試験は、昭和62年9月の電気工事士法の改正により創設された試験で、経済産業大臣が行う国家試験です。また、第二種電気工事士試験は、電気工事士法第6条第3項の規定に基づいて経済産業大臣が行う国家試験です。
電気工事士法の定めにより、原則として電気工事士の免状を受けているものでない限り、一般用電気工作物および500kW未満の自家用電気工作物の工事を行うことはできないとされています。
そのため、電気工事士は電気工事を行うためには必須の資格で、一般用電気工作物および自家用電気工作物の工事に関する専門的な知識を有する者に都道府県知事により与えられる資格です。
電気工事士の資格には、免状の種類により「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」があります。
・第一種電気工事士
第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。
・第二種電気工事士
一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。

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 【資格取得方法】
第一種電気工事士
 ・第一種電気工事士試験合格後、大学、高等専門学校電気工学科卒業者は、3年以上、それ以外は、5年以上の実務経験を経た場合
 ・電気主任技術者の免状交付を受けた後、5年以上の実務経験を経た場合
第二種電気工事士
 ・第二種電気工事士試験に合格した場合
 ・経済産業大臣認定の第二種電気工事士認定校の指定を受けた指定教育機関(専門学校や職業能力開発校等の養成施設で行われている対象科目)を修了した場合
※電気工事士の免状を取得すると、甲種消防設備士、電気工事施工管理技士、専任技術者資格の受験資格が得られ、所定の講習を受けることで認定電気工事従事者や特種電気工事資格者などになる道が開けます。また、下記の資格試験受験時に科目免除や要件免除等が受けられます。
  消防設備士 消防設備点検資格者 計装士 (建設業の)主任技術者 認定電気工事従事者
※職業訓練校などの経済産業省認定の学校で1年間、電気工事について勉強し、学校内の試験に合格すると、ほぼ確実に第2種電気工事士資格を取得する方法もあります。

試験方式

筆記試験(マークシート)と技能試験(実技)で構成されています。
※技能試験は筆記試験合格者と筆記免除者に対して実施されます。候補問題が事前に試験センターより公表されますが施工条件は公表されません。また電卓及び計算尺の使用はできません。

●試験方式(一種/二種共)  
  ・筆記試験:解答を答案用紙(マークシート)に記入する多肢選択方式。
        出題数/試験時間:50問/2時間(内訳:一般問題20問、配線図問題20問、鑑別問題10問)

 ・技能試験:持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で、一定時間内に完成させる試験。
       出題数:第一種試験は10問、第二種試験は13問の候補問題が事前に試験センターより公表されます。
                  施工条件は公表されません。
 ○技能試験は配布された部品を元に小さな配線工事をします。
  また、技能試験は材料選別試験と単位作業試験に分かれて実施されます。
 ○材料選別試験は、与えられた単線結線図から、工事に必要な材料や使用工具を写真の中から選び出します。
  また材料の最小必要数量も解答しこれもマークシートに記入します。試験時間は25分程度です。
 ○単位作業試験は、配線図で与えられた問題を持参した工具を使い、支給される材料で一定時間内に完成させるものです。
  試験時間は35分程度です。
※試験では、実際にケーブルやスイッチなどを使用し造営材に見立てた作業板の上で行います。電動工具以外の作業用工具を使用して、定められた時間内で配線図で与えられた問題を完成させます。

●合格基準
 (第一種) 
 ・筆記試験:100点満点中、60点以上で合格となります。
 ・技能試験:以下全てに該当する者が合格となります。
  (1)電気的に致命的な欠陥(A欠陥)及び施工上重大な欠陥(B欠陥)がなく、
  施工上軽微な欠陥(C欠陥)箇所数が4以内。
  (2)電気的に致命的な欠陥(A欠陥)がなく、施工上重大な欠陥(A欠陥)箇所
  数が1で、かつ、施工上軽微な欠陥(C欠陥)箇所数が2以内。
  (3)電気的に致命的な欠陥(A欠陥)がなく、施工上重大な欠陥(A欠陥)箇所
  数が2で、かつ、施工上軽微な欠陥(C欠陥)がない場合。
 (第二種) 
 ・筆記試験:100点満点中、60点以上で合格となります。 
 ・技能試験:課題作品の成果物について電気的に致命的な欠陥または施工上の重大な欠陥がなく、かつ、施工上の軽微な欠陥が2以内であること。

受験資格

一種、二種どちらも特に受験資格はありません。誰でも受験できます。

試験科目

●第一種
・筆記試験
(1)電気に関する基礎理論
(2)配電理論及び配線設計
(3)電気応用
(4)電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
(5)電気工事の施工方法
(6)自家用電気工作物の検査方法
(7)配線図
(8)発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
(9)一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
・技能試験
持参した作業用工具により、以下の項目のうちから配線図で与えられた問題を支給される材料で一定時間内に完成させる。
(1)電線の接続
(2)配線工事
(3)電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
(4)電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
(5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
(6)接地工事
(7)電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
(8)自家用電気工作物の検査
(9)自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理

●第二種
・筆記試験
(1)電気に関する基礎理論
(2)配電理論及び配線設計
(3)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
(4)電気工事の施工方法
(5)一般用電気工作物の検査方法
(6)配線図
(7)一般用電気工作物の保安に関する法令
・技能試験
持参した作業用工具により、以下の項目のうちから配線図で与えられた問題を支給される材料で一定時間内に完成させる。
(1)電線の接続
(2)配線工事
(3)電気機器及び配線器具の設置
(4)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
(5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
(6)接地工事
(7)電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
(8)一般用電気工作物の検査
(9)一般用電気工作物の故障箇所の修理
※平成18年度から技能試験の候補問題を事前にネット上などで公表することになりました。

【筆記試験の免除】
 以下に該当する方は筆記試験免除の対象になります。
●一種
 ・前回(前年度)の第一種電気工事士筆記試験に合格した者
 ・第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の交付を受けている者
 ・旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格を有する者
●二種
 ・前回(前年度)の第二種電気工事士筆記試験に合格した者
 ・高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した者
 ・第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
 ・電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した者
 ・旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者
電気工学の課程とは下記の7科目です。
「電気理論」「電気計測」「電気機器」「電気材料」「送配電」「製図(配線図を含むものに限る)」「電気法規」
尚、筆記試験免除を申請される方は証明する書類が必要になります。
詳細は一般財団法人 電気技術者試験センターに問い合わせてください。

スケジュール

●第一種試験
・受験申込受付:毎年6月下旬~7月下旬  
・試験日:筆記試験:毎年10月上旬
     技能試験(筆記試験合格者対象):毎年12月上旬
・合格発表:筆記試験 11月上旬  技能試験:翌年1月中旬
●第二種試験
・受験申込受付:①(上期)毎年3月中旬~4月上旬  ②(下期)6月中旬~7月上旬頃
※第二種試験の申し込みについて、上期試験、下期試験の両方を申込みすることはできません。
・試験日:筆記試験:①毎年6月上旬 ②10月上旬頃   
     技能試験(筆記試験合格者対象):①毎年10月上旬  ②12月上旬
・合格発表:筆記試験 7月上旬  技能試験:9月上旬

  令和4年度電気工事士(第一種・第二種)試験日程  

試験会場

全国各地
・第一種 
  筆記試験:札幌、仙台、新潟、東京、さいたま、名古屋、金沢、大阪、広島、高松、福岡、那覇  
  技能試験:札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、高松、福岡、那覇
・第二種
 各都道府県ごとに1箇所以上

受験料

・第一種:郵便申込11,300円 ネット申込10,900円
・第二種:郵便申込  9,600円 ネット申込  9,300円

資格難易度

難易度
  第一種   「B」 普通   
  第二種   「C」 やや易 

【資格の難易度レベル】
筆記試験は第一種、第二種ともにそれほど難易度は高くなく、しっかりと過去問題を中心とした勉強をすれば、誰でも合格することは可能です。技能試験は与えられた材料と持参した工具で時間内に作品を作っていく試験ですが、欠陥等がなければ合格できます。試験では慎重な作業が求められます。第一種の試験は合格しても一定期間の実務経験がないと免状を取得することができないので、資格を取得する順番としては第二種試験を受験し合格したあとに第一種試験を受験した方が良いでしょう。(第二種電気工事士の免状を取得していないと実務経験を積むことは出来ません)難易度がよく電検三種と比較されますが、知名度も難易度も電検三種の方が高いです。
・第一種と第二種電気工事士試験のレベルと難易度比較
一種電気工事士試験の知識レベルは高卒レベル程度で、数学の知識で言えば三角関数や指数計算ができれば問題ありません。高校生も多く合格しています。それに比べて第二種はある程度の知識が必要な中級者向けの試験ですので、きちっと勉強することが必要です。試験レベルは、高卒程度の基礎数学があれば内容は十分理解できる範囲です。また問題もよく似た問題が繰り返し出題されるため、過去問の繰り返し勉強をしておけば、比較的合格しやすいと思います。実務経験はなくても基礎知識をある程度持っている人なら、独学で3ヵ月程度集中して勉強すれば合格できるレベルです。第二種は、一般住宅の屋内配線のみを行いますので、その範囲の問題を中心に対策を立てることをお薦めします。技能試験についてもそれほど難易度は高くありませんが、試験会場に独特の雰囲気があり、別の意味で一つのハードルのようです。
また、試験自体の内容が第一種と二種試験では、筆記試験・技能試験の両方で大きく変わります。筆記試験の場合は、二種に比べて一種試験は計算問題の難易度が上がり、暗記する量も増えますが、基本的には二種の問題の応用です。 
技能試験に関しては、二種は作業内容自体の難易度が高くなり、より難しい課題を完成させなければいけません。技能試験の単位作業試験では30分程度の短い時間で完成させるためにはかなりの練習が必要です。自分で材料を購入して十分に練習して試験に臨まねばなりません。

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●合格率 
・令和4年度第一種電気工事士試験結果
(筆記) 平均合格率58.2% (受験者数37,247名 合格者数21,686名)
 (技能) 平均合格率-% (受験者数-名 合格者数-名)
・令和4年度(上期)第二種電気工事士試験結果
(筆記)平均合格率58.2% (受験者数78,634名 合格者数45,734名)
(技能)平均合格率74.1% (受験者数53,558名 合格者数39,771名)

※参考データ
・令和3年度第一種電気工事士試験結果
(筆記) 平均合格率53.5% (受験者数40,244名 合格者数21,542名)
 (技能) 平均合格率67.0% (受験者数25,751名 合格者数17,260名)
・令和3年度(上期)第二種電気工事士試験結果
(筆記)平均合格率% (受験者数86,418名 合格者数52,176名)
(技能)平均合格率% (受験者数64,443名 合格者数47,841名)
・令和3年度(下期)第二種電気工事士試験結果
(筆記)平均合格率57.7% (受験者数70,135名 合格者数40,464名)
(技能)平均合格率71.1% (受験者数51,833名 合格者数36,843名)
・令和2年度(下期)第二種電気工事士試験結果
(筆記)平均合格率62.1% (受験者数104,883名 合格者数65,114名)
(技能)平均合格率72.4% (受験者数72,997名 合格者数52,868名)
※第二種の上期試験は中止
・令和元年度第一種電気工事士試験結果
(筆記) 平均合格率52.0% (受験者数30,520名 合格者数15,876名)
 (技能) 平均合格率64.1% (受験者数21,162名 合格者数13,558名)
・令和元年度第二種電気工事士試験結果,
(筆記)平均合格率70.6% (受験者数75,066名 合格者数53,026名)
(技能)平均合格率69.4% (受験者数55,612名 合格者数38,586名)
・令和元年度第一種電気工事士試験結果
(筆記) 平均合格率54.1% (受験者数37,610名 合格者数20,350名)
 (技能) 平均合格率64.7% (受験者数23,816名 合格者数15,410名)

受験対策・資格の将来性

●第一種電気工事士
二種試験とは異なり、高圧受電設備が工事範囲に含まれるため、筆記試験・技能試験の両方において高度な知識が必要になってきます。主に、「シーケンス」「保護継電器」「高圧受電設備の概要」「変圧器の結線方式」「配電方式」等が中心になります。これらの知識を既にある程度習得されている方は比較的簡単に合格できると思われます。第一種の場合は、自家用電気工作物(工場など高圧部分)の工事も行いますので、高圧関係の知識・受電設備の問題などが出題される傾向があります。筆記試験も技能試験も、ポイントを押さえた学習の準備が必要です。定員が決まっている試験ではありませんので、合格ラインさえクリアすれば全員有資格者となれます。

試験対策はスクールもありますが、独学でも合格は十分可能です。独学で筆記試験対策3ヶ月、技能試験対策2ヶ月の勉強をすれば合格レベルに達すると思われます。まったく初めてという場合は多少苦戦するかも知れませんが、覚えられないとか、理解できないというものではありませんので、集中できれば問題ないと思います。自信がない人は、試験対策に早めにとりかかり、苦手な項目がある場合はきちん と克服しておくことが大切です。
第一種資格が取得出来たら、電気技術主任者や電検等、他の電気関係資格も併せて取得しておくと良いでしょう。第一種資格の受験者数は多く、例年3万人以上が受験する人気の資格です。

●第二種電気工事士
第二種試験でも必要とされるのは電気の知識と実技力です。中でもポイントは技能試験です。実技試験の試験対策は、実際に工具を使っての練習の繰り返ししかありません。また、事前に最低1~2回は、時間を計って練習し完成写真と良く見比べておくことと、時間配分の感覚をつかんでおくことが重要です。この試験のポイントとされる技能試験に必要とされる能力を以下に記載しました。
※技能試験に必要な能力
・材料等選別試験
 (1)工事に必要な材料、工具を選ぶ能力 
 (2)単結線図から完成施工図に展開できる能力  
 (3)正しい法規の知識
・単位作業試験
 (1)工事の基本的な施工能力 
 (2)工具の使い方の能力 
 (3)単結線図を読み取り完成工作物に展開できる能力 
 (4)正しい法規の知識
筆記試験対策は一種試験と同じで過去問中心の勉強になります。ただ、苦手なところはなくしておくことです。技能試験は経験が浅い場合は試験の性質上、別の対策をプラスして考えなければならないでしょう。実技講習会に参加するのがいいですが、できない場合はDVDを見ながらの練習などが必要になります。また、筆記試験から技能試験までの日数が少ないため、それを考えた勉強のスケジュールを立てなければなりません。1次の筆記試験を合格すれば2次試験は翌年も受験することが出来るのですが、試験はどうしても時間をおかず、一発合格を狙わないと不利になりますので一発合格が鉄則です。




この電気工事士試験もよく似た問題が毎年出題されますので、繰り返し練習で克服していきます。ただ、技能試験での問題点は筆記試験に比べて時間的余裕がない点です。そのため、問題の主旨を的確に理解し、スピーディーに作業を進めていかなければなりませんが、本試験では、緊張感もあり、本来の実力が出し切れないで”時間切れ”になることもありますので事前練習が必要です。いづれにしても、時間もお金もかかる試験ですが、県が開催しているキャリアアップ講習(技能試験対策)の受講はお勧めです。受講料も高くなく(6,500円)教材に書いていないテクニックなども教えてもらえます。二種試験は独学で十分合格を狙える試験ですが、初学者の場合は技能試験が合否の鍵を握っていると言ってよいでしょう。
一般住宅、ビル、工場などの配線設備工事やメンテナンスなどで電気工事士のニーズは非常に高く、給与、昇給、転職にも有利とされています。また、電気関係の資格の中では、比較的取るのが簡単な資格であり、電気工事士から少しずつレベルアップしていき、次に 電験→エネルギー管理士→技術士へとステップアップできればベストです。

通信講座

第二種電気工事士合格講座(DVD+試験セット) 
第一種電気工事士短期合格特別講座
第二種電気工事士短期合格特別講座 総合コース 
第二種電気工事士短期合格特別講座 技能コース


電気工事士 通信講座一覧

スクール

LECの電気工事士講座

電気工事士 通学講座一覧

過去問

電気工事士二種 過去問題集
電気工事士一種 過去問題集

教材

電気工事士試験対策教材一覧

【電気工事士試験 おすすめ教材】
TAC出版の電気工事士受験対策教材
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【関連情報】
・平成30年度試験から試験の実施方法が変わりました。
    ⇒電気工事士試験実施方法の変更について

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 電気工事施工管理技士  
 電気主任技術者   
 情報配線施工技能士 

問い合わせ先

財団法人 電気技術者試験センター   
http://www.shiken.or.jp/
〒104-8584  
東京都中央区八丁堀2-9-1(秀和東八重洲ビル8F)
TEL:03-3552-7691 
FAX:03-3552-7847 
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