試験の合格率・難易度 | 【合格率】
◆合格ラインはどれくらい?
マークシート方式の出題50問中、31~38問程度を正解する必要がありますので、合格ラインは毎年変動しますが、50点満点中おおよそ35点前後で推移しています。試験の合格ラインはおよそ正解率7割以上です。
令和5年度試験では36点でした。登録講習修了者は45問中31問以上が合格基準になります。
◆合格率の推移
令和5年度宅建士試験結果
合格率17.2%(受験者数 233,276名 合格者数 40,025名)
登録講習修了者 合格率24.1%
令和4年度試験結果
(10月試験)
合格率17.0%(受験者数 226,048名 合格者数 38,525名)
合格基準:50問中36問以上の正解率
令和3年度試験結果 (10月と12月の合計)申込者数241,502名
(10月試験)
合格率17.9%(受験者数 209,749名 合格者数 37,579名)
合格基準:50問中34問以上の正解率
(12月試験)
合格率15.6%(受験者数 24,965名 合格者数 3,892名)
合格基準:50問中34問以上の正解率
(10月+12月試験)合計
合格率17.7%(受験者数 234,714名 合格者数 41,471名)
令和2年度試験結果 (10月と12月実施分の合計)
申込者数259,284名
合格率16.8%(受験者数 204,247名 合格者数 34,337名)
合格基準 50問中36問以上の正解率
令和元年度試験結果 申込者数265,444名
合格率17.0%(受験者数 220,797名 合格者数 37,481名)
平成30年度試験結果 申込者数265,444名
合格率15.6%(受験者数 213,993名 合格者数 33,360名)
平成29年度試験結果 申込者数258,511名
合格率15.6%( 受験者数 209,354名 合格者数 32,644名)
平成28年度試験結果 申込者数245,742名
合格率 15.4%( 受験者数198,463名 合格者数30,589名)
【難易度】
◆難易度レベルは?
B-上 「普通」の最上位
宅建士試験の難易度ランキング
・過去10年間の合格率は13.1~17.9%なので、一般的には難易度のやや高い資格と言えます。
◆試験はどこが難しいか。
宅建士試験に合格するためには、200~300時間程度の学習が必要です。基礎知識のある人であれば、3~4ヵ月程度で合格を目指すことが可能です。基礎知識がない人の場合は、最低6ヵ月程度の学習は必要でしょう。
宅建士は難易度の高い資格ですが、独学でも予備校に通ってでも、どちらでも合格を目指すことが可能なので、自分の学習レベルや時間、費用を考慮して、最適な学習方法を選択する必要があります。ただ、勉強する時間のない人や効率的に勉強をしたい方にはやはり予備校がお奨めです。特に初学者の場合は、試験に出ないところまで学習してしまうなど、勉強が非効率的になるきらいがありますので資格予備校の宅建講座の受講がほぼ必須と思ったほうがいいでしょう。一つはここの判断が難しいところです。
試験に関しては、いろいろな要素で合格率は変動します。受験者の学習レベルが低ければ合格率は低くなります。また、試験の出題傾向や試験問題の難易度レベルによっても合格率は変動しますので、合格率と出題傾向を照らし合わせながら過去問を十分こなしておくことが大切です。
◆他の試験との難易度比較
マンション管理士や土地家屋調査士よりは低いが、管理業務主任者や賃貸不動産管理士よりは高い。 |
試験の内容・勉強法 | 【試験の内容】
◆試験ではどんな問題が出題されますか。
建士試験の出題には、傾向があります。出題科目の傾向は「宅地建物取引関係法規」、「法令上の制限」、「宅地建物取引業法」の3つが主で、全50問のうち40問前後が出題されます。範囲は、不動産取引に関する法律や知識が中心になっています。出題形式は、マークシート方式で、4択問題がほとんどです。
◆合格のために習得が必要な知識とは。
①不動産取引に関する法律 ②宅地建物取引業法 ③民法 ④宅地建物取引の専門用語 ⑤問題を解くための解法力などが重要です。この中でも「民法」はとにかく覚えなければならない暗記問題です。暗記問題の基本は「できるだけ試験直前に覚える」ことと「短期集中」が鉄則になります。
【勉強方法】
◆効率的な勉強方法とは。
①出題傾向や試験問題の難易度を把握する ②必要な知識をしっかりと身につける ③過去問を繰り返し解いておく ④暗記科目が多いので短期集中で勉強すること
①~④を勉強の柱に据えてスケジュール表を作成し、細かく内容の肉付けをして短期集中型の「学習計画」を作る。進捗がチェックできるような学習計画表にしておき、期間ごとの目標達成を目指して学習する。
◆独学での突破は?
独学で宅建士試験に合格することは可能ですが、かなりの時間と労力がかかるだけでなく、試験の出題傾向や試験問題の難易度を把握するのが難しいというデメリットがあります。
「どうしても独学で、」という場合には以下に注意しながら勉強を進めることが大事です。
①自分で手に取ってみて、信頼のおける参考書と問題集を教材に選ぶ
②過去問を繰り返し解いて出題傾向を把握する
③定期的に学習計画を立てて、計画的に勉強する
◆通信講座やスクールの必要性は。
通信講座やスクールを利用すれば、プロの講師からわかりやすい解説を受けることができます。また、過去問や模擬試験も充実しており、効率的に学習を進めることができます。
勉強する時間のない人や、資格試験の初学者の方が効率的に勉強をするには、スクールや通信講座の宅建講座を受講することがベストであることは間違いありませんが、時間をかければ独学でも手が届く資格試験なので、受験される方がそこは判断するしかないと思います。
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受験費用 | 受験料:8,200円(非課税)
合格後手続き
・登録手数料:37,000円(受験した都道府県で登録)
本籍地の市町村発行の「身分証明書」と法務局で取得する「登記されていないことの証明書」
・登録実務講習:おおむね20,000円(宅建業の実務経験が2年未満の方)
登録実務講習を修了すれば資格登録が可能になります。
・宅地建物取引士証の交付申請手数料:4,500円 |