資格名

資格名:電気通信工事施工管理技士
試験名:電気通信工事施工管理技術検定

資格の種類

国家資格

主催

一般財団法人全国建設研修センター  国土交通省管轄

資格の概要

携帯電話やインターネットを繋ぐ電気通信工事を監理するための資格で、国土交通省が管轄する施工管理技士国家資格のうちの1つです。施工管理技士は、その分野の工事を行う現場で、施工計画、工程管理、安全管理、技術者の監督などを行う施工管理者としての能力が認定された者が与えられる資格です。これまでは、建設機械土木建築電気工事管工事造園、の6種類がありました。そして2019年、30年ぶりに新設されたのが、電気通信工事です。
「電気通信工事施工管理技士」の資格を取得すれば、建設業法上の営業所の「専任技術者」や電気通信工事の「主任技術者」、「監理技術者」として従事することができます。また、公共工事の経営事項審査において、技術者の数にもカウントされます。

試験の正式名称は「電気通信工事施工管理技術検定」と言い、「1次検定」と「2次検定」の試験があります。また、受験級は1級と2級があります。
電気通信工事施工管理技士に求められる知識と能力は、以下の通りです。
  ◆1級 1次検定:一般的な知識と能力  2次検定:高度な応用能力と知識
  ◆2級 1次検定:概略の知識と能力   2次検定:一応の応用能力と知識
  詳細は国土交通省公式ページを参照ください。

※電気通信工事施工管理技士の監理の対象となる電気通信工事
  ・有線LANを建物内に張り巡らす。
  ・無線LAN(Wi-Fi)を電波が行き渡る範囲や電波干渉を考慮して設置する。
  ・データを保管するサーバーや、大型コンピュータなどを設置する。
  ・モバイル通信(携帯電話)用の基地局を設置する。
  ・電波障害を予防・調査・解消する。

◆ 施工管理技術検定に関連するニュース
・建設業法等の一部改正により、技術検定制度が見直されました。令和3年度以降の技術検定試験においては、第一次検定の合格者には「技士補」の称号が新たに付与されます。このうち、1級技士補については、一定の条件の下で監理技術者の職務を補佐する者(今回の改正により新設)として責任ある立場で活躍できるようになりました。さらに、第二次検定に合格した者には、これまでと同様に「技士」の称号が付与され、現場の監理技術者や主任技術者等として職務を行うことができるようになります。
まとめると、令和3年の新試験制度では、新たに「技士補」が誕生します。これまでは第二次検定(旧制度:実地)に合格しなければ、称号は得られませんでしたが、新試験制度では、第一次検定の合格で「技士補」の称号を取得することできるようになります。また、1級技士補となった場合、主任技術者の資格(2級施工管理技士など)を有していれば、監理技術者の補佐となることができ、一定条件を満たした2つの現場を兼任することが可能となります。これにより、技術者不足を補うことが期待されています。
当ページは、平成3年度以降の新試験制度の内容で掲載しています。

試験方式

・学科試験
  四肢択一のマークシート方式
・実地試験
  記述式問題
※各科目で60%以上の得点が必要

受験資格

※受験資格に関しては、1級、2級のいずれも実務経験が必須で、かなり細かく規定されていますので、各試験の公式ページを参照ください。

  ・1級 電気通信工事施工管理技術検定公式ページ
  ・2級 電気通信工事施工管理技術検定公式ページ

試験科目

※施工検定技術検定の再編により、試験基準が見直されました。
旧制度の学科試験では知識のみが問われる試験でしたが、第1次検定に変更され、「能力」の内容も出題されることになりました。また、第2次検定おいては、これまで実地試験は能力のみが問われてきましたが「基礎」の内容も出題されます。

◆新試験制度 
【1級】【2級】試験科目
●第1次検定
・電気通信工学等
 (知識)
(1)電気通信工学、電気工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する知識
(2)有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備等に関する知識
(3)設計図書に関する知識
・施工管理法
 (知識)
施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識
(1級:監理技術者補佐として必要な知識)
 (能力)
施工の管理を行うために必要な能力
(1級:監理技術者補佐として必要な応用能力)
・法規
 (知識)
建設工事の施工に必要な法令に関する知識
●第2次検定
・施工管理法
 (知識)
監理技術者又は主任技術者として、施工の管理を行うために必要な知識 
 (能力)
監理技術者又は主任技術者として、設計図書で要求される電気通信設備の性能を確保するために設計図書を理解し、電気通信設備の施工図を作成し、必要な機材の選定、配置等を行うことができる応用能力

スケジュール

●試験実施
 ・1級:年1回(学科が例年9月、実地が例年12月実施)
 ※実地2次検定受験対象者
   今年度学科合格者
   前年度学科合格者
   特定の技術士二次試験合格後実務経験を満たした者
 ・2級:年2回
  第1回1次検定試験は例年6月実施、
  1次・2次検定試験及び第2回1次検定試験は11月に実施

2021年(令和3年)度電気通信工事施工管理技術検定 試験日程

試験会場

【1級】
・第1次検定
 札幌、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇の12地区
・第2次検定
 札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10地区

【2級】(前期試験)
・第1次検定
 札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10地区
・第1次検定・第2次検定(同日試験)と第1次検定(後期)
 札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、金沢、静岡、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇の15地区
(釧路・静岡地区は当面の間の臨時開催地区)

受験料

【1級】
 第1次検定 13,000円 / 第2次検定 13,000円
【2級】
 第1次検定・第2次検定(同日試験) 13,000円
 第1次検定 6,500円 / 第2次検定 6,500円

資格難易度

難易度  
  1級  「B」 普通 

【資格の難易度レベル】
新設された資格試験の第1回目の試験は「比較的易しい」ということがよく言われ、実際にそういうことが多いです。しかし、「第1回電気通信工事施工管理技術検定」は、講習会の予想も外れました。問題集にない問題も多く出題されていて、1級は難易度が予想以上に高かった印象があります。中でも特に午前は法規以外の難易度が高かったようです。結局、テキストには表面的な事しか書いておらず、さらに1歩踏み込んだところの勉強をしておかないと突破が難しい試験になっています。今後、1級取得を目指される方は、まずは2級の電気通信施工管理技士の取得を考えられたらいいと思います。
--------------------------------------------
・合格率 
 【1級】令和2年度電気通信工事施工管理技術検定結果
   (学科)受験者数 8,532名 合格者数 4,190名 合格率 49.1%
   (実地) 合格率 49.3%
 【2級】令和2年度(後期)電気通信工事施工管理技術検定結果
   (学科)合格率 66.4%
   (実地) 合格率 33.9%

※参考データ
第1回試験【1級】令和元年度電気通信工事施工管理技術検定結果
   (学科)受験者数 13,538名 合格者数 5,838名 合格率 43.1%
   (実地) 受験者数 5,781名 合格者数 2,860名 合格率 49.5%
第1回試験【2級】令和元年度電気通信工事施工管理技術検定結果
 (学科前期)受験者数 2,725名 合格者数 1,375名 合格率 50.5%
 (学科後期)受験者数 7,015名 合格者数 4,045名 合格率 57.7%
   (実地) 受験者数 3,514名 合格者数 2,007名 合格率 57.1%  

受験対策・資格の将来性

今までは「電気通信工事」の専任技術者となるためには、大変難易度が高い技術士試験と、取得後に5年の実務経験が必要な「電気通信主任技術者」しかありませんでした。従って、現状で電気通信工事の専任技術者を取得する場合は、10年以上の実務経験をもって申請される方が大半でした。
今は電気通信工事の監督ができる技術者が圧倒的に不足していると言われているため、そのために30年ぶりの新資格「電気通信工事施工管理技士」が登場したのです。この経過から考えても、電気通信工事施工管理技士の難易度は、電気通信主任技術者より高くなることはないはず、ということも理解できます。

今後は新設された電気通信工事施工管理技士資格の登場によって、電気通信工事を行う工事現場では、有資格者が主任技術者や監理技術者を務める必要が出てくるはずです。そして企業や公共工事、特にIT系の企業の通信工事の案件などでは、人が足りない分野なので資格を持つことで、営業上も大きな武器となりそうです。

電気通信工事施工管理技士資格合格のための勉強方法としては、本来なら過去問をベースとして知識を広げていくのが勉強方法の王道になりますが、「電気通信工事施工管理技士」は新設国家資格のため、過去問題はありませんので、AI・DD総合種や、電気工事施工管理技士の勉強をするのと併行して、高額ですが受験対策講座を受講するのが良いように思います。

よく似た国家資格として、電波関係の免許権限を持つ総務省が管轄している電気通信主任技術者がありますが、内容は似ていますが、電気通信工事関係はやはり国交省の電気通信工事施工管理技士が担当することが多くなると思われます。
オフィスや一般住宅、公共施設や屋外のイベント会場などでは、電気通信工事は欠かせない重要な工事となっているため、工事は増加傾向にあるにもかかわらず、監理技術者不足が懸念されるため、この資格を取る価値は十分にあり、この資格を取得することで、就職もかなり楽になると思われます。また、将来的に見ても非常に有望な資格の一つであると言えます。最新技術に関わる分野で働きたい方や有望な分野で経験を積みたい方などは電気通信工事施工管理技士資格の取得をおすすめします。




通信講座

1級・2級電気通信工事施工管理技術検定 インターネット講座

 

スクール

-

 

過去問

令和元年度1級電気通信工事施工管理技術検定「学科試験」試験問題と解答
令和元年度2級電気通信工事施工管理技術検定 試験問題(学科・実地)と解答

教材

【電気通信工事施工管理技術検定試験対策 おすすめ教材】
翔泳社の電気通信工事施工管理技士試験対策教材

関連情報ページ

●試験関連情報
 電気通信工事担任者規則改正

●関連資格
 電気工事士
 電気工事施工管理技士
 電気通信主任技術者
 電気工事士

問い合わせ先

一般財団法人 全国建設研修センター
試験業務局電気通信工事試験部電気通信工事試験課

〒187-8540 東京都小平市喜平町2-1-2
 TEL 042-300-0205(代)