資格名 | 損害保険募集人資格
※試験名:損害保険募集人一般試験(損保一般試験) |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | 日本損害保険協会 |
資格の概要 | 損害保険募集人とは、損害保険を販売する人のことです。損害保険を販売するためには、損害保険募集人になるための試験を受けなければなりません。1997年に損害保険代理店業法が改正され、損害保険募集人の資格は「損害保険募集人一般試験」と「会社別損害保険募集人資格」の2種類に分割されました。
一方、損害保険募集人として仕事をするためには、日本損害保険協会が実施している「損害保険募集人一般試験(損保一般試験)」を受けて資格を得なければなりません。
●損害保険募集人一般試験(損保一般試験)
損保一般試験は、保険の募集時に保険商品について正しく説明するための知識を受験者が身につけているかを確認するための試験です。試験には、必須の「基礎単位」と自分が取り扱う保険商品に応じて受ける「商品単位」があります。基礎単位とは代理店登録や募集人届出を行うために必須なので、損害保険募集人になるためには合格しなければなりません。また商品単位も、自分が取り扱う商品に関する単位に合格しなければ、該当する保険商品の募集ができませんので、損害保険募集人の資格取得にはどちらにも合格しなければなりません。
尚、損害保険募集人資格には、5年の有効期限があります。従って、損害保険を販売し続けるためには、合格判定日の5年6か月後に再び更新講習を受講し、更新試験を受け合格する必要があります。
・損害保険募集人一般試験の受検対象者
①新規募集人:これから代理店登録または募集人届出をする方
②既存募集人:既に資格を保有しているが5年目の更新期間になった方(損害保険を扱うその他の金融機関等)
・損害保険募集人一般試験に関する基本規則
損害保険募集人一般試験は、損害保険の基礎やコンプライアンスなどに関する「基礎単位」と、自動車保険、火災保険、傷害疾病保険に関する各単位(「商品単位」3単位)の計4単位により構成されています。損保一般試験の基礎単位に合格しなければ、代理店登録または募集人届出ができません。
また、原則として、募集人は取り扱う保険商品に応じた商品単位に合格しなければ、当該保険商品の取扱いができません。募集人としての能力を認められると、代理店もしくは募集人として、財務局に登録し届け出が出されます。
※2023年度の損害保険募集人一般試験の合格者は、約39,000人でした。このうち、基礎単位の合格者は約37,000人、商品単位の合格者は約22,000人でした。
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試験の合格率・難易度 | ●難易度
「D」 易しい
【資格の難易度レベル】
損害保険保険募集人一般試験は4つの単位でできています。合格基準は各単位毎で70点以上となっていますが、合格率は非公開とされています。一般的には常識レベルの内容の試験なので専門用語などを暗記し、練習問題等を十分こなしておけば決して難しくはないはずです。実際の試験でも9割以上の合格者を出していますので、一般的には誰でも合格できる試験だと思っていいでしょう。
基礎単位の試験は、保険に関する基本的な知識の試験です。テキストと過去問を数日勉強すれば合格できるレベルです。商品単位の試験は、試験本番に試験画面にテキストが表示され、それを見ながら解答をすることができるのですが、事前にひと通りテキストを使って学習しておかないとどこに何が書かれているのかを時間内に探せない可能性がありますので、本試験までに必ず問題集や、学習サイトの模擬試験等をできるだけやっておくことが大切です。本番中に探す時間(ムダ)を少しでもなくすためにも準備をしておかねばなりません。
全体的な試験の難易度は、FP3級程度と考えてよいでしょう。試験の1ヶ月前には、必ず過去問を繰り返し解いて、実力をしっかりと確認しておくことが必要です。税務単位や、法律単位、相続などの科目はFPの試験範囲とかぶるところが多いので、FP資格取得者には理解しやすい試験だと思います。合格に不安を感じる人は研修会に参加できる環境にあれば、利用しておいた方がいいでしょう。
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●合格率
非公開(90%以上と想定) |
試験の内容・勉強法 | 損害保険保険募集人一般試験では、損保商品を販売するのにふさわしい損保知識を持っているかどうかが問われます。 保険会社によっては事前講習があるようですから、受験者は必ず出席し受講した方が良いでしょう。受験対策は、損保会社から支給されるテキストや市販のテキストなどで独学し試験に臨むのが一般的です。
日本損害保険協会が運営する「損保代理店試験 学習サイト」 は各保険会社の商品に関する学習に特化していますので、「基礎単位」の学習は、損保代理店試験 学習サイトでするのが効率的です。この学習サイトでは、講義動画・練習問題等を通じて、テキストの理解度を確認することができます。PC、タブレット、スマートフォンから利用できます。テキストを読んで問題集で8割正解を目指してください。それが達成出来たら最後に学習サイトに掲載されている過去問・模擬試験をやっておきましょう。学習時間は20時間あれば十分です。
※ログインIDは、損保会社から配付される損害保険募集人一般試験の教育テキストの「学習サイトのご利用にあたって」に掲載されていますので、テキストを入手後して利用します。
基礎単位は試験中のテキスト閲覧ができませんが、「商品単位」の学習ではそれが可能なので、基礎単位と商品単位では勉強方法が異なります。商品単位の勉強のポイントは、上記の「資格の難易度レベル」の欄に書きました通り、試験では試験画面にテキストが表示され、それを見ながら解答をする方式ですので、本番中にテキストの中を探す時間(ムダ)を少しでもなくすための準備をしておくことが重要になります。その準備には2つあります。
1つは、どのような内容がどこに書いてあるのかを把握するために、商品単位のテキストの目次と全体の構成を覚えてしまうことです。2つ目は、テキストを探しても解答が見つからない場合は1問2分しかないので、その問題は飛ばして、とにかく合格基準の70%以上を狙うことに徹することです。
商品単位の試験の勉強は、まず1科目あたり2~3時間かけてテキストを精読することです。損害保険会社が運営する学習サイトを利用して学習するのが一番です。また、各保険会社が運営する学習サイトでは問題をいろいろ用意していますので、最後はそれで本試験前の確認しておくことです。
必要な勉強時間は、個人の学習状況や理解度によって異なりますが、基礎単位と商品単位の両方を勉強して合格するには、40~50時間程度の勉強が必要だと思います。
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試験日程 | ・試験実施
CBT試験(試験会場に用意された専用のパソコンを使っての試験です)
・受験日
試験を実施する予定月の約4カ月前に試験日が発表されるので、協会の損保代理店試験の公式サイトで確認する。
月曜日~土曜日(年末年始休業期間ならびに祝日を除く)に受験が可能です。
具体的な開催日時は試験会場ごとに異なりますので、詳細は「空席照会」で確認してください。
・受験申込
損保一般試験の申し込みは、試験の90日前から行えます。
申し込みには、募集人・資格情報システムの利用が必要です。
・試験結果
受験日の3営業日後の翌日より公式サイトにログインすれば確認できます。
→試験結果確認の手順
※開催都市・会場によって受験可能日・時間帯は異なります。
(開催都市は、常設都市と開催月特定都市に分かれています)
⇒空席確認が必要です。
※申込に関するスケジュール(個人申込の場合)
※申込みの手順 |
受験資格 | 資格試験には要件があり、個人が自由に受験できるわけではありません。
・損害保険一般試験を受験できるのは、損害保険会社の承認を受けた人のみです。
損害保険会社の従業員や内定者、損害保険会社と代理店契約を結んでいる人などが該当します。
・試験を希望する人は、損害保険会社や代理店に直接確認を取ってみましょう。 |
試験会場 | CBT会場毎の開催曜日・受験可能時間は、受験希望日の90日前から空席確認できます。
⇒空席確認
※試験の申込は、試験日の90日前から、募集人・資格情報システムを通じて行うことができます |
受験費用 | 手数料は、基礎単位や商品単位の種類を問わず、1回の申し込みでいくつの単位数を受験するかによって決まります。基礎単位だけ、あるいは商品単位のいずれか1つだけの1単位受験する場合、受験手数料は1,900円です。
1単位:1,900円
2単位:3,500円
3単位:3,700円
4単位:3,900円(税込)
※1単位ずつ受けるよりも4単位を一度に受ける方が割安になります。 |
試験方式 | (注意)
損保一般試験を受験できるのは、損害保険会社の承認を受けた人のみです。
個人が自由に申し込める試験ではありません。
試験は「基礎単位」と「商品単位」の2つの試験があります。
・基礎単位は、募集人届出や代理店登録を行う際に必要なもの、1単位。
・商品単位は、自動車保険単位・火災保険単位・傷害疾病保険単位の3単位があり、それぞれの保険を扱う際に取得しておかなければなりません。
・試験方式:すべてCBT方式の試験です。
※プロメトリックの「CBTによる受験の仕方(動画)」と「CBT体験版」で体験・確認ができます。
・試験時間
基礎単位:試験時間40分、1問2点計50問、100点満点で判定
商品単位:各単位の試験時間40分、1問5点計20問、100点満点で判定
・合格基準 各単位とも70点以上で合格とし、合否判定は損保協会が行います。
【資格の更新】
損害保険募集人の資格は、5年ごとに更新する必要があります。5年ごとの更新は基礎単位および商品単位のすべてが対象になります。 |
試験科目 | ●単位の内容
基礎単位:損害保険の基礎や募集コンプライアンスなどに関する単位
商品単位:自動車保険、火災保険、傷害疾病保険
(1)試験の対象者は、まず「基礎単位」の受験が必要です。
(2)さらに、自動車保険、火災保険または傷害疾病保険に関する商品説明、意向確認または契約締結のいずれかを行う募集人については、その取扱種目に応じた「商品単位」の受験が必要になります。
●受験パターンと項目
・1単位
基礎単位のみ
自動車保険単位のみ
火災保険単位のみ
傷害疾病保険単位のみ
・2単位
基礎単位+自動車保険単位
基礎単位+火災保険単位
基礎単位+傷害疾病保険単位
自動車保険単位+火災保険単位
自動車保険単位+傷害疾病保険単位
火災保険単位+傷害疾病保険単位
・3単位
基礎単位+自動車保険単位+火災保険単位
基礎単位+自動車保険単位+傷害疾病保険単位
基礎単位+火災保険単位+傷害疾病保険単位
自動車保険単位+火災保険単位+傷害疾病保険単位
・4単位
基礎単位+自動車保険単位+火災保険単位+傷害疾病保険単位
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試験関連情報 | 【資格の難易度情報】
・資格の難易度とランキング
●試験関連情報
CBT試験について
●関連資格
変額保険販売資格
外貨建保険販売資格
損害保険中立人
FP技能士
投資診断士 |
問い合わせ先 | 社団法人 日本損害保険協会
http://www.sonpo-dairiten.jp/zentaizo/index.html
〒101-8335 東京都千代田区神田淡路町2-9
TEL:03-5541-4824
FAX:03-5541-4694
・コンタクトセンター:電話番号03-6204-9840 |
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教材(テキスト・参考書) | ・募集人・資格情報システム取扱マニュアル
・デジタルテキストは学習サイト(外部サイトへリンク)から閲覧できます。
学習サイトの利用方法等はこちらをご参照ください。
損害保険募集人一般試験関連教材一覧
損害保険募集人一般試験テキスト |
教材(過去問・問題集) | 損保一般試験「基礎単位」解説付きの過去問題集
損保一般試験「自動車保険単位」解説付きの過去問題集
損保一般試験「火災保険単位」解説付きの過去問題集
損保一般試験「傷害疾病保険単位」解説付きの過去問題集 |
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