資格名

キッチンスペシャリスト

資格の種類

民間資格

主催者

社団法人インテリア産業協会

資格試験の概要

「キッチンスペシャリスト」は、キッチン空間に設置される各種の設備機器類 に関する専門知識をもち、メーカーと顧客の間に立って、生活者ニーズに対応する的確なキッチン空間の構成・使用・維持等に関する提案を行います。そのため、キッチン空間構成要素に関する設備機能や仕様、設計上の知識と経験のほか、ガス、電気、水道等の防災対策、建築構造との取り合い等についての法律・技術分野の知識と経験が求められます。試験は、キッチンスペシャリストとして必要な知識・技能を判定します。

※学科・実技試験の2科目に合格後、登録料14,000円を納付して登録申請をすると、キッチンスペシャリストの資格が登録されます。登録がすむと、「キッチンスペシャリスト認定証(運転免許証サイズ)」が交付されます。
※この資格の有効期限は、認定した日より5年間です。所定の手続きにより登録更新することができます。

合格率・資格難易度

難易度
 
「C」  やや易しい 

【資格の難易度レベル】
キッチンスペシャリスト資格を取得するために必要な知識としては、(1)住宅に関する建築の知識 (2)キッチン機能の性質や料理に対する知識 (3)キッチンを販売するための知識 (4)製図に対する知識。これだけは確実に勉強しておかねばならない項目になります。
一方、試験合格者の約半数が住設機器類の実務経験がある会社所属の人で、合格率が40%ほどです。それを考えると未経験の方などはスクールに通うか、またはインテリア産業協会が主催する通信講座などを受講し、効率よく学習することを考えてもいいでしょう。受験対策をしっかりと進めておけば学科試験はクリアできます。ただ、実技に関しては手描きでの製図が必須になりますので、一発合格を目指す方は、製図道具の使い方から基本の作図や設計方法について、しっかりと勉強しておかねばなりません。難易度が一番高いのは、実技試験でキッチン空間の企画提案を行うために実際に製図する能力を問われる科目です。
学科試験対策は過去問中心で、過去問題集は近年の出題傾向を把握するために、必ず最新の本を準備することです。

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●合格率   
  2019年度(第32回)キッチンスペシャリスト試験結果 
 (学科) 受験者数 560名 合格者数 285名 合格率50.9%
 (実技) 受験者数 626名 合格者数 241名 合格率38.5%
 ※資格取得対象受験者702名 合格者222名で合格率 31.6%

※参考データ
・2018年度(第31回)キッチンスペシャリスト試験結果 
 (学科) 受験者数 640名 合格者数 380名 合格率59.4%
 (実技) 受験者数 691名 合格者数 280名 合格率40.5%
 ※資格取得対象受験者786名 合格者288名で合格率 36.6%
・平成29年度(第30回)キッチンスペシャリスト試験結果 
 (学科) 受験者数 933名 合格者数 565名 合格率60.6%
 (実技) 受験者数 897名 合格者数 390名 合格率43.5%
 ※資格取得対象受験者1,050名 合格者397名で合格率 37.8%
・平成28年度(第29回)キッチンスペシャリスト試験結果  
 (学科) 受験者数 1078名 合格者数 569名 合格率52.8%
 (実技) 受験者数 998名 合格者数 443名 合格率44.4%
※資格取得対象受験者1159名 合格者417名で合格率 36.0%

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受験対策・学習法ほか

この資格は、住宅設計、インテリア関係に従事されている方には特にお薦めの資格です。すでにインテリアコーディネーターや建築士の資格を持っている方にも、知識の幅を広げるためには最適の資格だと言えそうです。学科試験と実技試験(図面を含む筆記)に合格すれば、資格は認定されますが、試験の出題範囲の半分以上が、インテリアコーディネーターの出題範囲と重複するため、先にインテリアコーディネーターを取得しておけば、キッチンスペシャリスト資格試験の勉強はとても楽になります。この試験は、女性の受験者が圧倒的に多い試験です。新築物件などでキッチン空間を提案するときに、女性アドバイザーの方が主婦の方と 話が合いやすいからのようです。

試験対策は、学科試験対策では過去問題を解きながらテキストを理解していく方法でいいでしょう。また、実技試験の製図では、「慣れる」ことが大切です。最初は時間オーバーしても構わないというつもりで図面を確実に仕上げましょう。ただ、教材だけでキッチンのことは十分理解できませんので、試験対策では実際のものを見たり触れたりすることが大切になります。キッチンメーカーのショールームに行き、直接手に触れて見て回りましょう。これが一番、勉強になるのです。
資格取得できたら、業務としては主にキッチン空間構成要素の製造・販売・設計・施工業等の企業や、その小売店・販工店になります。又は独立自営です。資格取得者は住宅設備会社などでは優遇されます。

受験資格

齢・性別・学歴・経験を問わず、誰でも受験できます。

試験方式

学科試験と実技試験から構成されています。
●学科試験(試験時間2時間)
マークシート方式択一式の筆記試験。 問題数 40問。
●実技試験(試験時間2時間)
平面図、展開図、立体表現等の図面表現を含む、キッチン廻りの企画・提案に関する記述式筆記試験 
※鉛筆もしくはシャープペンシル及び消しゴムを使い、フリーハンドで作成する事が原則ですが、次のものは使用できます。 字消し板 直定規 電卓
※以下の場合は、一次試験が免除されます。
・学科試験に合格したが実技試験が不合格となった場合:次年度から3年間、学科試験免除。
・実技試験に合格したが学科試験に不合格となった場合:次年度から3年間、実技試験免除。

試験科目

●学科試験 (科目と基礎知識の審査基準)
住居と食生活
・家族と生活の変化(生活時間と家事等)
・食生活とキッチン・料理(食品と調理技術等)
・住いの歴史と設備・環境
・キッチン・バスのタイプ、レイアウトと水廻り
・食関連法規
キッチン空間 
・キッチンのプランニング(プランのまとめ等)
・キッチンの人間工学(調理の動作空間等)
・キッチンの室内環境(採光と照明・換気・給排水・音等)
・キッチンのインテリア(カラースキーム・インテリアスタイル等)
・環境関連法規
キッチン機能
・システムキッチンの構成材(規格・構成材等)
・部品部材のハードウェア(主要なキャビネット等)
・ビルトイン機器(冷凍冷臓庫・食器洗い乾燥機・過熱調理器等)
・電気・ガス・水道の基礎(電気設備・ガス設備等)
・設備関連法規・JIS・ISO
キッチン設計施工
・キッチンと設計図書(表現図法・設計図書等)
・設計実務(設計条件の把握・図面作成等)
・施工実務(施工条件の把握・施工図面作成等)
・設計施工の実務(プレゼンテーション事例・設計施工例等)
・建築関連法規
キッチン販売
・マーケティング
・コンサルティング(販売の基礎・顧客開拓等)
・販売実務(実務知識等)
・販売活動(事例研究等)
・販売関連法規
●実技試験
実技筆記
(科目)筆記(図面表現)方式によるキッチン空間の企画・提案に関すること
(審査基準)
以下の図面表現を含む、キッチン廻りの企画・提案に関する筆記試験
・平面図  ・展開図  ・立体表現等
※平面図、展開図、立体表現等の図面表現等の筆記により、キッチン空間の企画・提案を行う能力を有していること。

スケジュール

・試験実施:年1回 12月上旬 
・申込期間:9月中旬~10月下旬

 
2023年度キッチンスペシャリスト試験日程
         

試験会場

札幌・盛岡・仙台・高崎・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄

受験料

・総合コース 14,000円(消費税込)学科試験、実技試験を受験する方。
・学科コース 10,800円(消費税込)学科試験のみ受験する方。
・実技コース 10,800円(消費税込)実技試験のみ受験する方。
※資格試験に合格した場合、登録料(5年間14,000円)が必要

問い合わせ先

インテリア産業協会   
東京都新宿区新宿3-2-1 新宿三丁目ビル8階
TEL 03-5379-8600       
http://www.interior.or.jp/
キッチンスペシャリスト資格試験運営事務局
TEL:03-3233-4808 mail:info_kentei@nippan.co.jp

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