資格名 | 試験名:外貨建保険販売資格試験 |
資格の種類 | 民間資格 |
主催 | 一般社団法人生命保険協会 |
資格の概要 | 「2022年4月以降の当協会の業界共通教育制度に追加創設された「外貨建保険販売資格試験」の実施要領等」を元に改定後の内容を掲載しています。
近年、日本の金融市場は低金利が続いているため、保険会社は保険金を日本円や日本国債で運用しても収益を上げることができず、銀行も従来のように融資による利ザヤで稼ぐことができなくなっています。その結果、高齢者を狙った詐欺まがいの契約が横行し、社会的な問題になったことなどを背景に「外貨建保険販売資格試験」が誕生しました。2020年10月に生命保険協会の主催で、業界統一試験として「外貨建保険販売資格試験」が実施されました。また、2022年4月から「外貨建保険の販売者資格登録制度」が始まり、無資格の販売員には外貨保険の取扱いが禁止されます。
外貨建保険販売資格試験は生命保険業界に約30年ぶりに新設された試験で、「一般課程試験」「専門課程試験」に続いて受験可能な生命保険協会主催の業界共通試験です。
外貨建保険販売資格試験制度の目的は「外貨建て保険のリスク」と、「外貨建て保険の販売や勧誘を行う際の注意事項」を、保険販売に携わる者に再認識させることと、お客さまとのトラブル・苦情の発生を未然に防ぐためであり、試験によって販売員の知識と外貨建保険の募集に関するリテラシーを判定することにあります。つまり、言い換えればトラブル防止のため、そして加入者に適切な保険に入ってもらうために、この試験制度ができたと言っても過言ではありません。
この試験は、第1フェーズ、第2フェーズの段階があります。
・第1フェーズ:2022年3月までの期間を第1フェーズとして、試験導入期間としていました。
※この期間は専門課程の試験合格は不要でライセンス化(2022年4月)までに専門課程を合格すればいいとされていました。
・第2フェーズ:2022年4月以降(登録制に開始時期以降)を第2フェーズとし、第2フェーズでは外貨保険販売試験の受験には専門課程試験に合格か、又は同日に専門を受験することが必須になります。
スポンサーリンク
|
試験方式 | ●試験方式
・試験は毎月(通年)開催。
・登録制の開始(2022年4月を予定)まで受験回数等の制限はありません。
・試験方式はCBT方式。
・試験時間は40分。
・合格点は100点満点中70点以上です。
【出題】
・多肢選択式:小問20題
・語群選択式:小問10題
・正誤式 :小問10題
【配点】
・正しいものを1つ選ぶ問題が8問で、配点が各2.5点(20点満点)
・誤っているものを1つ選ぶ問題が8問で、配点が各2.5点(20点満点)
・文章の中に入る正しい語句を選ぶ問題が4問で、配点が各2.5点(10点満点)
・語群の中から最も適切なもの(数値・語句)を選ぶ問題が10問で、配点が各3点(30点満点)
・正誤を選ぶ問題が10問で、配点が各2点(20点満点) |
受験資格 | ●登録制開始まで(2022年の3月まで)
専門課程試験を合格していなくても、受験・合格扱いがされます。
●登録制の開始以降(2022年4月以降)
専門課程試験の合格が受験・合格要件となります。
※登録にあたっては、いづれも専門課程試験の合格が要件になります。 |
試験科目 | ・出題内容
コンプライアンス関係と保険及び金融知識 |
スケジュール | ●試験日程
・試験方式:CBT方式 →CBTによる受験の仕方
・受験月:
試験開催期間中の希望する日(土日祝日及び、年末年始休暇除く)時間帯に受験できます。
・受験回数:
外貨建保険販売資格試験の場合、年間の受験回数は3回です(1日の受験上限は1回)
※2022年4月以降の開催月、受験可能回数はこちらの「試験の内容欄」を参照ください。
※試験開始後40分経つと自動で画面が終了するようになっています。
●申し込み
・代理店は、代理店向けページで「CBT申込みシステム」から試験の申込みができます。
・生命保険会社職員(営業職員・内勤)の方は、生命保険会社を通して申込みます。
●試験結果について
【試験結果の確認方法】
1. 受験後、申込み時に登録されたメールアドレス宛にスコアメールが送付されます。
2. 本文中のURLをクリックします。
3. メール本文中のスコアレポートコードと姓を入力し[スコアレポートを表示]をクリックします。(表示されるのは点数のみです)
【合否確認方法】
試験の合否については申込み時に入力した生命保険会社へ確認してください。 |
試験会場 | ・開催地:全国約140都市
・試験会場:プロメトリック社が手配した試験会場(専門学校・パソコン教室など)
※開催都市・会場によって受験可能日・時間帯が異なります |
受験料 | ●2023年度(2023年4月~2024年3月)の受験手数料
全ての科目について2,500円(消費税込)
※一般課程、専門課程、変額保険販売資格、外貨建保険販売資格、応用課程、大学課程、
生命保険講座 |
資格難易度 | ●難易度
「C」 やや易しい(専門課程試験の受験生レベル)
【資格の難易度レベル】
外貨建保険販売資格試験は、専門課程試験の受験生など実務経験者を対象とする試験なので、そのレベルの人にとっては、この試験の難易度はそれほど高くないはずです。試験の合格率や平均点などの情報が公開されていませんので、正確にはわかりかねますが、試験の出題範囲や出題数、試験時間などのデータと教材の内容、及びCBT方式で選択式問題であることなどを考えると、比較的学習はしやすそうな試験で、落とすための試験でもないことから、2~3日も集中して学習すれば突破できそうな、比較的易しい試験と判断できます。実務経験者にとっては初級レベルの基礎知識再確認試験のような印象を持つのではないかと思います。ただ、CBT試験ということで、CBT試験の経験がない人や、パソコン操作が苦手な人は準備が必要かもしれません。
--------------------------------------------
・合格率
非公開(80~90%と想定)
※参考情報
他の保険販売資格で、生命保険販売資格の平均合格率が約80%、変額保険販売資格が約90%とされています。新設された外貨建保険販売資格の試験の合格率が、それほどかけ離れて低い合格率になるとは考えられません。ちなみに、保険販売資格試験でいちばん易しいのが損害保険販売資格試験です。合格率は90%以上です。
|
受験対策・資格の将来性 | 受験対策(勉強法)は、テキストの内容から判断すると、(1)公式テキストの内容をひと通り読んで概要を確認し、試験の傾向を把握する (2)次に、過去問や模擬試験で演習してみる、という手順になるはずですが、この外貨建保険販売資格試験では、まだ過去問がありません。そのため、アマゾンで無料でダウンロードできる電子書籍の「 外貨建保険販売資格試験 一問一答」を利用して学習します。この電子書籍の問題を解きながら理解できていないところをピックアップし、その部分をテキストを読んで覚えることをくりかえす、という進め方です。教材もまだ少ない現状では、この勉強方法が一番効率的なおすすめの学習方法とされています。
現在、保険販売は銀行員の重要な業務の一部になっています。従って、外貨建保険販売資格試験にパスして、この資格を取得しておかないと外貨保険の販売をすることができなくなります。しかも、遅くても2022年4月になるまでに試験合格-資格取得が必要です。さらに、登録制の開始(2022年4月)の前後で申し込み要件も変わる可能性があります。そうなれば、2022年以降にこの試験を受験するには、それまでに専門課程試験に合格していることも必須になります。そのため、この状況下では、2022年の3月までにこの外貨建保険販売資格試験に合格しておくことが、比較的簡単に資格取得できる最後のチャンスであったことになります。
→外貨建保険販売資格者登録制度について
生命保険協会は保険会社・銀行・代理店各社ほぼ全社員に資格の取得を義務づける方向で、受験者は生保から24万人、銀行、証券、信用金庫など金融機関が44万人、その他の代理店社員17万人を加え、85万人規模に達する見通しとされています(2020年現在)
|
通信講座 |
|
スクール | - |
過去問 | 外貨建保険販売資格試験 力だめし第1回問題 |
教材 | ・おすすめ問題集
外貨建保険販売資格試験 一問一答kindle版(無料ダウンロード版)
・外貨建保険テキスト
令和3年度外貨建保険販売資格試験テキスト
令和3年度外貨建保険販売資格試験 ワークブック |
関連情報ページ | 【資格の難易度情報】
・資格の難易度とランキング
・ジャンル別資格の難易度ランキング
●試験関連情報
・登録制の開始以降(2022年4月以降)は専門課程試験の合格が受験・合格要件となります。
・2020年2月、業界共通教育制度に「外貨建保険販売資格試験」が追加創設されました。
●関連資格
変額保険販売資格 |
問い合わせ先 | 【試験に関する問い合わせ】
・所属保険会社
・コンタクトセンター
(コンタクトセンター TEL:03-6204-2195)
・プロメトリック社 |