資格名

損害保険仲立人
(試験名)損害保険仲立人試験

資格の種類

民間資格(協会認定資格)

主催者

一般社団法人 日本保険仲立人協会

資格試験の概要

平成8年(1996年)4月の保険業法の改訂により「保険仲立人制度」がスタートしました。この制度は、保険商品の販売チャネルの多様化、競争促進による利用者利便の向上を図るなどの目的から導入された制度です。保険業法289条により、保険仲立人は、保険契約締結の媒介を行うためには、内閣総理大臣の登録を受けなければならないとされています。またその登録上の要件として、保険募集業務を的確に遂行する能力を有することが求められます。そのため、業務遂行能力有無の有効な判定材料となる、日本保険仲立人協会が実施する試験に合格することが必要になります。

日本保険仲立人協会が実施する試験は、「法令・倫理(生保・損保共通)」「リスクマジメント」「専門知識A」「専門知識B」の4単位で構成されています。
4つの試験単位のうち一部のみ合格した場合には、合格した試験単位の有効期限はそれぞれ合格した年の翌年末にまでなります。4試験単位すべてに合格すると、損害保険仲立人資格を取得できます。損害保険仲立人試験に合格し、資格取得者として届け出ることで損害保険仲立人になることができます。

※協会認定資格の更新制度
生保または損保のうち、先に資格認定を受けた年より3年ごとに資格更新研修を受講し、資格を更新・継続することができます。例えば、2021年1月~12月に取得した場合には、保険仲立人資格の有効期限は2024年12月31日となりますが、2024年に資格更新研修を受講することにより更新が可能になります。

■関連資格:生命保険仲立人

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合格率・資格難易度

●難易度  
 「B-下」   普通の下位

【資格の難易度レベル】
生命保険仲立人試験と同様、試験は全科目ともテキストの中から出題されますので、細部まで知り尽くすつもりで覚えるしかありません。1単位ごとにそれぞれテキストを活用して約3か月程度の勉強が必要と考えると、資格取得には計4科目で約1年間の勉強が必要になります。本試験は教科書の内容に沿って出題されるので、テキストの内容を理解できていれば合格できます。

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●合格率 
 試験結果は情報が非公開なのでわかりませんが、協会の公式サイトには、「年間300人程度が受験して、概ね50%の合格率」と掲載されています。

受験対策・学習法ほか

受験対策(教材、学習方法)としては、効率的に短期取得を狙うには、協会主催のeラーニング+模擬試験を利用する方法がありますが、かなり費用がかかります。独学でもeラーニングでも教材は同じものを使うことになる(適当な市販品はない)ので、時間のある人は、長期になりますが独学でも良いでしょう。教科書の内容を細かいところまで覚え、理解できていれば合格できる試験です。
保険仲立人は保険会社とは独立した存在であるため、自らが専門知識を習得し、公正・適切な保険契約の媒介活動によって顧客の信頼を獲得することが一番大切なことです。
そういう意味からも、試験勉強を通じて正しい知識を詳しく細部まで知り尽くしておくことが、顧客の信頼を獲得するための布石にもなるはずなので、時間はかかりますが、1単位ずつ確実に自分の専門知識として増やしていき、最後に資格を取得する努力が大切だと思います。

保険仲立人になるには、損害保険仲立人試験に合格し内閣総理大臣の登録を受けるとともに、保証金を供託し所管官庁にその届けをおこなって初めて保険媒介業務を開始することが可能になります。現在、保険仲立人は一般社団法人日本保険仲立人協会に50社の法人が登録されています。日本では平成8年から保険仲立人制度が開始されましたが、保険仲立人は主に企業向けの営業を行っており、一般の保険の取り扱いを行っているところは少ないため、保険仲立人の存在を知らない人が多いことから、金融庁は個人向けの保険仲介人を増やそうとしています。
今後は保険仲立人の存在が、欧米のようにもっと一般的になることが予想され、それに伴って、保険仲立人が活躍できる場も増えてくることと思われます。

受験資格

・誰でも受験できます。

※この試験は、損害保険仲立人(法人)の役員や使用人として保険契約の媒介を予定される方や、損害保険仲立人(個人)として登録を希望される方を主な対象として実施される試験ですが、損害保険仲立人としての資格認定試験なので、保険媒介業務に従事するか否かを問わず誰でも受験できます。

試験方式

●コンピュータによる択一試験方式(CBT方式)
●合格基準:100点満点中70点取得(試験単位ごと)
●試験時間
 ・法令・倫理 60分/20問
 ・リスクマネジメント 60分/20問
 ・専門知識A 60分/20問
 ・専門知識B 60分/20問
●出題:2022年度試験は保険仲立人テキスト(2022年版)の中から出題されます。
●再受験の制限:4試験単位のすべてに合格するまで何回でも受験することが可能です。
ただし、合格した試験単位の有効期間は合格した年の翌年の12月末までとなります。

【科目免除規定】
・生命保険仲立人資格を取得し保持している者が、「損害保険仲立人試験」を受験される場合は、「法令・倫理」の受験が免除されます。但し、生命保険仲立人資格保持者が「法令・倫理」の受験免除で「損害保険仲立人試験」に合格した場合、損害保険仲立人資格の有効期限は生命保険仲立人資格と同一になります。

試験科目

●出題範囲
 全項目保険仲立人テキストの中から出題されます。(試験へのテキスト持込みは不可)
●試験科目
1. 法令・倫理 
 (1)保険概論(2)法令・倫理
2. リスクマネジメント
 (1)リスクマネジメント(2)損害保険の基礎(3)損害保険仲立人の実務
 (4)損害保険の周辺知識
3. 専門知識A
 (1)再保険(2)財物リスク(3)賠償責任リスク(4)特殊リスク
4. 専門知識B 
 (1)物流リスク(2)プロジェクト・信用リスク(3)労務リスク
 (4)自動車・船舶・航空リスク(5)家計リスク
※「法令・倫理」は損害保険仲立人、および生命保険仲立人で共通の試験科目となります。
※4つの試験単位のうち、一部の試験単位の受験も可能です。この場合、合格した試験単位の有効期間は2022年12月末までなります。

スケジュール

●申し込み方法
 インターネットによる申込み⇒申込ページ
※申込の際にはメールアドレスを登録します。
 電話、FAX、受験会場での直接申し込みは受け付けていません。
※申し込み、支払い等に関するお問い合せ
 J-Testingヘルプデスクまで問い合わせください
●結果発表
 試験終了時にすぐに画面上に結果が表示されます。
 また、当日会場にて実施結果が渡されます。

試験実施日程
 2023年度試験実施期間
※会場により受験可能日・時間帯は異なります。
試験の申込受付
  2023年1月6日(木)より開始

※受験日は3カ月先まで設定可能です。
 最短で受験する際の申し込み締め切り日は、支払方法により異なります。
※CBT方式の導入により、受験者が希望する日時・場所で何回でも受験が可能になり、また試験当日に合否結果が確認できます。試験会場も全国200か所以上に広がっています。

試験会場

・会場は47都道府県(全国約200カ所の認定会場)にあります。
※試験予約完了後に送られる「【重要】確認書(受験詳細)」というタイトルの電子メールに、テストセンター(試験会場)の住所と電話番号が記載してあります。

受験料

・17,600円(試験単位ごと)
テキスト代が、21,400円。eラーニング模試試験* 付きだと、29,600円。

※支払いは次の3つの方法から選択します。
・クレジットカード払い
・ペイジー払い
・コンビニ払い

問い合わせ先

一般社団法人 日本保険仲立人協会

[試験概要・団体受験に関するお問い合せ]
一般社団法人 日本保険仲立人協会
TEL:03-6262-6400 (平日 10:00-17:00)
URL:https://www.jiba.jp/
E-mail:jiba-cert@jiba.jp

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【損害保険仲立人試験 おすすめ教材】
・協会の「保険仲立人テキストとeラーニング模擬試験」
※2022年版のテキストおよび模擬試験は2022年1月より販売を開始します。

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