資格名

社会保険労務士(略称:社労士)

資格の種類

国家資格(業務独占資格)

主催者

全国社会保険労務士会連合会

資格の概要

【資格の概要】
「社会保険労務士(社労士)」は、労働法・社会保険の専門家として、企業の人事労務管理や年金・保険手続きをサポートする国家資格です。所管は厚生労働省です
2026年も例年どおり、労働基準法・雇用保険法・健康保険法・年金法などから幅広く出題されます。企業の働き方改革やコンプライアンス強化に伴い、実務でのニーズは安定しています。

◆取得の流れ
  1.受験資格の確認(学歴・実務経験など)
  2.試験申込(例年4~5月頃)
  3.本試験(年1回)
  4.合格発表
  5.実務経験2年以上、または事務指定講習修了
  6.登録手続き → 社労士として開業・勤務可能
  ※試験は毎年1回のみです。

◆試験スケジュールの目安(2026年想定)
  ・公告:4月頃
  ・申込期間:4~5月頃
  ・筆記試験:8月下旬(例年日曜日)
  ・合格発表:10月頃
 ※正式日程は全国社会保険労務士会連合会の公表情報で確認要。

◆資格の有効期限と更新
社労士資格に有効期限はありません(終身有効)。
ただし登録を維持するには、各都道府県の社労士会に所属し会費を納める必要があります。
実務家としては継続研修への参加が推奨されています。

◆独占業務と職場での位置づけ
社労士には法律で定められた独占業務があります。
  ・労働・社会保険の書類作成・提出代行
  ・就業規則の作成・届出
  ・労務管理の相談指導
 ※企業では「人事・労務の専門家」として、経営層と従業員の橋渡し役を担います。
  開業すれば経営者のパートナー的存在になります。

◆活かせる仕事とメリット
 ●活かせる分野
 ・社労士事務所勤務
 ・企業の人事・総務
 ・独立開業
 ・コンサルティング業務
 ●メリット
 ・国家資格で社会的信用が高い
 ・独立開業が可能
 ・企業ニーズが安定
 ・年金・労働問題など生活に密着した知識が身につく
※学習範囲は広いですが、合格すれば専門性の高いキャリア形成が可能な資格です。




試験の合格率・難易度

【合格ラインと難易度レベル】
◆合格ライン
社労士試験の合格率は、例年5〜6%台と非常に低く、国家資格の中でもトップクラスの難関です。直近の令和7年度(2025年)試験では5.5%と、前年の6.9%から再び引き締まり、厳しい状況が続いています。
社労士試験は「〇点取れば合格」という絶対評価ではなく、その年の受験者の平均点や難易度で合格ラインが動く相対評価の試験です。

 ・合格基準点の補正(救済)
    特定の科目が極端に難しい場合、基準点を引き下げる「救済」が行われることがあります
 ・最新の傾向
   令和7年度は、選択式・択一式ともに総得点の基準点が前年より下がりました。
     これは、実力者でも得点が伸び悩むほど問題の質が変化していることを示しています。

直近の合格率のデータ

実施年度 合格率 受験者数
令和7年度(最新) 5.5% 43,421人
令和6年度 6.9% 43,174人
令和5年度 6.4% 42,741人




◆難易度レベル   
 「A」  難関

社労士試験は単なる暗記では太刀打ちできない「壁」が5つあり、これが試験を難関にしています。

  1. 地獄の「足切り」制度: 合計点がどれだけ高くても、1科目でも基準点に1点足りないだけで不合格になります。全科目でバランス良く得点する「穴のない学習」が求められます。
    <「足切り」を回避する戦略>
      社労士試験には科目合格がなく、1つのミス(基準点割れ)が命取りになりますので、
       ・
    捨て科目は厳禁: 全科目でバランスよく得点する必要がある。
       ・重点科目: 健保・国年・厚年などの主要科目を軸に据える。
       ・一般常識対策: 直前期に法改正・白書対策を集中して行う。

  2. 広大な試験範囲: 労働基準法から年金法まで、主要10科目以上の膨大な法律知識が必要です。

  3. 猛烈なアップデート: 「働き方改革」や「デジタル給与」など、法改正が毎年頻繁に行われるため、常に情報のアップデートが欠かせません。

  4. 長文・実務型の問題: 近年は問題文が長文化し、事例を読み解く「応用力」と「スピード」が試されます。

  5. 1,000時間の壁: 合格には一般的に800〜1,000時間の学習が必要と言われ、仕事と両立しながらのモチベーション維持が最大の難所です。

試験の内容・勉強法

社労士試験は「範囲が広く」「暗記量が多い」難関試験です。限られた時間で合格を掴むための、要点対策としては以下の3項目にまとめられます。

1.「理解」から「暗記」へのステップを徹底する。
社労士試験は「暗記+α」の力が問われる難関試験です。いきなり暗記しようとするのは挫折の元です。まずは法律の背景(なぜこのルールがあるのか?)を理解しましょう。

 ・ステップ1:「 テキスト」を23周し、法律の全体像を掴む。
 ・ステップ2: 「過去問」を解き、出題のパターンを把握する。
    <過去問を軸にしたアウトプット学習法>
    鉄則: テキストを読んだら、すぐに対応する過去問を解く。
    範囲: 最低5年分、できれば10年分を徹底分析。
    深掘り: 「なぜこれが正解か」の根拠を説明できるまで繰り返す。
 ・ステップ3: 混乱しやすい数字や期間を「比較横断」で暗記する。

2.「法改正」と「一般常識」は、直前期に集中する。
社労士試験で最も怖いのが「足切り(基準点割れ)」です。特に以下の2点は合否を分けます。

 1.法改正事項: 毎年必ず狙われます。最新情報の入手を怠らないこと。
 2.選択式対策: 労働経済や厚生労働白書など、広い視点での対策が必要です。

重要ポイント: これらは深追いしすぎず、直前期(5月以降)に予備校の「直前講座」などを活用して効率よく詰め込むのがコツです。

3.スキマ時間を「過去問演習」にあてる。
まとまった勉強時間が取れなくても、スマホアプリや一問一答を活用して、毎日必ず問題に触れましょう。

 ・10分あれば: 過去問5問を解く。
 ・5分あれば: 暗記カードで数字を確認。

※「毎日継続すること」。これが、膨大な試験範囲を攻略する唯一の近道です。




試験日程

【試験の実施計画】
試験詳細は4月中旬頃に公式HPにて発表があります。
・試験日:例年1回(8月第4日曜日)
・申込方法:必要書類を郵送(簡易書留)、又は試験センター窓口に持参する
・申込期間:4月中旬~5月下旬

【次回の試験日程・申込期限】
  2026年(第58回)社会保険労務士試験案内     
         官報公示:2026年4月10日(金)   
       試験日:2026年8月23日(日)予定
   申込期限:2026年4月中旬~5月末(インターネット申込)
   合格発表:2026年10月7日(水)予定

受験資格

社会保険労務士の受験資格は、「①学歴」「②実務経験」「③厚生労働大臣の認めた国家試験合格」の3つに分けられ、この中のいずれか1つを満たしている必要があります。
※詳細は社会保険労務士試験オフィシャルサイトで確認してください。

主な受験資格は以下の通りです。
(1)大学卒業または所定の一般教育科目の単位取得者、および短大・高専卒業者
(2)司法試験第1次試験合格者
(3)社会保険労務士または弁護士の補助業務5年以上
(4)行政書士試験合格者
(5)公務員で行政事務5年以上
・上記以外の制限、要件もあるため、必ず下記の詳細受験案内を参照下さい。
 ➡受験資格・免除資格の事前確認
 ➡受験資格の詳細 
・平成22年度試験より、厚生労働大臣が受験資格を認める学校・他の国家資格が拡大しました。そのため、司法書士や看護学校卒業者等にも受験資格があります。
 ➡学歴における受験資格

試験会場

北海道、宮城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、香川県、福岡県、熊本県、沖縄県

・試験を受ける会場は、8月上旬に郵送される受験票に記載して通知されます。
 原則、試験会場の変更はできません。
 但し、住所の変更等やむを得ない理由がある場合に限り、試験地を変更できる可能性があります。例年、試験地変更の申し立ては6月下旬までとなります。

受験費用

15,000円(非課税)
※払込みに係る手数料は受験申込者負担となります。

試験方式

・試験は選択式および択一式の筆記試験。
  試験形式: (午前)択一式  70問/210分
        (午後)記述選択式  8問/80分
  配点:択一式 1問1点 1科目10点満点で合計70点満点
    選択式 1問1点 1科目5点満点で合計40点満点

・合格基準点は、合格発表日に公表されます。
合格基準点は、選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定められます。各成績のいづれかが合格基準点に達しない場合は不合格となります。
※この試験は相対的な評価方式に基づき採点されるため、その時々の試験の難度に応じて、合格ラインが変動します。

試験科目

社会保険労務士試験は、社会保険労務士となるのに必要な知識及び能力を有するかどうかを判定することを目的とし、次に掲げる8科目について行われます。 
(1)労働基準法及び労働安全衛生法
(2)労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)
(3)雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)
(4)労務管理その他の労働に関する一般常識
(5)社会保険に関する一般常識
(6)健康保険法
(7)厚生年金保険法
(8)国民年金法

・免除科目・免除加算点については公式サイトの「免除加算点」のページを参照ください。

試験関連情報

【社労士試験に関する最新情報】
●2024年(令和6年・第56回)試験の動向
 ・2024年の合格発表は例年より早まり、10月初旬に公開されるようになった。合格率は 6.9% と比較的高め。
●2025年(令和7年・第57回)試験の合格発表と結果
 ・合格率:5.5%(前年6.9%から大幅低下)受験者数:43,421人、合格者数:2,376人
  試験では「択一式が難化した」という意見が多数。
  受験者層で女性比率が 38.9% → 39.7% と微増し、過去最高水準に。

問い合わせ先

全国社会保険労務士会連合会試験センター  http://www.sharosi-siken.or.jp/
TEL 0120-17-486  03(6225)4880
東京都中央区日本橋本石町3-2-12 社会保険労務士会館5F

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

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◆2023年オリコン顧客満足度調査結果(社会保険労務士 通信講座総合ランキング)

  1. 1位 大原の通信講座(資格の大原) 73.2点
  2. 2位 資格の学校TAC 72.4点
  3. 3位 東京リーガルマインド LEC通信講座 68.6点
  4. 4位 ユーキャン 67.1点
  5. 5位 フォーサイト 66.9点
  6. 6位 クレアール 66.8点
  7. 7位 日本マンパワー 通信講座 65.7点