資格名

社会福祉士(別名ソーシャルワーカー)

資格の種類

国家資格(名称独占)

主催者

(財)社会福祉振興・試験センター

資格の概要

働きながら社会福祉士の合格を目指して勉強する方の「誰かの役に立ちたい」「福祉の専門家として社会に貢献したい」-そんな想いが実現するように社会福祉士国家試験合格への完全ガイドとしてまとめました。

社会福祉士は、高齢化が進む現代社会において、ますますその重要性が高まっている国家資格です。生活に困難を抱える人々に寄り添い、専門的な知識と技術で問題解決をサポートする、まさに「福祉のプロフェッショナル」です。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。
社会福祉士になるためには、年に一度実施される国家試験に合格する必要があります。

そもそも社会福祉士ってどんな仕事?
◆主な役割:

  • 相談援助: 生活上の困難(病気、障害、貧困、家庭問題など)を抱える人からの相談に応じ、話を丁寧に聞き、課題を整理します。
  • 情報提供・関係機関との連携: 利用できる福祉サービスや制度の情報を提供し、必要に応じて行政機関、医療機関、NPOなど関係機関と連携して支援体制を構築します。
  • 権利擁護: 利用者の権利が守られるように、代弁したり、必要な手続きを支援したりします。

◆活躍の場:
活躍の場は非常に幅広く、年々そのニーズは高まっています。

  • 行政機関: 福祉事務所、児童相談所など
  • 医療機関: 病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)など
  • 高齢者福祉施設: 特別養護老人ホーム、地域包括支援センター、在宅介護支援センターなど
  • 障害者福祉施設: 障害者支援施設、相談支援事業所など
  • 児童福祉施設: 児童養護施設、母子生活支援施設など
  • その他: 社会福祉協議会、学校(スクールソーシャルワーカー)、企業(シルバー産業など)、独立型社会福祉士事務所など

    「試験って難しいの?」「どんな勉強をすればいいの?」「働きながらでも合格できる?」
    このページ後半では、そんなあなたの疑問や不安を解消し、社会福祉士国家試験合格への確かな一歩を踏み出すための情報を分かりやすく解説します。

資格取得のメリット

  • 福祉に関する専門知識・技術を持っていることの証明となり、相談者や関係機関からの信頼を得やすくなります。
  • 多くの福祉施設や機関で、採用時に社会福祉士資格が重視される傾向にあります。資格が必須ではない業務もありますが、有資格者は優遇されることが多いです。
  • 相談援助職としてのキャリアパスが広がり、ケアマネージャー(介護支援専門員)など他の資格取得への足掛かりにもなります。
  • 高齢化社会の進展や複雑化する社会課題を背景に、社会福祉士の需要は今後も安定して伸びていくと予想されます。収入面でも、福祉専門職として比較的安定していると言えるでしょう。




試験の合格率・難易度

難易度
  「B」 普通 

【近年の動向】
社会福祉士国家試験の合格率は決して高くはなく、簡単な試験ではないことは確かです、ただ年によって変動があります。合格率の数字に一喜一憂せず、しっかりと対策を講じることが重要です。
・合格率: 例年30%~50%台で推移しており、決して簡単な試験ではありません。(第36回(令和5年度)試験の合格率は58.1%と、近年では高い水準でした。)
・難易度: 問題の難易度は年によって多少変動しますが、基本的な知識を問う問題で確実に得点することが合格の鍵となります。
・受験者数: 福祉への関心の高まりから、受験者数は増加傾向にありましたが、近年はやや減少傾向も見られます。しかし、依然として人気の高い資格であることに変わりはありません。

社会福祉士国家試験は、確かに難易度が高く、合格のためには相応の努力が必要です。目安として「300時間」という勉強時間があります、単純計算では1日2時間の勉強を続ければ、約5ヶ月(150日)で達成できる計算になりますが、大切なのはその時間をどう使うか、つまり学習の質計画性なのです。




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合格率 
 令和4年度 第35回社会福祉士試験結果
   合格率44.2% 受験者数 36,974名 合格者数 16,338名 
・令和3年度 第34回社会福祉士試験結果
   合格率31.1% 受験者数 34,563名 合格者数 10,742名
・令和2年度 第33回社会福祉士試験結果
   合格率29.3% 受験者数 35,287名 合格者数 10,333名
・令和元年度 第32回社会福祉士試験結果
   合格率29.3% 受験者数 39,629名 合格者数 11,612名
・平成30年度 第31回社会福祉士試験結果
   合格率29.9% 受験者数 41,639名 合格者数 12,456名
・平成29年度 第30回社会福祉士試験結果
   合格率30.2%  受験者数 43,937名 合格者数 13,288名
・平成28年度 第29回社会福祉士試験結果
   合格率 25.8%  (受験者数 45,849名  合格者数 11,828名)
・平成27年度 第28回社会福祉士試験結果 
   合格率 26.2%  (受験者数 44,764名  合格者数 11,735名)

試験の内容・勉強法

合格を目指す効果的な学習戦略と勉強方法
 (働きながら合格を目指す方は、○印の項目を重点に勉強して下さい)
幅広い試験範囲を網羅し、合格点を獲得するためには、戦略的な学習が必要です。
(1)まずは出題傾向の分析から
過去5年分程度の過去問題を繰り返し解き、どの科目からどのような形式で、どの程度の深さの内容が出題されているかを徹底的に分析します。一番の目的は、頻出分野や自分の苦手分野を把握することです。
つぎに、出題基準の確認です。社会福祉振興・試験センターが公表している出題基準に目を通し、各科目で求められている必要な知識の範囲を確認します。

(2)学習計画を立てる
この試験は、0点科目があると不合格になりますので苦手科目を作らず、全科目をバランスよく学習することが重要になります。
過去問分析で分かった得意分野では確実に得点を確保し、苦手分野は主に基本的な内容を中心に再チェックし理解を深め、最低限の得点を確保できるような計画を立てます。
③テキストや参考書を読む勉強と、問題を解く勉強のバランスを保ちながら繰り返すことで、確実に知識を定着させること。

(3)使いやすい学習ツールを選ぶ
テキストや参考書は、図表やイラストが多く、解説が分かりやすいものを選びましょう。複数の書籍に手を出さずに信頼できる1冊を繰り返し読み込むのが効果的です。最新の法改正や制度変更に対応しているか確認することも大切です。
スキマ時間には過去問の他に予想問題集なども活用し、知識の確認と応用力を養いましょう。
③試験本番を想定した時間配分や雰囲気に慣れるために、模擬試験を積極的に活用することを勧めます。自分の現在の実力や弱点を知る良い機会になります。
(4)学習のコツや受験テクニックを磨く
試験範囲が広いので、早めに学習をスタートするのが有利です。それと計画では具体的に「いつまでに、どの科目を、どこまで終わらせるか」という無理のない学習スケジュールを立てます。
テキストは読むだけでなく、過去問や問題集を解く勉強をバランス良く繰り返すことが大事です。また過去問では出題傾向を掴み、自分の弱点を知ることができます。
勉強は、まず基本からです。基本的な知識を問う問題で確実に得点することが合格の鍵になるので、テキストを丁寧に十分読み込み、確実に基礎を固めましょう。
④長期間の勉強では、モチベーションを維持することが大変重要になります。勉強仲間との情報交換や定期的な休息などは、学習を継続するために大事なことです。
本試験は時間との戦いになります。過去問演習の段階から、1問あたりにかけられる時間を意識し、時間内に全問解答できるように練習しましょう。分からない問題に時間をかけすぎず、確実に解ける問題から取り組むことも大切です。
②マークシートでミスは致命的です。普段からマークシート形式に慣れておきましょう。

(5)働きながら合格を目指す方へ
学習時間の確保について、平日は難しくても、休日にまとまった学習時間を確保するなど、継続的な学習習慣を確立することが重要です。無理のない範囲で、具体的な学習スケジュールを立てましょう。
無理なスケジュールは禁物です。十分な睡眠と休息を取り、体調管理にも気を配りましょう。
通勤時間、休憩時間など、短い時間を有効活用するために一問一答やアプリ学習なども取り入れましょう。
周囲の理解と協力が大きな支えになります。家族や職場の理解と協力を得ることも大切です。




就労について
就職先としては、病院、児童相談所、養護施設、知的障害児施設、福祉事務所、知的障害者更生施設、特別養護老人ホーム、在宅介護支援センター等があります。人口の高齢化に伴い、行政による福祉サービスの見直しが進んでいますが、それらのサービスが実際に利用される時に窓口となり市民の相談にのり、サービスの選択や手続きを行うのが社会福祉士の仕事になります。
社会福祉士資格を取得していれば民間機関ならほとんどの福祉施設で就職自体はできます。また収入に関しては比較的恵まれている事が多く、高齢化社会を迎えるにあたってこれから伸びてくる資格と言えるでしょう。

試験日程

●試験実施:毎年1回(例年2月上旬)
●試験の申込期間:例年9月上旬~10月上旬
●合格発表:試験が行われた年の3月末


第37回(令和6年度)社会福祉士国家試験日程
 

受験資格

社会福祉士の受験資格は、学歴や実務経験によって複数のルートがあり、やや複雑です。大きく分けて以下のルートがあります。

  • 福祉系大学等(4年制)で指定科目を履修して卒業
  • 福祉系短大等(3年制)で指定科目を履修して卒業 + 実務経験1年
  • 福祉系短大等(2年制)で指定科目を履修して卒業 + 実務経験2年
  • 一般大学等(4年制)を卒業 + 一般養成施設等(1年以上)を修了
  • 一般短大等(3年制)を卒業 + 実務経験1年 + 一般養成施設等(1年以上)を修了
  • 一般短大等(2年制)を卒業 + 実務経験2年 + 一般養成施設等(1年以上)を修了
  • 実務経験4年 + 一般養成施設等(1年以上)を修了
  • (その他、児童福祉司等の実務経験ルートなど)

※自身の受験資格については、必ず社会福祉振興・試験センターの公式サイトで最新情報をご確認ください。

※精神保健福祉士との同時受験
社会福祉士と精神保健福祉士は試験科目に共通部分が多く、同日に試験が実施されるため、同時受験も可能です。両方の資格取得を目指す方にとっては効率的な選択肢となります。

試験会場

北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県及び沖縄県

受験費用

●社会福祉士のみ受験する場合:19,370円
・社会福祉士と精神保健福祉士を同時に受験する場合:36,360円
     (=社会福祉士16,840円+精神保健福祉士19,520円)
・社会福祉士の共通科目免除により受験する場合:16,230円

試験方式

●学科(筆記試験) 
 ・全問マークシート方式 出題は五枝択一による多枝選択形式。
 ・出題数は150問、総試験時間数は240分
●合格基準
(1)問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者
(2)上記(1)を満たした者のうち出題科目の「18の得点群」すべてに得点があった者(1群でも「0点」があったら不合格)
●科目免除
精神保健福祉士が社会福祉士試験をする場合、下記試験科目のうち、1.から11.の試験が免除されます。
※精神保健福祉士試験と社会福祉士試験の同時受験が可能です。

試験科目

筆記試験の科目(19科目)指定科目と基礎科目に大別される。
1.人体の構造と機能及び疾病
2.心理学理論と心理的支援
3.社会理論と社会システム
4.現代社会と福祉
5.地域福祉の理論と方法 
6.福祉行財政と福祉計画
7.社会保障
8.障害者に対する支援と生活保護制度
9.低所得者に対する支援と生活保護制度
10.保健医療サービス
11.権利擁護と成年後見制度
12.社会調査の基礎
13.相談援助の基盤と専門職
14.相談援助の理論と方法
15.福祉サービスの組織と経営
16.高齢者に対する支援と介護保険制度
17.児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
18.就労支援サービス
19.更生保護制度

試験関連情報

●試験関連情報
 人気のある医療・福祉系資格のレベル解説|資格の難易度
 大学別の社会福祉士国家試験 合格率ランキング(1位~150位)

●関連資格
 精神保健福祉士
 ケアマネジャ
 福祉住環境コーディネーター

問い合わせ先

(公財)社会福祉振興・試験センター 試験室  http://www.sssc.or.jp/shakai/
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目5番6号 SEMPOS(センポス)ビル
   TEL 03-3486-7559   FAX 03-3486-7527

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