資格名 | MBA(日本では「経営学修士」にあたる)
Master of Business Administrationの略称
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資格の種類 | 専門職学位(経営学修士) |
主催 | 日米教育委員会 (フルブライト・ジャパン) |
資格の概要 | MBAとは、「Master of Business Administration」の略称で、欧米のビジネススクール、経営大学院を修了した人に与えられる修士号を言います。アメリカでは、経営幹部への登竜門的な位置付けとなっており、多くのビジネスパーソンがMBAを取得し、欧米のビジネスエリートの代名詞となっている。内容は、非常に実践的で、経営のプロを養成することに主眼をおいているところが、日本の学位と大きく異なる。
MBA取得には最短で1年間(欧州は1~1.5年が主流)から2年間(日米の標準的スタイル)の学修が必要となります。MBAは、税理士、公認会計士のような業務独占資格ではなくビジネススクールが授与する経営学に関する「学位」です。しかし、アメリカにおいては上場企業の部長職の6割がMBA以上の学位を保有しているとも言われ、MBAとは実質的に管理職のためのパスポート、「管理職資格」と捉えられる傾向にあります。
MBAの日本国内の取得者数は年間約2,000人強程度ですが、今後MBAの普及においては急速な変化が予測され、日本でも実践的な欧米流MBA教育が注目されるようになってくるでしょう。世界的に見てもMBAのニーズは高まってきていると言えます。
●MBAで学べる内容
ビジネススクール・専門職大学院では、経営資源であるヒト・モノ・カネにかかわるテーマを体系的に学びます。その知識をベースに、実務的な経営戦略を学ぶのがMBA(経営管理修士・経営学修士)です。基本的な科目構成は、世界レベルでほぼ標準化されています。
・ヒト(人的資源管理):組織人事・組織行動論
・モノ :マーケティング
・カネ(財務会計):アカウンティング・ファイナンス
・情報:統計学・情報システム
・経済力学:マクロ経済学・ミクロ経済学
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試験方式 | ●アメリカの場合、ビジネススクールに入学するためには、一般に以下のものが必要です。
・学士号(専攻は不問)
・大学での成績(GPA)
・GMAT
・TOEFL
・小論文(essay)
・推薦状
・職務経験(通常は3年以上の実務経験)
・面接(interview)
・個人の資質(エッセイや面接、語学力など)
※特にアメリカではTOEFLとGMATの得点、学歴・職歴が重視される
※国内ビジネススクールの筆記試験は、小論文と英語(主に読解)です。 |
受験資格 | 【海外】
日本から、海外のビジネススクールに留学する場合、語学力を判定する試験を受けて、基準以上であることが入学の条件になります。
・4年制大学卒業(学士課程修了)であること
※アメリカのスクールではGMATとTOEFLのスコアや実務経験2~3年以上が必要です。
※海外ビジネススクールへの応募には、通常、願書(英文エッセイ含む)、推薦状、GMATスコア、TOEFLスコア、最終学歴に応じた職歴(通常は、大学卒で2年以上の実務経験)が必要です。
【国内】
・受験資格は、大学卒業またはそれと同等以上の課程の修了のほか、3年以上の実務経験を要件にしている大学院もあります。
・専門職大学院の場合は、一般入試とは別に社会人向けの受験を設定していたり、最初から社会人を前提とした募集を行っています。
・出願には、一般にエッセイと推薦状が必要です。
・二次試験として、論文など各校ごとに独自の試験を課しています。 |
試験科目 | (一般的な科目構成)
会計学・経済学・財政学・人材資源管理・情報マネジメント・マーケティング・組織行動・定量分析 |
スケジュール | ●募集時期
9月入学で半年くらい前に願書送付するところが多い(学校により異なる)
※多くの予備校では、出願に要する時間が1,000~1,500時間、約12ヶ月~18ヶ月を要するとしています。
※MBA出願までのスケジュール作成について
米国MBAオンライン日程(例) |
試験会場 | ●国立・私立大学合わせて29校が「経営学/経営管理修士(専門職)」の学位発行を認められるようになりました。
※専門職大学院一覧(平成27年7月現在) |
受験料 | ●受験にかかる費用
おおよそ300万円前後 |
資格難易度 | ●難易度
「A」 難関
【資格の難易度レベル】
海外でのMBAを取得するのは、中小企業診断士やUSCPAなどを勉強して取得するのとはちょっと違う難しさがあります。それは、試験で合格すれば得られる資格と異なり、MBAは各国のビジネススクールで一定の学位を収める事ができれば授与されるという資格なので試験というものはありません。講義でどの程度難しいビジネスを勉強するのかということ以外に、英語のむつかしさとか、クラスメートとのコミュニケーションや、論文、試験、海外での生活などであったり、資格取得以前に多くの難関を越えなくてはなりません。当然、日本の大学院でMBAを取得するより、海外留学をしビジネススクールで取得する方がかなり難易度は高くなります。さらに、人気の高い大学院ほど難易度は高くなります。ビジネス学位の最高峰と言われるMBAですが、その費用や試験の難易度などを総合的に考えると、誰でも取得できる資格ではありません。
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●合格率
(国外)
・Stanford 受験者数7,204名 合格者数488名 合格率6.8%
・Harvard 受験者数9,524名 合格者数1,071名 合格率11.2%
・Berkeley(Haas) 受験者数3,627名 合格者数422名 合格率11.6%
・MIT(Sloan) 受験者数4,782名 合格者数621名 合格率13.0%
・NYU(Stem) 受験者数4,501名 合格者数592名 合格率13.2% |
受験対策・資格の将来性 | 英語力の証明と大学などの成績が一定の水準に達していない場合は、GMATなどの試験を受ける必要がありますふるい落とすために試験を課すわけではありません。TOEFLスコアは、出願者の英語力を示す重要な数字です。総合スコアだけでなく、各セクションのスコア、とくにリスニング、ライティング、スピーキングのスコアが重要です。総合iBT100点(Paper Basedでは620)以上、リスニングのスコアは25(Paper Basedでは60)以上、ライティング25(Paper Basedでは5.0)以上が一応の目安といえます。
GMATスコアについては、目指すプログラムのレベルによっても違います。トップ30レベルであれば、総合640程度、Verbalセクションが30、AWA4.0以上というの が目安として考えられるレベルと言えます。尚、GMATスコアのみで合格、不合格が決定されるわけではなく、あくまでも目安になります。ただ、GMAT500点以上で良しとするMBAがある一方で、600点以上ないと申請もできないところもあります。
総合的に考えて、少なくてもTOEFL iBTで100点、GMATでは650点以上を目指すべきでしょう
目標とするMBAの最低ラインと平均点について、必ず最新の情報をつかんでおく必要があります。いづれにしても、海外のビジネススクールの場合語学力だけでもTOEICで600点以上のスコアがないと厳しいでしょう。
受験対策では、TOEFLに比べて、GMATのVerbal部分は格段に難しく、英語のニュアンスの違いを読み取る問題などがあります。TOEFLの勉強から始め、TOEFL iBTで90点程度を達成し基礎的な力をつけたところで、GMATの勉強を開始するのが効率的ですが、TOEFLとGMATで学校が要求する最低点に点数を上げるまでに、一般的には1年以上の時間がかかります。
授業も専門用語が頻出する授業になるため、日常会話以上のスキルが求められます。入学は書類選考で決まる場合が多いですが、授業についていくのも大変で難易度は高いです。
さらに、必要な費用が半端ではなく、外国のビジネススクールの場合全部で数百万円、日本の場合も年間100万以上は確実にかかります。
最近では通信教育や日本の大学でのプログラムなどもあり、留学しないでもMBAをとも取得できるようになっています。アメリカでは2年制が主流、欧州は1年制が主流です。
MBA取得には36~60単位の修了が必要ですが、MBAを取得することで、主に経営に関する専門知識(会計学、経済学、人材資源管理など)を身につけることができます。MBAは国家資格のような実効は基本的にありませんが、マネジメントのプロとしての証明になるので、就・転職で有利となります。日本のMBAは外国有名MBAに比べ、あまり評価されていないのが実情ですので、本当にMBA取得を望む方は、アメリカの有名ビジネススクールに留学する事をお勧めします。特に、外資系に勤めている人はMBAを取得して損は無いでしょう。その他では、行政関係やNPOなどでも活躍できます。 |
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●関連資格
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