資格名

CFA協会認定証券アナリスト(Chartered Financial Analyst)
※別名:米国証券アナリスト

資格の種類

国際資格

主催者

CFA Institute(CFA協会)

資格の概要

CFA(Chartered Financial Analyst)は、金融や投資の分野における証券分析および運用アドバイスにおいて世界的に認められている専門資格で、非常に高い権威があり、金融業界の”グローバル・パスポート”といわれ、投資に関する広範な知識のほか、分析力や倫理観も問われます。

試験に関しても、複雑化とグローバル化の進む投資運用実務を反映して、高度な水準の試験が実施されています。そのため、世界規模で展開をおこなう金融機関の多くは、CFAの有資格者を金融プロフェッショナルとして高く評価しています。2013年現在、CFA資格保有者は全世界で累計で147カ国に約125,500名、そして日本国内では1,415名(2023年9月現在)の資格者がいます。
CFA試験は、級がLevel 1からLevel 3まで 3つのレベルが設けられています。そして各レベルに合格するには普通最低でもそれぞれ300時間の勉強が必要とされています。合格後の登録には、投資の意思 決定過程における専門的な実務経験が4年以上必要。

CFAの認定を受けるためには、以下のプロセスが必要となります。
・Level 2、3試験に年1回合格、Level 1試験に年2回合格すること。
・投資分野における4年以上の実務経験
・CFA Instituteのメンバーに加入すること。

試験の合格率・難易度

難易度
  「A」  難関 

【資格の難易度レベル】
CFA認定証券アナリスト資格は、一般に「証券アナリスト」と呼ばれる日本証券アナリスト協会が認定する資格(CMA資格)とは全く異なります。一番の相違はその資格の難易度です。難易度で言えばCFAの方が圧倒的に難しく、その理由は一つが試験の出題範囲の広さの違いと、もう一つは試験が暗記試験か、暗記だけではカバーできない試験か、の差であると思います。
CFA試験は英語で3次試験まであり、試験を途中であきらめる人も多いと言われるくらい難度が高く、日本人で合格する人は受験者の2~3%に過ぎません。学習に要する期間も平均4年以上は必要と言われ、受験する人の能力レベルも高く、受験生の多くが大学院生です。それにもかかわらず、1次試験の合格率が35%程度、2次試験40%、3次試験50%程度で、最終試験では最初の受験者の7~8%しか残っていないという状況から考えて、このサイトでは税理士より試験の難易度は高いと判断しています。学習時間の目安としては、2500時間以上は必要と認識しておくとよいでしょう。

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●合格率  
 2021年2月試験合格率
  レベル1 44.0%(CBT方式)
※世界91カ国、850のテストセンターで2万8000人余りが受験しました。
 2020年12月
  レベル1 49.0%(ペーパー方式最後の試験)

※参考データ
・2019年6月試験合格率
 レベル1 41.0%
 レベル2 44.0% 
 レベル3 56.0%
CFA認定証券アナリストは過去最高となる2万1380人の増加が見込まれています。
・平成30年12月試験結果
レベル1 合格率45.0% 
・平成29年12月試験結果
レベル1 合格率43.0% (受験者数68,086名)
・平成29年6月試験結果
レベル1 合格率43.0% (受験者数59,627名) 
レベル2 合格率47.0% (出願者数約189,000名)
・平成28年12月試験結果
レベル1 合格率43.0% (受験者数59,627名)
※レベル1.2.3の過去10年の平均合格率はそれぞれ39%、44%、53%となっています。

試験の内容・勉強法

米国を中心にCFA資格のステータスは非常に高く、特に海外の金融機関では、採用条件としてCFAまたはMBA保有者を挙げられることが多くあります。日本では専門的な知識に加え、高度な英語力を備えている証にもなっています。また、CFA資格が世界的に認知されている背景の一つに、専門的かつ高度な知識や能力の上に職業倫理を重視していることがあります。さらに、このことが顧客からの信頼にもつながっているのです。

試験の難易度に関連して、1次試験と2次試験は選択式ですが、3次試験では午前中の3時間でポートフォリオの運用理論について筆記で持論を展開しなければなりませんが、これが英語であるため難易度がグーンと上がります。これが日本人の合格者が少ない原因の一つにもなっています。受験予定者はCFAの難易度を知って、学習にそれなりの覚悟が必要であることを認識しなければなりません。記述問題対策としては、その解法テクニックを学んでおく必要があります。また、レベル1・2の25%は会計がらみの問題なので、証券投資に関する知識はもちろんのこと、英文会計の力も必要です。また出題が英語なので、同時に相当高度な英語力も必要です。




試験対策としては、この試験は出題範囲が非常に広いですが、学習すべき論点がはっきりしているため、日本語で書かれているテキストや、日本語による講義が有効です。また過去問が公表されないため、徹底した問題演習(英語)が必須で、できれば疑問点を質問できる環境が理想的だと言えます。また、各Levelにより出題形式が異なる(Multiple Choice、Item Sets、Essay)ため、それぞれの出題形式に合った対策も重要になってきます。
各レベルで約300時間の学習時間が目安とされ、すべての試験に合格するには、平均で4年を要します。なお、CFAプログラム・パートナーとして日本の大学では、一橋大学大学院、早稲田大学大学院、青山学院大学大学院がパートナーシップを締結し、CFA資格をめざす人たちに最適の教育機関として認定されていますので参考にして下さい。

仕事は、投資の意思決定過程において、財務的、経済的、統計的データを収集し、評価、活用するInvestment Professional です。データを企業分析に活用し、ポートフォリオの運用・管理や投資助言を行うなど、証券会社の証券調査部門、銀行の審査担当、企業のM&Aの専門家、その他証券投資、投資意思決定に関わる業務などに幅広く活躍できます。
高度な金融技術やノウハウに通じている証明になるこの資格には非常に多くのニーズがあります。海外投資部門でのリーダーとしての役割の他に、投資ファンドのファンド・マネージャーとして独立することも可能です。ただ、MBAと違い、より金融に特化しているため、金融に関してはMBAよりも有利だとも言われています。

証券アナリストの国際団体「CFA協会(本部:米国)」によると、CFAプログラムはグローバルに認知された大学院レベルのカリキュラムで、実際に役立つ投資分析の理論と実務に関連付けられ、倫理規範や業務行為基準を重視している。そのため、CFA資格を取得するためには、受験者は3段階レベルの試験に順次合格しなければならず、各レベルの受験準備に要する学習時間は平均300時間を超える、さらに4年間の適切な職務経験を積まなければならない。CFA受験者は全ての必須試験に合格するまでに一般的に3年以上を費やすと言っています。そしてさらに、資格を保有するにはCFA協会の論理規範及び職業行為基準を厳守する誓約をし、当協会に入会しメンバーになる必要があるのです。

試験日程

●試験日
Level1: 年4回 
Level2/Level3: 年2回→2021年から年2回に変更(コンピュータ方式)  
※日本(東京)でも受験できます。

【受験の流れ】
CFA®Institute(オンラインによる受験申込はこちらになります)
最初に受験者のアカウント作成後、CFAプログラムへのオンライン登録を行います。
登録には以下の情報が必要になります。なお登録にあたってパスポート(有効期限内)が必須となります。
・個人情報(Personal Information):氏名、住所、生年月日等
・学歴(Education)
・職務経験(Work Experience)
・職務上のプロフィール(Professional Profile):投資経験、現在の勤務先のプロフィール等
・職務行為基準(Professional Conduct Statement)と受験者責務基準(Candidate Responsibility Statement)へのサイン
上記の情報を登録した後に、受験登録(Examination Registration)に移り、受験会場(日本の場合は東京)を選択し、クレジットカードで支払いを行い、手続きが完了します。
※CFA Instituteから 受付を通知するEメールが2~3日以内に届きます。また、申込時にハードコピーのカリキュラムを指定している場合、これらが後日郵送されます。
※Level 1 の場合、6月、12月の第一週の日曜日、Level 2、3 の場合、6月の第一週の日曜日に受験します。
※CFA Instituteから約2ヵ月後に合否の通知が届きます。



◆CFA試験(CBT)の詳細はこちらを参照ください
  → https://www.prometric.com/ja/test-takers/search/cfa

  2023年CFA協会認定証券アナリスト 試験日程
試験日
 【春試験】国内2023年4月23日(日)
 【秋試験】国内2023年9月24日(日)
申込み
 春試験:2023年2月6日~2023年3月6日まで
 秋試験:2023年7月14日~2023年8月14日まで

受験資格

受験プログラムに登録すれば誰でも受験できますが、資格を付与され登録されるには以下項目の条件が必要。
・原則として4年制 大学卒業以上の学位もしくは同等の金融関係での実務経験
※必ずしも投資に関する内容でなくても良い。
・1~3レベルすべてに合格
・CFA協会が規定する倫理規範と職務行為基準を遵守する誓約
・CFA協会への申請と会員登録

試験会場

 全世界で196カ所   
※日本では東京が試験会場の一つになっています。
試験会場:Test Center Information 

受験費用

初回受験=$1,110~1,435 
2回目以降=$710~955(申請時によって金額が異なる) 

・2021年11月試験
 Program Enrollment(登録料)(新規のLevel 1受験者のみ)
     US$450
 Exam Fee(受験料)
  早期期限の場合 US$700
  最終期限の場合 US$1,000

試験方式

●試験形式:マークシート+記述式+短答式
●出題:Level 1とにLevel 2はすべて多岐選択式の問題です。Level 3は半分が多岐選択で、残り半分が論実式/記述問題となっています。
・Level1
Multiple Choice(マークシート方式)/午前120問 午後120問 合計240問(3つの選択肢から正解を選択します)
・Level2
Item Set(マークシート方式)
・Level3
50% Essay (論述・短答式)  
50% Item Set (マークシート方式)
※各レベルとも試験時間は午前、午後ともに3時間で計6時間。
※試験は英語で行われます。
(合否基準)
合格、資格取得には、投資分析関連での実務経験4年以上、CFAInstituteの正会員になる、全レベルの試験に合格しCFAプログラムを完了する、などが必要になります。

試験科目

(1)Ethical and Professional Standards (職業倫理)
(2)Investment Tools (投資ツール)
(3)Quantitative Methods (計量分析手法)
(4)Economics (経済)
(5)Financial Reporting and Analysis (財務報告および分析) 
(6)Corporate Finance (コーポレート・ファイナンス)
(7)Asset Classes (資産クラス)
(8)Equity Investments (株式投資)
(9)Fixed Income (債券)
(10)Derivatives (デリバティブ)
(11)Alternative Investments (オルタナテイブ投資)
(12)Portfolio Management and Wealth Planning
※国際会計基準が中心の会計制度など、国際的な基準や制度が含まれ、投資に関する幅広い専門的知識が求められる。

試験関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
ジャンル別資格の難易度ランキング

●試験関連情報
 人気のある「経営・会計 資格」のレベル解説
CFA協会は、5月と6月に実施した同協会認定証券アナリスト(CFA)試験のレベル2合格率を40%と明らかにした。今回初めてコンピューター方式で試験が実施された。2021.8月

●関連資格
 証券アナリストCMA
 MBA
 プライベートバンカー

問い合わせ先

CFA SocietyofJapan(日本CFA協会)  03-3517-5471
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1-3-8共同ビル(昭和)
http://www.cfaj.org/Pages/default.aspx   https://www.cfainstitute.org/pages/index.aspx

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教材(テキスト・参考書)

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教材(過去問・問題集)

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