資格名

ボイラー整備士

資格の種類

国家資格(免許)業務独占資格

主催者

公益財団法人 安全衛生技術試験協会

資格の概要

「ボイラー整備士」は、ボイラーの整備や掃除のスペシャリストであり、作業はボイラーの運転を停止しておこなうため、確かな技術と迅速で正確な作業が求められます。労働安全衛生法に定められている資格の一つで、ボイラーの整備には欠かせない資格です。
名称がよく似た資格に「ボイラー技士」がありますが、ボイラー技士はボイラー整備士と違って、ボイラーの〝運転操作〟に関する資格です。

ボイラー整備士は、ボイラーの使用を定期的に止め、ボイラーの動作に不具合がないか等をチェックし、故障個所などがあった時には修理して、正常運転できるようにする作業を行いますが、これらのメンテナンス業務は、労働安全衛生法に基づいて行うことが義務付けられており、ボイラー整備士の免許を受けた者でなければ行うことはできません。

ボイラー整備士になるには、労働安全衛生法に基づいて(財)安全衛生技術試験協会が実施しているボイラー整備士試験に合格し、免許申請をして免許証の交付を受けなければなりません。

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試験の合格率・難易度

難易度
  「C」  やや易   

【資格の難易度レベル】
ボイラー整備士試験は、毎年大体の出題パターンが決まっており、過去問はほとんどが標準レベルの問題で構成されています。また試験自体もそれほど難しくありません。合格率も近年は毎年60%を越える水準で推移しています。もちろん、独学で十分合格を狙える資格ですが、不安を感じる人は、各支部で定期的に開催されている講習会に参加してもいいでしょう。資格の難易度は、2級ボイラー技士より少し低い程度です。試験は誰でも受けられますが、免許の交付には実務経験が必要です。また免許申請は満18歳になってからになります。

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合格率 
 2022年度 ボイラー整備士試験結果
 受験者数2,968名 合格者数2,007名 合格率67.7%
・2021年度 ボイラー整備士試験結果
 受験者数1,903名 合格者数1,149名 合格率60.4%
・2020年度 ボイラー整備士試験結果
 受験者数1,726名 合格者数1,219名 合格率70.6%
・2019年度 ボイラー整備士試験結果
 受験者数3,124名 合格者数1,902名 合格率60.9%
・2018年度 ボイラー整備士試験結果
 受験者数3,226名 合格者数2,068名 合格率64.1%
・2017年度 ボイラー整備士試験結果
 受験者数3,522名 合格者数2,375名 合格率67.4%
・2016年度 ボイラー整備士試験結果
 受験者数3,429名 合格者数2,395名 合格率69.8%

試験の内容・勉強法

ボイラー関連にはそれぞれ技術の異なる資格や免許が色々ありますが、その中でボイラー整備士は、ボイラー溶接士やボイラー技士などの資格と違って、ある一定の規模以上のボイラーまたは第一種圧力容器の装置を停止させ、正常に運転することが可能かどうかの点検を行い、部品交換などのメンテナンスを行うことを主な業務としています。ボイラー整備士試験はボイラーに関する清掃、点検、交換、運転作業などを行う知識を問う国家試験です。

ボイラー整備士の試験問題は、大半が過去問と似たような問題なので合格率が7割近くになり、簡単な部類の資格試験と言えます。受験対策は過去問題全体を見通して同じ問題のパターンを探して覚えていくことと、多い出題パターンの過去問を順番に解いていき、答えの解説を理解していく方法が効果的です。勉強時間は個人差がありますが、受験勉強に不慣れな場合は3ヶ月で100時間強の勉強時間が必要です。経験のある方の場合は、40~50時間ぐらいあれば問題ないでしょう。

ボイラー整備士は幅広い年齢層(免許の交付は18歳以上)の男女が目指せる業務独占の資格です。ビルメンテナンスやボイラー設備には必要不可欠な資格なので、退職したシニア世代にも有効に活用されている資格です。主にビル設備会社、ホテルなど冷暖房にガスを使用するところなどでボイラー整備の有資格者が求められています。

試験日程

・試験実施:6月、10月、2月頃の年3回
・申込受付:実施先の安全センターに問い合わせる。
・合格発表:実施先の安全センターに問い合わせる。

令和5年12月~7年3月 ボイラー整備士試験日程

受験資格

・年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。但し、本人確認証明書の添付が必要です。

◆受験資格はありませんが、試験に合格して免許を交付してもらうには、実務経験など下記の条件のいずれかをクリアしなければなりません。また、免許申請は満18歳になってからになります。
(1)一定以上のボイラー、第一種圧力容器の整備の補助業務を6ヶ月以上経験。
(2)小規模ボイラー、一定未満の第一種圧力容器の整備業務を6ヶ月以上経験。
(3)職業能力開発促進法による職業訓練の内ボイラー運転科を修了。

試験会場

北海道(恵庭)、東北(岩沼)、関東(市原)、中部(東海)、近畿(加古川)、中国四国(福山)、九州(久留米)の安全衛生技術センターで行われます。

受験費用

6,800円(非課税)

試験方式

学科試験のみで実技試験はありません。
●試験方式:五肢択一式
●科目別出題数と配点
 〇ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識 - 10問/30点
 〇ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、薬品等に関する知識 - 5問/20点
 〇関係法令 - 5問/20点
 〇ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識 - 10問/30点
●出題数
 30問
●試験時間
 2時間30分(科目免除者は1時間40分)
●合格基準
 科目ごとの得点が40%以上で、かつ総得点が60%以上で合格

試験科目

●ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識 
●ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、 薬品等に関する知識 
●関係法令 
●ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識

※科目免除
 以下のいずれかに該当する者は、「ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識」科目が免除されます。

  1. ボイラー技士(特級、一級、二級)の免許を受けた者
  2. 普通職業訓練(設備管理・運転系ボイラー運転科)または普通職業訓練(ボイラー運転科)を修了した者
  3. 旧養成訓練、旧能力再開発訓練、旧専修訓練課程普通職業訓練のボイラー運転科を修了した者

    ※科目免除を受けるには、試験申込手続きの際、指定された書類を忘れずに添付してください。

試験関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
ジャンル別資格の難易度ランキング

●試験関連情報
 免許申請は満18歳になってからになります。

●関連資格
 ボイラー技士
 エネルギー管理士
 技術士・技術士補

問い合わせ先

公益財団法人 安全衛生技術試験協会
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階
TEL 03-5275-1088
https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku151.htm

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