資格名

MCP(マイクロソフト認定資格プログラムの略称)
 旧名称:Microsoft認定プロフェッショナル

資格の種類

民間資格

主催者

マイクロソフト認定プログラム事務局

資格の概要

「MCP」はマイクロソフト認定プログラム(Microsoft Certification Program)の略でマイクロソフト社の公式認定資格を指します。MCPは、アメリカを始めとする世界150か国以上で実施されている試験です。試験問題は、世界共通、同じ内容、同じ基準で実施されていますので、世界中どこで受験しても、またどの言語の試験を受験しても、世界的に通用する資格として認められます。2019年にMicrosoft製品に関するITエンジニア向け認定資格体系は大幅に刷新され、2012年以前の旧MCPは「Microsoft認定プロフェッショナル(Microsoft Certified Professional)」の略称でしたが、それ以降のMCPは「Microsoft認定資格プログラム」の略称となりました。

MCPのグレードは、簡単な方から「Fundamentals」、「Associate」、「Expert」の3つのレベルに分類されています。Fundamentalsは勉強を始めた方向けの初級レベル、Associateは実務で扱っている方向けの中級レベル、Expertはより専門性の高い上級レベルという位置づけになっています。尚、資格体系の見直しにより、MCPの入門レベルの「Microsoft Technology Associate(MTA)」は2022年3月末で終了しました。またマイクロソフト社の有名なMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)もMCPとは別体系の資格となり、Microsoft Office製品に特化した資格となっています。

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MCPでは、受験者それぞれの職務や技術的な役割(ロール)によって、より効果的な資格取得のフローが設定されています。現在MCPで定義されているロールは、以下の9つです。
 ①Developer(開発者)
 ②Administrator(管理者)
 ③Solutions Architect(ソリューション アーキテクト)
 ④データ エンジニア
 ⑤データ サイエンティスト
 ⑥AI エンジニア
 ⑦DevOps エンジニア
 ⑧セキュリティ エンジニア
 ⑨Functional Consultant(機能コンサルタント)
9つのロールは、さらに使用する製品によって細分化されています。
 さらに詳しいロールごとの資格等はこちらを参照ください 。
      ➡ Microsoft の認定資格|Microsoft Docs

尚、「Fundamentals」、「Associate」、「Expert」の各レベルごとに用意された試験には、次のようなものがあります。

●Microsoft Certified Fundamentals(初級レベル)
【Azure管理者・開発者向け】
  AZ-900 Azure Fundamentals
【AIエンジニア向け】
  AI-900 Azure AI Fundamentals
【データエンジニア向け】
  DP-900 Azure Data Fundamentals
【セキュリティエンジニア向け】
  SC-900 Security, Compliance, and Identity Fundamentals
【Power Platform開発者向け】
  PL-900 Power Platform Fundamentals
【Microsoft 365開発者向け】
  MS-900 Microsoft 365 Certified: Fundamentals
【Dynamics365開発者向け】
  MB-910 Dynamics 365 Fundamentals(CRM)
  MB-920 Dynamics 365 Fundamentals(ERP)

●Microsoft Certified Associate(中級レベル)
【管理者向け】
  AZ-104 Azure Administrator Associate
  AZ-600 Azure Stack Hub Operator Associate
  AZ-800+AZ-801 Windows Server Hybrid Administrator Associate(※2科目)
  SC-300 Identity and Access Administrator Associate
【開発者向け】
  AZ-204 Azure Developer Associate
【セキュリティエンジニア向け】
  AZ-500 Azure Security Engineer Associate
  SC-200 Security Operations Analyst Associate
【データサイエンティスト向け】
  DP-100 Azure Data Scientist Associate
【データエンジニア向け】
  DP-203 Azure Data Engineer Associate
【データベース管理者向け】
  DP-300 Azure Database Administrator Associate
【データアナリスト向け】
  DP-500 Azure Enterprise Data Analyst Associate
【ネットワークエンジニア向け】
  AZ-700 Azure Network Engineer Associate
【AIエンジニア向け】
  AI-102 Azure AI Engineer Associate

●Microsoft Certified Expert(上級レベル)
【管理者向け】
SC-100 サイバーセキュリティ アーキテクト エキスパート
MS-100+MS-101 Microsoft 365 Certified: Enterprise Administrator Expert(※2科目)
MS-720 Microsoft 365 認定: Teams 音声エンジニア エキスパート
【ソリューションアーキテクト向け】
  AZ-305 Azure Solutions Architect Expert
  MB-600 Dynamics 365 + Power Platform Solution Architect Expert
【開発者向け】
  PL-600 Power Platform Solution Architect Expert
【DevOpsエンジニア向け】
  AZ-400 DevOps Engineer Expert
【機能コンサルタント向け】
  MB-700 Dynamics 365: Finance and Operations Apps Solution Architect Expert

◆MCP関連資格試験情報
2019年の資格体系の大幅に刷新により、MCSAやMCSD、MCSEは2020年6月30日をもって受験できなくなり、認定資格は2020年6月30日以降は授与されなくなりました。これに伴い、MCSAやMCSD、MCSEの認定資格保持者は、2022年以降は資格失効扱いとなります。

試験の合格率・難易度

難易度
  MCP上位資格   「B」  普通
  MCP基本資格   「C」  やや易   

【資格の難易度レベル】
MCP試験自体は単体での難易度はそれほど高くありません。しかし、いわゆる上位MCP資格になると難易度はグンと上がります。試験範囲がWindowsの特定の製品に限定されるので範囲は狭いですが、その分、しっかりと身に着けることが要求され、きちんと勉強しなければなりません。
MCPでは簡単な基本科目でもネットワーク知識、特にIPアドレスなどの知識は問われますので、ネットワークの本を十分に読んでおくと試験でも必ず役に立ちます。
入門資格のFundamentalsは、エンジニアでない人も含む初心者を対象とした基礎資格です。

例えば、AZ-900の場合、試験の出題範囲はAzureの基礎知識全般で、①クラウドコンピューティングの概要 ②Azureの概要 ③Azureの概要 ④Azureの基本サービス ⑤Azureのセキュリティとコンプライアンス ⑥Azureのコストと運用、のカテゴリについて概要レベルの知識を問われる試験ですので、IT初心者でも、ある程度の勉強時間をかければ合格は可能です。勉強時間の目安も10〜20時間程度とされています。ITの基礎知識やクラウドコンピューティングの経験がある場合は、もっと短い時間で合格できるでしょう。難易度はそれほど高くないですが、まじめに受験対策に取り組むことが必要です。

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合格率  
  非公開

試験の内容・勉強法

マイクロソフト社製品に関する技術的理解度や、実務における処理能力を評価し認定する資格のMCPプログラムはWebマスターやインターネット技術者、システムエンジニアなどの受験者が多い試験です。MCPは、マイクロソフト製品に関する技術者の需要の増大により、数あるベンダー系資格の中でも非常に人気があり、IT技術者、SEとしてのスキルアップにも大変有効です。
試験科目も数多く用意されていますが、有名な割にはその試験制度はかなり複雑になっています。また、多くの試験の中のどれか1つに合格しても「MCP」の称号が得られるのですが、実際には1科目を取得した程度では実践に役立ちにくいのが実状です。そのため、Microsoftでは複数の科目を取得した人に対しては更なる称号を与えていますが、MCPは試験の種類が多いため受験するには費用のことも考えねばなりません。特に、MCPの上位資格取得にはお金が非常にたくさんかかるので、IT企業に就職する予定がない人は、MCPの一資格だけ受験すれば十分だと思います。上位資格などが取得できれば素晴らしいことですが、IT企業以外から見た場合には、MCPにそれほど知名度があるとは思えません。単にITのシステムの知識をアピールする手段でしかないと思った方が良いでしょう。

MCP有資格者の数が企業の技術力の指針のひとつとされていますので、MCAを取得した方は、知識、スキルともに認められる資格を入手したことになり、就職・転職や待遇など、大きなアドバンテージにつながることは間違いありません。また、MCPの資格取得者には、マイクロソフトの技術情報や製品情報を優先的に得ることができ、セミナーやイベント招待など優待特典があります。MCP取得で活躍できる職種としては、SE(システムエンジニア)、Windowsサーバエンジニア、システムインテグレータ、 コンサルタント、プログラマ、トレーナーなどがあります。

※MCAとは正式にはMicrosoft Certified Associateプログラムの略称で、高度なIT人材が求められている日本の実情を調査・分析し、新しいIT人材の養成を目的にマイクロソフト社が世界に先駆けて開発したのが「MCAプログラム」です。ITプロフェッショナルを目指すエンジニアにとっては、MCPへ進むためのエントリ資格として位置づけることができ、またエンジニア以外の職業の人にとっては、自分の持っている専門性にITスキルを付加することができる、本格的なIT資格の認定プログラムとなっています。

試験日程

「マイクロソフト認定資格プログラム」は試験日程や試験会場の指定はなく、受験者にとって「都合のいい日」に「都合のいい場所」で、いつでも受験することができます(ただし選択した会場が営業日でなければ指定不可です)。

・試験実施:随時(祝日、年末年始を除く)(試験会場による)
・申込み期間:試験の数か月前~当日(試験会場による)
・合格発表:試験終了後 即時
【申込み】
ピアソンVUE社の以下のページから申込みます。
▶ マイクロソフト認定資格|ピアソンVUE

受験資格

制限なし

試験会場

会場試験:全国のピアソンVUE公認試験会場
【試験会場(テストセンター)一覧】

受験費用

【Fundamentals】
 一般価格: 12,500円(税別)
 (アカデミック)学割価格:7,000円 (税別) 
【Associate/Expert】
  一般価格: 21,103円(税別)
 (アカデミック)学割価格:11,607円 (税別) 
※受験料は1科目分の料金です。認定に複数科目の試験に合格する必要がある場合、必要な科目分の受験バウチャー購入が必要です。

試験方式

試験はすべてPC によるCBT方式の試験です。PCの画面に表示された問題に対してマウスを使って解答していくスタイルで実施されます。 
●Microsoft Certified Fundamentals
・試験時間/出題数:45分/35~50問前後(試験により変動あり)
・出題形式:CBT(選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式ほか)
・合格ライン:70%程度
・前提条件:特になし
・履歴書への表記(例):Microsoft認定資格Azure Fundamentals 取得 
●Microsoft Certified Associate
・試験時間/出題数:140分/40~60問前後(試験により変動あり)
・出題形式:CBT(選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式ほか)
・合格ライン:70%程度
・前提条件:特になし
・履歴書への表記(例):Microsoft認定資格Azure Administrator Associate 取得
●Microsoft Certified Expert
・試験時間/出題数:180分/60問前後(試験により変動あり)
・出題形式:CBT(選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式ほか)
・合格ライン:70%程度
・前提条件:特になし
・履歴書への表記(例):Microsoft認定資格Azure Solutions Architect Expert 取得

※設問に対して選択肢から選ぶ形式の問題が多いですが、最近では、選択式ではないシミュレーションテストも取り入れられています。
※試験結果 (スコア レポート) も試験終了後、受験会場で交付されます。
※初回の試験で不合格の場合は、いつでも 2 回目の再受験が可能です。 但し、 2 回目で不合格の場合には、3 回目の再受験までに少なくとも 14 日間待つ必要があります。

試験科目

MCP プログラム 試験科目一覧

◆科目免除
 CompTIA A+とNetwork+/Server+またはSecurity+の取得者は「MCSA」、「MCSE」の科目免除を申請することが出来ます。⇒詳細

試験関連情報

【資格の難易度情報】
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問い合わせ先

・試験申込に関する問い合わせ
〒104-0033 東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー15F フリーダイヤル :0120-347-737
 プロメトリック マイクロソフト試験受付  
・MCPホーム
 https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/microsoft-certified-professional.aspx

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