資格名

TEAP(ティープ)
※Test of English for Academic Purposesの略語

資格の種類

民間資格

主催者

公益財団法人 日本英語検定協会

資格の概要

「TEAP(ティープ)」は上智大学と公益財団法人 日本英語検定協会が共同で開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力(英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くなど)をより正確に測定するテストです。テスト形式は総合的な英語力を正確に把握することができるよう「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能で構成しています。特に、日本の英語学習者の弱点と言われる「Speaking」と「Writing」については、英国のベッドフォードシャー大学の研究機関であるCRELLA(Centre for Research in English Language Learning and Assessment)の監修で開発を行っています。
「TEAP CBT(Computer Based Testing)」はTEAPを発展させたテストで、 ICTの多様な機能を利用することによって、よりリアルな状況のもとに思考力・判断力・表現力に重きを置いた英語運用力を測定することができます。

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「TEAP」および「TEAP CBT」ともに、試験内容は大学教育(留学含む)で遭遇する場面を考慮して作成されているため、日本の大学教育レベルにふさわしい英語能力を測るための検定試験になっており、入試で活用されるケースも増えています。
近年の志願者の急増傾向などをふまえ2018年度より、「TEAP」では試験形式をこれまでの3パターンから4技能(RLWS)と2技能(RL)の2パターンに変更し、開催地を12都道府県から20都道府県に拡大されます。 また「TEAP CBT」では試験形式をこれまでの2パターンから4技能(RLWS)のみの1パターンに変更し、開催地を2都道府県から11都道府県に拡大する予定で、試験の実施回数も年2回から3回に増えることになります

試験の合格率・難易度

難易度 
  「B-下」  普通の下位 

【資格の難易度レベル】
TEAPのテスト内容はすべて大学教育で遭遇する場面を考慮して作られており、試験の難易度は英検2級~準1級程度の難易度で、2級よりは間違いなく難しいので、高校3年生レベルの英語力を測るのに最適とされています。TEAPの場合、「リスニングの難易度が高い」という受験生が多いようですが、他のIELTSやTOEFLよりも平易な試験です。また、女子の受験生が多い試験でもあります。

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●合格率
 合格率という概念はなし。
TEAPおよびTEAP CBTは「合否」を判断するテストではありません。現在の英語力を「スコア」および「バンド」でフィードバックします。TEAPでは、スコア形式を採用しているため、自分の得意、苦手が一目でわかるようになっています。 またバンド表示によって「世界的なレベル水準で今自分がどの程度の英語レベルなのか」がわかるようになっています。

試験の内容・勉強法

TEAPおよびTEAP CBTの特徴は、主に高校3年生を対象とした大学入試を想定して開発されているため、テスト構成は日本における「大学教育レベルにふさわしい英語力」を測る上で適切な設計となっていることです。TEAPおよびTEAP CBTは「合否」を判断するテストではなく、現在の英語の4技能を「スコア」と、CEFR (Common European Framework of Reference for Languages) による「バンド」でフィードバックします。そのため、異なる機会に異なるテストを受けても、4技能ともがIRT及びCEFRによる絶対評価により、試験結果を統一した尺度上で比較することが出来ます。また、CEFRによる6段階のバンドのうちA2~B2までの力を測定し、4技能をバンド表示で結果が出されるため、自分の今の英語力が、世界的に利用されているレベル表示でどの程度に位置するのかを知る目安にもなります。



出題内容は、英検2級レベルでTEAPで出題される95%を網羅し、CEFRによる6段階のバンドのうちA2~B2までの力を測定するなど、日本の学習指導要領の考え方や内容に配慮した内容になっています。受験対策としては、「リーディング」に関しては特別な対策を行わなくても、いつもの英語の勉強の中で単語を覚えることと、英文を速く読むことをトレーニングしていけばいいと思います。また、「リスニング」だけは、やや難易度が高そうで、英検準1級よりも少し難しいレベルなので、しっかりとした対策が必要です。特にTEAPは他の検定試験と違う独特なところがあるため、必ずTEAP用の問題集や教材などを活用した勉強法が良いと思います。

TEAP/TEAP CBTは、英検やTOEICと同様に、毎回受験者数を伸ばし、多くの大学が注目している試験になってきています。今後多くの大学の「大学入試」で導入されることが予定されています。TEAP/TEAP CBTは、英語4技能の測定に正確にフォーカスされた検定試験と言えます。上智大学や立教大学の他にも早慶やMARCHが加われば受検者はもっと伸びるように思われる試験です。

TEAP/TEAP CBT採用大学・学部別基準点一覧表

試験日程

2021年度「TEAP CBT」実施概要のお知らせ
TEAP・TEAP CBTともに受験機会が年に3回あることで、受験者の選択肢が広がります。

 2023年度 TEAP/TEAP CBT試験日程

受験資格

・高校2年生以上
※受験年度で高校2年生となる生年月日以前の生まれであること
例: 2015年度に受験する場合、1999年4月1日以前の生まれであること。

試験会場

【TEAP】 20都道府県を予定
北海道、宮城、秋田、茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、愛知、大阪、兵庫、広島、香川、福岡、熊本
【TEAP CBT】 11都道府県を予定
北海道、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡
※申込みからTEAP CBT受験までをこちらで確認できます。(インターネットからのみの受付となります)
※各回の試験会場は申込画面でご確認ください。
※試験会場は、お申し込みの際、受験者が選択します。

受験費用

【TEAP】
・4技能パターン (税込 15,000円)
  Reading / Listening + Writing + Speaking
・2技能パターン
  Reading / Listening (税込 6,000円)

【TEAP CBT】 
・4技能パターン (税込 15,000円)
  Reading / Listening + Writing + Speaking

試験方式

【TEAP】マークシート+筆記試験+面接
【TEAP CBT】コンピュータ試験

●TEAP
リーディング:マークシートによる択一選択方式(時間:70分)
リスニング:マークシートによる択一選択方式(時間:約50分)
ライティング: 解答用紙への記入(時間:70分)
スピーキング: 1対1の面接方式(時間:約10分)

●TEAP CBT
TEAP CBTはより実践的な英語運用能力を総合的に測定するために、技能を組み合わせた総合型問題も複数出題されます。
・リーディング: コンピュータによる択一選択方式(ドラッグ/ドロップによる解答あり)
  試験時間 80分/出題数 50問/配点 200点 
・リスニング: コンピュータによる択一選択方式
  試験時間 40分/出題数 36問/配点 200点
・ライティング: コンピュータの解答エリアへのタイピング
  試験時間 50分/出題数 5問/配点 200点
・スピーキング: 録音方式
  試験時間 30分/出題数 8問/配点 200点
※全体の試験時間は約200分で、800点満点です(従来の紙のTEAPは約200分で、400点満点)

試験科目

●出題分野
TEAPおよびTEAP CBTで出題される問題は、大学教育で遭遇する語彙・場面・分野(英語で講義を受ける、英語の文献を読み解く、英語で発表を行うなど)を想定した設定・内容となっており、アカデミックな英語 ― English for Academic Purposes ―に特化しています。

【TEAP】
Reading test 
Listening test
Writing test 
Speaking test 

【TEAP CBT】
Reading test :大学生活や授業で扱う教材や文献から出題され、「読む力」を測定します。
Listening test:大学生活で遭遇する会話や講義から出題され、「聞く力」を測定します。
Writing test :短いメッセージ作成から意見課題など多角的に「書く力」を測定します。
Speaking test :質疑応答力から自分の考えを述べるまで、実践的に「話す力」を測定します。

試験関連情報

●試験関連情報
 ・2021年度「TEAP CBT」実施概要のお知らせ

●関連資格
 英検
 IELTS
 GTEC

問い合わせ先

・英検サービスセンター TEAP運営事務局
TEL:03-3266-6556平日9:30~17:00
  (土・日・祝日を除く)
 但し、試験前日・当日は以下の通り窓口開設  
   前日9:30~12:00/試験当日8:00~17:30
TEAP・TEAP CBT お問い合わせフォーム

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