資格名 | 不動産証券化協会認定マスター
(略称:不動産証券化マスター) |
資格の種類 | 民間資格 |
主催 | 一般社団法人 不動産証券化協会 |
資格の概要 | 不動産証券化協会認定マスターは、2006年に社団法人不動産証券化協会がスタートしたまだ新しい資格で、不動産投資とファイナンスの分野におけるプロフェッショナルです。この資格保有者は不動産と金融分野にわたる幅広い実践的な専門知識とスキルを有することを社会的に証明できます。
マスターの認定を受けるためには、マスター養成講座(コース1)をWEB講義で(約5ヶ月)受講後、修了試験に合格すれば、次はマスター養成講座演習編(コース2)において、レポートの提出・スクーリングでの確認テスト(全3科目)を受けます。これに(全3科目)合格すると「修了者」として発表されます。二段階からなる養成講座を修了した後、不動産証券化協会へ資格認定を申請することで,「不動産証券化協会認定マスター」認定証の交付を受けることができます。
尚、養成講座を修了した段階で、実務経験のある人は「マスター」の認定が受けられます。金融や不動産の分野で2年以上の実務経験がない場合は「アソシエイト」として認定されます。結局、マスター養成講座(コース1)の修了試験に合格した人は、最終的にはほぼ何らかの形で認定を受けられることになります。尚、マスター養成講座では不動産、金融、法律、税・会計制度など幅広い内容を体系的に学ぶことになります。
※2018年11月8日現在の認定者数
・マスター:7390名
・アソシエイト:118名
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【不動産証券化協会認定アソシエイト】
講座修了年度の年度末までに金融や不動産の分野で2年間の実務経験要件が充足されない場合は、マスターに準ずる資格として「不動産証券化協会認定アソシエイト」と認定されます。
またマスターやアソシエイトに認定されると、年間登録料(6,000円)の納入と協会が実施する継続教育の受講が義務付けられる。また、協会による倫理行動モニタリングが課されます。
●マスターやアソシエイト資格取得(認定)後に課せられる4つの義務
1.年間登録料の納入
2.継続教育の受講
3.資格更新の際の審査
4.倫理行動のモニタリング
尚、以下の場合にはマスター資格への再認定の申請ができます。
(1)実務経験要件を充足することとなったとき
(2)アソシエイトとして認定後2年以上が経過し、かつ継続教育のポイント制度において控除後の残高が300ポイントに達したとき |
試験方式 | 【コース1】養成講座の受講および択一式の修了試験
・出題方式
4肢択一 マークシート方式
・試験時間/出題数
(1)午前試験:2時間/50問
(2)午後試験:2時間/50問
【コース2】養成講座の受講およびスクーリング
・出題方式
スクーリング、レポート
◇免除科目
一度資格を喪失した者や,改めてマスターになることを目指す場合を対象に,試験による再認定制度があります。 |
受験資格 | コース1: 誰でも受講することができます。
コース2: コース1の修了者。
(注)資格認定には要件あり (マスターとして資格認定されるには実務経験が必要です) |
試験科目 | マスター講座は「知識編コース1」と「演習編コース2」で構成されており、不動産証券化に関する専門的な知識と、高い職業倫理が学べる資格講座です。
●マスター養成講座(知識編コース1)
(出題範囲)養成講座で学習する5科目の教材を出題範囲とし,修了試験を課す。
(出題科目)
(1)午前試験
・不動産証券化と倫理行動(5問出題)
・不動産証券化の概論(20問出題)
・不動産投資の実務(25問出題)
(2)午後試験
・不動産証券化商品の組成と運用(35問出題)
・ファイナンス理論と投資分析(15問出題)
※不動産の分析投資や不動産証券化実務に必要な知識を体系的に学習します。修了までには約5か月間かかります。約5か月間かけて修了試験に合格すると「演習編コース2」に進む事ができます。
●マスター養成講座(演習編コース2)
(出題範囲)スクーリング時に実務演習の実施および課題レポートの提出を課す
(出題科目)
・不動産投資分析
・不動産ファイナンス
・不動産証券化商品分析
以上について、講義の出席およびレポートの提出にて評価
※「演習編コース2」は、今まで学んだ知識を活用して不動産投資分析、不動産ファイナンスなどの実務演習を行います。講義などを受講し、レポートを提出して確認テストに合格すると資格が認められます。 |
スケジュール | ●試験日
・マスター養成講座(コース1)修了試験
10月第4日曜日(修了試験)
・マスター養成講座(コース2)試験
2月上旬(スクーリング及びレポート)
●出願期間
・マスター養成講座(コース1)
3月下旬〜4月中旬
・マスター養成講座(コース2)
翌1月上旬〜中旬
●合格発表
・マスター養成講座(コース1)
翌1月上旬
・マスター養成講座(コース2)
翌5月中旬
2022年度不動産証券化協会認定マスター受講案内 |
試験会場 | ・コース1:東京、大阪、仙台
・コース2:東京 |
受験料 | ●マスター養成講座
一般向け価格
コース1 : 107,800円(税込)
コース2: 63,800円(税込)
※会員や学生には割引があります。
→ 講座の受講料
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資格難易度 | |
受験対策・資格の将来性 | 不動産証券化協会認定マスターの試験では、各分野の基本的な問題が出題されます。全く手が出ないというような難問はないのですが、不動産から金融、ファイナンス理論と試験範囲が広範なので、広い分野の中で自分の業務外である分野の場合には、かなり深いところまでWeb講義とテキストをやっておかないと合格基準点65~70点に達しない可能性があります。受験生は年齢では30代~40代以上の方が多く、職業別では不動産鑑定士や大手デベロッパー、証券会社、銀行などです。
また、講座は受講料が高額ですが、一流講師陣のWeb講義が期間内に何回でも受けられ、講義に修了試験が付いていることを考えると、一般の資格セミナーに比較すると安いと考える人がほとんどで講座は好評のようです。
証券化マスターは、証券化の職務に必ずしも必須の資格ではありませんが、取得できれば不動産ファンド業界そのものを理解する事ができ、持っているだけでそれなりの知識があると判断されるだけでなく、実際に大変役立ちます。マスターになることは、不動産とその証券化商品のリスクとリターンを正しく評価し、適正にアレンジできる専門家として、不動産投資ビジネスにおいての地位も高まっているでしょう。また、金融商品取引法では、不動産関連特定投資運用業を行う場合の要件の1つとして、総合不動産投資顧問業の登録を受けていることが規定されているため、マスターは金融商品取引法制においても重要な意義を持つものとして位置づけられています。
証券化マスターの活躍の場は不動産業界だけではありません。銀行、証券会社などの金融機関や、法律事務所、監査法人、政府系機関、シンクタンク、格付機関などの専門機関などでも多くのプレイヤーが不動産証券化を支えています。認定マスターも平成30年11月現在では資格認定者も8,000名を超え、その裾野は年々広がり続けています。従って、この試験を受ける層は、大手の投資銀行や信託銀行、メガバンク、税理士、会計士、弁護士、大手デベロッパーなど、金融・不動産の上部層がメインになっているようです。 |
通信講座 | - |
スクール | 協会主催の不動産証券化協会認定マスター養成講座 |
過去問 | ※ (社)不動産証券化協会認定マスター養成講座受講者には「コース1」の過去問の冊子がもらえます。 |
教材 | ・不動産証券化協会認定マスター試験教材
・不動産証券化関連教材
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関連情報ページ | 【資格の難易度情報】
・資格の難易度とランキング
・ジャンル別資格の難易度ランキング
●試験関連情報
この資格は新規認定から5年ごとに倫理行動に関する更新審査を受けねばなりません。
●関連資格
ビル経営管理士
不動産コンサルティングマスター |
問い合わせ先 | 一般社団法人 不動産証券化協会
〒107-0052
東京都港区赤坂1-1-14 野村不動産溜池ビル3階
03‐3505‐8001(代表)
※マスター養成講座、資格制度に関するお問い合わせはマスター資格制度事務局までお願いいたします。 |