資格名 | DELE スペイン語検定 (Dimplomas de Espanol como Lengua Extranjeraの略) |
資格の種類 | 民間資格 |
主催 | インスティトゥト・セルバンテス |
資格の概要 | DELEとは、世界100ヶ国以上で実施されている試験で、スペイン文部省の下に、スペイン国外ではセルバンテス文化センターが実施する、高い信頼性をもったスペイン語能力試験です。 スペイン語圏への就職、留学などでレベルを保証するのにも有効で国際的にも認められています。実際、日本国内でもスペイン語の単位認定に活用している大学や、業務上の必須資格としている企業もあります。全世界で共通の方式で実施されているスペイン語の能力を証明する試験で、スペイン語の「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の4つの能力が総合的に試されます。
試験では、最上級の「C2」から入門編の「A1」まで6段階のレベル分けがされており、受験者はどのレベルからでもチャレンジすることができます。 試験の特徴は、問題文などすべてがスペイン語で記載されていることです。
また、どのレベルも試験内容は、読解、リスニング、スペイン語作文、口頭試験で構成されており、4技能の「読む」、「書く」、「聴く」、「話す」、の全技能が試される内容で、まんべんなく技能がないと合格できない仕組みになっています。
◆試験級とレベル
・DELE A1 (入門)
職場の同僚や学校の友人に自己紹介や挨拶をしたり、 趣味や家族構成などの簡単な内容について質問をしたり応えることができる状態です。
・DELE A2 (初級)
職場の休憩時間や食事の席などで、週末の予定や趣味など 身近な話題について自然な速さで会話をすることができる状態です。
・DELE B1 (中級)
自分の意志や願望について不自由なく伝えることができる状態です。 ビジネスでスペイン語を使用する場合には、最低限でもB1レベルが必要とされます
・DELE B2 (中上級)
商談や会議などの複雑な内容や、友人からの相談などの抽象的な内容でも、自然な表現で流暢に会話をすることができる状態です。
・DELE C1 (上級)
学術論文や文学小説などの複雑な文章を読み取り、要約をすることができ、 専門的な知識を必要とする会議でも、内容を理解し、様々な表現を使い応対することができる状態です。
・DELE C2 (最上級)
ほぼネイティブ並みです。学術論文や政治、経済を扱った新聞記事など、 長く複雑で専門的な知識を必要とする内容でも、すべての情報を理解し行間の意味まで推測することができる状態です。
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試験方式 | 試験科目は「読解」、「文章表現(西核文)」、「聞き取り」、「口頭試験(面接)」
A1(入門)からC2(最上級)までの6レベルに分かれています。
〇DELE A1 (入門)
① 読解/45分
② 聞き取り/25分
③ 文章表現(西作文)/25分
④ 口頭試験(準備時間)/10分
⑤ 口頭試験(面接時間)/10分
〇DELE A2 (初級)
① 読解/60分
② 聞き取り/40分
③ 文章表現(西作文)/45分
④ 口頭試験(準備時間)/12分
⑤ 口頭試験(面接時間)/12分
〇DELE B1 (中級)
① 読解/70分
② 聞き取り/40分
③ 文章表現(西作文)/60分
④ 口頭試験(準備時間)/15分
⑤ 口頭試験(面接時間)/15分
〇DELE B2 (中上級)
① 読解/70分
② 聞き取り/40分
③ 文章表現(西作文)/80分
④ 口頭試験(準備時間)/20分
⑤ 口頭試験(面接時間)/20分
〇DELE C1 (上級)
① 読解/90分
② 聞き取り/50分
③ 文章表現(西作文)/80分
④ 口頭試験(準備時間)/20分
⑤ 口頭試験(面接時間)/20分
〇DELE C2 (最上級)
・第1部
①読解・聞き取り/105分
・第2部
①聞き取り・文章表現/150分
・口頭試験
①準備時間/30分
②口頭試験(面接時間)/20分
◆合格基準
グループA・B・Cの試験項目について、それぞれの正解率が60%以上であること。
※グループA:読解および文章表現
グループB:文法およびボキャブラリー
グループC:聞き取りおよび口頭試験 |
受験資格 | ・原則として国籍がスペイン語を公用語とする国ではないこと。
・誰でも受験できます。 |
試験科目 | ・DELE A1 (入門)
(読解)(作文)(リスニング)(会話表現)の4つの能力を総合的に試されます。
※問題文は全てスペイン語で表記 ⇒詳細はこちら
・DELE A2 (初級)
同上 ⇒詳細はこちら
・DELE B1 (中級)
同上 ⇒詳細はこちら
・DELE B2 (中上級)
同上 ⇒詳細はこちら
・DELE C1 (上級)
同上 ⇒詳細はこちら
・DELE C2 (最上級)
(読解とリスニング) (総合的な能力:読解、リスニング及び作文)
(総合的な能力:読解と会話表現) の3つの能力を総合的に試されます。
※問題文は全てスペイン語で表記 ⇒詳細はこちら |
スケジュール | ・試験日:年2回~3回実施 ①5月中旬、②7月中旬、③11月下旬
・申込受付:①1月中旬~3月下旬、②1月中旬~5月中旬、③1月中旬~10月中旬
・合格発表:試験の約3か月後インターネット上で発表
・合格証書:1年後以後に本人宛てに郵送
2023年度DELE試験日程
4月試験 5月試験 7月試験 11月試験 |
試験会場 | ・試験会場
【5月】東京・大阪・名古屋・福岡
【7月】東京
【11月】東京、大阪、名古屋、沖縄、広島、仙台 |
受験料 | A1: 10,800円(税込み)
A2: 13,000円
B1: 14,900円
B2: 18,700円
C1: 20,700円
C2: 22,000円 |
資格難易度 | ●難易度
C1 「A-下」 難関の下位
B2 「A-下」 難関の下位
B1 「B」 普通
A2 「B」 普通
【資格の難易度レベル】
スペイン語の中上級 B2クラスの難易度は、CEFR国際標準規格のTOEICや英検と比較すると、TOEICスコアで785点~、英検で準1級と同一レベルとされています。
【参考資料】
・国際ビジネスコミュニケーション「TOEICスコアとCEFRレベル表」
・(株)アルク発行の【CEFR国際標準規格で統一】英語技能試験
・日本英語検定協会「実用技能英語検定 各級の合格スコア」
一方、でTOEIC(R)試験の点数を上げるために必要な勉強時間のデータから計算すると、スペイン語をゼロから勉強したとして、1日1時間以上毎日勉強しても、3年以上かかる計算になります。これらのデータを参考に中上級DELE B2の難易度を「A」難関にしました。尚、中上級(B2)は、スペイン語専攻の大学生が卒業までに取得することを目標にするレベルとされています。
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・合格率
非公開
※参考データ
・2005年のDELE試験結果
受験申込総数: 19,325名 受験率: 96,69%. 受験者数18,685名
初級合格率:受験生平均80.02% 日本人平均:48.19%
中級合格率:受験生平均71.07% 日本人平均:29.10%
上級合格率:受験生平均49.42% 日本人平均:24.62%
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受験対策・資格の将来性 | DELEの特徴は、レベルに応じて非常に幅広い話題(自分や家族のことから社会問題、さらに学術的な研究発表まで)についての読解・聴き取り・文書作成・会話・ボキャブラリ・文法知識が総合的に試される試験になっていますので、過去問を使っての対策が必須になります。過去問で出題傾向だけでなく、出題内容や出題順序などを十分把握することによって、試験の時に問題文を隅々まで詳しく読まなくても、求められていることが理解できるレベルにしておくことで回答にかかる時間を短くできます。読解力が低いと、回答時間内に終わらせることが非常に難しくなります。
主題方式も長文を読んで、その意味を正しく理解することや、適切な解答を入れたりする問題が多く、単純に文法だけが出題されるような日本の試験問題とは形式がかなり異なります。そのため、一番の試験対策はとにかく読解力をつけることです。日頃から新聞記事やニュースなどを読み、スペイン語の文章によく出てくる単語などを確認しておく等の準備を怠らないことです。
また、DELE試験では日本に住んでスペイン語を学習していても体験できないような内容の問題が出題されます。このあたりの対策には、問題集などで出題される単語や表現をよく習得しておく必要があるでしょう。
DELEは各レベルごとの難易度の差が大きいため、自分が受験するランクでの読解、作文、リスニング、口頭表現の能力のうち、どれが今自分に不足しているかということをしっかりと把握し、重点的に強化しておくことが大切です(スペイン語の文法や語彙力がついていることが前提で)。
ただ、「面接」だけは独学では無理がありますので、語学教室に通うか、またはスカイプなどでスペイン語の面接練習ができるところを探す必要があるでしょう。試験を実施している「セルバンテス文化センター」では、通学での試験対策を実施しています。
※スペイン語の試験 「DELE」と「西検」を比べてみました。
スペイン語の試験にはDELE以外に「スペイン語技能検定(別名:西検)」があります。難易度が初級クラス(西検4級とDELE A2)で比較すると、
・試験の内容は、西検4級 : 文法・語彙・和訳・聴解。 DELE A2 : 読解・聴解・作文・会話。で少し違います。
・試験の難易度は、西検4級は第二外国語で履修したレベル、または、ギリギリ独学でもいけそうな気がしますが、 DELEは面接があるので、それだけでは無理です。
・また、合格率でみると西検4級 DELE A2、どちらも約70~80%です。ただ、DELEの数字は全世界の平均合格率です。 日本人だけの合格率では世界最下位近くの50%程度です。
・また、資格が通用する範囲でみると、DELEは全世界で通用し(特にスペイン語圏)、西検は日本のみです。上の級へのステップとしてとらえる場合には、通用する範囲の広いDELEのほうが有利のように思えます。
・受験料は、西検4級 : 4,000円 DELE A2 : 8,900円
・国内の試験会場数は、西検 : 全国19箇所 DELE : 全国7箇所 受験のしやすさいう点では、西検が上です。 |
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過去問 | DELE試験問題集
DELE スペイン語対策教材一覧 |
教材 | DELE試験対策教材一覧
【DELE試験 おすすめ教材】
・DELE試験対策問題集 A1・A2(CD 2枚付)
・Las Claves Del Neuvo: Dele A1
・!!Dale Al Dele!: Libro A1 + Audio Descargable |
関連情報ページ | 【資格の難易度情報】
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●試験関連情報
●関連資格
スペイン語技能検定
通訳案内士 |
問い合わせ先 | スペイン国営 セルバンテス文化センター東京 TEL 03-5210-1706
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URL: http://tokio.cervantes.es/jp/default.shtm email:deletok@cervantes.es
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