資格名 | 米国上級秘書資格
CAP (Certified Administrative Professional) |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | 米国秘書協会(IAAP) |
資格の概要 | 米国公認秘書資格(CPS) は、2011年11月に上位資格のCAP (Certified Administrative Professional)「米国上級秘書資格」にグレイドアップされ、名称も変更されました。
新CAP(旧CPS)は、米国のプロフェッショナル認定団体である米国秘書協会(IAAP)が実施し、認定する資格で、新CAP試験に合格したものに与えられる称号のことをいいます。
その認定に求められる能力は「マネジメント」「ビジネスコミュニケーション」「会計」「IT」「情報セキュリティ」、そして高度な「英語力」というきわめて広範なビジネス能力が求められます。国際ビジネスにかかわる者のEmployability(エンプロイアビリティ=企業が求める能力)を保証する資格と言え、秘書としてのハイレベルな能力を証明する国際的な資格です。1951年に初めて試験が実施され、現在では世界で8万人の資格取得者が世界中にいます。50年実施されているこの資格は米国では企業トップの参謀役の男性から州政府の職員まで取得しています。
試験は米国、カナダ、香港、シンガポール、マレーシア、日本で試験を実施しています。
尚、CAP資格には上級資格に「 Organizational Management Specialty試験(CAP-OM)」があります。この試験は、CAP試験の内容にマネジメントの専門知識を加えた試験ですが、CAP認定期間内に受験できます。これは認定資格では無くCAPの上位専門試験であり合格者には認定証ではなく合格証が送られます。上級資格のCAP-OMは、日本では資格取得者が48人しかいません。
●「CAP資格」に求められる能力
・IT知識(ソフト・ハード・システム)
・データのセキュリティ管理
・人間工学
・オフィスコミュニケーション(Oral, Written)、ビジネスレター
・人的ネットワーキング
・会議の準備・議事録の作成
・ファイリング管理
・英文会計(P/L B/S)
・マネジメント(経営理論、人事管理)
・タイムマネジメント
・デイシジョン・メイキング
このように広範囲な業務知識を持つオフィスプロに対して与えられる認定資格が「CAP」です。これが「プレMBA」と言われるゆえんです。
※CAPの認定期限は5年間です。再認定するためには60時間以上の継続教育が必要となります。認定されないと失効します。再度受験する必要はありませんが、絶えず実績を積み上げ、勉強し続けなければなりません。 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
「A」 難関
【資格の難易度レベル】
経営管理やIT知識を問われる試験のため、合格は容易ではありません。高い語学力も必要で、英語力だけをとっても、TOEICスコアで850点以上は必要です。試験は大変実務的で、秘書実務の基礎となるコミュニケーションの他に、コンピュータに関する知識やマネジメント知識など、幅広く高度な知識が要求されます。毎年の合格率は 公表されていませんが、約30~40%と推定されます。CAP試験の難しさは、単なる知識の確認だけでなく、応用力・実践力を問う出題にウエイトが置かれている点にあります。こういう力は、短期間に知識を詰め込んで決して得られるものではありません。
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●合格率
バベル対策コース修了者
1998年5月試験~2018年1月試験までの実績
合格率46.8% (受験者数421名 合格者数197名)
※参考データ
・バベル対策コース修了者
1998年5月試験~2016年3月試験までの実績
合格率46.5% (受験者数415名 合格者数193名)
・バベル対策コース修了者
1998年5月試験~2013年11月試験までの実績
合格率45.8% (受験者数393名 合格者数180名)
※CAPの国内取得者は1998~2011年で165名、CAP-OMの国内取得者は1998年5月~2013年11月で52名です。 |
試験の内容・勉強法 | 秘書としてのハイレベルな能力を証明する国際的な資格なので、外資系企業では高く評価される資格です。試験の内容は、日本の秘書検定のように来客接遇や電話応対などの試験はありません。秘書検定といいながら試験内容は高い英語力とオフィスで働くに必要な業務能力である経営・人事・会計・IT・ビジネスコミュニケーション・情報管理など、非常に広範な審査をする試験であり、「プレMBA」と言われています。主催団体の米国IAAPは、60年の歴史を 持ち過去67,000人のCPS認定者を世界に輩出し、日本では、現在約100名の認定者がいます。受験者の大半が日本人で、比較的マイナーな資格で認知度は低いですが希少価値があり、アピールできる企業もたくさんあります。就職勝負したい人にはオススメの資格ですが、最低TOEIC700点以上のレベルの英語読解力が必要です。外資系企業では特に評価されるため、転職をめざす人には有利です。秘書資格のMBAとも呼ばれ、これをステップにMBA取得をめざす人も多いようです。
このCAP資格を取得するには、日本ではバベルユニバーシティ主催の「CPS受験対策コース(通学・通信)」などがありますが、通学で約5ヵ月、インターネットによる通信講座で約12ヵ月かかります。また、受講するにはTOEIC700点以上の英語力が必要です。
※バベルはIAAPとのライセンス契約により日本におけるCAPのプロモート、試験実施の責任者であり、CAP、IAAPの商標および商号の使用を許諾された唯一のライセンシーになっています。
CAP取得のメリットとしては、英語力がビジネスレベルであることの証明になること、秘書のスペシャリストとして企業に認識してもらえること、試験合格でアメリカの大学の単位として認められること、業界を選ばずに、幅広い業種で就職先を探すことが出来ることなどがあげられます。
また、傾向として、試験の受験者は外資系企業で秘書をしている人や、この資格を取って外資系企業へ転職したいと考えている人などが多く、日本での資格取得者はほとんどが外資系に就職しているようです。また、CAP資格取得者は企業トップのエグゼクティブアシスタントや、国際企業の管理職、また国際ビジネスの専門家などとして活躍している人がたくさんいるのが特徴です。 |
試験日程 | 2015年春試験より、従来のペーパー試験からコンピューター試験へ移行しました。
コンピューター試験化に伴い、今後の受験申込受付はIAAPが一括して行います(世界共通)。
申込手続き等の質問は、直接IAAPへ問い合わせください。 (試験会場はPearson Vueが運営を代行しています。)
●試験実施:年2回( 3月、9月)
●申込期限:3月試験:12月1日締切 9月試験:6月1日締切
●申込方法:IAAPのwebサイトから申し込み。
2023年米国上級秘書資格 春・秋CAP試験日程 |
受験資格 | 学位のレベルに応じ下記の社会人としての実務実績が必要です(過去10年以内)
・学位なしの場合 実務実績4年以上
・短大卒の場合 実務実績3年以上
・4大卒の場合 実務実績2年以上
注1.実務実績は雇用先に証明してもらうこと
注2.過去10年内の実績が必要
※詳しくはIAAPのWebサイトで最新情報をご確認ください。
【再認定制度】
CAPの認定期限は5年間です。再度受験する必要はありませんが、5年毎にIAAPへ再認定申請が必要です。再認定申請のためには60時間以上の継続教育などが必要となります。
※詳しくはIAAPのWebサイトで最新情報を確認ください。 |
試験会場 | ・IAAPによって指定された会場(世界各地)
Pearson Vueが運営を代行
東京会場と大阪会場 ※正式な会場は、受験票送付時に確定します。 |
受験費用 | CAP試験: 575米ドル(IAAP会員は375米ドル)
CAP-OM試験:400米ドル(IAAP会員は200米ドル)
※受験申込みにはIAAPへの申込後、試験会場のPeason vueのアカウント登録が必要になります。
(受験申込み必要書類)
(1)受験申込書(Application)手書き1枚
(2)実務経験及び学校教育に関する証明書について(署名)手書き1枚
(3)Job Function and Employer's Statement 手書き 日本語版2枚 英語版2枚(上司が外国人の場合)
(4)職務経歴書(日本語または英語)フリーフォーム
(5)最終学歴の卒業証明書 (日本語または英語) |
試験方式 | CBT(Computer-based Testing)方式、4肢選択
問題数約300問(毎回問題の内容によって異なります)
【CAP】
・試験問題数 約300問(四肢択一) 試験時間 3.5時間
【CAP-OM】
・試験問題数 約175問(四肢択一) 試験時間 3.5時
※試験時間・問題数・受験料は変更になる場合があります。
詳しくはIAAPのWebサイトで最新情報を確認ください。 |
試験科目 | 1 コミュニケーション (出題比率18%)
• コレポン、文書及びレポート• (コミュニケーションのための)文法• 顧客サービス• ネットワーキング• チーム力学
• 守秘義務、倫理及び合法性
2 組織とプランニング (出題比率16%)
• (コンピューター上を含む)ミーティングと出張準備• 時間管理• データの編集
3 情報配布 (出題比率14%)
• コンピュータ使用及び従来の情報配布プロセス ・リサーチ• セキュリティ、倫理、合法性
4 記録管理 (出題比率14%)
• コンピュータ及び手動によるファイル管理システム• ファイリングの規則と基準• 記録のセキュリティと守秘義務
• ファイル検索、保存、移動及びメンテナンス
5 物品および情報資源 (出題比率13%)
• 供給品、フォーム及びソフトウェアの在庫のメンテナンス• ソフトウェア及び使用機器に関する教育訓練および使用法• 装置/ソフトウェアのインストールとメンテナンス• ソフトウェアとハードウェアの問題解決• オフィスのレイアウト
• 基本的なコンピュータ操作とシステム・コマンド• 多様な媒体源を用いたデータの
6 文書作成 (出題比率13%)
• チャートとグラフの作成• 文書の仕上げ• 議事録の準備
7 財務機能 (出題比率8%)(予算作成及び財務文書の一般的知識を含む)
• 現金と銀行取引• 仕訳記入• 電子送金と銀行取引明細書の照合
8 人事 (出題比率4%)(人事の法的問題に関する一般知識を含む)
• 従業員関係• 成果及びプロジェクト記録の保持• 教育訓練及び各種手順
【CAP-OMの試験内容】
1 Organizational Planning 36%
2 Advanced Communication 27%
3 Advanced Administration 23%
4 Team Skills 14% |
試験関連情報 | 関連資格
CBS(国際秘書)検定
TOEFL
TOEIC |
問い合わせ先 | IAAP(International Association of Administrative Professionals)
10502 N. Ambassador Dr., Suite 100 Kansas City, MO 64153
Phone: 816.891.6600 (24-hr messaging)/ Fax: 816.891.9118
http://www.iaap-hq.org/
※試験に関する最新の情報はIAAPのWebサイトでご確認ください。
BABEL UNIVERSITY(バベルユニバーシティ) バベルCAP/CAP-OM試験事務局
〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-13-8
TEL:0422(45)0139 http://babel-edu.jp/cap/
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【CAP試験対策 おすすめ教材】
・バイリンガルオフィスプロの基礎 改訂版 (CBS(国際秘書)検定プライマリー試験対応)
・CBS(国際秘書)検定対応 プライマリー問題集2017
・秘書の英語〈実務ハンドブック〉 |
教材(過去問・問題集) | (練習問題)
・Certified Professional Secretary (CPS) and Certified Administrative Professional (CAP) Examination Review for Office Systems and Technology (Certified Professional Secretary, Certified Administrative P)
・Certified Professional Secretary (CPS) Examination and Certified Administrative Professional (CAP) Examination Review for Office Administration
・Certified Professional Secretary (CPS) Examination and Certified Administrative Professional (CAP) Examination Review for Management |
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