資格名

認定ファシリティマネジャー

資格の種類

民間資格

主催者

社団法人 日本ファシリティマネジメント推進協会

資格試験の概要

「認定ファシリティーマネジャー」は、企業や団体等、組織体の施設及び環境(ファシリティ)を経営的視点から総合的に企画、管理、活用する経営管理活動に関わる新たな専門家を育成するために、JFMA(日本ファシリティマネジメント推進協会)、NOPA(ニューオフィス推進協議会)、BELCA(建築・設備維持保全推進協会)が認定する資格として1997年7月に創設、スタートした資格です。
快適で機能的なオフィス環境を企画・運営・管理する専門家を認定する資格。企業のあらゆる施設・設備(ファシリティ)を、コスト削減にも考慮しながら有効活用す ることで、会社の施設・設備のマネジメント、業務改善に貢献する資格として注目されています。
一般的にファシリティマネジャーに要求されるマネジメント能力は、マネジメントスキル(業務処理能力)、ヒューマンスキル(対人関係能力)、テクニカルスキル(技術的能力)の3つの能力からなると言われています。

【認定ファシリティマネジャー資格制度において認定される知識・能力】
認定ファシリティマネジャーが次のような知識・能力を所有していることを認定するものです。
(1)FMの統括マネジメントならびにFMの戦略・中長期実行計画、それに基づく不動産取得、賃貸借、建設等のプロジェクト管理、そして運営維持と評価の流れに沿ったFM業務に関する知識・能力
(2)FMのための社会性、人間性、企業性、施設、情報等の関連知識
(3)FMを支える利用者の満足度等の調査・分析、品質分析・評価、ファシリティコスト・投資等の財務分析・評価、需給対応・施設利用度等の分析・評価、そして企画立案やプレゼンテーション等の技術 
※ファシリティマネジャーの試験に合格し、資格登録申請を行うことによって「認定ファシリティマネジャー(CFMJ)」の称号が付与され、資格取得者となることができます。 ただし、資格登録するには条件があるため注意が必要。

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(資格登録条件)
卒業した学校に対応した年数の実務経験を有する必要があります。
・4年制大学の場合-3年以上   
・3年制短期大学-4年以上   
・2年制短期大学、高等専門学校-5年以上
・高等学校-7年以上        
・その他-10年以上
(登録の有効期限)
(1)登録の有効期限は、登録を受けた日(登録証交付日)から、試験に合格した年または更新講習を修了した年の5年後の年度末まで。
(2)更新講習(有料)の課程を修了し登録を申請することにより、登録の更新ができます。
(3)合格しても登録資格に満たない者は、登録資格を満たしてから登録ができます。また合格した年から5年間を過ぎてから登録資格を満たした場合は、初回の登録であっても更新講習(有料)の修了が必要となります。

合格率・資格難易度

難易度 
  「B」  普通  

【資格の難易度レベル】
認定ファシリティマネジャー試験の試験科目4科目のうち一番難しいのは「FMの実務 II」です論述は書くパターンが決まっているのでそれさえ教材で知れば問題ありません。この試験の難しいところは、ファシリティマネジャー資格試験のテキスト「公式ガイド ファシリティマネジメント」を理解しながら読み込んでいくことができるかどうかというところです。そういう意味からも、この公式ガイドは必須の1冊です。この1冊でファシリティマネジメントの基礎から活用まで、最新の動きなども含めて書かれているので、十分にこの1冊を読み込むことです。

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●合格率  
  令和3年度(2021年) 認定ファシリティマネジャー試験結果
   合格率 44.1%  受験者数1,094名 合格者数483名

※参考データ
・令和2年度の試験は中止になりました。
・令和元年度(2019年) 認定ファシリティマネジャー試験結果
   合格率 44.0%  受験者数1,172名 合格者数516名
・平成30年度(2018年) 認定ファシリティマネジャー試験結果
   合格率 44.0%  受験者数937名 合格者数412名
・平成29年度(2017年) 認定ファシリティマネジャー試験結果
   合格率 43.9%  受験者数1,036名 合格者数455名
・平成28年度(2016年) 認定ファシリティマネジャー試験結果
   合格率 43.9%  受験者数1,070名 合格者数470名
・平成27年度(2015年) 認定ファシリティマネジャー試験 結果
   合格率 44.0%  受験者数1,074名 合格者数473名

受験対策・学習法ほか

「ファシリティ」とは、企業・団体などの施設や利用者の環境(働く空間・居住空間、地域環境など)のことを言います。ファシリティマネジャーは、これらの環境をそこで働く人間にとって機能的で、能率が上 がる場所にするにはどうすればよいか、企業内の施設や設備をどのように有効活用していくか、ということを考えます。そして目的は適切な改善提案をし、それを実行することで、コスト削減、生産性向上を実現することにあります。まだ認知度は高くないですが、これから需要が高まる資格と思われます。

試験は、毎年の受験者数が1,600~2,000名程度で、日本ではまだマイナーな資格ですが試験はかなり難しいと思っていいでしょう。項目によっては宅建より難易度が高いと言われることもあるほどで、特に論述試験は宅建のように過去問だけではなく、テキストも読み込まないと対応できません。受験対策はこの公式ガイド ファシリティマネジメントをじっくり読むことと問題集を繰り返しやっておくことに尽きます。それ以外の試験対策としては、2~3年分くらいの過去問をひたすら解きまくり、ポイントを丸暗記することです。また本試験ではテキストの範囲の内容だけでなく、時事に近い問題も出題されことや、財務関係の問題や売上高と利益の概念、ROAやROEなどの問題は難問が多いことなどは注意が必要です。
論述試験対策は関連キーワードで文字数を合わせて事前に文章を作っておき、それを暗記してしまうことがいいと思います。ポイントはテキストをよく読んで要点を掴むことです。それでも不安な人は、プラス対策講座の受講も選択できます。

この試験の受験生は、企業の総務・管理部門に配属されている人や、建築・設計・家具などの専門会社で働く人が多いようです。まだ新しい資格試験なので認知度は低いですが、インテリアコーディネーターの資格とあわせて取得するとキャリアアップにつながります。 ファシリティマネジャー資格保有者数は、現在およそ3千名程度と言われていますが、今後とも施設設備の価値や知的創造性を向上させ、高い生産性を目指す資格として不動産業界でも注目を集める可能性が高いと言えます。また民間資格とは言え、日本またはアメリカで一方の資格取得により申請すれば他国の資格も取得できるなどの相互認証制度もあり、国際的にも通用する一面がある点は見逃せません。

日本のファシリティマネジャー資格(CFMJ:Certified Facility Manager of Japan)と、米国に本部が置かれている国際ファシリティマネジメント協会 IFMA(International Facility Management Association)認定のファシリティマネジャーの資格(CFM)は、相互認証の制度が整えられているため、日本または米国の一方の資格を持てば、他国の試験を受験することなく、申請により他方の国の資格を得る事が出来るという、国際的に通用出来る資格試験制度 となっています。
また、「認定ファシリティマネジャー資格」の称号を得た人には、企業や団体に情報が伝えられるため、活躍する場ができる制度になっているところも資格保有者には有益です。

受験資格

学歴・年齢・性別・国籍な どの制限はありません。誰でも受験できます。  
※登録には学歴、実務経験による制限があります。

試験方式

2021年度よりCBT(Computer Based Testing)方式の試験に代わりました。
●学科試験 
 ・CBT形式
 ・問題数 40~60問 解答時間 120分
●論述試験(学科試験合格者のみ)
 ・CBT形式
 ・PC入力により800文字以内で解答作成。解答時間 90分

【合格基準】合否判定は2段階で実施
・学科試験:学科試験得点70%以上(400点満点中280点以上)で合格。論述採点対象者を選別。
・論述:学科試験と論述試験の合計得点を総合評価し一定水準以上の者が合格とされます。

試験科目

●学科試験 
(1)FMの概論
  ・FM全体に渡る知識及び概要
  ・FMに関わる社会情勢全般
(2)FMの実務Ⅰ
  ・統括マネジメント
  ・プロジェクト管理
  ・戦略
  ・運営維持
  ・中長期実行計画
  ・その他
(3)FMの実務Ⅱ
  ・目標管理と財務評価・品質評価・供給評価
  ・利用者満足度評価
  ・その他
●論述試験
論述
学科試験で審査した内容以外に、実際のファシリティマネジメントを行う上で必要な問題抽出能力・問題解決能力、並びに相手に理解してもらう為の表現力・提案力・説得力を評価する。

(注意)
2017年までは上記の通り、①FMの概論②FMの実務Ⅰ③FMの実務Ⅱ④論述と区分されていましたが、2018年以降は必須教科書として「公式ガイド ファシリティマネジメント」が指定され、それぞれの科目の出題範囲と公式ガイドの対応箇所がリンクするように決められています。

スケジュール

※2021年度よりCBT(Computer Based Testing)方式の試験になりました。

・申込受付期間:4月初旬~5月下旬
・試験期日:(学科試験CBT) 5月下旬~6月初旬 
      (論述試験CBT) 6月下旬
・合格発表:9月初旬
・申込方法:CBTソリューションズの試験申込予約サイトから申し込む。

  2023年認定ファシリティマネジャー試験案内

試験会場

全国各地のCBTソリューションズ試験会場(全国約350ヶ所以上)

受験料

22,000円(消費税込)   
※登録手数料は11,000円(消費税込)

問い合わせ先

公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)  http://www.jfma.or.jp/  
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-13-6 浜町ビル6F   TEL03(6912)1177  E-mail: touroku@jfma.or.jp

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

社団法人 日本ファシリティマネジメント推進協会主催 「FM育成講座」

通学スクール・講座

JFMA セミナー

教材(過去問集)

認定ファシリティマネジャー試験問題集一覧

教材(テキスト・参考書)

【ファシリティマネジャー おすすめ教材】
公式ガイド ファシリティマネジメント
最新4か年2020年度版認定ファシリティマネジャー資格試験問題集

関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
ジャンル別資格の難易度ランキング

●試験関連情報
ファシリティマネジャーの試験方法が2021年度よりCBT(Computer Based Testing)方式を用いたテストに変更されました。CBT試験のテストセンターは全国約280カ所に配置され、事前に予約をすれば受験者が受けやすい場所で受けられます。

●関連資格
 ビル経営管理士  
 管理業務主任者  
 建築物環境衛生管理技術者