資格名

DCアドバイザー

資格の種類

民間資格

主催者

NPO法人 DC協会

資格試験の概要

「DCアドバイザー」のDCとは、Defined Contribution Planの略で、「確定拠出年金プラン」を意味します。
この資格は、企業年金・退職金制度のコンサルティングを担う専門資格で、確定拠出年金教育・普及協会が主催する認定資格です。試験に合格した後、協会に登録することで与えられる認定資格です。個人には年金の具体的な活用法や投資方法などを、また企業には、確定拠出年金制度の導入・実施にあたってのアドバイスやプランニングを行うのがDCアドバイ ザーの仕事になります。
尚、DC協会が主催する資格は「DCアドバイザー」の他に、「年金・退職金総合アドバイザー」、「DCアドバイザー・アソシエ」があります。
また、同じ確定拠出年金に関連した資格には、商工会議所の検定試験「DCプランナー」があります。試験の対象者は、企業経営者や福利厚生担当者、金融機関・証券会社・保険会社の法人営業担当者、保険代理店担当者、厚生年金基金担当者、社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナー等になります。

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※分野別合格
DCアドバイザー試験は3分野で構成されていますが、試験の合否は分野ごとに判定され、3分野すべてを合格すればDCアドバイザーとしての登録資格を有しますが、必ずしも1回の試験で3分野をすべて合格する必要はありません。一度合格した分野は合格実績が残りますので、次の試験では未合格分野の試験のみを受験すれば良いことになります。但し、分野合格の権利の有効期限は最長2年(試験2回分)となっています。

合格率・資格難易度

●難易度
 
「C」  やや易

【資格の難易度レベル】
試験は3分野とも四肢択一式で45問、解答記入はマークシート方式。時間は1分野90分なのので、解答にかなりの迅速さを要求される試験です。ただ、試験の内容及び出題傾向は、例年、過去問と似たような問題が繰り返し出る試験なので、受験対策は過去問中心、過去問の研究が合格のポイントといえます。というわけで合格のためには過去問をやるのが一番早いと思います。年金制度等の知識が全くない方は、少し苦労するかもしれませんが、1級も2級もそれほど難しい試験ではありません。

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●合格率    
  分野別平均 35%前後
  (第1分野37%、第2分野33%、第3分野38%) 

受験対策・学習法ほか

「DCアドバイザー」は、幅広い分野の問題解決に携わることになるため、単なる年金の専門家ではなく知識や情報も広く深いものが要求されます。ただ、この分野は内容がよく変るため、確定拠出年金についての厚生労働省の政省令の解釈を参考にしたり、企業年金に関する出版物を読んだりすることも試験勉強になります。
類似の資格に「DCプランナー」がありますが、DCプランナーは日本商工会議所・金融財政事情研究会共催の認定試験に合格し、日本商工会議所に登録することで与えられる認定資格で、年金制度の普及や運営・管理を行います。DCアドバイザーDCプランナーの試験の相違点は、DCアドバイザーでは第1分野の出題範囲に労働基準法が含まれますが、DCプランナーにはありません。又、1級DCプランナーの試験範囲である確定給付企業年金は、DCアドバイザーの出題範囲にも含まれますが、1級DCプランナー試験の退職給付会計等については、DCアドバイザーの試験範囲に含まれません。さらに、DCアドバイザー試験では、分野別合格が認められており、最長1年間に限り分野合格を保持することが可能になっています。
一方、試験の難易度では、DCアドバイザーは、DCプランナー1級よりは易しいですが、2級よりは難しいレベルと思えばいいでしょう。



資格の活用できるところは、金融機関、一般企業の人事・総務・福利厚生担当などです。金融関連に携わる場合には、大変有効な資格になりますが、この資格だけでなく社会保険労務士やFP、税理士、公認会計士などの資格と合わせ持つと、就・転職には強力な武器になるでしょう。
また、全国的に個人投資が一般的になってきている現在、投資に関する専門家へのニーズはますます高まっているため、DCアドバイザーの資格は今後も需要が高まってくると思われます。

DCアドバイザー試験の全分野合格した者は、合格後6ヶ月以内に手続を行えばDCアドバイザー資格を付与されます。但し、その際にはDC協会の認定会 員(入会金10,000円、年会費10,000円)になることが前提となる。尚、認定会員は2年毎に資格更新が行われ、更新には、1分野~3分野 各10単位(合計30単位)の継続教育による単位実績が必要となります。
※DC協会では新たにDCアドバイザー資格の登竜門として「DCアドバイザー・アソシエ」の試験を大学生及び社会人向けに、実施しています。特に、就職活動をする大学生にとっては、その知識や専門性から考えて有効な資格となると思われます。

受験資格

試験実施時に満20歳以上の方

試験方式

●オンライン試験(自宅でインターネットにつないでのオンライン試験になります)
・試験開始時間
  10時、11時、12時、13時 14時のいずれかを選択
・試験時間
  第1分野/第2分野/第3分野 各90分 
・出題:マークシート方式
  各分野45問/4択
・合格基準 65%以上
※第1分野~第3分野 全てが合格基準に達することで合格判定が出ます。

・法令等の適用日
 2022年4月1日現在公布のもの

試験科目

■試験科目 確定拠出年金(制度と法令解釈)
 試験内容は第32回の午後の部種目C に準じます。
 ➡ 過去問題をダウンロードして参照ください。

従来の試験で行っていた確定給付企業年金、その他私的年金制度、資産運用の知識、金融商品、年金・退職金に関連する税務知識等はDC協会のオンラインセミナー受講(eラーニング約300分)が試験の代わりとなります。

・第1分野 (90分)
  (1) 労務・賃金及び企業年金導入
  (2) 確定拠出年金制度
・第2分野 (90分)
  (3) 社会保険・私的年金の周辺知識
  ④(4)リタイアメントプラン
・第3分野 (90分)
  (5) 資産運用情報
  (6) 確定拠出年金と投資教育

スケジュール

●試験実施:年1回 12月  
●申込み期間:4月中旬~5月下旬、 9月中旬から10月下旬

試験の申し込み

  2023年第34回DCアドバイザー資格認定試験日程

試験会場

東京 名古屋 大阪 福岡 

受験料

・免除の方 5,500円
 ・オンラインセミナー+試験  11,000円
 過去受験された分野合格の方はオンラインセミナーは免除になります。
 ※受験手数料は、オンラインセミナー受講後は返還いたしません。
 ※はじめて受験される方は、全分野の受験が義務づけられています。

問い合わせ先

NPO法人 確定拠出型年金・教育普及協会(DC協会)
http://nenkinnet.org/3_shiken.html
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-17-3 都ビル6F
 TEL03-3222-6113 FAX03-3222-6008
 E-Mail:master @ nenkinnet.org

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

協会の「年金・退職金総合アドバイザー」資格取得講座(eラーニング)

通学スクール・講座

協会主催の「年金・退職金総合アドバイザー」資格取得講座 
セミナー

教材(過去問集)

DCアドバイザー過去問題集 CD版
DCアドバイザー資格認定試験問題集

教材(テキスト・参考書)

DC協会の試験対策教材一覧(テキスト・過去問)

DCアドバイザー試験教材一覧(市販品)

関連情報

●試験関連情報
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●関連資格
 FP技能士   
 DCプランナー