資格取得のための独学勉強法

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資格は、実社会において自身の能力を証明する手段の一つになります。価値ある資格なら、取得して損することはありません。
このブログでは、就職・転職対策や自身のスキルアップなどの目的で、各種の資格試験や検定試験などに「独学」でチャレンジされる方々のために、要望の多かったNewtonGYMの「資格取得のための独学勉強法」をまとめました。この勉強法はNewtonGYM(ニュートンジム)が過去の学習教室経験をもとにお勧めする学習方法の一つです。
近年は特に「独学」が向かない人や、自分には出来ないと思われる人もおられる中で、実は資格試験に関しては、いろいろな理由があって「独学」でチャレンジしたいと思われる方が一番多いのです。こういう方々に参考にしていただければ幸いです。

試験勉強には必ず「準備」が必要です。特に国家試験など難易度も高く勉強期間が長くなる資格試験などは、最初の準備によって成否が決まると言っても言い過ぎでないほど大切なことです。この「準備」から「資格取得のための独学勉強法」は始まります。

勉強にとりかかる前の準備
(1)環境づくり
 取得目標(資格の種類)が決まったら、一番に考えるのは学習環境を整えることです。まず勉強に不要なものは目につかないところにすべて片づけます。特に漫画やスマホなど、楽しみがあって誘惑となるものは目に触れない、遠いところに片づけ、目の前のことに集中できる環境をつくることから勉強は始まります。
(2)集中力の維持対策(モチベーション)
 特に長期間の勉強が必要になる場合には、勉強中に集中力が切れてくることが必ずあります。その対策として、勉強を始める前に以下の①~③を考えておきます。
①勉強部屋のレイアウトを変えるか、一時的に勉強の場所を変える(喫茶店や図書館など)ことを想定しておく。
②勉強で疲れた時の自分に合ったリラックスの仕方(音楽を聴く、散歩する、公園に行く等)を考えておく。
③できれば勉強仲間を探しておく(勉強仲間と勉強し、教え合ったり、励まし合ったりできる)ことは維持対策には効果的です。
(3)スケジューリング
取得目標(資格の種類)が決まれば、大切なのが「勉強計画」です。勉強計画で一番大事なことは、自分の学力や時間を充分考えて、”無理のない計画を立てる”ということです。そしてさらに重要なことは、”その学習計画を必ず守る”、ということなのです。その理由は、その学習計画を守ることが試験合格へのモチベーションを維持するために大切だからです。
(4)必要な教材の準備
 準備する教材は「参考書」と「過去問題集」と「問題集+テキスト」で、過去問題集は頻出分野別のものを使います。また参考書とテキストは、あれば大手資格スクール著作のものがいいですが、なければ市販品の売れ筋から選ぶか通信講座で使われているものを準備します。

●教材の選び方
独学の場合は過去問やテキストを一人で読むことが多くなりますので、読むのがイヤにならないような教材を選んでおくことが結構大切なことになります。読むことがイヤにならない教材選びのポイントがあります。それはカラー仕立てで詳しい解説付きで、読んで分かりやすい事(自分のレベルに合っている)です。できれば買うときに手に取って読んでみて、自分に合いそうなことを確信したものを選ぶのがいいでしょう。

教材の活用法
・勉強に入る前に理解しておく事: 各教材の役割を明確に把握して適切に活用する(以下参照)。
(テキスト)
テキストを読み込むことは試験勉強の基本です。試験範囲の全体像を把握し、各科目の重要ポイントを理解するために使います。
テキストを読んでいて、わからない箇所は参考書で確認していきます。
(参考書)
参考書は、テキストで読んだ箇所をもう少し深く理解するために必要になります。参考書は辞書代わりと考えたらいいでしょう。
(問題集)
問題集で多くの問題を解くことは、テキストで学んだ知識を定着させるために効果があり、絶対に必要な事です。
(過去問集)
過去の問題を解くことによる効果は、試験の出題傾向を把握することができることと、自分の現在の学力を客観的に評価することができることです。過去問を繰り返し徹底的に解いて勉強すると、試験を突破するための知識レベルや覚えるべきポイントが分かってきますので、結果的に勉強効率もあがります。この勉強法でのメインの教材は過去問集になります。

【独学勉強法の手順】
①試験範囲全体を把握し、分からないところは参考書で調べながらテキストを十分読み込む。
②次に過去問集を順番によく見て、出題傾向や頻度、重要科目やポイントなどを絞ってまとめる。
③過去問集を見て絞った出題傾向や出題頻度の高い分野や科目、科目の重要ポイントなどを重点に再度テキストを読み込む。
◆この独学勉強法では「まず出題数の多い重点分野を最優先に勉強して克服する」ことを基本にしているため、出題数の多い分野や科目から重点的に学習することが鉄則になるので、②と③が重要です。またそれを強く意識した勉強法を心がける。
◆ここまでやり終えたら、あとは【問題を解く】➡【解答を間違ったところや分からなかったところを調べる】➡【問題を解く】
➡【解答を間違ったところや分からなかったところを調べる】の繰り返しの勉強になります。

(1)<重点分野・科目(出題傾向・出題頻度が高い)の学習>
 ・一巡目:「問題集」の問題を解く➡分からなかったところや間違ったところを「参考書」で詳しく調べ理解する。
 ・二巡目: 同上(繰り返し)
 ・三巡目:「過去問」の問題を解く➡分からなかったところや間違ったところを「参考書」で詳しく調べ理解する。
 ・四巡目: 同上(繰り返し)
 ・五巡目: 同上(繰り返し)
(2)<重点分野以外の分野・科目(出題傾向・出題頻度が高くない)の学習>
 ・六巡目:「問題集」の問題を解く➡分からなかったところや間違ったところを「参考書」で調べ理解する。
 ・七巡目:「過去問」の問題を解く➡分からなかったところや間違ったところを「参考書」で調べ理解する。
(3)<本番の試験に合わせた確認テスト>
手を付けていない過去問を本試験のつもりで時間を計測してチャレンジしてみる(3~4回は実施する)

どこを何回繰り返すかについてルールはありません。試験の難易度や、自分の知識の定着状況などによって、足りないと思えばそこを何回も繰り返します。少なくとも、過去問で最低80~85%以上の合格率を獲得できるところまでは繰り返す必要があります。ここで一番重要なことは、分からなかった問題や間違った問題を参考書で調べるときには、「なぜ間違ったのか」、「どこが分からなかったのか」、ということをきちんと理解できるまで参考書で細かく調べ、自分の間違った(分からなかった)理由を知り、正しい解答を理解できるようにようにしなければなりません。十分に理解できていないと、類似問題やちょっとひねった問題が出たときに対応できません。

(補足)
この学習法の基本的な進め方は上記の通りですが、試験の種類や難易度等によって繰り返し学習の頻度や、重点分野・重点科目を絞った後の勉強方法などは、学習者本人の学習の進捗状況や得手不得手によって変えたり、別の学習ツールを活用したりすることも可能なので、学習者が自分に一番合っているやり方で突破されるのが一番最適な独学勉強法になります。
ただ、特に高難易度の資格試験になると難易度レベルや学習者の実力不足などで「独学」で突破するのはどうしても無理がある資格試験もあります。そういう試験に無理して独学でチャレンジすることは無駄に時間と費用を消費するだけで非効率であり、結局目標も達成できない状況に陥ることになりますので、勉強方法を変えなければなりません。
この続きは次ページで解説します。
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【独学のメリット・デメリット】
●メリット
・金銭的な負担がすくない(教材費以外の費用が掛からない)
・自分のペースで勉強できる
苦手な分野を徹底して勉強できる
・時間や場所にとらわれず勉強できる
・受験のテクニックが身に付かない
・強制力がないため、勉強に対するモチベーションを維持するのが結構大変
・学習計画が立てにくい

●デメリット
意志が強くない人は挫折しやすい(自分を律することができる強い意志が必要)
・分からないときに質問ができない
・どの教材を選んで良いか分からない
・新しい情報が入りにくい(法改正などに適切に対応できない)




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