資格名

薬学検定試験

資格の種類

民間検定試験

主催者

内閣府認証 特定非営利活動法人 日本セルフケア支援薬剤師センター

資格の概要

                              お知らせ
2024年11月より、個人受験が「CBT試験」で再開されることが決まりました。11月1日より毎日、全国360会場で本試験が実施されます。
尚、「団体受験」は変更なく実施いたしていますので、今後は個人受験に2方式と、団体受験に3方式の受験形態で
運用されていくことになります。詳しくは公式ページの「受験形式・比較表」を参照ください。

「薬学検定」は、国民のセルフケア、セルフメディケーションを薬剤師・医師・看護師・管理栄養士など医療従事者からサポートすることを目的とした試験で、薬学を中心とした知識レベルを一定の基準をもって、客観的に評価する試験です。従って、この試験は何らかの資格を与える試験ではなく、医療従事者から薬学の正しい知識を提供する1つの手段となっています。

セルフケア・セルフメディケーション(自分の健康は自分で守る)時代を迎え、消費者に正しい薬の知識を提供するのは、これからの薬剤師の役割であることなど、検定試験受験者は受験勉強を通じて、正しい薬の知識を身に付けることができます。また、試験合格は就職活動・転職活動に大きな威力を発揮することでしょう。




特に、医薬品・化粧品・美容関係・化学品・食品関係などの企業に就職を希望する方や、これらの企業に転職を希望する会社員やOLの方には最適な試験と言えます。また薬学検定試験の2級・3級は、登録販売者試験の対策・模擬テストとして最適です。
試験の受験級は1級から4級までありますが、個人で受検することができる在宅試験は、1級と3級のみです。

試験の合格率・難易度

●難易度 
  3級 「C」   やや易しい
  4級 「D-上」  易しいの上位

【資格の難易度レベル】
この試験は合格率を見ればわかるように、どの級もおおよそ65%~75%で推移しており、級が上がってもそれほど合格率に違いはなく出題範囲だけが広くなっているという特徴があります。
ただ、どの級も試験問題はかなり専門的な知識が必要な問題が多く、合格率の数値だけをみて判断すると誤ります。突破するには「過去問」を完璧にこなしておくことが一番の早道になるようです。薬学検定は医療系の試験の中では比較的簡単な試験とされていますが、登録販売者試験の難易度レベルが薬学検定の2~3級相当とされていることもあり、登録販売者試験にチャレンジする前哨戦として、2、3級に受験される方も多いようです。なお、薬学検定の受験者の男女比は2:8くらいで女性が多い試験でもあります。
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●合格率 (結果がない年は非公開です)
・2024年11月第38回薬学検定 試験結果
 合格率 1級68.2% 2級65.3% 3級72.0% 4級76.9%
・2018年11月第22回薬学検定 試験結果 
 合格率 1級63.4% 2級61.1% 3級73.9% 4級74.6%
(受験者数、合格者数などは非公開)
・2016年11月第22回薬学検定 試験結果 
 合格率 1級66.7% 2級65.1% 3級72.9% 4級70.5%
・2014年11月 第18回薬学検定試験結果 
 合格率 1級60.1% 2級61.8% 3級74.5% 4級74.6%
・2013年11月 第16回薬学検定試験結果 
 合格率 1級63.1% 2級62.0% 3級73.8% 4級74.7%

試験の内容・勉強法

薬学検定は受験制限は無く、誰でも受験することができますので、薬剤師国家試験、看護師国家試験などの国家試験対策サポートや、医薬品・化粧品・美容関係の企業に就職・転職を希望する人には最適です。また、登録販売者の試験に向けても模擬テストとして良いステップになります。
試験の主要科目は、薬理学、病理学、(臨床)栄養学、食品(衛生)学 などです。公式サイトにも書いてあるように、学習対策として薬剤師国家試験の科目のうち「基礎薬学」は、さほど参考にしなくても構いませんので、それよりも他の科目の「衛生薬学」と「医療薬学」を選択して学習する方が役立ちますのでお勧めします。

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ただ、試験の難易度的には、薬剤師試験ほどではないにしろ、内容的にはかなり専門的な細かい知識まで問われますので、特に1級は合格率は60%とはいえ、覚えるところはかなり多いので生半可な知識では太刀打ちできません。軽い気持ちで受けてはダメです。
さらに、合格基準が正答率80%以上という、かなり高い水準が要求され、覚えねばならない項目もかなりありますので、最適な教材を使って細かくていねいな学習が必要です。薬学検定の受験対策教材は公式テキストや問題集、過去問などがそろっていますので、試験では過去の類似問題が多く出題される傾向があるので、過去問を繰り返して解き、理解を深めていく進め方が効果的だと思います。

薬学検定は就職や転職、キャリアアップなどに対して大きなメリットは見込めない資格の部類に入りますが、実際に勉強すると、薬の飲み合わせや栄養学、生活習慣病など実生活に役に立つ情報が薬学にはいっぱい詰め込まれていることが分かり大変勉強になります。資格取得でなく、正しいセルフメディケーションを身につける目的からも一度チャレンジするのも良い試験だと思います。

試験日程

●試験日程
【在宅型 個人受験】在宅受験(記述式)
   ・試験実施は毎月
【CBT個人受験】会場試験
   ・試験実施は毎日
【在宅型 団体受験】在宅受験(記述式)
   ・試験実施は毎月
【CBT団体受験】会場試験
   ・試験実施は毎日
【従来型 団体受験】マークシート方式(CBT方式) 
  ・試験実施:年2回(6月・11月)
  ・申込期間:毎月1日~10日

受験資格

制限はありません。誰でも受験できます。

試験会場

●受験地
 ・在宅型 個人受験/団体受験:受験者の自宅など(自由)
 ・CBT 個人受験:指定会場(全国に360会場)
 ・CBT 団体受験:指定会場(全国に360会場)
 ・従来型 団体受験:教室や会社の会議室など自由
※団体受験(10名以上でどこでも可能) 
  東京、名古屋、大阪、福岡、札幌、仙台(全国6都市)

受験費用

【団体受験】
・4級 3,500円(税込)
・3級 4,500円(税込)
・2級 5,500円(税込)
・1級 6,500円(税込)
※団体受験での併願は自由ですが、割引はありません。

【在宅型 個人受験】
・3級 6,200円(税込)
・1級 8,200円(税込)

【CBT方式受検】
・3級 9,900円(税込)
・1級 12,100円(税込)

試験方式

【在宅型 個人受験/団体受験】
・受験級:1級・3級
・試験形式:記述式試験
・受験級別出題数/時間数:1級10問 3級6問
・解答時間:試験資材受領後、その月の末日まで(全級)

【CBT形式 個人受験/団体受験】
・受験級:1級・3級
・試験形式:CBT方式/指定会場受験
・受験級別出題数:1級100問 3級60問
・試験時間:90分(全級)

【従来型 団体受験】個人受験はなし
・受験級:1級・2級・3級・4級
・試験形式:マークシート方式/教室、会社会議室など
・受験級別出題数/時間数:
 1級:100問/120分 2級:80問/120分
 3級:60問/90分 4級:50問/90分

●合格基準
【在宅型 個人受験/団体受験】
・各級とも80点以上で合格。
※また、1級受験で80点に満たなかった場合、80点未満70点以上の場合は2級合格が認定されます。
同様に、3級受験で80点に満たなかった場合、80点未満70点以上の場合には4級合格が認定されます。

【CBT形式 個人受験/団体受験】
・各級とも70点以上で合格。
※また、1級受験で70点に満たなかった場合、70点未満60点以上の場合は2級合格が認定されます。
同様に、3級受験で70点に満たなかった場合、70点未満60点以上の場合には4級合格が認定されます。

【従来型 団体受験】
・各級とも70点以上で合格です。

試験科目

●各級別出題概要とレベル
・4級:基本的なレベルの薬学知識が問われます。
日常の生活で繁用されている一般用医薬品(大衆薬)・医薬部外品・サプリメント・特定保健用食品の薬効成分の作用・効果(効能)・副作用・使用上の注意に関する問題、及び医療用語に関する問題が出題され、初歩的でありながら基本的なレベルの薬学知識が問われます。
・3級:標準的なレベルの薬学知識が問われます。
<4級>の出題分野に生活習慣病などの疾患に関する問題が加わり、標準的なレベルの薬学知識が問われます。
・2級:高度な薬学知識が問われます。
<3級>の出題分野に、実際の医療現場で使用される医薬品(新薬を含む)に関する問題や専門的な医療用語の問題が加わり、高度な薬学知識が問われます。但し、過度に難解な問題は出題されません
・1級:薬学全般に関する体系化された知識が問われます。
<2級>の出題分野に、医薬品同士の相互作用あるいは食品と医薬品の飲み合わせ(相互作用)に関する問題、及び血液・尿検査(臨床検査)値に関する問題が加わり、薬学全般に関する体系化された知識が問われます。但し、過度に難解な問題は出題されません

※各級のレベル別出題分野について詳細はこちらを参照ください。

試験関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
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●関連資格
 薬事法管理者
 薬剤師
 登録販売者 

問い合わせ先

薬学検定事務局
http://yakugaku.or.jp/index.html
〒088-3293 北海道てしかが町45西100
TEL:0798-20-3379 FAX:020-4622-6220
E-mail: kentei@yakugaku.or.jp

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