資格名 | トレース技能検定 |
資格の種類 | 民間検定試験(文部省後援検定試験) |
主催者 | 一般財団法人 中央工学校生涯学習センター |
資格の概要 | 建築・土木・機械などさまざまな分野において、設計士等の専門家によって描かれた図面をもとにして、それらをより正確な図面に清書をする技能のことをトレースと言います。
「トレース技能検定」は、トレース技能審査基準にもとづいて行われる検定試験で、トレーサーとしての専門知識及び技能を有しているかを判断し、成績優秀者及び成績優秀団体には、文部科学大臣賞等が授与されるものです。
文部科学省が後援するこの検定試験は受験級が、初級の4級から技術指導ができる程度の1級まで4種類のランクがあります。試験は誰でも受験できますが、未経験者は養成施設や専門学校などで勉強するのがいいでしょう。また、プロとして働くのであれば、業界でも高い評価を受ける2級以上が求められます。CADやデザイン系の資格を併せて取得しておけば活躍できる幅が広がります。
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試験の合格率・難易度 | ●難易度
・3級・4級 「D」 易しい
・2級 「C」 やや易
【資格の難易度レベル】
トレース技能検定は、ていねいにトレッシングペーパーに写していく作業で、本来は学生を対象にした検定試験であり、知識より細かさや、ていねいさ、集中力などを求められる試験なので、高い知識レベルが必要という試験ではありません。従って、図面に向かってペンを使い分けながら、時間をかけてていねいに清書できる人には難しい試験ではありませんので、難易度も高くありません。ただ、この種の業務においては、今はCADの活用が一般的になっていますので、トレースに関心や興味のある方は、トレースの他にCADの資格を取得しておくことをお勧めします。
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●合格率
平成30年度結果(主催者公式サイト記載内容)
申込者総数:約26万人 受験者総数:約21万人
平均合格率:15.6% 合格者総数:33,360名
平均合格率:1級40%前後 2級40~45% 3級70~75%
※参考データ
・2017年度トレース技能試験結果
応募者数名 受験者数名 合格者数名 合格率%
・2015年度トレース技能試験結果
平均合格率 15.4% 合格者総数 30,028名
・2012年度トレース技能検定試験結果
1級 受験者数185名 合格率56.8%
2級 受験者数1379名 合格率73.0%
3級 受験者数5244名 合格率85.1%
4級 受験者数2086名 合格率84.6%
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試験の内容・勉強法 | 「トレース」とは、英語で「追跡する」という意味。トレース技能の仕事は、工業用の製図・設計図面、デザイナーなどの専門家が作成した原図をトレーシングペーパーに「清書する」あるいは「なぞる」ことを指します。この資格は、文部科学省認定の資格で、機会・建築・土木などの工学系の業種で重宝されます。しかし、最近ではでは、もう「CAD」の活用が一般的なので併せて取得しておくべきでしょう。
未経験の人は養成施設や専門学校などで基礎からきちんと勉強しておくと役立ちます。経験を積めば独立して仕事をすることも可能で、女性にとっても有利な資格です。
就職先は、デザイン事務所、トレース専門会社、住宅メーカー、印刷・出版業界、電気・自動車系企業の設計部門などですが、これで就職するためには最低でも2級は必要になります。経験を積んで独立しての業務も可能です。平成30年3月31日時点の男女別取引士証の交付者数の女性比率は24.1%。年齢階層は男女とも、40~49歳の層がもっとも多いようです。
トレースの技術をマスターできれば、技術者として建設会社やデザイン事務所や、印刷・出版業界などで幅広く活躍する場が広がります。また、独立して在宅での業務も可能になり、比較的高収入が得られる女性にとっても魅力的な資格といえます。いづれにせよ、トレーサーは設計図やデザイン画を、正確に美しく清書するのが仕事になりますが、大事なのは、この仕事には繊細な感覚と粘り強い根気が必要不可欠であるということです。 |
試験日程 | ・試験日:毎年 10月中旬の日曜日
・申込期間:8月下旬~9月下旬
2023年第52回トレース技能検定 試験日程
・試験日:2023年10月15日(日) |
受験資格 | 特になし
誰でも受験できます。どの級位からも受験できます。 |
試験会場 | ・東京都・石川県・愛知県・大阪府・兵庫県・香川県・その他、応募会場(準会場) |
受験費用 | ・1級5,500円
・2級4,500円
・3級3,500円
・4級2,500円(各税込) |
試験方式 | ・各級(4~1級)とも、それぞれ実技と理論の試験で構成されています。
・試験時間は、各球とも実技試験2時間30分及び理論試験30分で行われます。
・一度に2つ級を受けるダブル受験も可能です。
※トレース技能審査基準はこちらで確認ください。 |
試験科目 | 知識・技能の程度により4つの級位に分かれており、実技と理論の試験が行われます。
・4級
簡単な図および工業に関連する図面をトレースすることができ、図面作成上必要な初歩的な知識をもっている。
【実技】線の基本、製図用文字、簡単な図、簡単な図面
【理論】トレース用具に関する常識的事項、図面表現に関する初歩的事項
・3級
やや複雑な図および工業用図面を正しく美しくトレースすることができ、図面表現上必要なJIS (Z8310~Z8318) の基本的事項を理解できる。
【実技】製図用文字、やや複雑な図、工業に関連するやや複雑な図面
【理論】トレース用具の整備調整を含む一般的事項、簡単な平面用画法に関する事項、日本工業規格(JIS)に関する基本事項
・2級
かなり複雑な図および工業用図面を正しく美しくかなり速くトレースすることができ、JIS (Z8310~Z8318) 全般に関する基本的知識およびトレース技能が適応する専門分野について、図面作成上必要な基本的知識をもっている。
【実技】図面用文字、技術上熟練を要するかなり複雑な図、技法上熟練を要するかなり複雑な工業用図面
【理論】トレース用具および用紙についての全般的事項、簡単な立体容器画法に関する事項、日本工業規格(JIS)に関する全般的事項、図面用文字に関する事、専門分野に関する基礎的事項、CADに関する基本的知識
・1級
複雑な図および工業用図面を正しく美しく早くトレース技能の適応する各専門分野に関連した知識と印刷用原図として使用できる程度の高度な実技能力をもち、該当専門分野の技術指導ができる。
【実技】図面用文字、技法上熟練を要する複雑な図、技法上熟練を要する複雑な工業用図面、専門分野の印刷用原図
【理論】トレース用具および用紙に関する専門的事項、用器画法に関する事項、日本工業規格(JIS)の応用的事項、版下作成に関する基本的事項、専門分野に関する一般的事項、CADに関する一般的な知識 |
試験関連情報 | 関連資格
CAD利用技術者試験
建築CAD検定試験 |
問い合わせ先 | 一般財団法人 中央工学校生涯学習センター トレース技能検定部
http://chuoko-center.or.jp/
〒114-0015 東京都北区中里1-15-7
TEL:03-5814-1465
FAX:03-5814-1467
問合せメールアドレス:info@chuoko-center.or.jp |
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