資格名

赤十字救援法救急員
※救急法救急員資格取得者は「赤十字救急法救急員」という名称で呼ばれます。

資格の種類

民間資格

主催

日本赤十字社(認定)

資格の概要

日本赤十字社では、「苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し、いかなる状況下でも、人間のいのちと健康、尊厳を守る」という使命にもとづき、「救急法」「水上安全法」「雪上安全法」「幼児安全法」及び「健康生活支援講習」の5種類の講習を行っています ⇒講習の種類と内容

その中の1つ、「救急法」では、心肺蘇生法などの救命手当を学ぶ赤十字救急法基礎講習と、ケガなどの応急手当を学ぶ赤十字救急法救急員養成講座を行っています。赤十字救援法救急員は、日本赤十字社が定める技術認定のひとつです。赤十字救急法救急員養成講座は、災害ボランティア要員養成の使命もあるため、搬送法・包帯法など比較的広範囲で幅広い内容の講習を提供しています。また、講座の最後には、多数が負傷する事態に遭遇した際の対応を問われる「総合実技(救護シミュレーション)」が課されます。
講座の全日程を受けると受講証が交付されます。 また、検定に合格すると救急法救急員等の資格の認定証が交付されます。 赤十字救急法救急員は、職場だけでなく、日常の生活でも、 いざというとき役立つ知識を身につけることができます。 また地震などの災害時のボランティア活動としても、役立つ資格です。




資格の取得方法は、赤十字救急法の救急員養成講座を全日程受講し、修了後の最終日に検定試験を受けます。試験に合格すれば資格が取得できます。
講習会は全国の支部で開講しており、期間や日程は各支部ごとに異なりますが、毎月開講している支部もあります。性別・年齢・職業に関わらず、地域や社会貢献を目指す人が多く取得しています。

※講習と認定証
・赤十字救急法基礎講習
全課程修了者に受講証。検定合格者に赤十字救急法基礎講習修了者認定証
・赤十字救急法救急員
全課程修了者に受講証。定合格者に赤十字救急法救急員認定証

※資格継続研修
・認定証の有効期限は、発行日より3年間です。
救急員等の資格を取得して2年以上3年未満の場合は、4時間の資格継続研修を受講すれば資格の有効期限を3年間延長することができます。 
・受講料 :1,000円(資格継続研修テキスト代、消耗品代等)
・研修内容:一次救命処置(約2時間)、各講習に関する学科・実技の内容の一部。(検定はありませんが、救急法 救急員、水上安全法救助員、雪上安全法救助員については、一次救命処置の実技評価を行います。
尚、資格継続研修は、2019(平成31)年3月31日をもって廃止になることが決まっています。

試験方式

●受講時間
 ・赤十字救急法基礎講習 4時間
 ・赤十字救急法救急員養成講習 10時間

(講習スケジュール例)
第一日目 救急講習基礎講習
 ・赤十字救急法について
 ・第一次救命処置
 ・気道内の異物除去、人工呼吸、胸骨圧迫、AED
 ※講義と演習のあと実技試験・ペーパーテスト(80点以上合格)
第二日目(一日目の試験に合格した人)赤十字救急法救急員講習
 ・急病
 ・けが
 ・傷の手当(三角巾の使い方)
 ※講義のあと演習
第三日目
 ・骨折の手当て
 ・搬送
 ・救護
 ※講のあと演習
第四日目
 ・演習練習
 ※総合実技試験・ペーパーテスト(80点以上合格)

受験資格

・赤十字救急法基礎講習
   満15歳以上の者
・赤十字救急法救急員
   赤十字救急法基礎講習修了者

試験科目

●受講内容
・赤十字救急法基礎講習
 1.傷病者の観察の仕方
 2.一次救命処置(心肺蘇生法、AEDを用いた除細動、気道異物除去)など、救急法の基礎
※基礎講習では、手当の基本から人工呼吸や心臓マッサージの方法、AED(自動体外式除細動器)を用いた除細動などが習得できます。

・赤十字救急法救急員養成講習
 1.急病の手当
 2.ケガの手当(止血法、包帯法、固定法)
 3.搬送及び救護
 4.修了検定
※救急員養成講習では、日常生活における事故防止や止血の仕方、包帯の使い方、骨折などの場合の固定、搬送、災害時の心得などについての知識と技術が習得できます。

スケジュール

試験会場

「日本赤十字社 各都道府県支部」によって異なります。

受験料

受講料
・赤十字救急法基礎講習 1500円
・赤十字救急法救急員養成講習 1800円
 (教本・教材セット・消耗品・保険料を含む)

資格難易度

難易度 
  赤十字救援法救急員認定
   「D」  易しい

【資格の難易度レベル】
学科試験は、救急法救急員として傷病者を発見した時にどのように動いたら良いかという、その行動原理を講義を聞いてきちっと理解していれば問題ありません。他には、赤十字の仕事内容を覚えておくといいでしょう。実技試験は、救助側と救助される側に分かれ、心肺蘇生と三角巾包帯の巻き方などを行います。学んだことをこなすことができれば、不合格はありません。
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●合格率 
  毎年95%前後

受験対策・資格の将来性

日本赤十字社は、全国の支部や赤十字施設などで「救急法」「水上安全法」「雪上安全法」「幼児安全法」「健康生活支援講習」の5つの講習を開催していますが、 これらの講習を修了した有資格者は、様々なボランティア活動を通じて社会に貢献しています。その意味からもこれらの資格は意義のある資格ばかりです。
その内の1つ、救援法救急員もボランティアとして活躍できます。特に災害や事故などで病人やけがをした人の救命率の向上にボランティアの必要性が社会的にも必要とされており、この資格が直接就職などにつながらなくても、できれば取得しておきたい資格の一つです。有資格者になれば、さまざまなボランティア活動を通じて社会に貢献でき、有意義で価値のある資格になります。 

基礎講習4時間と赤十字救急法救急員講習12時間(計4日間)は修了試験も含まれ、かなりハードなスケジュールと内容ですが、試験は講習をまじめに聞いて復習していれば、ほぼ合格できる内容です。また、この資格の取得を団体や企業が勧めているところもありますが、就職対策という面では、取得しても特に有利になるということはありません。
受講時の年齢が満20歳以上で、救急法救急員認定証(指導員養成講習の最終日まで有効な認定証)を所有している場合には、追加で「 赤十字救急法指導員養成講習」を受講すると、指導員になる道もあります。

詳しくはこちらで確認できます。

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問い合わせ先

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http://www.jrc.or.jp/study/
TEL 0570-009595  
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http://www.jrc.or.jp/search/index.html