資格名

医療秘書技能検定

資格の種類

民間検定試験

主催者

一般社団法人 医療秘書教育全国協議会

資格試験の概要

「医療秘書技能検定」は医療現場の事務スタッフに必要な専門知識と技能を測る試験の一つで、医療業界で事務のスペシャリストを目指す方にとっては必須の資格と言えます、また医療秘書をめざす学生にとっても学習の目標の一つとなり、採用する医療機関においては志望者の習得レベルを判断する目安となる試験です。
内容的には、受付事務や医療費の計算に保険請求事務などの医療事務、院長・部長など上司のスケジュール管理といった秘書業務、さらに病棟クラークとしての入院患者のカルテの整理やレントゲンフィルムの整理などの業務に関する能力など、医学的知識からレセプト作成などの総合的な能力を測る検定で、受験級は3・2・準1・1級の4種類があります。

<級の程度>
・1級:医療秘書として、それぞれの領域について高度な知識と技能をもち、複雑多岐な業務を専門的に遂行することができる。
・準1級:医療秘書として、それぞれの領域について専門的な知識と技能をもち、やや複雑多岐な業務を遂行することができる。
・2級:医療秘書として、 それぞれの領域について一般的な知識と技能をもち、やや複雑な業務を遂行することができる。
・3級:医療秘書として、 それぞれの領域について基礎的知識と技能をもち、一般的な業務を遂行することができる。

平成23年度には11,000名以上の人が受験し、今や医療秘書技能検定は医療界における事務のスペシャリストをめざす人にとって、必須の資格となっています。
※準1級以上に合格することにより、「医師事務作業補助技能認定」の一つの条件を満すことになります。医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク)とは、医師の事務作業を補助する人材の知識と技能を評価・認定する試験。2009年3月にスタートした新しい民間資格試験です。 ⇒医師事務作業補助技能認定



合格率・資格難易度

難易度 
  1級     「B」普通  
  準1級      「C」やや易しい  
  3級・4級   「D」易しい

【資格の難易度レベル】
医療秘書技能検定は医療界において事務のスペシャリストをめざす人にとっては必須の資格と言われていますが、一般的には、専門学生として2年以上の勉強を経てから受験する方が多いのが特徴です。この試験は、飛び級受験はできないため、まず最初は3級の合格を目指すことになります。
2級までなら過去問や市販のテキストを使って独学でも、比較的短期間で合格することも出来ますが、準1級以上は高度な知識が必要になり、特に1級は実務経験が伴わないと合格は難しいでしょう。独学は不安だと思う人は通信講座の活用を視野に入れて学習方法を検討しましょう。この試験は、準1級以上に合格すれば、医師事務作業補助技能認定の一つの条件を満すことになります。

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●合格率 
  最近の合格率(詳細は非公開)
 1級 25%前後
準1級 30~35%
 2級 55~60%
 3級 75%前後

※参考データ1級が、準1級が、2級が、3級が70~75%前後
・平成24年度第51回医療秘書技能検定試験結果 
 合格率 1級 33.3%  準1級 29.4%  2級 49.6%  3級 72.3%
・平成24年6月第50回医療秘書技能検定試験結果
 合格率 1級 16.7%  準1級 37.2%  2級 47.9%  3級68.8%

受験対策・学習法ほか

試験対策は、基本的に「過去問中心」が向いていますが、この検定試験は暗記する項目が多いので、覚えるために自ら暗記帳などを作って繰り返し学習が必要です。
領域Iの医療秘書の分野では、特別な対策の必要はないように思いますが、医療関連法規に関する参考書などを一通り読み、その後は必ず過去問題集で確認しておくことが大切です。
領域IIの分野では解剖生理、病理、薬理の分野と医学用語・検査用語などが出題されています。中でも医学用語・検査用語は、幅広い分野で必ず繰り返し出題されますので、ここも過去問題集でカバーしておかねばなりません。
領域IIIは、資料を持ち込むことができますが、レセプト作成は穴埋め形式なので、算定方法の基本事項を習得できていれば問題はないはずですが繰り返し練習はしておきましょう。ただ、レセプトの算定方法に関しては、労災診療費算定基準が改定され平成24年4月から被災労働者の診療に適用されることもあり、保険点数の基礎知識など基本的事項は独学で身に付けるのは少し難しいので、時間がある人は医療事務講座を受講する方がいいでしょう。




試験対策は全般に過去問集「医療秘書技能検定実問題集」が必要です。この問題集の一覧から2、3冊選んで、分からないところや間違ったところは解説を読みながら理解し、繰り返し解く練習をすることが合格への近道になります。ただ、医療秘書技能検定を取得して就職を希望するのであれば、専門学校などでしっかりと学ぶことがおすすめです。
試験の受験生は圧倒的に専門学校・各種学校の学生が多く、社会人も見られますが、医療機関に勤務する受験生は少ないようです。また受験級別では2、3級の受験生が多いですが、準1級、1級はまだまだ少ない状態です。
また就職に関しては、採用面でこの検定の取得を条件に挙げている医療機関もあり、医療関係の事務職・医療秘書としての就職を希望する人には、就職活動にも大いにプラスに働くため必須の資格と言えます。就労先は病院だけではなく、病院実務の専門家として製薬会社や医療機器メーカー等で幅広く活躍できます。
※試験では、領域III(医療事務)受験時のみ、ノート・参考書の持込みは自由になっています。但し、点数表は必ず持参してください。薬価は問題に添付又は記載されます。 

受験資格

誰でも受験できます。

試験方式

●試験は筆記試験です。
●合格基準(全級共通)
領域I、II、IIIそれぞれに100点ずつ配点されています。この三つの領域の正解の合計が全体で180点以上ある者のうち、それぞれの領域の正解が、60%以上の場合、合格となります。(領域I~IIIのすべての分野で60点以上取ると合格)

試験科目

●出題内容
領域Ⅰ:1.医療秘書実務、2.医療機関の組織・運営、医療関連法規
領域Ⅱ:医学的基礎知識、医療関連知識
領域Ⅲ:医療事務(レセプト作成並びに診療報酬点数表の理解)
※受験級によって出題内容は異なります。詳しくはこちらで確認できます。

スケジュール

●試験実施:年2回(6月上旬、11月上旬)
●申込期間:4月中旬~5月中旬   9月中旬~10月中旬
●合格発表:受験日より約1ヵ月半後

 2023年度(第70回・71回)医療秘書技能検定試験日程

試験会場

会場一覧から希望の会場を選ぶ(全国173校の会員校)

受験料

1級:6,500円
準1級:5,800円
2級:5,100円
3級:4,000円

問い合わせ先

一般社団法人 医療秘書教育全国協議会      
http://www.medical-secretary.jp/index.html
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西6-17-1-201
 TEL 03-5675-7077  FAX 03-5675-7078  
 E-mail ms.isi@isis.ocn.ne.jp

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2020年度版 医療秘書技能検定実問題集3級

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