資格名

IFRS検定(国際会計基準検定)

資格の種類

民間資格

主催

アビタス及びBritish Council

資格の概要

国際会計基準 (IFRS) 検定は、国際会計基準審議会 (IASB) が策定する会計基準の広範な知識と理解力を測る認定試験です。世界100以上のIFRS適用国を中心に知名度が高まっており、注目されている国際資格の一つでもあります。国際資格ですが、日本語での受験も可能です。
「IFRS検定」のIFRSは、Intermational Financal Reporting Standards Certificateの略。この国際会計基準認定資格(IFRS Certificate)は、イギリスに本拠地を置くヨーロッパで最も認知度の高い公認会計士協会(ICAEW)が認定する日本向けの資格試験です。

ICAEWが主催する国際会計基準検定(IFRS Certificate)は、もともと英語での受験でしたが、CAEWよりアビタス及びBritish Councilが日本での試験運営を委託され、2009年12月13日に初の日本語での国際会計基準検定試験が実現しました。  国際会計基準に関する知識の習熟度を測るための、日本語を用いた検定試験としては、国内初の試験になります。

試験方式

●客観形式問題60問(マークシート形式)/試験時間 2時間
●合格基準: 正答率60%で合格
●試験結果:試験より約1ヶ月~1ヶ月半後、ICAEWよりeメールにて結果が通知されます。
※受験申込みには新規ID登録が必要です。登録は無料です

受験資格

学歴条件、実務条件はなし。希望者はだれでも受験することができます。

試験科目

●試験範囲・試験科目
・財務諸表の作成及び表示に関するフレームワーク ・財務諸表の表示 ・棚卸資産 ・有形固定資産
・借入費用 ・投資不動産 ・無形資産 ・資産の減損
・鉱物資源の探査及び評価・売卸目的で保有する非流動資産及び廃止事業・金融商品:表示
・金融商品:認識及び測定 ・金融商品:開示 ・保険契約 ・引当金、偶発負債及び偶発資産
・リース ・従業員給付 ・退職給付制度の会計及び報告 ・株式報酬 ・収益
・工事契約 政府補助金の会計処理及び政府援助の開示 ・農業 ・企業結合 ・連結及び個別財務諸表
・関連会社に対する投資 ・ジョイント・ベンチャーに対する持分 ・関連当事者についての開示
・外国為替レート変動の影響 ・超インフレ経済下における財務報告 ・キャッシュ・フロー計算書
・1株当たり利益 ・後発事象 ・事業セグメント ・中間財務報告 ・法人所得税
・会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬 ・IFRSの初度適用
出題内容の詳細はこちらで参照ください。

スケジュール

●試験実施:3月、6月、9月、12月の年4回 
※試験日は年によって変更される場合があります。

2021年第43回IFRS(国際会計基準検定)試験スケジュール

試験会場

東京・大阪
※試験会場はアビタス新宿校と大阪校が試験会場になっています。

受験料

46,440円    
※早期割引価格:39,960円

資格難易度

難易度
  「B」  普通 

【資格の難易度レベル】
「IFRS検定試験」は落とす試験ではなく、IFRSの基本的な知識が網羅的に素直に問われる試験なので、IFRSの基本的な知識がしっかりと整理して習得できていれば、合格できる試験だと言われますが、 独学でIFRSの知識を正確に理解することはなかなか難しいと思います。試験範囲もかなり広く、合理的で的を絞った学習が必要になります。
難易度的には、USCPA(米国公認会計士)試験や、CIA(公認内部監査人)試験よりは低く、日本語で受験できるようになり、語学力のハードルがなくなったことで、以前よりはさらに少し難易度が下がったと思われます。

--------------------------------------------
●合格率  
 2020年11月第41回IFRS検定(国際会計基準検定)試験結果
   合格率73.3% (最高得点 93点 合格者平均点76.9点) 

※参考データ
・2019年11月第38回IFRS検定(国際会計基準検定)試験結果
   合格率58.3% (最高得点 85点 合格者平均点71.1点) 
・平成31年2月第36回IFRS検定(国際会計基準検定)試験結果
   合格率42.9% (最高得点 83点 合格者平均点82.0点)
・平成30年2月第33回IFRS検定(国際会計基準検定)試験結果
   合格率60.9% (最高得点 83点 合格者平均点77.0点) 
・平成29年2月第30回IFRS検定(国際会計基準検定)試験結果
   合格率75.0% (最高得点 83点 合格者平均点70.1点) 
過去の試験の受験者データ一覧

受験対策・資格の将来性

試験の内容は、CIA(公認内部監査人)試験などと同様、広く浅く基本知識や論点が問われ、各基準に沿った計算問題が半分以上を占めます。そして、その計算問題も、各基準をきちんと理解し、問題をよく読んで、何が求められているのかの解釈を間違えないようにしなければなりません。
結局、IFRSの37の基準とフレームワークの内容について正しく理解できているかということを問われる問題が主になります。従って、 独学ではテキスト「IFRS37基準のポイント解説 」で、それぞれの基準を詳しく理解することが一番大切になります。

日本の上場企業には2015年にも国際会計基準の強制適用が予定されていましたが、震災の影響や米国の対応遅れなどから2015年の強制適用はなくなり、強制適用時期が不透明な状況になりました。ただ、現在も引き続き適用企業を増やすことを目標に普及促進を図っているため、今後は同検定の受験者が急増される事が予想されます。早い時期に受験し、合格者も極めて少ない今この資格を取得することは、一歩先行く経理・ビジネスパーソンになれることを意味します。「IFRS(国際会計基準)検定」で問われる知識は今後「知らなければならない知識」ばかりです。 
就職や転職に備えて資格を取っておきたいという学生・社会人の方や、企業で経理・財務を担当している方などには、資格取得の絶好の機会だと思います。
この資格を取得して活躍できる場は、企業における経理部門です。この資格だけでも就職は可能ですが、「簿記の上位級」と取得することで、さらに有利に働くと思います。

通信講座

IFRS検定対策講座(資料請求)

スクール

Abitusの「IFRS検定対策」通学コース

過去問

国際会計基準(IFRS)検定 重要ポイント&問題

教材

IFRS(国際会計基準検定)試験対策教材

関連情報ページ

問い合わせ先

IFRSコンソーシアム事務局アビタス新宿校内 IFRS検定係  
〒151-0053  東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー15F
TEL:03-3299-3130/FAX:03-3299-3777