資格名

実用フランス語技能検定(仏検)

資格の種類

民間資格

主催者

(財)フランス語教育振興会 仏検事務局

資格試験の概要

文部科学省および在日フランス大使館文化部後援をうけて実施される、フランス滞在や留学の実生活や社会生活に基準を置いた、フランス語の技能検定試験。20年を超える伝統と実績があり、創設から20年間で55万人が受験する人気の検定試験。試験級は1級から5級まであり、2006年春より準2級も新設されて合計で7つの試験にランク付けされます。
この検定試験は、フランス語の「読む、書く、聞く、話す」という総合的な語学力を判断する検定試験で、社会生活および日常生活に則した試験内容なので、試験を通じてフランス滞在や留学の際に役立つ知識を得ることができます。また、芸術や食など本場の生活文化に親しむツールとしても人気の検定試験です。

合格率・資格難易度

難易度
  2級  「B」 普通
  3級  「B」 普通  

【資格の難易度レベル】
1級は高度な内容の文章理解など、フランス語のかなり深い理解力が必要で、難易度はかなり高く、4年制大学のフランス語専門課程を卒業した程度では無理です。
また、仏検は準1級と2級で大きくレベルに差があり、準1級はフランス語専攻の大学生でも在学中の取得はかなり難しいと言われます。このクラスになると、参考書だけの勉強では合格は難しいでしょう。またこの試験は、3級から2級にかけて急に難易度に差が出る傾向があります。

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●合格率  
 2020年度実用フランス語技能検定試験結果
1級 1次受験362名 1次合格54名 2次合格54名 合格率14.6%
準1級 1次受験763名 1次合格191名 2次合格172名 合格率21.9%
2級 1次受験1,250名 1次合格448名 2次合格409名 合格率32.3%
準2級 1次受験1,355名 1次合格820名 2次合格764名 合格率56.1%
3級 受験2,446名 合格1,542名 合格率63.0%
4級 受験2,111名 合格1,690名 合格率80.1%
5級 受験1,866名 合格1,593名 合格率85.4%

※参考データ
・2019年度実用フランス語技能検定試験結果
1級 1次結果 受験者数528名 合格者数68名 合格率12.9%
1級 2次結果 受験者数77名 合格者数61名 合格率11.4%
      ※合格基準点 34点 1次試験免除者数 12名
2級 1次結果
 (春季)合格率 36.9% (受験者数1,154名 合格者数462名)
     ※合格基準点 20点 1次試験免除者数 66名
 (秋季)合格率 37.7% (受験者数1,414名 合格者数533名)
2級 2次結果 
 (春季)合格率 31.1% (受験者数462名 合格者数370名)
     ※合格基準点 20点 1次試験免除者数 66名
 (秋季)合格率 32.3% (受験者数563名 合格者数467名)
     ※合格基準点 20点 1次試験免除者数 56名
・2016年度実用フランス語技能検定2級 2次試験結果 
 (春季)合格率 32.5% (受験者数620名 合格者数528名)
     ※合格基準点 19点 1次試験免除者数 77名
 (秋季)合格率 30.3% (受験者数631名 合格者数523名)
     ※合格基準点 20点 1次試験免除者数 53名
・2015年度実用フランス語技能検定2級 2次試験結果 
 (春季)合格率 32.9% (受験者数630名合格者数548名)
    ※合格基準点 18点 1次試験免除者数 88名
 (秋季)合格率 31.1% (受験者数646名合格者数548名)
    ※合格基準点 19点 1次試験免除者数 60名

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受験対策・学習法ほか

「実用フランス語技能検定」は、「読む」だけでなく「書く」「聞く」「話す」の実践的な内容で日本人学習者の総合的なフランス語能力を判断する試験です。日本のフランス語教育に合わせ、1級、準1級、2級、準2級、3~5級の7レベルがあり、文部科学省と在日フランス大使館文化部が後援しています。2006年春季より準2級が設けられました。日本の大学でも、この資格を単位取得や編入学試験の参考にするケースが増えています。

受験対策では、4年制大学の仏文科卒業レベルである2級合格には400時間以上、1級合格には600時間以上の学習が必要とされます。また、2級レベルとは 大学のフランス語専門課程4年程度で、読む力ばかりでなく、聞き、話し、ある程度書く力も要求されるレベルです。 日常生活や社会生活に必要なフランス語を理解し、特に口答で表現できるレベルなので、学習は400時間以上は必要。
一次試験は、筆記試験(記述式・客観形式併用)90分、書き取り・聞き取り試験約35分、二次試験は個人面接(面接時間:約5分)。指示に従い試験室に入室し、面接委員によりフランス語で質問があり、フランス語で答えます。文部科学省認定試験の資格ですが、就職に有利なレベルは準1級以上です。尚、3級はフランス語を選択する大学生の目標レベルでもあるため、大学でフランス語に選んだ人は、少なくとも卒業までに合格を勝ち取ってほしいものです。

受験資格

特にありません。

試験方式

●1級・準1級・2級・準2級
<1級の場合の例>
・一次試験 ①筆記試験(問題数9問、試験時間120分。記述式、一部記号選択)②書き取り(問題数1問。試験時間 聞き取りと合わせて合計約40分、聞き取り試験(問題数2問、語記入、記号選択)
・二次試験 面接試験(与えられたテーマのなかから受験者が選んだものについての発表と討論 試験時間約9分)
●3級 ①筆記試験(問題数9問。試験時間60分。マークシート方式、一部語記入)②聞き取り試験(問題数3問、試験時間約15分(部分書き取り1問・10点含む)。マークシート方式、一部語記入。 
●4級 ①筆記試験(問題数8問、試験時間45分。マークシート方式)②聞き取り試験(問題数4問、試験時間約15分。 マークシート方式、一部数字記入。 
●5級 ①筆記試験(問題数7問。試験時間30分。マークシート方式)②聞き取り試験(問題数4問。試験時間約15分。 マークシート方式、一部数字記入)

試験科目

●1級/準1級/2級/準2級
 読む、書く、聞く、話す、文法知識
●3級 
 読む、書く、聞く、文法知識  
●4級/5級 
 読む、聞く、文法知識

(試験の基準)
【1級】
広く社会生活に必要なフランス語を十分理解し、高度な
運用ができる
【準1級】
日常生活や社会生活全般に必要なフランス語を理解し、口頭で表現できる
【2級】
日常生活や仕事上で必要なフランス語の語学力がある
【準2級】
日常生活に必要なフランス語の語学力がある
【3級】
基本的なフランス語を理解し、簡単な運用ができる
【4級】
基礎的なフランス語を理解し、平易な運用ができる
【5級】
初歩的なフランス語を理解し、読み・聞き・話すことが
できる

スケジュール

●試験実施
・5級~3級:6月 11月
・準2~2級:(1次)6月 11月 (2次)7月 翌年1月
・準1級:(1次)11月 (2次)翌年1月
・1級:(1次)6月 (2次)7月
●申込受付期間
・1級 4月中旬~5月下旬頃
・準1級 9月上旬~10月中旬
・2級~5級 4月中旬~5月下旬  9月上旬~10月中旬頃

 2023-2024年度 実用フランス語検定試験日程

試験会場

全国約40主要都市
・1次試験  札幌、東京、神奈川他、全国39会場
・2次試験  札幌、東京、名古屋他、全国18会場
※級により試験地が異なるため、問い合わせが必要です。

受験料

・1級 13,500円
・準1級 11,500円
・2級 9,000円
・準2級 8,000円
・3級 6,000円
・4級 5,000円
・5級 4,000円
※料金はいづれも税込です。

問い合わせ先

公益財団法人 フランス語教育振興会 仏検事務局  
 TEL 03-3230-1603
  仏検受付センター 03-5778-4073
 http://apefdapf.org/

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フランス語 通学講座一覧

教材(過去問集)

仏検 過去問サンプル(2008年1次試験) 1級は春季、準1~5級は秋季。1次試験のみ
仏検 過去問サンプル(2011年1次,2次試験) 1級は春季、準1~5級は秋季。
仏検公式ガイドブック(2022年度版) 
※2020 秋季+2021 春季&秋季の実施問題と解説が掲載されています。 

教材(テキスト・参考書)

実用フランス語技能検定試験対策教材

【仏検対策 おすすめ教材】
仏検対策 聴く力演習 2級
一番売れている「フランス語試験 対策本」
仏検対策2級問題集[改訂版]《CD付》

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