資格名 | 物流技術管理士 |
資格の種類 | 民間資格 |
主催者 | 公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会 |
資格の概要 | 「物流技術管理士」は物流システムを管理するスペシャリスト。物流システムの設計、計画、分析、改善など、調達・生産・販売と連動して物流全体を総合的に管理します。
資格を取得するためには、(社)日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が主催する長期研修コース「物流技術管理士資格認定講座」を受講し、所定の試験に合格しなければなりません。講座では、物流管理者および物流技術者として必要な物流の全領域にわたる専門知識とマネジメント技術を、総合的かつ体系的に学ぶことができます。また、計4回(延べ7日間)行われるグループディスカッションで、学んだ知識と技法を実務へ展開する実践力を身につけることができます。講座を修了し、所定の試験に合格すれば「物流技術管理士」の資格が授与されます。
そのため、製造業や流通業の物流・ロジスティクス部門、物流子会社、物流事業者等、多くの業種・企業がこの講座を受講し活用しています。資格取得者は累計で9,700名を超えています。
尚、この物流技術管理士資格認定講座は、厚労省のキャリア形成促進助成金制度の対象講座に指定されています。
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【物流技術管理士資格認定講座概要】
・講座のカリキュラムは、プレミーティングと13の単元で構成され、受講日数は21日間。
・講義と4回のグループ討議を通じて、実務で通用する実践力と応用力を習得します。
・全講座日数21日のうち16日以上の出席必要、及び所定の単元を欠席していないこと。
・前・後期2回分の受講レポートを提出している事。
・客観試験(前・後期に2回実施)、論文試験、面接試験の全てを受験し、全ての試験の得点が満点の60%以上であり、全ての試験の合計点から欠席点とレポートの遅延の減点を引いた総合点が60点以上であること。
※この講座は2015年度から、より受講しやすく、また実務でより多くの成果が出せる内容にリニューアルされました。
⇒リニューアルされた新しい講座の内容 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
「C」 やや易
【資格の難易度レベル】
合格率は70%前後と想定されているので、それほど難易度の高い資格ではないはずです。
客観試験は、主に講義の理解度を確認する試験なので、まじめに講座に出席し、聴講していれば難しい試験ではありません。一番ハードルが高いのは、やはり論文試験です。6,000文字程度の長文の作成は、文章作成に慣れていないと作成期間が十分あっても難しいはずです。最後の面接試験も十分な対策が立てられる性質のものではありませんので、不安のある方は、あらかじめ論文のまとめ方や文章作成の書籍で少し勉強しておくことも必要かもしれません。
ただ、論文の内容自体は講座で勉強したことに関連しますので、長期間ですが、講座をまじめに聞いて理解することが一番重要です。
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●合格率
非公開(70%前後と予想される)
2016年度(第119期~第123期)における「物流技術管理士」資格取得者382名
※参考データ
・2014年度第107期「物流技術管理士」資格取得者数 65名
・2013年度「物流技術管理士」資格取得者数 381名
・2011年度「物流技術管理士」資格取得者数 441名 |
試験の内容・勉強法 | 物流技術管理士は、物流業務を行う際の必須資格ではありませんが、認定講座では物流管理者と物流技術者として必要な、物流・ロジスティクスの全領域にわたる専門知識とマネジメント技術を総合的かつ体系的に学ぶことができるだけでなく、 スクーリングでの多くの方々との出会いは、企業を超えた有資格者同士のネットワーク構築にもつながり、有意義です。
(認定講座の主な目的)※資格取得には認定講座を受講することが必須条件となっています。
物流管理者・技術者に必要な専門知識とマネジメント技術を講義や事例の紹介、演習等を通じて学ぶこと。
・計4回行われるグループディスカッション
・レポートや論文の作成
・試験(客観試験、論文試験、面接試験)
認定講座は、カリキュラムに全て出席し、復習を行えば合格は十分可能ですが、真剣に取り組む心構えが重要です。 さらにより上級の物流技術管理士の資格取得をめざす際には、日本ロジスティクスシステム協会が実施する認定講座の受講資格になる他、認定講座の有資格者割引などの特典も受けられるようになっています。
物流技術管理士の資格取得は、物流企業への就職の際に、実はほとんどプラスに作用しないと思われます。物流技術管理士や、国際物流管理士の資格所有者は大手物流企業にも多く在籍しますが、これらの資格は、企業の中での仕事上で有効な資格なのです。
また、 商品を扱う会社から商品を販売する会社まで、スーパーや百貨店においても、物流業務はなくてはならない仕事であるため、物流としての転職・就職や求人先としてはたくさんありますが、物流で必要なのはまずは「英語」です。英語ができないと国際物流に携われません。
国際物流で活躍したい人は、まず英語、そしてWord、Excel、その次に物流技術管理士の資格が必要でしょう。
※公益社団法人・日本ロジスティクス システム協会が主催する資格認定講座を受講し、試験に合格した者に授与される資格には、この物流技術管理士の他に、国際物流管理士、グリーンロジスティクス管理士、物流現場改善士、物流現場改善士補などがあります。 |
試験日程 | ●試験実施:例年6回程度開催。
詳細は公式サイトを参照。
2024年度物流技術管理士資格認定講座日程 |
受験資格 | ●受講対象者は次のうちいずれかの者になります。
・企業の物流実務経験を2年程度有する者で物流に関する基本的な用語を理解している者や物流に関する業務に従事している者
・物流技術管理士補の資格を有する者 |
試験会場 | 東京、名古屋、大阪 |
受験費用 | ●受講料
・会員 472,500円
・会員外 577,500円 |
試験方式 | ●認定講座の修了試験について
・客観試験:講義の理解度確認テスト
・論文試験:5000~6000文字の論文作成(作成期間 1ヵ月)
・面接試験:1名 15分程度の試験 |
試験科目 | ●【資格認定講座】のカリキュラム
・プレミーティング(2日間):開講式・オリエンテーション・グループ演習
・第1単元(1日):経営とロジスティクス
・第2単元(1日):ロジスティクスの社会的役割
・第3単元(1日):包装技術
・第4単元(2日間):輸配送管理
・第5単元(2日間):物流拠点管理(グループ演習含む)
・第6単元(2日間):科学的管理技法
・第7単元(2日間):総合演習①(グループ演習含む)
・第8単元(2日間):物流コスト管理
・第9単元(1日):在庫管理とSCM
・第10単元(1日):グローバルロジスティクス
・第11単元(1日):物流アウトソーシングと3PL
・第12単元(1日):グリーンロジスティクス
・第13単元(2日間):総合演習②(グループ演習含む)
※認定講座は全21日間で実施され、最低でも16日以上の出席が義務付けられています。
【資格認定講座 修了試験】
・客観試験
講座で学んだ内容の習熟度を測るために実施する筆記試験。前期・後期の2回に分けて実施されます。試験問題は、正誤問題、選択問題、穴埋め問題、計算問題等の形式で出題されます。
・論文試験
講座で学習した内容から5,000字〜6,000字の論文を作成します。論文のテーマは自身の業務や企業における改善などに関することです。物流・ロジスティクスに関する全知識と、第三者に理解されるための論理的思考力と文章作成力が必要です。
・面接試験
作成した論文の内容について、物流技術管理士専門委員会の委員2名との面接試験を行います。面接試験では、作成した論文を第三者へ分かりやすく説明し、質問に分かりやすく回答するプレゼンテーション能力が求められます。 |
試験関連情報 | 【資格の難易度情報】
・資格の難易度とランキング
・ジャンル別資格の難易度ランキング
●試験関連情報
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●関連資格
運行管理者 |
問い合わせ先 | 公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会 人材教育部 http://www.logistics.or.jp/
〒105-0014 東京都港区芝2-28-8 芝2丁目ビル3F
TEL:03-5484-4021 |
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