資格名

VEスペシャリスト   
(VE:Value Engineeringの略)
※試験名:VEスペシャリスト認定試験

資格の種類

民間資格

主催者

社団法人全日本能率連盟

資格試験の概要

VE(Value Engineering)とは、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法です。この手法は1947年米国GE社のL.D.マイルズによって開発されました。 
現在の企業経営は、積極的なVE活動なくては利益確保や新製品開発は難しくなってきており、VEは、いまや経営に不可欠なものとして官庁や自治体の公共工事、また建設の分野においても急速にVEが活用され、普及しています。こうしたVE活動を正しく、そして効率よく積極的に推進するためには、VEやVEプロジェクトの運営に関する相当の知識と技術、経験を持ったVE専門家の存在が必要になります



「VEスペシャリスト」の資格は、組織内でVE活動を実施、推進する責任者、担当者などの方々を対象に、企業内でVE活動推進の責任者としての役割を担うために必要な専門知識や技術、経験を持っている人材であることを日本VE協会が認定する資格です。VEスペシャリスト資格を取得することは、VE活動を実践し、推進するために必要な知識や技術を習得していることの客観的評価となります。
尚、VE有資格者として認定されている資格には、VE リーダー(初級)、VEスペシャリスト(中級)、CVS (上級)資格があります。

※合格すると合格者に登録・認定証が交付されます。
※登録の更新は4年ごとです(更新料は21,000円)が、3回目の更新後は終身登録になるので、その後は登録更新は不要になります。

合格率・資格難易度

難易度 
  「C」  やや易

【資格の難易度レベル】
VEスペシャリスト認定試験は、VEの基礎知識が問われるVEリーダーの上位資格に当ります。そして、VEの専門家として備えるべき知識や技術、経験を有した人材であることを日本VE協会が認定する資格です。そのため、 製造関係やサービス、建設、小売業界などで働く人や、特に責任あるポストに就く人には有用な資格です。しかし全体的にはそれほど難易度が高い資格ではありません。難易度という基準よりも、正しく正確に基礎知識を確実に自分のものにしているかという基準の方が重要な資格と言えます。そういう意味では、独学で資格取得を狙うのもいいですが、この資格の場合は、受験資格がない人は受験対策を兼ねて「VEスペシャリスト認定試験の受験資格取得対象講座(48時間)」を受講するのが非常に良い選択になります。
独学で突破を狙う人は、もちろん過去問を繰り返しやることが大切です。ただ、過去問をやって解答を覚えるというような勉強ではなく、過去問の解答を見て本試験の解答を引き出す切り口や視点にして、解答を組み立てていく方法をマスターします。多くの過去問をこなしながらこの方法を体に覚えこませることができればベストです。将来的にも必ず活きてきます。

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●合格率 
  2021年度第24回VEスペシャリスト認定試験結果 
   受験者数40名 合格者数27名 合格率67.5%

※参考データ
・2020年度第23回VEスペシャリスト認定試験結果 
  受験者数32名 合格者数27名 合格率84.4%
・2019年度第22回VEスペシャリスト認定試験結果 
  受験者数54名 合格者数31名 合格率57.4%
・2018年度第21回VEスペシャリスト認定試験結果 
  受験者数69名 合格者数44名 合格率63.8%
・2017年度第20回VEスペシャリスト認定試験結果 
  受験者数81名 合格者数37名 合格率45.7%
・2016年度第19回VEスペシャリスト認定試験結果 
  受験者数63名 合格者数21名 合格率33.3%
・2015年度第18回VEスペシャリスト認定試験結果 
  受験者数81名 合格者数45名 合格率55.6%



受験対策・学習法ほか

試験内容は、記述式・論文式中心の筆記試験です。VEを正しく理解しているかを確認される暗記が多い内容の試験で、求められるのは「新・VEの基本」に対する理解の深さと、それらの設問の内容を臨機応変に判断して、的確に論述する文章力です。

試験対策としては、VE五原則の意味をよく理解した上で「新・VEの基本」を熟知すること。それと時間があれば、出題されそうなテーマを設定して所定時間内で書く練習を繰り返し練習することです。特に、いつもパソコンを使うことに慣れている人は、問題想定と回答作成を数多く行い、とにかく書き込むことで理解する学習を続けると良いでしょう。
この試験の対策は、結局VEの理念、VEの定義、VEの基本原則を常に頭におきながら「新・VEの基本」を読み、ひたすら覚えることから始まります。
※協会が主催する「VE基礎講座」も開催されています。

受験資格

以下の条件を満たしていること。 「認定試験・受験申請書」による書類審査でこれらの条件を満たしていないと、筆記試験を受けることができません。
(1)実務経験
米国VE協会が認定するCVS資格未取得者で、企業、団体等における実務経験(VE実務に限りません)が4年以上であること。
(2)VEの学習経歴
VE学習経歴において、次に定める基準の内、(a)または(b)のいずれかを満たしていること。
 (a)日本VE協会が認定する48時間以上のVEワークショップセミナーを受講し修了していること。
 (b)以下の(1)および(2)の要件を満たしていること。
  (1)日本VE協会が認定する「VEリーダー」資格を取得し登録していること。
  (2)日本VE協会が実施するバリュー・マネジメント実践塾テクニカルスキルコースの講座の内、2講座または3講座(計6日間)を受講・修了していること。または、バリュー・マネジメント実践塾ビジネススキルコースから2講座(2日間)とテクニカルスキルコースから1講座または2講座(4日間)の計6日間を受講・修了していること。
(3)VE実務経験とVE関連活動
VE実務経験とVE関連活動において、以下の基準で合計40点以上であることが必要です。
・VE実務経験(最低20点以上)
・VE関連活動(最低10点以上)
※評価項目と評価点数はこちらを参照ください。

試験方式

●書類審査と筆記試験で構成されています。
・「認定試験・受験申請書」による書類審査で受験資格要件を満たした方には受験票が発送され、筆記試験が行われます。
・筆記試験(記述式、論文式)の合格基準:70点以上(100点満点)の得点。試験時間 2時間

試験科目

・試験問題は、「一般分野(製造、サービス、その他)」と「建設分野」の2種類があります。
 あらかじめ「認定試験・受験申請書」の所定の記入欄で、どちらか一方を選択します。

スケジュール

●試験実施:毎年 11月
●申込み :9月中旬~10月中旬   

 2023年度第26回VEスペシャリスト試験日程

試験会場

東京、大阪

受験料

33,000円(税込み)

問い合わせ先

(社)日本バリュー・エンジニアリング協会    
http://www.sjve.org/ve/summary/
 〒154-0012 東京都世田谷区駒沢1-4-15真井ビル6階
 TEL.03-5430-4488/FAX.03-5430-4431

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

協会主催の「VE基礎講座」

通学スクール・講座

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教材(過去問集)

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教材(テキスト・参考書)

【VEスペシャリスト おすすめ教材】
VES(VEスペシャリスト)認定試験 受験のためのガイド(協会推奨)
「新VEの基本」

 

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