資格名 | システム安全エンジニア(SSE)
※試験名は「システム安全エンジニア(SSE)資格認定試験」 |
資格の種類 | 公的資格 |
主催者 | システム安全エンジニア資格認定委員会事務局 |
資格の概要 | 現在の社会では、工学的知識もち、かつ安全技術及び安全規格・法規に関する体系的な知識と実務能力、そして、それらの総合的マネジメント能力を持つ安全専門職が求められています。このような能力を継続的に保証する手段として、欧米には安全専門職の資格制度が存在しますが、我が国でも国際的にも通用するような資格制度を創設する機運が高まる中、国立 長岡技術科学大学が平成21年度に国内では初めて大規模システムの安全管理を担当する能力を証明する資格認定制度を創設しました。その資格制度が「システム安全エンジニア資格制度」です。
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この制度の創設によって、多岐にわたる知識、能力をもって工場や現場で活躍する安全技術者を養成するとともに、「安全」を学ぶ人間を増やし、社会的認知を高めることが期待されています。
この資格認定制度では、公平性と第三者性を確保し、将来における国際相互認証への対応を図るために、独立組織である「システム安全エンジニア資格認定委員会」によって実施されています。
この資格は、システム安全に関する高い知見と、安全設計、リスクアセスメント及び安全管理を行う実務能力を保証する資格で、認定試験ではシステム安全エンジニアに求められる知見と能力について、基礎的知識から応用力までが問われます。
※今後は、より高度な初級レベルと上級レベルを創設し、3つのレベルの資格認定試験が予定されています。
※システム安全エンジニア資格制度は3年毎の更新制度となっています。
(参考)
日本食品機械工業会では、我が国の食品機械の更なる高度化に資するため、当資格の取得を推奨し、資格取得を支援するための講習会を平成23年度より実施しています。
◆システム安全エンジニア(SSE)資格認定試験関連情報
・平成28年度試験から、一次試験・二次試験の区分が廃止されました。 |
試験の合格率・難易度 | ●難易度
「B」 普通
【資格の難易度レベル】
試験は科目別にみると、難易度が高いのは制御安全、電気安全、国際規格など。論文試験、面接試験もハードルは高く、要求される知識やスキルの水準は、欧米の関連資格制度よりも高度な内容とされている。現在の試験のレベルは、大学システム安全専攻修了レベルとされています。
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・合格率
令和2年度システム安全エンジニア(SSE)資格認定試験結果
出願者数6名 合格者数2名
試験実績(令和元年まで)
出願者 延べ人数55名 合格者延べ人数26名
※参考データ
・令和元年度システム安全エンジニア(SSE)資格認定試験結果
出願者数5名 合格者数1名
試験実績(令和元年まで)
出願者 延べ人数49名 合格者延べ人数24名
・平成30年度システム安全エンジニア(SSE)資格認定試験結果
出願者数5名 合格者数2名
試験実績(平成30年まで)
出願者 延べ人数44名 合格者延べ人数23名
・平成29年度システム安全エンジニア(SSE)資格認定試験結果
出願者数4名 合格者数2名
・平成28年度システム安全エンジニア(SSE)資格認定試験結果
出願者数3名 合格者数1名 科目合格者数2名
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試験の内容・勉強法 | 試験は、筆記試験 7 科目(安全基礎工学、国際規格、機械安全、電機安全、制御安全、リスクアセスメント、安全マネジメント)の他に、小論文試験、面接試験からなる難関試験であり、システム安全エンジニアに求められる知見と能力に関して、1次試験では基礎的知識、2次試験では応用力を中心に問われます。日本では、これまで安全関係の多くの資格が特定の規制法体系と結びついた狭い領域の専門家の認証を行うものが主でありましたが、この資格は、特定の法律や適用分野を超えたもので、しかも、大学発の資格認定制度として日本で初めての資格と言って良いでしょう。
尚、システム安全エンジニア資格認定委員会が認定するシステム安全エンジニア関連の資格には、システム安全エンジニアのほかに、「システム安全アソシエイト」と「システム安全サブエンジニア」があります。
※本試験の過去問題がほしい人は、請求者の送付先を明記した返信用封筒(レターパックライト又は切手を貼付した返信用封筒)を同封し、下記問い合わせ先(事務局)まで請求する。折り返し過去問題が送られてきます。 |
試験日程 | ●試験実施:年1回(一次試験 9月 二次試験 11月)
2023(令和5)年度 システム安全エンジニア(SSE)資格認定試験要綱 |
受験資格 | ●大学卒業後4年の実務経験、高専・短大卒業後6年の実務経験があれば、誰でも受験できます。
(1) 大学卒業後4年以上の実務経験者
(2) 高専・短大卒業後6年以上の実務経験者
(3)高等学校卒業後8年以上の実務経験を有する者
(4) (1)から(3)までと同等の実務経験を有すると資格認定委員会が認める者
※(1)から(4)の実務経験には,大学院におけるシステム安全に関する研究の期間を1年に限り含めることができる。
※長岡技術科学大学大学院 工学研究科 機械システム工学専攻及び機械創造工学専攻の社会人キャリアアップコース機械安全工学修了者と、技術経営研究科 システム安全専攻修了者はシステム安全サブエンジニア資格の取得にかかわらず、本資格試験の受験が認められます。 |
試験会場 | (令和元年)
東京工業大学 キャンパス・イノベーションセンター 2階 多目的室1
〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6
URL:http://www.cictokyo.jp/access.html
交通:JR田町駅から徒歩1分 |
受験費用 | 50,000円
※受験2回目以降の者で免除科目のある者は、受験する筆記試験科目1科目につき1万円、論文試験につき1万円とし、筆記・論文・面接試験を併せて上限5万円。 |
試験方式 | ●試験は筆記試験・論文試験・面接試験で構成されています。
(a)筆記試験 7科目(試験時間 3時間)
・合格基準 100点満点とし、60点以上をもって合格。
・合格した筆記試験は3年間有効。
・7科目全ての科目の合格をもって筆記試験合格。
※電子式卓上計算機、定規等の使用はできますがノート、書籍等の使用は禁止。
※合格者は、事務局のホームページに合格者の受験番号を掲載し、受験者全員に「結果通知書」を送付する。
(b)論文試験
・100点満点とし、60点以上をもって合格。
・合格した論文試験は3年間有効。
(c)面接試験
・100点満点とし、60点以上をもって合格。 |
試験科目 | (1)筆記試験 7科目
安全基礎工学、国際規格、機械安全、制御安全、電気安全、リスクアセスメント、安全マネジメント・技術者倫理を一括で実施。
(試験科目に関連するキーワード)
・安全基礎工学
安全基本用語,論理式,単調論理,安全確認型/危険検出型システム,インターロック,エネルギー遮断の原則(停止の原則),FMEA/FTA,非対称故障モード
・国際規格
安全関連国際規格の体系,主要な安全規格,用語
・機械安全
保護方策,規格に基づく安全設計,無効化,3ステップメソッド,安全人間工学,残留リスク,使用上の情報
・制御安全
安全コンポーネント,安全リレー,インターロック,機能安全
・電気安全
感電防止,接地,非常停止,盤構造,IP保護等級
・リスクアセスメント
危険源の同定,リスク見積り,リスク評価,リスク低減方策,リスクアセスメントの実務,リスクアセスメントシート
・安全マネジメント・技術者倫理
労働安全衛生法(安全衛生管理体制,事業主の義務),製造物責任法(要件,免責条件),ヒューマンエラー,技術者倫理
(2)論文試験
(3)面接試験
※科目免除
過去に本試験を受験し、合格した科目(面接試験は除く)がある者は、合格した年度の次年度から3年度間は申請により当該合格した科目の受験が免除されます。 |
試験関連情報 | |
問い合わせ先 | 〒940-2188 新潟県長岡市上富岡町1603-1 http://mcweb.nagaokaut.ac.jp/SSE/
長岡技術科学大学内 システム安全エンジニア資格認定委員会事務局
Tel 0258-47-9204,Fax 0258-47-9000 |
【以下の各項には一部広告が含まれています。】 |
教材(テキスト・参考書) | システム安全エンジニア関連教材
機械の安全設計 |
教材(過去問・問題集) | ※本試験の過去問題を希望される方は,ここのページで申請方法を確認ください。 |
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